January 09, 2014

いかにも古そうだけど新しい

自転車は世界的に見直されています。


都市部などの近距離の移動は、自転車でも十分ですし、渋滞する都市の道路においては、クルマより速い移動手段になることも珍しくありません。初期費用や維持費も安く、燃料代もかかりません。環境に対する負荷が小さく、場所もとらず、おまけに健康にもいいとくれば、使わない手はありません。

それでも敬遠する人の理由の一つは、疲れるという点でしょう。運動不足になりがちな現代人にとって、身体が動かせると考えれば、そのメリットは大きいわけですが、坂などを上るのは疲れるからイヤだと敬遠する人もあるでしょう。スポーツとして乗る人がいる一方で、自転車でも、なるべくラクに移動したい人がいます。

そこで近年、俄然注目を集めているのが電動アシスト自転車です。日本の電動自転車は、ペダルをこがないと電動モーターのアシストが効きませんが、海外の場合、国によっては、全くペダルをこがなくてもモーターの力で走れるものもあります。

RiideRiide

ペダルがついていても、日本だと原動機付自転車に区分されるようなものもあります。オートバイではないものの、電動と人力を使い分けたり、ペダルをとめても補助してくれるものなど、規制によって多少の違いはありますが、それらも含め、世界中で“e-bike”への関心は高まっています。

日本でも、いわゆるママチャリ型の電動アシスト自転車で、「バッテリーがついています。」というタイプから、一目見ただけではそれとわからないようなスポーティーなタイプまで、さまざまなものが登場してきています。海外でも、そのデザインはいろいろと試行錯誤されています。

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フレームの中にバッテリーを内臓してしまうことで、見た目をスッキリさせるというのは、誰もが考えるところでしょう。いかにも電動アシストですというデザインだと、特に男性の場合、敬遠する傾向があるようです。普通の自転車と変わらないでいて、実は電動アシスト付きというのが人気のようです。

電動モーターの力を使う以上、どこかにバッテリーを積む必要があるわけで、それをどこにするかで大きくデザインが左右されます。シートポストの後ろや、後輪の上の荷台、フレームの中などが多いですが、最近はまた違った流れのデザインも出てきています。

The Derringer Electric BikeThe Derringer Electric Bike

The Derringer Electric BikeThe Derringer Electric Bike

まるで、昔のオートバイか原付バイクのようなデザインです。あえてオートバイに似せてありますが、ペダルのついた電動自転車です。そうする必要はないのですが、バッテリーユニットを、わざわざガソリンタンクや、オートバイのエンジンのように似せています。(下は、また別のメーカーのもの。)

考えてみると、自転車に人力以外の動力を搭載しようというのは、今はじまったことではありません。自転車の黎明期、誕生して半世紀ほど経った頃、オートバイが登場しました。このオートバイ、自転車を人力以外の力で動かそうという発想で生まれました。

ICON E-Flyer Electric BikeICON E-Flyer Electric Bike

ICON E-Flyer Electric BikeICON E-Flyer Electric Bike

一応、オーバイは動力付きの二輪車として発明されたとされていますが、ちょうど登場した当時は自転車の技術革新がめざましい時期でもあり、それらの技術の上に蒸気機関や内燃機関による動力を載せるという形で実現しています。事実上、自転車から分かれて発展したと言って差し支えないでしょう。

世界的なヒットになったホンダのスーパーカブも、最初はまさに自転車にエンジンを積んだ形をしていました。当初は後輪の近くに動力ユニットが集められたスタイルでした。やがて発展の過程で、多くのオートバイは、ハンドルとサドルの間にガソリンタンクがある形に進化していったわけです。

ホンダ カブ Photo by redhawkrider,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.モペット


私は生まれていないので詳しくは知りませんが、日本でも1950年代頃には、自転車にエンジンをつけたモペット(右上の写真)と呼ばれる、ペダル付きの自転車が流行っていたそうです。今の原動機付き自転車にペダルはありませんが、モペットにはペダルがついていました。

そんな古い時代のオートバイのような、レトロなスタイルを電動自転車のデザインに取り入れる動きがあります。わざわざ当時のオートバイ、あるいはモペットに似せる形にしたことで、レトロなところがクールということなのでしょう。当時を知らない世代にも新鮮に映るのかも知れません。(下は、また別のメーカーのもの。)

OtocyclesOtocycles

OtocyclesOtocycles

本来なら、トップチューブにバッテリーを持ってくるのは邪魔な感じがします。自転車としては目障りな位置で、不恰好になりかねません。しかし、レトロなデザインにすることで、これをすんなり実現しています。後輪の上などにあるより、重心が前にくるぶん、重量バランス的にはベターでしょう。

バッテリーの位置という課題を解決した上に、それがデザイン上のマイナスにならず、かえってレトロっぽさで人気が出るとしたら、なかなか上手いアイディアです。ただ、似たような考え方をしたメーカーがいくつもあるということは、当然出てくる発想なのかも知れません。

OtocyclesOtocycles

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かつて、自転車からオートバイが生まれ、分かれて別の乗り物になっていったように、今後バッテリーが進化し、再びペダルが無くなるのなら、それは電動オートバイへと進化していくことになります。しかし、これらの自転車は、それを目指しているわけではありません。

デザインは昔のオートバイに似せているものの、あくまで電動自転車というスタンスです。電動でアシストする自転車として、坂が辛いという人、もっとラクに自転車で移動したい人にも使ってもらうため、電動自転車のデザイン的な選択肢を増やす上での一つのスタイルです。

今後も電動アシスト自転車や“e-bike”は、いろいろな人向けのもの、用途やデザインのものが生まれてくるに違いありません。それはかつてのようにオートバイへと進化するためではなく、あくまで自転車を、いかに多くの人が活用しやすくするかという方向に進んでいくものと思われます。





今夜から寒くなるようです。自転車もクルマも徒歩でも、路面凍結に注意ですね。

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