July 15, 2012

フランス流が参考になる部分

毎年この時期、フランスでは熱戦が繰り広げられます。


世界最高峰のロードレース、ツール・ド・フランスです。日本では自転車競技の人気が低く、一般にはあまり話題に上りませんが、フランスをはじめとするヨーロッパでの自転車ロードレースは、サッカーと二分するほどの人気を誇り、オリンピックやサッカーのワールドカップと並んで評されるほどのビッグイベントです。

日本ではこのあと開催されるロンドンオリンピックのほうに目が行ってしまっていますが、ツール・ド・フランスも世界186の国と地域でテレビ放送され、うち60か国は生中継、世界全体では十億人以上が観戦するという規模であり、まさしく世界的なスポーツイベントです。

フランスと一部周辺国を通る高低差2千メートル以上という起伏のあるコース、距離にして3千数百キロの沿道には大勢の見物客が押し寄せます。フランス人にとってのツール・ド・フランスは、約3週間にわたって繰り広げられるお祭りのような期間でもあるのです。

ツール・ド・フランス

日本では自転車と言うと、多くの人がママチャリを思い浮かべますが、ロードレースの人気が高いヨーロッパの国々では、自転車はスポーツです。観戦するスポーツであると同時に、自らやるスポーツとしても高い人気があって、大勢の人が楽しんでいます。

もちろんスポーツであると同時に、自転車は身近な移動手段でもあります。パリで始まったヴェリブと呼ばれる都市型自転車シェアリングシステムは、世界中の都市の見本のようになりました。同様のシステムは、リヨン、ストラスブールをはじめフランス国内10箇所以上の都市に導入されています。

フランスは、一般的なイメージ以上に自転車の活用が進んでいる国と言えるでしょう。ツール・ド・フランスについては、雑誌やネットなどにも多くの情報が載っていますので、ここではフランスの生活の中での自転車事情について、いくつか取り上げてみたいと思います。

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こんな固定観念にとらわれないスタイルの自転車がデザインされるあたり、いかにもフランスといったイメージと言えるでしょうか。フレームの素材に竹を使っていて、そのぶんシックな感じになっています。それでいて多くの荷物を運べるなど実用性にも配慮されています。

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こちらは自転車と言うよりキックボードに近い形です。でも電動アシスト機構を搭載しており、近距離の移動には充分と言います。サドルはまたがるのではなく、もたれるスタイルです。スカートでもエレガンスに移動したいパリジェンヌ向きに、大胆に不要な部分を削ってしまった自転車という感じでしょうか。

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パリでは、新しいタイプのバス停の導入が始まっています。バスを待つ時間を有効に使うため、この新型バスステーションには、軽食やコーヒースタンド、キヨスク、本の貸し出しコーナー、無料のWiFiスポットまで併設されています。さらに電動アシスト自転車の貸し出しステーションとしても機能するのです。

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パリ市内では、クルマの集中で激しく渋滞するのを避けるため、クルマのレーンを減らしています。そのぶん、バスや自転車専用レーンを多く設置し、乗用車以外の公共交通や自転車の利用を促しているわけです。このスポットの整備もバスや自転車利用者の利便性を高め利用を促進する政策の一環と位置づけられるでしょう。

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フランスで最近人気のあるフィットネス、アクアバイキングです。エアロバイクは定番ですが、それを水中でやってしまおうという斬新なアクティビティです。水の中ということで、暑い時期には、もってこいのプログラムで、施設利用者の人気も上々のようです。

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単に水の中だと気持ちいいとか、体温が上がらず大汗をかかなくてもすむだけでなく、水中だと負荷が大きくなるぶんトレーニング効果が大きいという一石二鳥です。激しくペダルを回転させるのではなく、水の抵抗を使った負荷は、関節などを痛めにくいというメリットもあります。

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通常のエアロバイクに比べ2倍のエネルギー消費で、水との接触で血流も改善されると言います。これは、なかなか面白いアイディアだと思います。まだフランスほか一部の国でしか展開していないようですが、これは日本で導入しても人気を集めるのではないでしょうか。



フランスで自転車と言うと、やはりツール・ド・フランスを連想しますが、ロードレース以外にも見るべきところはあります。デザインや合理的な発想、バスと自転車を連動させるインフラや都市政策、自転車を使ったフィットネスまで、日本にも参考になる部分があるのではないでしょうか。





大津のいじめ事件は、次々に事実が判明し、大きな問題となっています。全国の生徒たちが自分のこととして、いじめについて重く考えるきっかけとなってほしいものです。

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この記事へのコメント
昨日パスタ店のプロジェクターで見たツールドフランスの山岳コースはとても美しく。ダウンヒルのスピードがすごい。先行するバイクが邪魔そうだった。エアロバイクを数年前に買ったが重さが50キロもあるので邪魔。最近はTacx-Siriusを使用。軽量で安価で静音なので愛用してるが吹き出る汗が半端じゃない。水中で漕げるこれイイネ!「大津のいじめ事件」は社会システムの欠陥の産物、まさにメイド・イン・ジャパンだと思う。こちらのブログも参考になります。
http://blogos.com/article/43282/
Posted by sharetheroad at July 19, 2012 07:20
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も生で見たことはありませんが、迫力があるでしょうね。是非一度、現地でじっくり観戦してみたいものです。3週間観戦三昧というのは難しそうですが..。
水中でエアロバイクは気持ち良さそうですね。水中ウォーキングもあるのですから、水中バイキングがあってもいいでしょう。
実はアメリカあたりでも、イジメは深刻な社会問題になっているそうです。日本だけではないようですね。
Posted by cycleroad at July 19, 2012 23:51
 
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