October 05, 2013

抑止するための仕組みが必要

自転車利用者のマナー向上のため、さまざまな努力がなされています。


マナーアップ自転車事故減子供や学生への教育から、大人も含めたマナー向上に向けた啓発、キャンペーンなど、警察や自治体などの地道な施策が各地で行われています。しかし、現状では相変わらず信号無視や逆走、ヘッドホンを装着したままの走行、ケータイやスマホを操作しながらの走行など、ルール無視が横行しています。

歩きながらのスマホ操作の危険性が問題になっていますが、自転車に乗っても、歩行の延長のような感覚でスマホを操作する人が増加しています。少しなら大丈夫と思っているのでしょうが、自転車の場合は事故に直結します。周囲の自転車やドライバー、歩行者にとっても危険で迷惑です。

信号無視や逆走、並走や二人乗り、無灯火に歩道を猛スピードで走行するなど、道路交通法を全く無視し、守っていない人は日常的に見かけます。こうしたルール違反に手を焼いているのは日本の警察だけではありません。デンマークの警察は、ついに特別な方法、その場で罰則を科すという思いきった手段に踏み切りました。



というのは冗談で、実はこれ、デンマーク警察の交通安全キャンペーンの動画です。実際に恥ずかしいコスプレをさせる罰則が取り入れられているわけではありません。しかし、日本のユーモアに乏しい交通安全ビデオと比べ、センスがあると感じる人も多いのではないでしょうか。

少なくとも注目を集める効果が見込めるわけで、日本の警察も、もう少し柔軟なPR活動をしてもいいのではないかと思ってしまいます。ただ、日常的に違反をしている人が、この動画を見て悔い改め、以後ルールを遵守するようになるかと言えば、難しいと言わざるを得ません。

ルールを知らなくて違反をしているのであれば、その周知を図ることでルールが遵守されるようになることも期待できます。しかし、実際にはルールをわかって違反しており、守る気がないことは、各種の調査などを見ても明らかです。ルールの周知や啓発では、なかなか効果があがっていない事実があります。

自転車に関する取り締まりを...。ライフメディア リサーチバンク調べ

やはり、違反に対する罰則の強化が必要なのではないでしょうか。インターネットでの調査では、7割もの人が取締りを強化すべきと答えています。この調査は無作為抽出などの統計処理がされておらず、ネットでの限られた人への調査なので偏りがある可能性がありますが、おおよその傾向は反映していると思われます。

信号無視にしても、ケータイを操作しながらの走行にしても、道路交通法や各都道府県条例などで罰則は決まっています。しかし、罰則を適用するとなると、クルマの場合でいう赤キップに相当する刑罰になります。青キップに相当する反則金制度が自転車には無いからです。

このことが厳格な適用を見送らせてきた経緯があります。クルマの違反と比べて著しく重いものになってしまい、公平さを欠くというのが理由です。最近でこそ、悪質な違反は検挙し、罰金などの刑罰が科せられることもあるとは言いますが、やはりごく一部に限られているのは変わりません。

自転車マナーアップ発信罰金とは言え、刑事罰です。反則金と混同している人もありますが、いわゆる前科がつきます。結婚や就職などで不利になる可能性も否定できません。法律で決まっているとは言え、いきなり刑事罰を課す、検挙して立件するのを躊躇するというのもわかります。

では、自転車にも青キップが導入できないかという話になりますが、反則金導入のためには、身元確認などの必要から免許の導入が前提になります。実際、免許を導入すべきとの声は多く、気持ちはわかりますが、自転車に乗るのに免許が必要なんて世界に例がありません。世界中の笑いものになることは間違いありません。

自転車の免許を発行し、それを管理するためには莫大な行政コストが発生します。誰でも運転してよい車両として、すでに子供からお年寄りまで広く利用されており、免許の導入は現実的ではありません。ちなみに、自治体とか学校が子供向けに発行している免許は、単なる教育の一環で法的根拠はありません。

それでは、青キップ、反則金のような制度ではなく、もう少し簡単な罰則、ペナルティーはつくれないものでしょうか。それこそ、デンマーク警察のジョークのように、「自転車での交通違反を警察官に現認されたら、その場で恥ずかしいコスプレをする」のは無理でしょうか。

全国交通安全運動警察官もコスプレの衣装を持って取り締まりするのも大変でしょうから(笑)、もっと簡単に出来る罰則がいいでしょう。例えば、その場で腕立て伏せと腹筋を30回ずつなんていうのはどうでしょうか。身体を鍛えるのが趣味の人はともかく、実際に疲れますし、恥ずかしいですし、それなりの抑止にはなりそうです。

