January 08, 2016

自転車をつなぎたくなる理由

最近、IOTという言葉をよく聞きます。


“Internet of Things”(モノのインターネット)、略してIoT(アイオーティ)です。第4次産業革命だと言う人もいます。世界中のあらゆるモノがインターネットにつながることで、産業や私たちの生活が大きく変わることになると言われています。

今まで、インターネットでつながっていたのは、パソコンやスマホなどの端末が主でした。それが、今後は身の回りのあらゆるものがネットにつながっていくと言います。例えば、家の冷蔵庫がネットにつながれば、外出先からでも、中に何が入っているか確認できます。

買い物をしている最中に、出先から冷蔵庫を見て、卵がないとか、ミルクも買っておこうなどと確認できれば、たしかに便利になりそうです。あるいは、もっと進化して、冷蔵庫の中のものが減ったら、自動的にネット経由で注文が出され、無くなる前に宅配されるようになるかも知れません。

街角の自動販売機がネットにつながれば、何が品切れになりそうか、倉庫からでも把握出来ます。補充する商品を持っていくのにも無駄がなくなります。何かの理由で突然たくさん売れたら、すぐに連絡が入って、商品の配送を手配できます。売り切れを出して、販売機会を逃さなくてすむわけです。

工場でも、個々の機械がネットにつながることになります。工場の中だけでなく、遠く離れた部品メーカーなどサプライチェーンごと、生産を最適化できます。例えば天候に左右されるような商品でも、即座に売れ筋の生産にシフトしたり、どうすれば売上げが最大化するか、機械が自ら考えて生産するようになるでしょう。

クルマもネットにつながります。各車の走行データをリアルタイムに把握し、全体を最適化することで渋滞が起きないよう調整出来るようになるかも知れません。クルマが自動運転になるのと並行して、各車を遠隔で制御し、近接するクルマ同士が事故にならないようにすることも出来る可能性があります。

IoTロードバイク

あらゆるものですから、自転車もネットにつながっていくことになっても不思議ではありません。実は、もうすでに製品が発表されています。通信機能を搭載した、IoTロードバイク、“ORBITREC” と、今ある自転車をIoT化する計測・通信装置“RIDE-1”です。

加速度や角速度、地磁気、温度、湿度、気圧、照度などのセンサーと、GPSが搭載され、走行中の自転車の状態から、場所や速度、傾きや衝撃、フレームの状態までわかると言います。ネットにつながっているので、遠隔地からでもリアルタイムに状態が把握できるわけです。

ただ、これが便利な人は限られるでしょう。ロードレースなど競技で自転車に乗るような人、トレーニングする選手やチームの関係者などが考えられます。センサーで状態を記録しておくだけなら、既にいろいろありますし、必ずしもIoTでネットにつなげる必要はありません。

IoTロードバイク

これも、自転車IoTの一つの形でしょうし、先進事例ということになると思いますが、これだけが自転車のIoTではないはずです。これでは、一部の限られた人しか使わないでしょうし、便利とは限りません。このまま広く普及するとは考えにくいものがあります。

IoTは、今後のトレンドとして注目すべき方向性なのは間違いありませんが、まだ明確な概念や定義、仕様、またその範囲が定まっているわけではありません。確かに、いろいろなモノがネットにつながれば便利そうなのはわかりますが、人によっても、思い浮かべる内容が違っています。

あらゆるモノをネットにつなげていけば、さまざまな面で便利になるだろうとは思いますし、容易に想像される部分もあります。でも、まだ全てが想定されているわけではありません。現時点ではまだ想像もつかないことがあるでしょうし、つながっていくことで、初めてわかってくることもあるに違いありません。

IoTロードバイク

生活の中で、家電や家などが進化していき、便利になりそうなのは、ある程度想像がつきます。ビジネスや産業面も、IoTで変わっていくのは間違いないでしょう。しかし、自転車がIoTになって、何が便利になるのか、どんなメリットがあるのか、ピンとこない部分があります。

たしかに、自転車に各種センサーが搭載され、ネットにつながっていけば、大量のデータが取得できます。事故が多い箇所がわかって、インフラ整備に活かせるかも知れません。急に挙動のおかしい自転車が増えたので、ここは路面が凍結しているかも知れないなどと、リアルタイムに把握して注意を促すことも考えられます。

膨大な量の走行や状態のデータが収集され、ビッグデータとして分析されたり、AIを使うことで、今まで全く考えもしなかったようなことがわかったり、実現する可能性もあります。しかし、そのためには、まず個々の自転車がネットにつながっていかなくてはなりません。

IoTロードバイクIoTロードバイク

それぞれのユーザーがIoTバイクに乗ったり、IoTにする装置を使うようになるためには、何かしらのメリットが必要です。あるいは、メーカーにメリットがなければ、わざわざコストをかけて、IoT自転車にする経済的合理性がありません。

世の中がIoTの方向に進むのは間違いないでしょう。ただ、そこに自転車が加わるかどうかは、今後の魅力的なメリット、あるいはコンテンツが開発されるかどうか次第です。それがどのようなものになるのかは、まだわかりません。自転車IoTは、まだ見通せません。

自転車が自動運転になるとは思えませんし、配車アプリでタクシーのように使われるのも限られるでしょう。自転車シェアリングの分野なら、ネットで所在がすぐわかれば便利ですが、必ずしも一台一台がつながっている必要はありません。考えられるのは、事故の自動通報とか、盗難防止の分野でしょうか。



自転車そのものが電子化するとは限りません。例えば、ナビゲーションが便利ということになれば、自転車に乗る時に使う人が増えていくでしょう。それと同じように、自転車をIoTにするための機器も、わかりやすいメリットがあれば普及していくに違いありません。

それが何かは今のところわかりませんが、今は想像もつかないようなメリット、使い方などが生まれてくることになるでしょう。そして、それは単にセンサーを搭載して状態がわかるという程度のことではないはずです。自転車がつながっていった先にどんな世界が実現するのか、どんなものが生まれてくるのか楽しみです。




イランとサウジの断交に続き北朝鮮の核実験、シリア情勢に南沙諸島も含め今年は新年早々波乱含みですね。

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