November 06, 2012

自転車を見て楽しむイベント

先週、サイクルモード2012に行ってきました。


前回は、試乗や出展メーカーについてや、従来と比べて変化してきている点など、主にサイクルモードの全体的なことについて記事にしました。あまり写真の枚数が多いと、環境によっては表示が重くなってしまうので、前回は載せられなかったものがまだあります。



記録する意味も兼ねて、今回は個々のブースの様子などを中心に、撮ってきた写真をもう少し載せておこうと思います。ただ、メジャーなメーカーのモデル等を載せ始めるとキリがないので、雑誌などで取り上げられるようなものは、割愛しようと思います。



一部大手ブランドが撤退したとは言え、中小のメーカーからマニアックな自転車まで、たくさん展示されています。オールチタン製など、素材にこだわったもの、ユニークなデザインのものなど、ふだん近所の自転車店では見ることの出来ないような自転車が並んでいます。



日本ではあまりニーズがなく、街で見かけることも少ないカーゴバイク、荷物運搬を目的にした自転車などもあります。こちらは、荷台部分を着脱可能にした「4輪」の自転車です。自転車+リヤカーという新しいコンセプトで120キロ積めます。日本でも、もっと荷物を運ぶという役割が注目されてもいいと思います。



昨年もありましたが、「ハンドメイドの魔術師たち」と銘打った、いわゆるフレームビルダーの職人のコーナーも盛況のようでした。出来合いの大手メーカーのフレームには飽き足らず、こだわりのフレームを組みたいという人には興味深いコーナーでしょう。



素材や性能など、こだわる人向き、高級な自転車をオーダーメードする人たち向けの自転車のように思われがちですが、必ずしもそればかりとは限りません。もっと身近なニーズを反映させたり、オリジナルな用途を満たすような自転車も展示されていました。



例えば、こちら、下の写真の自転車は、前カゴ部分にピザ運搬用のラックがついています。斜めに傾けたくないピザを水平に保って運ぶ工夫です。後ろの荷台部分には、ワインのボトルとワイングラス用のラックが取り付けられているのがシャレています。



こちらは、ペットボトル飲料の入ったダンボールをトップチューブ部分に載せられるようになっています。飲料などの重いダンボールは、荷台に載せて固定したとしても不安定です。この位置で、フレームで挟み込んでいるので、揺れることもなく安定します。これがあれば飲料もまとめ買い出来るというわけです。



フレームビルダーのものではありませんが、4千3百万通りのパターンから好きな組み合わせを選べる自転車です。男性がスペックなどにこだわる傾向が強いのに比べ、女性は色にこだわる人も多いと思います。最近増加している自転車女子、女性サイクリストを意識しているのは間違いないでしょう。



近頃は、以前に比べて輪行する人を見ることも増えました。家から行ける範囲を走行するだけでは飽き足らず、遠くの観光地などへ出かけたり、峠にアタックするなど、走りたい地形の場所まで出向いて乗ろうとする人たちです。輪行だけでなく、クルマに載せて移動する人も増えていると言います。



そうした傾向を反映してか、各地の観光協会などがブースを出し、サイクルツーリストの誘致が盛んです。年々、そのアピールは熱を帯びているように見えます。今年もそれぞれの魅力や走行環境、イベントやツアーなどの紹介に力を入れていました。



サイクリストの憧れ、あるいは聖地と呼ばれたりしている、しまなみ海道のブースはお馴染み、北海道の大自然も魅力的です。



人気の旅行地、沖縄は大きなブースを出しています。世界遺産、屋久島も出ていました。屋久杉を見に行くトレッキングが有名でそのイメージのある屋久島も、サイクリング環境のアピールに力を入れ始めているようです。



東京の隣の千葉、古都奈良などもあります。このほかの場所、海外の観光地などもありました。



奈良の場合、近畿圏ならともかく、首都圏からの集客が期待できるのかと思ってしまいます。ただ、県をあげて自転車客の誘致を進めているようですし、首都圏の人口のボリュームを考えれば、充分意味があるのでしょう。首都圏のサイクリストに直接アピールする、いい機会ということなのだと思います。



こうした観光地のアピールと連動させたわけではないと思いますが、会場内には、全国各地の名物の屋台が多数出ていました。他の食事場所は、いったん会場を出なければなりません。会場内の屋台は便利なのですが、単なるファーストフードではなく、各地の名産品が楽しめるとは嬉しい限りです。



日にちが違ったので見られませんでしたが、今回初めて開催される、BMXのフラットランドの関西選抜と関東選抜の対抗戦というのもあったようです。会場内のやジャンプ台では、“The Dream BMX JAM”というプロライダーによるパフォーマンスも行われていました。