運動部のしごきみたいで問題とか、イジメだとか言われそうです。現実的でないと言われれば、その通りでしょう。裁判も経ずに罰則を執行することになるわけで、法的な問題もあると思います。ただ、あまり厳密に考えるのではなく、『罰ゲーム』くらいの感覚で導入できないものでしょうか。

腕立てがダメなら、オモリで負荷を与えるなんてどうでしょう。例えば違反一回に付き1キロ、フレームに鍵付きのオモリを取り付けます。期限が来たら、警察署へ赴いて外してもらいます。違反を繰り返すと、どんどん重くなり、ペダルをこぐのが大変になります。それを実感すれば、抑止効果が見込めるでしょう。

朝などは、急いでいる人が多いでしょうから、罰として10分間、その場で待たせるというのはどうでしょう。F−1レースで、ペナルティとしてピットストップが課せられたりしますが、そのイメージです。遅刻するのは困りますから、違反をしなくならないでしょうか。

ただ待たせるのも芸がないとするならば、その場でペダル型の発電機のペダルをこいで、決められたぶんだけ発電させる手も考えられます。ちなみに、発電用の自転車こぎ、ブラジルの刑務所の中で、社会貢献の一環として実際に採用されています。バッテリーに充電された電力は、地域で活用されています。

自転車マナー向上自転車安全条例施行


もっと単純に、草むしりとかゴミ拾いをさせるという手も考えられます。罰として簡単な社会奉仕をさせるわけです。実際に、無報酬の労働作業、社会奉仕をさせる刑罰を導入している国がありますが、大がかりなものでなく、10分程度の軽い作業なら、その場で出来るでしょう。

時間をかけないのであれば、取り締まりの警察官と周囲の通行人の前で、何か一発芸をやらせる(笑)のはどうでしょう。これも相当恥ずかしく、抑止になる気がします。少なくとも私はごめんです。ただ、もしかしたら、大阪あたりでは抑止にならないかも知れません(笑)。

どれもナンセンスと言われそうですが、何か罰ゲーム的なものを導入出来ないでしょうか。おそらく、法的にもいろいろと問題があるでしょうが、それなりに効果はあると思います。なんと言っても、実効性のある罰則がないのが、自転車のルール違反者がなくならない理由だと思います。

Danish police uses unexpected approach

もちろん、マナーの啓発活動とか、青少年への教育などは必要なことですし、地道な努力には敬意を表したいと思います。多くの良識ある人に対しては、それで足りるかも知れませんが、問題は、確信犯として違反を繰り返す人たちです。やはり、法律を遵守させるためには実効性のある罰則が必要です。

違反者が、そう簡単には検挙・立件されないとタカをくくっている限り、ルール違反はなくならないでしょう。しかし、青キップや免許制度は無理というところより先に議論は進んでいきません。従来のやり方では難しいというところで止まってしまうのではなく、何か方法を見つける必要があります。

自転車利用者の数が多く、罰則の運用が容易ではないのも確かです。ここに書いたような方法はナンセンスと言われればそうでしょう。ただ、解決のためには今までとは違った方法、デンマークの動画ではないですが、予想外の切り口や、従来にない発想で考えてみることも必要なのではないでしょうか。





デフォルトにはならないと思いますが、あまり心配させずに、早く収拾をはかってほしいところですね。

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この記事へのコメント
「信号無視をしました」なんてルール違反の内容を書いたプレートを首からぶら下げて10分間立たせておけばいい。拒否すれば逮捕です。罰則が適用されます。
Posted by SHARETHEROAD at October 08, 2013 17:42
SHARETHEROADさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
イタズラをした生徒が、学校で廊下に立たされているような感じになりそうですね。
最初はバツの悪さがあるでしょうが、悪ガキと同じで慣れてしまって、見つかったら立っていればいいとなると、抑止効果は落ちてしまうかも知れませんが..。

Posted by cycleroad at October 09, 2013 23:33
イエローカードならぬイエロージャージを強制的に着せることにしたら、却って喜んじゃう人が続出ですかね?
Posted by hyrax at October 10, 2013 13:35
hyraxさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
一部の人には、罰にも抑止にもならないのは明らかでしょうね。
Posted by cycleroad at October 11, 2013 23:42
 
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