June 27, 2016

使用されなければ意味がない

出かける時に、必ず持って行くものがあります。


例えば、サイフを持って出かけるのは、当然ながら、それを使うから、必要だからです。雨が降りそうな時に傘を持って出かけるのは、濡れずに済むからでしょう。スマホを持って出かけるのは、使う機能は違うかも知れませんが、それが便利だから持って行くのだろうと思います。

では、自転車に乗って出かける時には、何が必要でしょうか。必ずヘルメットを携行する、かぶるという人がいる一方で、ヘルメットはかぶらない、持っていないという人も多いに違いありません。日本では、ヘルメットをかぶらない人が圧倒的多数です。

クルマや他の自転車と衝突したり、落車した場合など、頭部を保護するという大事な役割があるのは、誰でも知っています。しかし、そのような状況は滅多にない、かぶるのが面倒、髪型が崩れる、みんなかぶっていない、などの理由でかぶりません。ヘルメットが必要とは思っていないからでしょう。

国にもよりますが、ヘルメットをかぶらない人、必要ないと思っている人は大勢います。しかし、ヘルメットは、もっとサイクリストの安全に貢献できる、もっと便利なものに出来ると考え、新しいヘルメットを開発している人たちがいます。大の自転車好きを自認する、“BROOKLYNESS”社の人たちです。

CLASSONCLASSON

彼らの開発したヘルメット、“CLASSON”は、よくある自転車用のヘルメットとは違う、独特のデザインです。このヘルメット、単に衝突時に頭部を守るだけが役割ではありません。さまざまな機能が搭載された、「スマート」なヘルメットなのです。

ブルートゥース、近距離無線通信でつながれたスマホから、ネットと接続されています。アプリを通して、さまざまなサービスを提供するだけでなく、ヘルメット自体に、センサーやマイクロプロセッサーが搭載され、さまざまな機能を提供し、同時にサイクリストの安全性の向上に貢献します。

CLASSON

小型のカメラが前方と後方に装備されていて、サイクリストの走行環境をスキャンします。その情報は、即座に解析され、例えば死角からクルマが接近しているといった情報をユーザーに送り返します。必要に応じて、バイザーに取り付けられたライトで警告を発するようになっています。

サイクリスト自身の動きも、内蔵されているカメラによって、リアルタイムにスキャンしています。例えば、ハンドサインで右左折の合図をすると、それを読み取って、ヘルメットに取り付けられたウィンカーを点滅させ、後続車に注意を促すようになっています。

CLASSONCLASSON

サイクリストの合図を後続のドライバーが注意して見ているとは限りません。ウィンカーを点滅させることで、後続車に注意を喚起するわけです。夜間の視認性も抜群です。また、加速度センサーが内蔵されており、ブレーキをかけて減速すると、ブレーキランプを点灯して後続車に知らせる機能も内蔵しています。

夜間、右左折するような場合には、それを察知して、そちらの方向を照らすライトも装備しています。ウィンカーもライトもストップランプも、サイクリストが自分で操作する必要はありません。ヘルメットが勝手に感知して動作します。走りながら、余計な動作をしなくてすむことも、安全性の向上につながります。

CLASSONCLASSON

もちろん、スマホと連動して、目的地へのルートをナビゲーションする機能も内蔵しています。走行中に、スマホの小さな画面を注視するのは危険です。方向を段階的にガイダンスしてくれるので、脇見になるような危険な操作や画面確認は必要ありません。

通話機能も搭載しています。ヘルメットを通じて通話できるので、片手を放したり、危険な操作をする必要もなくなります。また、動画を記録する機能もあります。自動的に録画し、ドライブレコーダとして機能したり、走行動画としてSNSなどで友人と共有するなどの機能も提供します。

CLASSONCLASSON

駐輪するときには、ヘルメットはロックと共に使われることで盗難防止のセキュリティー装置にもなります。そのほかにも、各種の専用アプリやSNS機能なども備えており、最新の技術で、サイクリストの安全性の向上に貢献し、利便性を提供するヘルメットなのです。

まさに次世代のスマート・ヘルメット、インテリジェント・ヘルメットと言えるでしょう。サイクリストの頭部を守ることは、ヘルメットの重要な役割ですが、さらにさまざまな機能を通して、乗り手の安全を積極的に守ろうという考え方なのです。ヘルメットの付加価値を高めるものでもあります。



安全のためには、普通のヘルメットでも、かぶったほうがいいのは間違いありません。万一の事故の時、ヘルメットを装着していたほうがいいのは、誰でもわかります。ただ、そのメリットは感じにくく、かぶる面倒や、かぶりたくない理由から、かぶらない人の多いのが現状でしょう。

個人的には、他人にヘルメットをかぶろうなどと言うつもりはありません。自分で判断するものだと思います。装着を呼びかけるのは勝手ですが、法令で決められていない以上、強制出来るものではありません。日本では、かぶるメリットとデメリットを比べ、かぶらない人が多いのが実態だと思います。

CLASSONCLASSON

一方で、自分で必要だと思えば、言われなくてもかぶるでしょう。さらに、このようなヘルメットが普及して、そのメリットや利便性が意識されれば、ヘルメットをかぶる人は増えるに違いありません。スマホが便利ということになれば、だまっていても携行されるのと一緒です。

どんなに頭部の保護に優れたヘルメットであっても、かぶられなければ意味がありません。その意味では、まずヘルメットをかぶらせることが重要になります。いろいろな機能は、頭部を保護するというヘルメット本来の役割でないかもしれませんが、便利で機能的になることは、その点でも重要な意味を持つはずです。

この“CLASSON”、クラウドファンディングサイトで資金調達中ですが、すでに目標額に到達しています。このようなヘルメットは、まだ世間一般には認知されておらず、広く普及するかどうかは不明です。しかし、これからのヘルメットの進化の方向を暗示しているような気がします。




世界中に影響が広がる中、本当に離脱するとは思わなかったと後悔する声が出ています。ふざけた話ですよね。

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