March 29, 2016

気候的には日本に向く自転車

自転車は身近な交通手段です。


クルマと違って化石燃料を必要としませんし、有害な排気ガスや温暖化ガスも出しません。それでいて、近年の都市部では、渋滞するクルマより速い場合も少なくありません。車両の価格も相対的に安いですし、燃料費や駐車場代などのランニングコストも格段に安く済みます。

さらに自転車は理想的な有酸素運動ですから、運動不足を解消し、乗る人の健康増進にも寄与します。いいことだらけなので、世界中で乗る人が増え、世界的な趨勢として、各都市が自転車インフラの充実など、有効活用の推進に力を入れ始めているのも当然でしょう。

ただ、弱点もあります。一番は雨に濡れることでしょうか。日本人は、特に雨に濡れるのを嫌う民族ですが、世界には、それほど気にしない民族、雨が少なくて気にならない国もあります。それでも、やはり雨に降られ、濡れてしまうのは不快ですし、敬遠される大きな理由でしょう。

Go-One 3,Photo by Bluevelo,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.趣味やスポーツとして乗るぶんには、雨が降ったら乗らないという選択肢もありますが、通勤などに常に使うとなると、そうも行きません。雨が降ったら、クルマやバス・鉄道などを使えればいいですが、それが可能とは限りません。帰りに降ることもあるでしょうし、やはり使い勝手が悪くなります。

その弱点を補う可能性があるのがベロモービルです。仰向けに近い姿勢で乗るリカンベントをシェルで覆ったスタイルが一般的です。ヨーロッパなどには、一部にコアなファンが存在しますが、通勤など日常で使う交通手段としては限られていました。

ところが、最近はそのベロモービルに注目する人が増えてきています。これまでのベロモービルは、空気抵抗を減らすために、後ろに傾斜する角度が大きく、低い姿勢で乗車するタイプがほとんどでした。しかし、最近は、もう少し誰でも乗りやすい、アップライトな姿勢で乗れるものが出てきています。

電動アシスト機構が広く普及し、モーターなどの性能も上がっています。これを搭載すれば、空気抵抗には多少目をつぶって、乗りやすい姿勢にすることが出来ます。どうしても普通の自転車より重量が重くなる点もネックでしたが、電動アシストを使うことで解決し、坂なども上りやすくなります。

EgoEgo

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充電池が、身の回りのいろいろなものに使われるようになったこともあって、その性能が飛躍的に伸びていることも追い風でしょう。航続距離も伸びています。ソーラーパネルなども安くなり、発電効率も上がっているので、搭載するベロモービルもあります。

ベロモービルなら、雨天でも使えるので、より自転車を活用できることになります。世界的に自転車の活用へ関心が高まる中、ベロモービルという選択肢を考える人、ニーズが以前より増えてきていることも背景にありそうです。欧米各国でベロモービルを開発したり販売する動きが出てきています。

日本と違い、欧米諸国の中には3輪のトライクやカーゴバイクなどが普通に走っている都市もあります。それに屋根をつけると考えれば、それほど抵抗もないでしょう。トライクやカーゴバイクが走りやすい、自転車インフラの充実した都市が増えていることもプラスになっていると思われます。

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自転車先進国であるオランダあたりでも、何十年も前は、街はクルマで溢れており、自転車に乗りやすい環境ではなかったと言います。国の政策としてシフトしてきたこともありますが、環境にも優しい自転車に対する理解や支持が高まっていることも、ベロモービルの普及に有利に働いているのでしょう。

ここに挙げたのは、その一部ですが、より実用的で、より一般的な人でも乗りやすいモデルがいろいろ開発されています。前後に複数の人が乗れたり、子供を乗せられるようになっているものもあります。左右に2人並んで座れるものもあります。

コペンハーゲンあたりであれば、トライクのカーゴバイクが走っているのは珍しくないでしょう。ならば、それに屋根をつけようというのは自然な発想です。プラスチックやウレタン樹脂などだと、どうしても重くなりますが、ビニールで覆うことで、軽量にしたベロモービルもあります。

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それでも、まだまだ個人で所有するのは敷居が高いと感じる人も多いでしょう。カナダのバンクーバーでは、ベロモービルのレンタルをする会社も登場しました。これなら、必要な時に借りることが可能になりますし、購入する前に、借りて試してみることも出来ます。

自転車のレンタルや、シェアリングは世界各国で増えていますが、ベロモービルのレンタルは聞いたことがありません。もしかしたら、商業ベースでは世界初かも知れません。価格もリーズナブルな料金に抑えられています。これも注目される取り組みではないでしょうか。

VeloMetro

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日本の場合、自転車インフラが貧弱であり、3輪以上の自転車が走れる環境に乏しいと思います。もちろん、今後の自転車インフラの改善は期待したいですが、東京や大阪などで、いきなりベロモービルというのは、なかなかハードルが高いのは否めません。

しかし、最近は全国各地で、自転車を観光客の誘致の手段として注目し、その環境を整えようとするところも出てきています。主要国道やバイパスのような交通量の多い道路は別としても、トライクなどが走れる環境を整えることの出来る地域もあると思います。

日本では、ほとんど馴染みの無いベロモービルですが、だからこそ注目を浴びるのは間違いありません。雨の多い日本の気候にも合っています。今どき、自転車のレンタルやシェアリングは珍しくありませんが、どこか、ベロモービルの導入に挑戦してみても面白いのではないでしょうか。




少女誘拐監禁事件で公衆電話が見直されています。使えない、使ったことがない子供がいるのは盲点でした。

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