September 17, 2013

世界中の試行錯誤が革新の元

自転車には、たくさんのデザインがあります。


ロードバイクやマウンテンバイクなど、自転車の種類によっても違いますし、フォールディングバイク(折りたたみ自転車)やカーゴバイクなど、使い方や用途によって、またメーカーによっても違ってきます。さらに毎年のように新しいデザインの自転車が生み出されてきます。

そんな新しいデザイン、アイディア、提案の発表の場として、各種のデザインコンペがあります。毎年、世界のあちこちで開かれているわけですが、その一つ、“International Bicycle Design Competition”の今年の入賞作から、新しいデザイン、発想や工夫を見てみたいと思います。

International Bicycle Design Competition, www.ibdcaward.orgInternational Bicycle Design Competition, www.ibdcaward.org

こちらは薄い自転車という発想です。液晶ディスプレーならともかくと思いますが、薄さにこだわった自転車です。薄ければ薄いほど良いというわけではありませんが、なるほど一つの考え方かも知れません。スタイリッシュで場所をとらず、空気抵抗も小さくなるでしょう。スペインのデザイナーの作品です。

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こちらのマウンテンバイクは、フレームの二つの丸い部分が目をひきます。オフロードを走行するときにフレームにかかるショックは、どうしてもパイプの溶接部や軸などにかかりますが、そうした弱点になる部分の荷重を分散させるように設計されています。こちらはスイスのデザイナーによります。

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カーゴバイクのデザインもあります。底板は竹を使っています。リサイクルのパーツを使うなど、基本的に手に入れやすいパーツを使って構成されています。熱を加えてパイプを曲げれば比較的簡単で、竹が手に入る場所なら、どんな場所でも製造できて、誰でも手にしやすいというコンセプトです。ドイツのデザイナーです。

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こちらは以前取り上げましたが、オランダのデザイナーによる組み立て式の自転車のデザインです。どんな自転車も部品を組み上げるわけですが、パーツがプラモデルのようにセットされているところが斬新なアイディアと言えるでしょう。素人でも自転車を組み立ててみたくなります。

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こちらも特徴的なフレームデザインになっています。茶色の部分には竹が使われており、その柔軟性を使って道路面からの衝撃を吸収するようになっています。サスペンションと言うより細かい振動を吸収します。木や竹のフレーム素材は、長時間乗っていても疲れにくいと言いますが、そのメリットを取り入れている台湾の作品です。

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スタイリッシュで新しい時代を感じさせるデザインです。シンプルなスタイルですが、2通りの違ったライディングポジションがとれるようになっています。そのため、トップチューブとシートステーは、細いスチールバーになっています。こちらも台湾のデザイナーによる作品です。

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レトロなビーチクルーザーのようでありながら、よく見るとハブレスの車輪など未来的なデザインになっています。古い蒸気機関にインスパイアされたデザインだと言いますが、快適なライディングポジションなども配慮されています。いかにもアメリカンな感じですが、デザイナーはハンガリー人です。

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電動アシスト自転車のデザインです。電動の場合、どこにバッテリーを配置するかが問題になりますが、すっきりとしたデザインになっています。ややもすると若者に敬遠されがちな、野暮ったいデザインの電動アシスト自転車が多い中、マッドガードなどオプションも選択しやすいシンプルなフレームです。こちらはスウェーデンです。

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リカンベントのトライクもあります。リカンベントの場合、マイナーであるがために、そのデザインは停滞気味だったとカナダ人のデザイナーは主張しています。なんとなく女性のはくハイヒールを連想させます。優雅で上品な印象を受けるデザインと言えるでしょう。

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ベトナムやカンボジアあたりの農村地帯で、農民が「もっこ」を前後に「てんびん」のようにして農作物などを運搬している場面を連想させます。まさしく、そのような場所で、入れるものを選ばず運搬できる自転車です。「もっこ」の部分を外して持ち歩くこともできます。こちらはイタリア発です。

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道路清掃用の自転車です。今までのように手押し車やリヤカーを使うのと比べて、素早く移動できます。道具もスマートに収納でき、ゴミを集めて運ぶにも便利に出来ています。太陽電池パネルを搭載し、電動アシストになっています。面白いアイディアですが、これは韓国のデザイナーによるものです。

自転車は成熟した商品のように感じますが、まだまだいろいろなアイディア、発想、工夫があるものです。これらは入賞作なので、ほんの一部です。日本人がいないのが少し気になりますが、デザイナーの国籍もバラエティーに富んでいます。世界中の、さまざまな才能が多岐にわたる提案を生み出し続けていることがわかります。

もちろん、コンセプトデザインなので、商品化される可能性は限られるでしょう。ましてやヒットし普及する確率は非常に小さいと思います。ただ、これまでもそうだったように、こうした無数のアイディアの積み重ねの中から革新的な商品が生まれてくるわけで、今後、どのような製品が出てくるかが楽しみです。





突然、機器が壊れネットに接続出来なくなってしまいました。スマホはありますが、ブログ更新など、パソコンが使えないと不便ですね。

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この記事へのコメント
 台湾人デザイナーの2作品はそのまま製品化できそうですね。かなり惹かれるデザインです。惹かれると言えばリカンベントの新作も美しいですが、私の行動範囲は坂が多くて、リカンベントは全く実用的ではありません。

 組み立て自転車、今回改めてみていたら、サドルの位置が低すぎてそのままでは漕げなさそうですが...。実際どんなもんでしょうか。

 最後の韓国人デザイナーの作品、運搬車としても使い勝手が良さそうです。クロネコヤマトが喜んでお買い上げになりそうですね。
Posted by hyrax at September 20, 2013 10:31
台湾や韓国などのデザイナーのセンスに
驚かされます。

世界一になる理由も解る気がします。

日本のデザイナーにも是非頑張ってほしいですね
Posted by ロードバイク初心者 at September 22, 2013 02:48
hyraxさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、店頭に並んでいてもおかしくない、洗練されたデザインですね。
プラモデル自転車は、アメリカンなローライダー系のデザインということなのでしょう。
サドルの位置は低いですが、 そのぶん前方になっています。ペダルがこげないことはないと思います。ポジション的には、かなり後傾になるでしょうけど..。
清掃用ではなく、運搬用にしても使えそうですね。企業ロゴなどを取り付けるスペースも大きくとれそうです。
Posted by cycleroad at September 22, 2013 23:20
ロードバイク初心者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
もともと台湾の自転車産業は、日本を手本にして発展したという話もあります。日本の自転車産業の退潮傾向が気になります。
韓国の自転車市場は日本よりはるかに小さいわけで、世界の市場を見据えているのでしょう。
日本では格安のママチャリばかりが市場を席巻し、自転車デザインの出る幕がない状態なのかも知れませんが、世界を視野に活動するデザイナーが出てくるといいですね。

Posted by cycleroad at September 22, 2013 23:53
 
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