May 24, 2014

世界をリレーする自転車旅行

自転車に乗るのにも絶好の季節になってきました。


サイクリストならば、この陽気に誘われて、どこか旅に出たくなる人も多いのではないでしょうか。時間が許せば長距離のツーリングにでも出かけたいところです。どうせならば、海外に出かけて自転車に乗って旅が出来たら最高だな、などと夢が広がったりします。

しかし、現実にはゴールデンウィークも終わってしまいましたし、仕事や学校がある人は、そうそう休みもとれません。お金もかかります。海外への自転車旅行と言っても簡単に行けるわけではありません。でも、居ながらにして世界一周の自転車旅行を楽しむ方法があります。

JunaProject

スイスに住む、Lucas Realini さんが始めた、“JunaProject”と名づけたプロジェクト、自分が旅行に行く代わりに、自転車を旅行させようというアイディアです。旅に出るのは3台の自転車で、それぞれ折りたたみ、伸縮、分解することの出来る小径車です。

この自転車に乗って出かけた人が、次々に友人に自転車を渡し、乗り継いで旅をしていくのです。3台は別の経路をとりますが、世界中のどこへ行くかは予想できません。乗り継いだ人が、気の向くままにまた乗り継ぐことで、世界中を旅行し、さまざまな人に会い、いろいろな文化に遭遇する可能性があります。



そして、その旅の様子をインターネット上でシェアします。自分が乗った自転車が実際に世界を旅する様子が見られるわけです。動画などで記録された旅行の内容は、このプロジェクトのサイトにアップされ、誰でも見ることができ、未知の冒険旅行を共有出来ることになります。

単に世界中を旅行するだけ、知らない景色を見るだけでも面白いと思いますが、それだけではありません。サイトでは100のミッションが与えられています。中継者は、その中から任意に1つを選んでミッションを遂行しながら旅のバトンを渡していくことになります。

JunaProject

主催者たちは、笑ったり、楽しんだり、面白いことをすることでも人々と交流したいと考えています。100のミッションの中には、自転車を持って電車に乗って旅をしろとか、飛行機に乗せて飛べといった課題が含まれています。これによって旅が遠くへ展開することになります。

ここで折りたたみ、伸縮、分解できる小径車であることのメリットが出てきます。そのほかに、1日に100キロ走れ、日の出から日の入りまで乗れ、雨の中をスイムスーツを着て乗れ、週末にキャンプに行け、アジアに行け、アフリカに行けなど、さまざまな課題が列挙されています。

JunaProjectJunaProject

満月の下をドラキュラの衣装を着て乗れ、自転車を持ってラッシュアワーの地下鉄に乗れ、スーパーヒーローのように乗って人々の日々の仕事を助けろ、火山の山頂まで自転車を運べ、シェルパの助けを借りてネパールのベースキャンプに到着せよ、なんて難題もたくさんあります。

映画に映れ、プロのサッカー選手がサッカーシューズで乗れ、身長2メーター16センチの人が乗れ、どこかの国の大統領に会って、彼を乗せろ、など、ちょっと無理なのではと思うようなものも含まれています。しかし、その難題に挑戦すれば、きっと面白いエピソードになることは間違いないでしょう。



こうしたミッションを設定することで、さらに旅の展開が面白くなるように工夫されているわけです。これは、なかなか面白そうなプロジェクトです。おそらく3台の自転車は世界中を旅行し、世界各国の多くの人が行方を見守ることになりそうです。

このプロジェクトのアイディアは、Lucas Realini さんが2012年にタイとインドネシアを旅した時から形になり始めたと言います。ブックシェアリングや自転車シェアリングからもインスピレーションを得て、友人たちとアイディアを練り、プロジェクトの構想を作り上げました。

JunaProjectJunaProject

そして個人やスポンサー企業からの資金を調達し、100のミッションが達成された暁には、100人の子どもに自転車が贈呈されることになっています。毎日家から学校まで遠い距離を歩く、自転車を必要としている子どもたちです。このため、引き続き寄付を募っています。

これは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスならぬ、ソーシャル・ネットワーキング・サイクリングとでも呼ぶべき、リアルを伴った新しいスタイルのコミュニケーションと言えるでしょう。ユニークなアイディアです。強いて言えば、3台だけなので、実際に乗る人は限られるのが残念なところでしょうか。



SNSを使って、瞬時に地球の裏側とでも交流できる時代です。旅の様子を世界中でシェアできる一方、リアルな自転車でつながっていくというのが面白いところです。乗り継ぐ人も、一人ひとりは短い区間かも知れませんが、世界一周旅行の一部を担うことになります。

今月の3日にスタートしたばかりなので、まだまだ乗り継いだ人は少なく、クリアされたミッションも少しです。ミッションの動画も、再生回数は数十回レベルだったりします。まだまだ知られていませんが、少しずつアクセスも増えていくことでしょう。



今のところ3台とも、依然としてヨーロッパに留まっています。今後アジア方面にも向かうはずです。もしかしたら日本にも上陸するかも知れません。確率的には相当低いとは思いますが、もし私に友人からバトンが回ってきたら、ぜひ何かのミッションに挑戦してみたいと思います(笑)。

ミッションによっては、世界中で「お馬鹿な」サイクリングが繰り広げられるのも楽しいところです。そして、このプロジェクトが注目を浴びることでスポンサーがつき、資金が調達されて、必要としている子どもたちの元へ自転車が届けられるというのも素敵な目標です。

JunaProjectJunaProject

世界の自転車乗りが、自転車を乗り継ぐことでネットワークとしてつながっていきます。別々に分かれた3台が、ミッションをクリアして再び一同に会すのはいつになるでしょうか。せっかくの休日に雨が降ってしまった時は、このプロジェクトのミッションをチェックしてみるのもいいかも知れません。




これだけ多いと、タイでクーデターと聞いても驚きがありませんね。市民も平然としてるようですし..。ただ経済への影響はどうなんでしょう。

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