August 20, 2015

固定観念を捨て特性を変える

自転車は効果的に運動が出来ます。


よく言われるように、有酸素運動としても優れており、身体の中で一番大きい足の筋肉を動かすことで、効率よくカロリーが消費できます。下半身だけしか使わないような気がしますが、実は全身の7割以上の筋肉を使っていると言われています。

自転車で鍛えられるのは、主にハムストリング、太ももの裏側の筋肉などと言われますが、太ももやふくらはぎなど足の筋肉だけではありません。腸骨筋や大腰筋などからなる腸腰筋、いわゆるインナーマッスルも効果的に鍛えることが出来ます。身体の中、深いところにある筋肉です。

自転車に乗ると、足だけではなくいろいろな筋肉を使っているわけですが、それぞれの使い方は限られます。足の動かし方が、ほぼペダルを回す形だけで同じだからです。せいぜい立ち漕ぎするくらいしか違いはなく、使う強度は変えられても、同じ部位の同じ使い方ということになります。

CARON BicycleCARON Bicycle

ロードレースの選手は、練習で一日に何百キロも走ります。それを毎日続けます。例えばツール・ド・フランスなら、二十何日間の日程で、3千キロ以上の距離を走破し、高低差も2千メートル以上という苛酷なコースを走ることになります。毎日何百キロを何日も続けて走れるくらいの力が必要なのです。

毎日毎日、ひたすら自転車に乗り続けることになるわけですが、練習が休みの日になると、うまく歩けない、あるいは歩き方がぎこちなくなると言います。それは、自転車に乗る筋肉ばかり使って、歩行に使う筋肉をほとんど使っていないからなのだそうです。

私たちのようなアマチュアの自転車乗りでも、自転車ばかりで、あまり歩かないでいて、似たような感覚になったことがある人もいるのではないでしょうか。同じ足を使うのでも、歩くのとは違う筋肉で、同じ筋肉ばかりを使っているということが想像つくと思います。

一方で、ジョギングだと一歩ごとに体重の3倍もの衝撃がヒザなどにかかりますが、ペダルを回すのはヒザなどへの負担が小さく、傷めにくいなどのメリットもあるわけで、それがペダリングの特性ということになります。普通、ペダリングでは同じ筋肉の使い方になることを問題とは考えませんし、あまり意識することもないでしょう。

CARON BicycleCARON Bicycle

ところが、そんなペダリングの特性を改善できないかと考えた人がいます。いつもペダルを回転させる同じ運動ではなく、もっ違ったバリエーションを持たせられないかというのです。そこで生まれたのが、“CARON Bicycle”、ペダルを6種類のスタイルで回すことの出来る自転車です。

CARON Bicycle

CARON Bicycle

普通、自転車のペダルがついているクランクは、左右非対称です。右が上にある時は左が下にきます。当たり前ですが、このためにスムースにペダルが回せます。ところが、この自転車、クランクが左右で独立しており、それぞれ別に動かすことができます。



このため、左右のどちらかの足だけでもペダルがこげます。また、ペダルを一回転させずに、踏み込んで戻す形でこぐことも可能です。回転運動ではなく、上下運動に近い形になります。左右独立ですから、両足を揃えて、おなじタイミングでこぐことも出来るわけです。

CARON BicycleCARON Bicycle

CARON BicycleCARON Bicycle

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文章で書くとわかりにくいですが、動画を見れば一目瞭然でしょう。普通の自転車のようにペダリングすることも出来ますが、大きくわけて、ほかに5つのこぎ方が出来ることになります。世界初の多機能なペダルを搭載した自転車だとしています。ペダルのこぎ方は、手元のシフトレバーで切り替えられます。

CARON BicycleCARON Bicycle

なるほど、これはユニークです。よくこんなことを考えついたものです。これならば、ふだんと違うペダルのこぎ方が出来ます。いつもとは違う筋肉痛も起きそうです。通常のペダリングに飽きたら、単調な回転運動に変化をつけることが可能になります。

CARON Bicycle

同じ筋肉ばかり使うことを避けられるばかりか、これまで、怪我や病気の後遺症などで、足をうまく回転させられなかった人でも、自転車に乗れるようになるかも知れません。左右片足だけでもこげますし、リハビリなどにも使えたりする可能性がありそうです。



動画で見ていると、何か奇異で、こぎにくそうに見えなくもないですが、確かに面白そうです。両足を揃えてジャンプするような形の運動もできますし、片足ずつ休めることも可能です。イザという時は、片足ケガしたまま、乗れるかもしれません。

現在、クラウドファンディングサイトで生産のための資金調達を行なっています。今後は、さらに手持ちの自転車にこのシステムを搭載できるキットや、子供用のバージョンなども開発していく予定になっています。開発者は、このシステムが有用だと自信を持っているようです。

CARON BicycleCARON Bicycle

ペダルが両方下側にある自転車の絵というのも、慣れないと何だか間抜けに見えます(笑)。でも、考えてみれば、ペダルが左右で独立していてもいいわけで、これまでのクランクが当たり前のように思っていたのは、固定観念だったということになるのかも知れません。

通常とは違う筋肉を使えるとは言うものの、結局ペダルの軌跡は同じような場所を通るわけで、それほど大きく違わないような気もします。ただ、左右同時に回したりすれば、もっと腹筋などを使ったりするのかも知れません。そのあたりは、乗ってみないことにはわかりません。

CARON BicycleCARON Bicycle

ペダリングの効率的には、これまでのノーマルなクランクのほうが優れている感じもしますが、慣れの部分があるのかも知れません。これまで考えたこともありませんでしたが、なるほど、ペダリングにバリエーションがつけられるのも悪くなさそうです。

歩いている時でも、坂道があったり、階段があったりすれば、違う歩き方、足の動かし方をしています。スキップしたり、ケンケンしたり、歩幅を変えたり、両足でピョンピョン跳ぶことだって可能です。そう考えると、自転車のペダリングも、もう少し自由度があってもいいのかも知れません。




天津の爆発の規模も凄いですがバンコクの爆破テロも怖いですね。狙って爆破されたら逃げようがないでしょう。

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