April 11, 2013

今までに無かったものを創る

身の回りに情報機器やデジタル機器があるのが当たり前になってきました。


ケータイやスマホ、ノートパソコンやタブレット、デジカメにビデオカメラ、ゲーム機や携帯音楽プレーヤー、PND(携帯用ナビ)など、ふと気づけば、さまざまな機器を持ち歩いているという人も多いのではないでしょうか。女性のカバンの中身が確実に重くなっているという調査もあります。

こうした機器の普及で生活も大きく変わりました。固定電話しかなかった時代と違って、どこにいても連絡できますし、屋外にいてもネットにアクセスして情報を手に入れられます。写真を現像する必要もなく、いつでもどこでも画像や動画を記録出来ますし、紙の地図とは違って現在位置がわかったり、周辺の情報を入手出来たりします。

通信モジュールや各種のセンサー、画像素子や記録媒体、GPSといった半導体技術、インターネットやIT技術の進化で、画期的な機能が実現し、低価格化で普及も進みました。おかげで生活上のさまざまなシーンで利便性が向上しているのも間違いありません。

ユピテル YPL502siサイクルGorilla

今後、自転車のアクセサリーにもこうした技術が反映されていくことでしょう。すでに持ち歩いている機器が自転車向けになるケース以外にも、自転車用ならではの機能を備えた新たな自転車アクセサリーが生まれたり、進化することも考えられます。

すでに自転車用のナビを商品化するメーカーが相次いでいます。行き先案内だけではなく、周辺情報を取得したり、従来型のサイクルコンピュータの機能を発展させるなどの進化もあります。スマートフォンを取り付ける簡易的なものも含め、ナピは徐々に自転車にも普及していく可能性があります。

新たなアクセサリーを構想する人たちも出てきています。既存の技術でも、自転車と組み合わせることで新たな機能を実現できたり、不便だったことを解決できるかも知れません。今回は、そんな試行錯誤の事例を、いくつかピックアップしてみたいと思います。

自転車に取り付けるナビ自体は、すでに珍しくなくなっています。しかし、走行中にナビを注視するのは危険です。自転車向けに使いやすいナビへの試行錯誤は続くでしょう。例えば、小さい画面をのぞき込まなくて済むようなヘッドアップディスプレーです。

dynamic bike headlight, mattrichardson.comdynamic bike headlight, mattrichardson.com

ヘッドアップディスプレーは、乗る人の視野に自然な形で情報を示すものです。クルマだったらフロントガラスとか、フルフェイスのヘルメットのシールド部分などに投影する方法があります。最近だと、メガネの中に表示するものなども開発されています。



下を向くことなく顔を上げるという意味でヘッドアップディスプレーと言い習わされているのだと思いますが、これはどちらかと言うとヘッドダウンディスプレーと言うべきかも知れません。ヘッドライトを使って、路上に情報を投影するというアイディアです。

Open SightOpen Sight

自転車だったら、前方の路上に投影すれば、安全になるのではないかと考えるのは自然かも知れません。小さな画面を注視することなく情報を伝えられます。こちらは、まだ開発途上で映し出せるのは数字だけですが、矢印を出して道案内したり、走行情報を投影するなどが考えられるでしょう。

Open SightOpen Sight

自転車でヘッドライトは誰もが使うアイテムですから、これを利用するのはリーズナブルです。ただ、夜間はいいとして、日中の太陽光の下で明瞭に表示できるのかなど課題もあります。二つの例を挙げましたが、安全のためのディスプレー装置として、似たようなことを考える人は他にもいるようです。

The BikeSpikeThe BikeSpike

近年、大幅に身近になっているGPSの利用は、ナビケーション関連以外にもいろいろ考えられます。誰もが考えるのは、盗難に遭った場合のGPSによる追跡でしょう。自転車に装着しておくGPSトラッキングが一般的になる可能性があります。

The BikeSpikeThe BikeSpike

自転車が一旦盗まれてしまうと、取り戻すのは困難です。しかし、こうした装置があれば探せる可能性が出てきます。これは欲しい、万一のために装着しておきたいと思うサイクリストも多いのではないでしょうか。こうした機器が普及すれば窃盗の抑止につながる可能性もあります。

衝撃センサーなどと組み合わせ、走行中にアクシデント発生と判断される場合には、あらかじめ決められた連絡先へ通報し、GPSで居場所を特定するような機能も考えられるでしょう。GPSは、自転車のアクセサリーにいろいろ有効な機能を提供しそうです。

BikeWatch - more than just a bicycle alarmBikeWatch - more than just a bicycle alarm



盗難時の捜索もいいですが、やはり盗難は未然に防ぎたいものです。衝撃センサーや加速度センサーなどを使い、駐輪してある自転車に何らかの力が加わった場合、あるいはケーブルロックが引き抜かれるなどした場合に、アラームを鳴らすモジュールというのも構想されています。



見た目はテールライトのようですが、窃盗犯が盗もうとすると警報が鳴って周囲に知らせるというわけです。誤作動や信頼性などの問題もあると思いますが、こうした機器が普及すれば抑止になるでしょうし、場合によっては重いロックやチェーンなどを持ち歩かなくてすむようになります。

A 'black box' for bicyclesA 'black box' for bicycles

ヘルメットも進化する可能性があります。こちらは360度全方向を録画できる装置が組み込まれたヘルメットです。衝撃を受けると起動します。つまり、自転車用のドライブレコーダーというわけです。事故やトラブルの際に周囲の状況を録画して記録します。



