December 03, 2015

自転車盗を割に合わなくする

前回は自転車盗について取り上げました。


換金目的で高価なスポーツバイクを盗む窃盗犯については、ネットで簡単に売買できないようにすることが被害の減少につながるはずです。今般、盗品を売買させないことを明確に掲げたサイトが出てきたことは歓迎すべきであり、今後、同様のサイトが標準となっていけば抑止が期待できると書きました。

警察も手をこまねいているわけではないにしても、あまりに件数が多く、捜査や検挙による抑止効果がなかなか期待できない部分があります。その意味でも換金を困難にさせることは重要になりますが、ほかに私たちに出来ることはないのでしょうか。もう少し、この問題について考えてみたいと思います。

それにしても、アメリカの自転車盗の発生件数、年間150万件、被害金額3億5千万ドル以上というのは、すごい数です。相当の確率、頻度で被害にあっているサイクリストも多いことでしょう。当然ながら、犯人に対して頭にきている人も多いはずです。



おとりの自転車を置いて、自転車泥棒にひと泡ふかせてやろうという動画がアップされています。カギはかけられていませんが、目立たない細いロープでつながれています。何も知らない犯人が盗んで走り去ろうとすると、ロープによって転倒するというものです。

最後はロープがほどけ、盗まれてしまいます。人を嵌めるようなイタズラですが、ふだん自転車盗に頭にきているので、溜飲の下がる思いのする人も多いことでしょう。動画の視聴回数は公開から2ヶ月で500万回に迫る勢いです。ちなみに、違うバージョンもあります。







州によっては、警察がおとり捜査で自転車盗を捕まえる国ですから、この程度は笑えるイタズラということなのでしょう。スピードも遅いので、たいした怪我もしないと思われます。ただ、日本でやったら、やりすぎ、悪質ないたずらと批難の声がおきそうな気がしないでもありません。

このあたりをどう感じるかは、個人差もあると思いますが、自転車を盗んでも滅多に捕まらない現状がある中で、公衆の面前で恥ずかしい思いをすれば、懲りる人もいるはずです。必ずしも検挙されなくても、社会的な制裁を受けるなど、心身ともに痛い思いをさせるような仕組みがあれば、抑止につながる可能性があります。

罠にはめるようなものでなくても、下手に盗むと、痛い目に遭う仕組みが隠されているかも知れないと警戒させることが出来れば、抑止効果は得られるでしょう。そのような事例が報道され、周知されれば、自転車盗は減るのではないでしょうか。



こちらは、ヨーロッパの動画です。カギがかけられていない自転車を、イタリアのローマ、オランダのアムステルダム、チェコのプラハに同時に置いて、どこが一番早く盗まれるかの実験です。いずれの都市も自転車盗の多い都市として知られています。

おとりとなる自転車は監視され、盗むと赤い粉が吹き出る仕組みが隠されています。さらに、近くのトラックの荷台に隠れて待機している楽隊がファンファーレを鳴らします。これだけでも、公衆の面前でやられたら、かなりショックな経験なのではないでしょうか。

WeLoveCycling.com

単なるイタズラ・カメラなら笑って済ませられますが、自転車盗は犯罪です。日本では、警察がおとり捜査をするわけにはいきませんが、もし仮に、このような罠が仕掛けられている可能性があるとなれば、盗もうという気になる人は、かなり限られてくるに違いありません。警察の負担も減るでしょう。

銀行へ行くと、窓口に色の着いたボールのようなものが置かれていることがあります。聞けば、銀行強盗事件が起きたとき、逃走する犯人に向かって投げるのだそうです。命中しなくても、割れると中に、洗っても容易に落ちない塗料が入っていて、それが飛び散り、犯人に付着することを狙うのだそうです。

BaitBike.comWeLoveCycling.com

赤い粉ではなく、自転車を盗もうとロックを壊して動かした途端、このような塗料が吹き出て付着し、自転車盗の犯人だとひと目でわかるような装置があれば、効果的かも知れません。作動して検挙された例が何件か報道されることになれば、抑止につながりそうです。

チェーンロックなどは、プロの窃盗犯には効果が薄いとされています。それとは別に、目立たない形で取り付けられて、窃盗犯に何らかのダメージを与えるような仕組みが普及すれば、自転車が、かなり盗みにくい世の中になるのではないでしょうか。防犯用品メーカーなどに是非開発してもらいたいものです。



アメリカやオランダなど、海外では警察が自転車盗検挙のために、おとり捜査をしているところがあります。外からはわからないように特殊なGPS装置を組み込んだ「おとり自転車」を提供し、追跡・検挙のための技術協力をしている民間企業・団体などもあります。これなら、組織的な窃盗団なども検挙への道が開かれます。

