September 15, 2014

雨に対する備えを考えなおす

この夏は各地で記録的な降水量となりました。



もともと日本は温帯湿潤気候で雨が多く、周りを囲まれた海からの湿った季節風が吹き込んで、山に当たって上昇して雲となり、雨を降らせやすい地形になっています。北海道を除いて梅雨もありますし、台風もやってくるので、年間を通して降水量が多く、否が応でも雨と向き合わざるを得ない国と言えるでしょう。

世界には乾燥して降水量が少なく、飲料水の確保にすら困っている国も多く、世界中に水不足の問題があることを思えば、水に恵まれ、ありがたいのも確かです。ただ、今年に限らず、豪雨による洪水やがけ崩れなどの災害が多く、雨への備えを怠れない国と言えるでしょう。

自転車に乗るにも雨は厄介です。身体が濡れるだけではなく視界も悪くなりますし、スリップしたりブレーキが甘くなったり、水たまりにタイヤをとられたりして危険です。出来れば雨の中は走りたくないところですが、途中から降られたり、通勤などでどうしても雨中走行を強いられることがあります。

傘さし運転よく見かけるのが傘さし走行です。しかし、これは条例や道交法施行細則などで禁止されており、最後まで禁止していなかった長野県も、今年7月に禁止に踏み切りました。現在は日本全国で禁止です。傘をさしてだけでなく、そもそも片手ハンドル自体を禁止しているところもあります。

片手ハンドルはブレーキが甘くなったり、ふらつく原因になります。どうしても傘を前方に傾けることになるので、視界も悪くなります。透明なビニール傘でも、曇ったり雨粒などで意外に視界が遮られます。歩道では、傘自体が歩行者に対する凶器にもなります。検挙・起訴されれば5万円以下の罰金です。

それではと、傘をハンドルなどに固定する器具もあります。関東では少ないですが、大阪など関西では使う人が多いようです。片手運転は避けられますが、視界が悪く歩行者を危険に晒す可能性は変わりありません。発売元は違法ではないと主張しているようですが、疑問とする指摘もあります。

自転車用 傘スタンド法令の「歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと」という規定に違反している可能性です。また、傘を開けば幅60センチを超えるので、普通自転車の範疇に入らず、少なくとも歩道走行は違法ということになります。

片手で傘を持って走行するのと比べれば、相対的には安全に資するのではないかという意見もあるようです。また、法律ではありませんが、警察庁の「交通の方法に関する教則」には「危険な場合がある」との曖昧な記述になっており、明確に禁止とはなっていません。

これで実際に検挙された、違法かどうかの判断が下されたというニュースはまだないので、今のところグレーということなのでしょう。一部では既に使っている人も多く、製造業者もあるわけで、いきなり禁止を徹底出来ないということなのかも知れません。

日本人は身体が濡れることを嫌う民族と言われています。確かに海外に行くと、日本ほど傘を使わず、多少濡れても平気な人は多いようです。日本のように雨が降り続かないとか、乾燥気候ですぐ乾くといった気候の違いもありますが、そもそも水に濡れることを、日本人ほど嫌わないということもあるようです。

もちろん、海外でも傘をさして自転車に乗る人はいます。ただ、地域差もありますが、一般的に日本よりその割合は少ないような気がします。わざわざ自転車に傘を取り付けて固定する器具なんて使わないのかと思っていましたら、海外にも同じようなことを考えた人がいました。

bike umbrellabike umbrella

ポーランドで物理学者をしている、Karol Dobrzynski さんです。熱心なサイクリストでもあります。普通の傘を固定するのではなく、自転車用の傘をさす装置を考えました。傘の形も前後に長くなっています。たたんで収納したり、盗難を防止する機能などもついています。

bike umbrellabike umbrella

これまでにも、海外で自転車の雨対策を考える人については、いろいろ取り上げてきましたが、これほど日本の傘固定装置と似た発想はなかったと思います。日本では地域によって、すでに多くのユーザーがいるわけですが、海外では必ずしも受け入れられるものではなかったようです。

bike umbrellabike umbrella

クラウドファンディングサイト、“Indiegogo”で資金調達を目指していましたが、集まった資金はゼロでした。まったく賛同を得られなかったようです。期限を向かえ、残念ながら資金調達は失敗に終わっています。それほどいいアイディアとは見られなかったようです。



かと言って、必ずしもニーズがないわけではないのでしょう。傘ではなく、フードのような器具を取り付ける装置、こちらの“Dryve”は、サイトも出来、発売が決まっています。こうしたフード型の装置は、これまでにもありましたが、これは、ふだんは畳んで持ち歩き、必要な時に30秒で装着できるというのがウリです。

dryvedryve

dryvedryve

説明する動画を見る限りは手間がかかりそうにも見えますが、ハンドルとサドルの後ろに装着し、慣れれば30秒で装着可能となっています。小さくたためて、重さも850グラムほどです。これは傘と違って、尖った突起物がないぶん、歩行者に対する危険も少なそうです。

dryvedryve



前方の円形の窓のような部分は、ポリカーボネート製になっており、他の部分と違ってシワにならず、雨に濡れても視界を保てるような配慮になっています。全体の形状としても、前方から吹き込む雨を防ぐ効果は高そうです。スイスの会社から126ユーロで来年春の発売予定です。

FUNNELL-EJECT WEARFUNNELL-EJECT WEAR

FUNNELL-EJECT WEAR

日本では少ないですが、レインウェアやレインポンチョを着る人もいます。そんな人向けに提案された、新しいスタイルのレインウェアです。パックパックの中に内臓されており、必要な時に、バックパックを下ろすこともなく引き出し、そのまま着ることができます。

FUNNELL-EJECT WEARFUNNELL-EJECT WEAR

FUNNELL-EJECT WEARFUNNELL-EJECT WEAR

バックパック自体も濡らさずにすみますし、自転車に乗っている時でも、雨が降り出したら素早く着ることが可能です。フードもついており、バックパックとしても各所に工夫がこらされています。ワンタッチで引き出せるところといい、これはなかなか優れたアイディアと言えるのではないでしょうか。



私も、雨の時に傘をさしたたくなる気持ちは理解できますが、傘さしは違法ですし、危険もあります。傘を固定したりするより、レインウェアうやレインポンチョなどを使ったほうがいいのではないかと思います。傘をさしたからといって、必ずしも濡れないわけではないでしょう。

徒歩の場合は傘を使う人が多いわけですが、その延長で、自転車にも傘という人が多いのでしょう。歩くのに傘をささずにレインウェアだと、雨に濡れているという感覚があるのかも知れません。そう考えると、傘をさして自転車に乗る人が多いのは、日本の文化や日本人の習慣、感性に根ざしたものなのかも知れません。

レイン ポンチョポンチョタイプ

しかし、風が出て、雨が横殴りになると傘は役に立ちません。レインウェアやレインポンチョを使ってみれば、両手が使え、視界を遮らず、雨濡れを防ぐ程度の点でも優れていると感じるのではないでしょうか。あまり考えずに傘という人も多いと思いますが、一度考えてみてもいいかも知れません。




かなり伯仲しているようですが、スコットランド独立、どうなるのでしょうか。故郷がいきなり外国になってしまうような事態がおこるのか、注目されます。

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