見た目は普通のヘルメットに見えますが、いざという時、ドライブレコーダーとして機能し、たとえば轢き逃げ事故にあったような場合には犯人の手掛かりになることが期待されます。事故の過失割合でもめた場合には、貴重な証拠になるようなケースも考えられます。

SMART - The world's first smart cycling helmetSMART - The world's first smart cycling helmet

こちらは、科学的なトレーニングをアシストするヘルメットです。心拍数や血流、血中の酸素濃度などをリアルタイムに測定し、速度やケイデンスなどのデータとシンクロさせてモニターすることが出来ます。これによって、サイクリストのパフォーマンスやトレーニングの結果を分析したりできるわけです。

SMART - The world's first smart cycling helmetSMART - The world's first smart cycling helmet

一般的な心拍計の胸に取り付けるベルトをせずに、ヘルメットをかぶるだけで、心拍数などのデータが取得でき、ブルートゥースや無線機能でスマートフォンなどと連携させることが出来ます。戦闘機のパイロットが装着するヘルメットが身体の状況をモニターするテクノロジーを元にしているそうです。

SMART - The world's first smart cycling helmet
SMART - The world's first smart cycling helmet

戦闘機のパイロットの場合、例えば大きな加速度で失神したことを検知した場合、危機回避のため遠隔操作を行ったりするのだろうと思います。今後の開発では、同じようにサイクリストの身体の異常を感知した場合、通報するなどの機能も検討されているそうです。



これら次世代のアクセサリーの構想一つひとつが、実際に普及するかどうかはわかりません。でも、新しい発想と先端技術を搭載した製品が開発されていくのは間違いないでしょう。従来型のサイコンなどを別とすれば、今はデジタルのアクセサリーなど一切使っていないという人は多いと思いますが、これからもそうだとは限りません。

アナログな自転車の世界でも、固定電話がケータイに代わり、銀塩カメラがデジカメに駆逐されたように、便利ということになれば、従来のアクセサリーだって劇的に変わる可能性があります。そして、たかが自転車のアクセサリーとあなどるべきではないでしょう。

BikeWatch - more than just a bicycle alarmBikeWatch - more than just a bicycle alarm

日本の自転車市場は、ママチャリが大多数を占めるという世界から見れば独特の市場であり、まさしくガラパゴス状態です。安価なママチャリが溢れ、そのアクセサリーの単価や市場規模も、たかが知れています。しかし、世界ではそうではありません。

例えば台湾などは、日本のママチャリとは違って高単価な自転車を世界に輸出し、高収益をあげています。世界で同時に進行する自転車ブームに乗って、国家的にも貴重な外貨獲得手段というべき産業となっています。高額なスポーツバイクの世界では、アクセサリーも高単価です。

たかが自転車アクセサリーですが、世界的なトレンドとして自転車が売れている中で、もしヒット商品となれば、世界的に普及し使われるようになる可能性があります。全世界で使われている自転車の台数を考えれば、その収益も莫大なものとなるでしょう。



台湾の自動車産業も、昔は日本の自転車産業の後塵を拝していました。しかし日本はガラパゴス化し、世界のメーカーに全く太刀打ち出来なくなってしまったのに対し、台湾メーカーはOEMを拡大し、独自ブランドで高価格帯のスポーツバイクを展開し、大きく飛躍しました。いまや日本の自転車メーカーは敵ではありません。

昨日、世界経済フォーラムが発表した世界のIT競争力では、日本は3つ下げて21位に後退したそうです。よく言われているように、日本も技術力だけでは世界を席巻出来なくなってきています。これからは、世界で売れる商品をプロデュースする力が求められていると言えるでしょう。

自転車のアクセサリーにも、情報化やデジタル化の波が押し寄せ、これまで考えもしなかったような製品が生まれてくることでしょう。もちろん、自転車アクセサリーの世界に限ったことではありませんが、これまでの常識にとらわれない斬新な発想で次世代の情報機器、デジタル機器を構想していく必要がありそうです。





急にパソコンの調子がおかしくなり、エライ目に遭いました。やはりバックアップは重要ですね。

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この記事へのコメント
cycleroadさんこんばんは。

GPSによる情報は大変役に立ちますよね。
私の自動車には付いていますが、自転車にはまだです。

ドライブレコーダーは車にも自転車にもまだ。
しかしながら、事故に巻き込まれた時のことを考えたら、
自動車よりも自転車の方が重要なアイテムでしょうか !?
いやいや、どちらにも重要でしょうね。

車の場合は既に色々開発されているようですが、
軽量化が重要な自転車では、もう少し待たなければいけないでしょうか。
それと、価格も抑えてもらわないと^^
何度も怖い目に遭っている身としては、早めに取り付けたいところです。
Posted by Fischer at April 13, 2013 20:01
Fischerさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も必要な時はスマホを使ったりしますが、自転車専用のものは、まだ持っていません。クルマの場合は渋滞情報がわかるのも便利ですね。
私もドライブレコーダーは使っていません。自転車で使っている人はまだかなり少ないだろうと思いますが、たしかにイザという時に役立つ可能性はあると思います。
軽量化もそうですが、自転車の場合、前方ばかり記録していても仕方がない場合も考えられます。
気付かない方向からの脅威のほうが事故につながりやすいとするならば、ここにあるように360度録画するというのも必要な機能なのかもしれません。
Posted by cycleroad at April 14, 2013 23:08
 
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