May 01, 2016

新感覚の自転車ライディング

新しいものを生み出す人たちがいます。


さまざまな分野で、今までにないものを作り出そうという挑戦を続ける人がいるからこそ、世の中のあらゆるものが改良され、ときに革新が起こり、絶えず進歩していくのでしょう。今のままで十分、何の不満もないと思えることでも、まだどこかに変えるところはないか、新しく出来ることはないかと考える人たちがいます。

自転車のような成熟した製品で、なかなか改良点が見つからないのではと思えるようなものでも、まだまだ違った自転車を生み出せるのではないかと考える人たちがいます。今までにない発想で試行錯誤する人たちについては、これまでもいろいろ取り上げてきました。

何か不満があったり、不便を感じていたり、不足している場合もあります。凡人は、それに気づかないことも多いですが、言われてみれば、なるほどそういう発想かと理解できます。必ずしも万人向けとは限りませんが、確かにそのように変える手もあるなと納得したりします。

特に不満や不便、不足などがない場合でも、ある仮定の元に、こうしてみたらどうなるだろうという発想も、理解できないことはありません。例えば、サドルをなくしたり、ペダルを省いてみたり、フレームの形を変えてみたり、これまでにない形を試行錯誤することもあります。

Trocadero FixieTrocadero Fixie

しかし、この発想は、なかなか出てこない、ちょっと思いつかない発想なのではないでしょうか。自転車のフレームを回転するようにしたのです。新しいライディングスタイルです。面白そうな反面、あえてわざわざ乗りにくくしたようにも見えます。

言葉で説明するとわかりにくいのですが、トップチューブをヘッドチューブではなく、直接ダウンチューブに接続することによって、ダウンチューブを軸に回転、旋回することが可能になっています。これによってフレームを左右に振ることが出来るわけです。

Trocadero FixieTrocadero Fixie

フレームがスイングする自転車です。動画を見てもらえばわかると思いますが、なかなか奇抜な発想と言えるのではないでしょうか。後輪をずらして、滑らせるようにすることが出来ます。乗ってみないことにはわかりませんが、かなり斬新な乗り心地なのではないでしょうか。

自転車に乗れる人なら、普通、かなりの変り種自転車であっても、たいがいは乗れるでしょう。しかし、これは果たして乗れるのだろうかと思ってしまいます。直進はともかく、少し横にブレて、後輪がグニャリと倒れてしまったら、反応できるのでしょうか。



フランス・ブルターニュ地方に住む、Alban Haloche さん、Alexis Honore さん、Johan Le Bon さんの3人が発明した、この奇妙な自転車、“Trocadero Fixie”はフランスでも話題になりつつあるようです。固定ギアのピスト、いわゆる“fixie”ですが、フレームが固定されておらず回転するという、スリル満点の自転車です。

動画を見ると、ペダルをこぐ足をとめて、フリーホイールの普通の自転車と同じように後輪が空転しているように見えますが、そうではありません。固定ギアですから、足をとめている時には後輪の回転は止まっており、後輪は斜めになって止まったまま滑っているのです。

Trocadero FixieTrocadero Fixie

新感覚のライディングであり、新しいスポーツバイクということになります。身体を地面スレスレまで近づけることも可能だと言います。一般的な自転車と比べてバランス感覚が異質なのは間違いなさそうです。見た感じでは、外側に倒れこんでしまいそうにも思えます。

訳し方が適切かわかりませんが、乗ると「脱臼したような」感覚があるそうです。いずれにせよ、斬新な感覚が味わえることは保証すると書いてあります。フレームが折れているように見えるため、「自転車、壊れてますよ。」と声をかけられることもあるそうです(笑)。

Trocadero FixieTrocadero Fixie

自転車に乗って、のたうっているようにも見えます。道行く人々が振り返り、注目を浴びるのは間違い無さそうです。Alban Haloche さんは、ジュニアの大会で世界チャンピオンにもなったことのある自転車選手なのですが、知る人ぞ知る有名人だからだけではないでしょう。

もし仮に、この自転車を泥棒が盗んだとしたら、50センチも行かないうちに転倒するだろうと言います。今までに見たことも、乗ったこともない変わった自転車なのですから、無理もありません。乗るには、ある種のテクニックが必要なのだそうです。ただ、そのテクを教われば、わりとすぐ乗れるようになると言います。

Trocadero FixieTrocadero Fixie

特許をとっていますが、まだ量産の段階にまでは行っていません。しかし、例えばサーカスで使うような特殊で限定された自転車としてではなく、広く乗ってもらい、新しい自転車スポーツとして広めたいと考えています。購入するためのサイトなども構築する計画です。

常にフレームが回ってしまうのではなく、必要に応じ、ピンによって簡単に固定することが出来、普通のフィクシーと同じように乗ることも出来るようになります。それによって、フィクシーとして購入し、必要に応じてフレームを固定しないモードでも乗れるように出来るわけです。



固定ギアのフィクシーは、若い世代を中心に世界的にも愛好者が増えています。そのような愛好者の中で、フィクシーの新しいスタイルとして、受け入れられる可能性があります。もちろん、そこから新感覚のスポーツとしてブレークすることもないとは言えないでしょう。

各種の自転車スポーツやイベントのスポンサーとなり、プロデュースしていることでも知られる、“Red Bull”とも接触し、新しいスポーツバイクとして広める可能性も探っているようです。予定どおりにいけば、今年末にも、何らかの公式な発表が聞けるかも知れません。

Trocadero FixieTrocadero Fixie

これが大きくブレイクするかどうかはわかりません。しかし、新感覚の今までにない自転車、新しいライディングスタイル、新しいスポーツであることは間違いないでしょう。3人のフランス人の、新しいものを生み出そうとする挑戦に注目したいと思います。




長い人は10連休という大型連休、各地で事故や遭難も起きているようです。運転される方はどうか安全運転で。

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