July 18, 2012

世界のいろいろな国々の話題

オリンピックの開幕が来週に迫りました。


200以上の国と地域からトップアスリートが集まり、世界最高レベルの競技が繰り広げられます。日本の選手には是非がんばってほしいところですが、それはどこの国の人も同じ思いでしょう。ついついナショナリズムが刺激されてしまい、応援に力が入ってしまうのは仕方のないところでしょうか。

毎回、開会式の入場行進を見ていると、あらためて世界には多くの国があることを思い出させてくれます。中には、ごく少数の選手しか派遣出来ない国もあります。日本選手も全ての種目に出場できるわけではありませんが、多くの競技で応援できるのは恵まれていると言えるでしょう。

メダルの数にも注目が集まりますが、欧米など大選手団を送れるような国がどうしても強く、メダルどころか予選突破も難しい国がたくさんあります。今年はマイナー競技や予選の様子などをネットで中継する試みが始まるそうですので、ふだんあまり見聞きしない国の選手を見ることが出来るかもしれません。

ところで、このブログでは世界各国の自転車の話題も取り上げています。でも、国によっては自転車の利用がそれほど盛んではなく、特に話題にならない国もあります。今回は、そんな自転車的にはマイナーな国の話題、単独で取り上げるほどではない小さな話題を中心に、いくつか取り上げてみたいと思います。

Ernest Zacharevic

こちらは、マレーシアの新進ストリートアーティストによる作品です。自転車の部分だけは絵ではありません。いつも自転車をとめておく場所が決まっているのでしょう。なかなかユニークな作品です。通りがかって絵に気づいたら、誰もが思わず笑顔になると思います。

Ernest ZacharevicErnest Zacharevic

Ernest ZacharevicErnest Zacharevic


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Ernest ZacharevicErnest Zacharevic

実際、この絵の場所は、観光客が訪れて一緒に写真をとる、ちょっとした人気スポットになっています。作者のフェイスブックには、この場所で撮った観光客の写真が掲載されています。みんな絵の一部となって一体化したくなるようです。この作者は、ほかにもユニークな壁画を描いています。



アフリカ南東部に位置するマラウィにとって、日本は4番目に額の多い援助国です。農業を主たる産業とする世界最貧国の一つですが、近年は8%を超える高い経済成長も記録しています。ここでのタクシーには自転車も使われており、それも普通の自転車の荷台に乗せられます。



ペルーのダウンヒルの車載映像です。コースの右側が断崖になっている部分もあって、相当危険なコースに見えます。オリンピックの自転車競技のマウンテンバイクには、残念ながらクロスカントリーしかありませんが、ダウンヒルがあったら、もっと活躍出来る国は増えるのかも知れません。

Meanwhile, in Russia

ロシアの改造自転車です。前輪にもチェーンをつけハイブリッドの二輪駆動にしようという意図はわかりますが、使っている動力は、なんとチェーンソーです。前方に刃を向け、森林の中の道なき道を行き、障害物となる倒木などを切り進むのかと思いきや、他の部分は至って貧弱です。

木を切りながら進むわけではないようですし、単純に動力源として使うだけならチェーンソーの刃の部分は不要ですから、取り外すことも可能なはずです。製作者の真意は明らかではありませんが、これは木を切るためではなく、前方を邪魔されないための工夫のようです。

これならば歩行者は横切らないでしょうし、クルマだって下手に接触したくないと思うはずです。チェーンソーを自転車に取り付けてはいけないという規則はないのでしょうが、なんとも大胆な発想の手作り電動自転車です。いかにもロシアっぽく見えると言ったら怒られるでしょうか。

Jeddah Bicycle RoundaboutJeddah Bicycle Roundabout


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中東の国、サウジアラビアのジェッダ(ジッダ)の街中の道路の交差点の中央には、なぜか巨大な自転車のモニュメントがあります。自転車がメジャーな国でもないですし、アラブと自転車、どう見てもつながらない気がしますが、あるのは間違いなくサウジアラビアです。

Rwanda Wood BikesRwanda Wood Bikes

自転車なんて、世界中どこでも同じかと思えば、そうではありません。部品やフレームだけでなく、車輪まで木で手作りする人たちもいます。こちらルワンダでは、写真のような自転車が走っています。チェーンもペダルもないので、下り坂専用です。

クッションは悪そうですが、下るだけなら木のタイヤでもなんとかなるのでしょう。帰りは街道を通るトラックなどを待つ手があります。坂の上りはトラックのスピードも出ないので、その後ろに勝手にぶら下がったり、荷台に潜り込んだりと、いろいろ方法はあるのでしょう。

Made by the Chinese

中国人のチェンさん、49歳が作ったオリジナル自転車です。高さ3.2メートル、長さは5.5メートル、3人まで乗れます。重さは1トン以上あり、制作費は25万円、2ヶ月ほどかかりました。多くを労力と犠牲を払って製作したこの自転車、チャンさんの息子へのプレゼントなのだそうです。



説明によると、この普通の自転車に軽々と曲乗りするのはジャマイカ人です。ジャマイカと言えばウサイン・ボルトですが、ジャマイカ人は、スプリント系の陸上競技だけでなく、バランス感覚も含め身体能力の高い人が多いのかも知れません。オリンピックのBMX競技にフラットランドのような種目があったら面白そうです。

もうすぐ始まるオリンピック、選手たちの白熱した勝負が楽しみです。今回からは、ネット中継によって日本では人気の無い種目やマイナーな競技も見られそうです。メダル常連国の有名選手ばかりではなく、弱小と目される国々の選手たちの祖国の期待を背負って頑張る姿にも声援を送りたいと思います。





多くの地域で梅雨が開けました。走りに出かけられる日も増えそうです。ただ、いかんせん暑いので、熱中症には注意が必要です。これまで大丈夫だったとしても、油断は禁物ですね。

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