一般消費者向けではありませんが、自転車シェアリングシステム用のステーション、自動貸出機も展示されていました。最近、自転車シェアを導入しようと考える自治体も多いことから、こうしたシステムの売り込みも意識されはじめているのでしょう。



変わったところでは、自転車に貼り付けてオリジナルなデザインにするためのシールが売られていました。プリンタで印刷するラベル用紙等で知られるエーワンという会社の自転車向けの商品です。自転車の「デコ」に、どのくらいニーズがあるのかわかりませんが、光を反射するタイプは夜間の視認性向上に役立つでしょう。



おなじみの「チーム・キープレフト」のコーナーもありました。Tシャツは、キープレフトがロゴのようになってしまって、ひと目で左側通行をアピールするものではなくなってしまったようですが、こうした交通ルール遵守の啓発活動は有意義なことだと思います。マナーだけでなくサイクリスト自身の安全にも直結します。



近年、社会的にも自転車が注目されているのを反映してか、マスコミが取材している様子も、あちこちで見られました。元々、サイクルモードの主催はテレビ東京、テレビ大阪系列のテレビ局なのですが、NHKなど他の局も取材に来ていたようです。



恒例のプレゼントが当たるアンケートコーナーもありました。また、目立たない場所でしたが、自転車業界の求人コーナーまであったのに初めて気づきました。確かに、この場所なら自転車好きの人材が集まるわけで、求人を出したい企業もあるのでしょう。



スポーツバイク自体に乗ったことがない人向けに、試乗する前に乗り方をレッスンするコーナーには、大勢の人が参加していました。入門者にはありがたい配慮でしょう。プロショップの人に、いろいろな疑問をぶつけたり相談したり出来るコーナーもあります。地味ですが、悩みのある人は、これを使わない手はありません。

前回書いたように、試乗できるメジャーメーカーは減ったものの、特に入門者には魅力があるイベントなのは変わらないと思います。全ての人のニーズを持たすのは無理ですが、目的によっては、入門者でなくても意味がありますし、内容は盛りだくさんです。総じて自転車好きには楽しめるイベントと言えそうです。





アメリカ大統領選は、大接戦のようです。また「数えなおし」になったりするのでしょうか。

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この記事へのコメント
サイクルモードは久しぶりに行こうと思いつつ、体調不良で、今年も行けずじまい。
cycleroadさん他、行った人の情報によると、ロードバイク一辺倒ではなく、多様化している印象ですね。
ランドナーも多く出品され、ロード・キャリング系とかも見かけます。各地の観光協会の観光誘致は、今までほとんど見かけませんでしたが、今年は多い印象です。
チーム・キープレフトは、ルールを守れない新規参入者が多いのか、キャンペーンをしなければならない状態は残念で、まだまだ必要だと思います。(自動車のイベントでは、「自動車は車道の左側通行がルールだよ。」なんて、呼びかけは不要ですもんね。)
Posted by man at November 07, 2012 15:54
サイクルモードは一度行ったきりです
車で行けないモーターショー、自転車で行けないサイクルショー
もう行かなくてもいいかなと思ってしまいますね
Posted by あるふぁ at November 07, 2012 17:26
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
多様化している面もありますし、例えばマウンテンバイクなどの展示は、かなり減ったと思いますし、BMXは多くないものの、以前より増えた気がします。
社会一般の傾向なども反映しているのでしょうが、全体として、少しづつ変化しているように思います。
実際に逆走している人も多いわけですが、個人的には、スポーツバイクに乗ろうというような人は、左側通行くらいは意識しているように思います。
もちろん、初心者の中には、守っていない人もいると思いますが、ルールを守れない入門者に対してと言うより、サイクリストが中心となって、世間一般に対して逆走をやめようと啓発していこうという面もあるのではないでしょうか。

Posted by cycleroad at November 07, 2012 23:27
あるふぁさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車で行く人も結構多いようですが、近い人ならともかく、距離によっては時間がかかって、見る時間がなくなってしまいます。やはり電車などを使ったほうが現実的でしょうね。
別にサイクルモードの肩を持つわけではありませんが、都市で開催される大規模な見本市については、仕方がない部分もあるのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at November 07, 2012 23:45
マレーシアに来てます。住宅街にハンプが設けられているのがタクシーが何度も停止直前まで減速しているので実感できました。スピードオンリーの日本人は見習いたいですね。多民族国家ゆえに多様性が保たれているのでしょうね。
Posted by sharetheroad at November 09, 2012 08:23
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
マレーシアですか。確かに、考え方や価値観も多様なので、一人ひとりのモラルを必ずしも期待出来ないということもあるのでしょう。
物理的にスピードを落とさせる必要があるということなのかも知れませんね。

Posted by cycleroad at November 09, 2012 23:36
 
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