BaitBike.com日本では難しいと思いますが、おとり捜査ではなく、GPSで有効に追跡出来るような装置を一般のサイクリストに貸し出し、使ってもらってはどうでしょう。普通に日常の中で乗ってもらい、盗難に遭った場合に連絡をもらって、すぐ追跡して検挙するのです。

高価なスポーツバイクに乗るサイクリスト全体の、わずかな割合でしかなくても、一定の確率で、追跡されて逮捕されかねない自転車が混じっているとなれば、換金目的の自転車盗の抑止になるのではないでしょうか。一般の人に普通に使ってもらって通報してもらうだけならば、おとり捜査にはならず、問題ないと思います。

盗んだ自転車が簡単に換金できる環境をなくしていく以外にも、サイクリストが皆で備えたり、協力することで、自転車盗の抑止につながる方策はいろいろ考えられそうです。サイクリストの間で、もっと自転車盗を積極的に抑止していこうという機運が盛り上っていけば、多様な自転車盗抑止アイテムも開発、販売されるのではないでしょうか。




過去に薬害事件も起こしながら、40年にわたり不正や隠蔽を続けてきた化血研、まさに常軌を逸した悪質法人です。ここのワクチンを使わないでという声が各医療機関に寄せられているそうですが、当然でしょう。こういう法人を存続させるべきではないですね。

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この記事へのコメント
日本にも多い刑務所志願者には、効かないですよ。シンガポール並みのむち打ち刑を導入したほうが効果高いですよ。
自転車置き場で公開むち打ち刑とか……。
Posted by なななな at December 05, 2015 08:50
ななななさん、こんにちは。
刑務所に入ることを望むのであれば、もっと簡単ですぐ検挙されるような犯罪をするでしょう。
捕まらないように自転車を盗み、換金するような手間をかける意味がなく、見当違いと言わざるを得ません。
鞭打ち刑は日本では憲法違反であり、ナンセンスです。
国際法にも違反しており、国際的にも批難されています。基本的人権の原則を無視した、そのような発言をすること自体、見識が疑われます。
Posted by cycleroad at December 05, 2015 23:30
こうして見てみると、各国さまざまな自転車窃盗犯罪対策に尽力しており、頭が下がりますね。犯罪を許さぬ正義の心を持ちたいものです。
自転車盗という身を切り裂かれるような被害に遭った人の心情を考えれば、おとり捜査をしてでも犯人を検挙するという手法については、私も理解できるところです。組織的な窃盗団への検挙にも確実につながることは確かに予想できるものですから。

Posted by GreenTopTube at December 06, 2015 20:23
話は多少それますが下記の記事にある通り
http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-11318.php
人々は郊外から都市部への移住が加速しており、都市部ではクルマよりも自転車が選ばれており、その動きも今後ますます強まると見られています。脱自動車、活自転車の動きです。
専有面積や騒音排ガスといった公害性ゆえに、自家用自動車は都市部、市街地との相性が最悪な乗り物としてあり、そのため世界中の都市部で自動車規制強化及び自転車活用推進の動きが強まっていることはサイクルロード氏の記事でも明らかです。
専有面積をキーワードとすると、自転車はもともとの専有面積がスマートでクリーンでもありますが、その自転車の専有面積のスマートさを更にスマートにする施策としてシェアサイクルが推進されていますね。
都市部の密度が上がれば上がるほど、私はシェアサイクルが脚光を浴びてくると思います。そして、自然とシェアサイクルにはGPSがつくだろうということも。
私は、シェアサイクルについてとても好意的に見ています。非常に合理的で、スペースの使い方としては最高だからです。
そして、電車やバスと違って、動かすのに電気も石油もほとんど要りません。夜は法規を満たす程度のライトをつける程度で、その電力消費は、極めてわずかですしね。

結びとしては、高いレベルの防犯システムを備えたシェアサイクル活用が本格的に進めば、窃盗問題もかなりの改善がなされるのではないか、という期待が私のなかで、あるということです。
Posted by GreenTopTube at December 06, 2015 20:23
GreenTopTubeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おとり捜査は日本では難しいと思いますが、工夫次第で、おとり捜査でなくてもGPSを使うなどして抑止効果は上げられる可能性があると思います。
シェアサイクルが普及はいいのですが、それはまた別の問題で、シェアサイクルで使われるようなシティサイクルには飽き足らず、個人で所有したい人は多いと思いますので、件数は減っても本質的には変わらない気がします。
Posted by cycleroad at December 08, 2015 22:42
 
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