自転車が趣味の人であれば、愛車にはいろいろ思い入れがあったり、楽しい思い出や懐かしい記憶が刻み込まれていたりするのではないでしょうか。でも、そんな愛車にいつまでも乗っていられるとは限りません。経年劣化などにより、新しい自転車に買い換え、乗り継いでいくことも多いはずです。
状況が許すなら、乗らなくなった愛車も保存しておきたい気もしますが、場所をとりますし、なかなか何台も並べて飾っておくわけにもいかないのが現実でしょう。いろいろなシーンで苦楽を共にした愛車を、何らかの形で残しておければと考える人もあると思います。
一番手っ取り早いのは、画像や動画をとってデジタルデータにしておくことでしょうか。何年も経って見返した時、きっと懐かしく感じることでしょう。でも、ただ写真や動画で残しておくだけでは味気ない、もっと記念になるもの、あるいは形にして残しておきたいと思う人もあるに違いありません。
画像や動画などの記録としてではなく、何かの作品にして残しておくという方法もあると思います。今回は、ネット上で見かけた、自転車を使って作られた作品を参考にしながら、愛車を形にして残しておく方法について考えてみたいと思います。

単に記録としての写真、画像データではなく、フォトグラフ作品、アート写真として撮影しておくという手もあります。思い出深い場所へ行って写真をとったり、いわゆる絵になる風景をバックに写真をとっておくのもいいのではないでしょうか。

構図を工夫して、お気に入りの一枚にしておけば、引き伸ばして額に入れて、家の中に飾っておいてもいいと思います。単なる自転車の写真では飾りにくい場合でも、自転車が入った光景、絵になる風景の写真ならば、居間に飾っておいてもオシャレな感じになるかも知れません。

絵になる風景の写真ではなく、本当の絵にしてしまうことも考えられます。部屋に飾れるほどの絵を描ける自信のある人は多くないと思いますが、ものは試しで描いてみると、下手なりに、案外自分では満足できる絵が描けたりすることもあります。

絵を描くなんて、小学校以来だなんて人も多いと思いますが、とりあえず、描けるかどうかチャレンジしてみるのも悪くないでしょう。上手く描こうとするのではなく、根気よく丹念に描いていくと、それなりに、「味」が出てきて、思わぬ作品が生まれることもあります。

やはり絵はちょっと..という方、版画はどうでしょうか。版画と言っても彫刻刀で彫る版画ではなく、部品をプレスして作品にする方法もあります。言ってみれば、釣り人が釣った魚に墨を塗って、紙に押し付けてつくる魚拓のような感じです。

愛車が何らかの理由で、既に原形をとどめていない場合にお勧めの方法と言えるかも知れません。覚えているうちに、原寸大のパーツの型をとって、その組み合わせ、愛車の名残りをとどめておく感じでしょうか。もちろん、型をとってしまえば、そのパーツは再利用することもできます。

パーツを残すという意味では、身近なものにリサイクルしてしまう人も少なくありません。いろいろなものを作る人がいますが、例えばベルトです。ギヤやタイヤを利用して作ります。今どき、わざわざ手作りでベルトを作る必要性は乏しいですが、記念の品としてとっておけます。

器用な人なら、家具にしてしまうことも出来るでしょう。他人から見ても評価される作品にするのは、なかなか難しいのではないかと思いますが、自分で使う分には気にならないでしょう。愛着のある愛車のパーツを捨ててしまうのは忍びないという人にはお勧めです。

下の写真のような壁掛けくらいだったら、誰にでも作れるのではないでしょうか。ハンドルやサドルなど、身体に触れていた部分を残しておくことが出来ます。ちょうどハンティングが趣味の人が、獲物の鹿の頭を剥製にして壁に飾っておくのに、形的には似ています(笑)。
ただ家族へ説明するのに、自転車のハンドルで鹿を表現したなんて言ったら呆れられますので、リサイクルのハンガーラックがいいでしょう。実際に帽子やマフラーなどをかけておくのに使えます。たまに汗の浸み込んだパーツが目に入って、懐かしさがこみ上げてくるかも知れません。
もう一つ、おまけ。こちらの人は、なんとレゴブロックで自転車を作ってしまいました。しかも原寸大です。これで保管するなら、愛車そのままでも変わりません。この方、子供の頃から、あらゆるものをレゴで作ってきた人で、ぜひ自転車もレゴブロックで作ってみたかったそうです。

原寸のレゴブロックはともかく、プラモデルや模型づくりが趣味という人なら、ミニチュアの愛車の模型を作って残しておける、なんて人もいそうです。本人が満足すればいいのですから、このほかにも、自転車を残すためのアイディアは、いろいろ考えられるでしょう。
愛車に愛着がないわけではないものの、普通に乗っているぶんには、わざわざ記録を残しておくことに興味はない人も多いと思います。ただ、盗難などによって、突然失われてしまい、何も記憶を呼び起こすものがなくなってしまってから後悔する可能性もあります。
絵になる風景や記念の場所で写真をとっておくにしても、まだ愛車があるうちでなければ無理ですし、撮影に出かけるにしても、自走できたほうがラクです。ずっと後になってから、残しておけばと後悔しても手遅れです。まだ形があるうちに、考えてみてもいいかも知れません。
魚拓や鹿の首は獲物ですので少し違う気もしますが、いずれにせよ、完全に自己満足の世界ですね。
Posted by cycleroad at 23:30│
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