September 06, 2014

チェーンを使いたくない人々

チェーンは自転車の重要なパーツです。


自転車で出かける時、なるべくなら出先でのトラブルは避けたいところですが、よりによって..という場所でトラブルになったりします。ある程度トラブルは想定して対処できるように、リペアのためのグッズや道具を携行したりするわけですが、必ずしもトラブルが想定内とは限りません。

パンクなどのタイヤまわりのトラブルに次いで多いのはチェーンまわりでしょうか。チェーンが外れたくらいならともかく、チェーン関係のトラブルまで想定して準備している人は多くないかも知れません。そう頻繁には起きませんが、起きると厄介だったりします。

チェーンをいじると手が汚れるのも難点です。ウェアなどにつくと汚れは簡単には落ちません。昔と比べれば、チェーン周りのパーツの精度も上がり、トラブルは少なくなっていますが、ふだんから注油などのメンテナンスは欠かせず、何かと面倒なパーツだと感じている人も多いに違いありません。

これは昔からの命題のようで、自転車からチェーンをなくそうと考える人は古今東西少なくありません。自転車にとってチェーンは重要なパーツですが、チェーンを使わずに、ほかの方法で代替することも可能です。その方法はいろいろ考えられてきました。

まず思い浮かぶのはシャフトドライブでしょうか。実際にシャフトドライブの自転車を手に入れることも可能です。チェーンがないのでメンテナンスがラク、トラブルも少ないというのがウリです。注意してみると、街中でも多くはないですが、見ることが出来ます。

丸石シャフトドライブシャフトドライブ

ただ、問題はその構造上、強度が必要で精度も求められることから、シャフトドライブ部が重くなることでしょう。またトラブルになった時には、自分ではまず直せません。実際に流通しているシャフトドライブのモデルは少なく、部品も手に入りにくかったり費用がかかったりするようです。

ベルトドライブという手もあります。チェーンの代わりにベルトを使う自転車です。注油が不要でメンテナンスが楽です。音が静かで、雨ざらしにしても錆びないという利点もあります。チェーンカバーがなくても、衣服が汚れたりすることはありません。

ブリヂストン アルベルトベルトドライブ

欠点は、ある程度ベルト幅が必要なため独自のフレーム構造になり、ディレーラーが使えず、変速は内装式に限られることでしょう。ベルト切れなどのトラブルは起こりえますし、パーツも手に入りにくいとされています。シャフトドライブもそうですが、同じ仕様のチェーン式と比べて、本体価格が割高なのも欠点でしょう。

どちらのタイプも商品化されていますが、採用しているモデルは限られており、販売されているのは、ほとんどシティサイクルに限られるのではないでしょうか。しかし、世界に目を向けると、そのほかの方法でチェーンを使わない方式の自転車を開発している人も少なくありません。

まず考えられるのは、タイヤを直接回す方法でしょうか。チェーンが発明される前の自転車、オーディナリー型の自転車などは、みなこのタイプでした。今でも、このタイプの自転車はいろいろ開発されています。問題は、スピードが出ないこと、前後方向の重心が安定しないことでしょうか。

MC2 bike


MC2 bike

こちらの自転車などは、最近開発されたもので、そのシンプルな構造を利用して、いろいろな形にトランスフォーム出来ることが特色です。持ち運びに便利なのも利点です。これはこれで面白いですが、やはりスピードは出ず、短距離向きと言えそうです。



蹴って進む自転車もあります。オーディナリーよりさらに前、誕生当初の自転車は、蹴って進むタイプでした。最近、初めて乗る子供の自転車トレーニング用にランニングバイクが人気となっています。補助輪をつけるより早く自転車に乗れるようになると言います。

大人用で蹴って進む自転車も、実はいろいろ考えられており、これまでにも取り上げてきましたが、その中の一つです。こちらは、サドルまで省いており、お尻が痛くならないのもメリットです。これに乗った時、サイクリングと言うべきか、ランニングと呼ぶべきなのかは微妙です(笑)。



特殊なところでは、“Stringbike” という、駆動にチェーンではなくヒモ状のストリングを使ったものもあります。独自の機構でペダルを踏む力を後輪に伝えます。チェーンのように汚れることは無く、独自の方法で変速も出来ます。特殊なため本体価格は高く、希少ですが独創的な自転車です。、

StringbikeStringbike



斬新なところでは、チェーンを大きな歯車にしてしまうという発想もあります。ギヤ同士を直接噛み合わせるわけです。大きな歯車も回るので、触れてケガをしそうな気がしないでもありません。ただ、チェーンを使わずに直接ギヤ等で伝達するという考え方は、いろいろなスタイルを可能にします。

This image is in the public domain.

こちらは、独自のクランクを使って後輪に力を伝える機構になっています。チェーンを使わないことで、フレームを縮めることが出来、コンパクトになるので持ち運びやすくなります。メカ的にトラブルになった時、自分では手に負えなそうな感がありますが、案外使えそうに見えます。

HANKHANK




ハブレスタイヤの自転車もその一つでしょう。タイヤがスポークのないリング状で、その内側のギヤと噛み合わせたギヤによって駆動されます。いろいろな点で、まだ発展途上であり、スピードなどの問題もありそうですが、そのフォルムは未来を感じさせます。(画像はコンセプトモデル、動画は別のモデルで一部ベルト駆動)


Nulla Bike hspace=Nulla Bike



ペダルから後輪へのパワー伝達部分を全てフレーム内に収めてしまったモデルもあります。ただ、こちらはペダルをこぐ力をフレーム内を通して、ギヤなどで機械的に伝えているわけではありません。実は、これはアシストでなく、電動だけで走行する電動バイクです。

Mando FootlooseMando Footloose


ではペダルはフェイクか、自転車のように見せるための飾りかと言えばそうではありません。これを回すと充電が出来るようになっています。つまり、いったん電気を通して駆動力にするわけです。完全に電動で走行中に、ペダルをこいで電力を補充することも出来ます。



もちろん、すべてペダルの力で駆動させるならば、発電のロスが大きすぎて非効率です。直接伝えたほうが断然効率が高くなります。あくまでフル電動の自転車であり、ペダル充電は補助に過ぎません。日本では原付になるので自転車ではありませんが、国によっては流行るかも知れません。

もっと単純でシンプルなものもあります。こちら、フラバイクです。後輪のハブが中心にありません。そのズレを利用して、ジャンプするようにして後輪を回して走ります。遊園地などにある、子供用の変り種自転車にありがちな構造です。一見楽しそうですが、サドルもなく、疲れそうです(笑)。



もう一つ、こちらも以前取り上げた変り種自転車ですが、トレッドミルバイクです。ウォーキングマシンの要領で乗ります。歩くとローラーが回り、ローラーと密着した後輪が回るという構造のようです。よくよく考えると、これを使うなら歩けばいいだけですが(笑)、これもチェーンレス自転車の一種でしょう。



考えてみると、チェーンを使わないようにするため、いろいろな方法が考えられてきました。ただ、どれも一長一短、チェーンを使わないことによるデメリットも多いのが実際のところでしょう。やはりチェーンというのは自転車に合った、優れたパーツということになります。

手や衣服が汚れたり、メンテナンスが面倒で、トラブルの元になりがちとは言え、ほとんどの自転車に、あいかわらず使われているところを見ると、まだまだチェーンを超えるものは無いということなのでしょう。今のところ、少なくとも当面の間は、チェーンと付き合っていくことになりそうです。




デング熱も重症化したりデング出血熱になることもあるようですから、用心して東京中心部の公園などには近づかないほうが良さそうですね。

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