July 12, 2016

デザインと機能を両立させる

最近は趣味のサイクリストも増えてきました。


年代的にみても、若い世代ばかりではなく、団塊の世代など年配のサイクリストが、ロードバイクやクロスバイクほか、スポーツバイクで走っているのを見かけることがあります。女性も含めて、幅広い世代に広がってきていることを感じます。

ランドナー休日のサイクリングロードなどへ行くと、年配のサイクリストが、サイクルジャージやレーパンを着こなし、颯爽と最新モデルのロードバイクにまたがっていたりします。派手なジャージや身体にピッタリのレーパンをはくのに抵抗を感じない人も増えているようです。

一方で、もう少しおとなしめな格好をして、少し古いタイプの自転車に乗る年配の方を見ることもあります。ホリゾンタルな伝統的スタイルで細めのフレーム、少しレトロな印象を受ける自転車です。今どきのスローピングフレームとは違う、シックなデザインです。

最近は、一部ではありますが、ランドナーなど昔流行した車種が、再び静かな人気となっているという話も聞きます。年配の人限らず、こうした古いタイプのスポーツバイクを、かえって新鮮とか、カッコいいと感じる人も少なくないのかも知れません。

往年のトラディショナルなスポーツバイクだからといって、昔から乗り続けているとは限りません。最近再び乗り始めるにあたって、やはり馴染みのあるタイプの自転車に乗りたいと、ネットオークションなどで中古を手に入れ、レストアして乗ったりする人もあるようです。

こうした人気は、一部に限られるとは言え、世界的に見られるようです。あえて、古いタイプの自転車を復刻して売り出すような動きもあるようです。中には、あえて見かけは古いタイプに見える自転車を、新たに開発しようと考える人もいます。

velocipede-fogliaverde
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こちらは、スイス在住の、Peter Grunblatt さんが開発している自転車、“velocipede-fogliaverde bikes”です。水平なトップチューブ、細いパイプ、今どきのフレームとは一線を画すスタイルです。実は古く見せようとしているだけで、中身は新たに開発したモデルです。

皮のサドルに皮のサドルバッグ、バーテープなどが、いい雰囲気を醸しだしています。細かい部分にまで、レトロなパーツを配し、トラディショナルな印象を与えます。シートチューブに取り付けられた小さな箱型のバッグの中には、最近の型のロックが収納されています。

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さらに凝っているのは、フレームにサビを再現しているところです。田舎の納屋に何十年も置かれていたかのような、渋い色合いを出しています。これはわざとサビさせたものですが、フレームの内部まで錆びが進むことのないよう、特殊コーティングが施され、あくまで表面だけ錆びたように見えるように処理しています。

本当にサビが進行して、フレームが断裂したりするようなことはありません。それでいて、かなりの年季を感じさせます。知らない人が見たら、祖父の世代のものと思うに違いありません。もちろん、普通の錆びていないフレームも用意されています。

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いかにもレトロな自転車を演出していますが、ユニークなのは、これが電動アシスト自転車であることです。とてもそう見えませんが、実は後輪のハブに、モーターとバッテリーが組み込まれています。言われてみれば、後輪のハブが大きいことがわかります。

さらに特徴的なのは、電動アシストですが、充電はしません。モーターには回生ブレーキが仕込まれており、下り坂や高速巡航時に充電するようになっています。それを坂道や漕ぎ出しなどの時のアシスト力として使うという、限定的に駆動する電動アシストなのです。

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普通の電動アシスト自転車のように、フルにアシストは得られず、登り坂などの必要最低限しか機能しません。その代わり、いちいち取り外して充電する手間はかかりません。モーターとバッテリーも小さく、3キロ程度と軽量です。全体の重量が重くなりすぎないのもメリットです。

大きなバッテリーを積んだり、部分的に太いフレームにして、内部にバッテリーを仕込んだりすれは、せっかくのスタイルが台無しです。後輪のハブは多少大きめですが、言われなければ気づきません。スタイル的に、リヤハブにモーターを仕込むくらいが限界であり、ちょうどいいシステムということもあるでしょう。

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個人的には、電動アシストでなくていいと思いますが、スタイルはトラディショナルでも、やはり中身は最近のものと同じように電動アシストにしたかったのでしょう。逆に言うと、今どき、いくらスタイルにこだわったと言っても、電動アシストくらいなければ、選んでもらえないという判断なのかも知れません。

電動アシスト装置は、今どきのものと同じように、スマホからコントロールするなどの機能も備えています。今どきの便利さと、レトロなスタイルの両立という点がユニークなところと言えそうです。現在、クラウドファンディングサイトで資金調達中です。

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前回、後付けの電動アシスト装置を取り上げました。従来の6分の1とか、7分の1という価格で売り出される可能性があり、そうなると更に電動アシスト自転車の普及に拍車がかかるかも知れないと書きました。後付けではない電動アシスト自転車にも、多くの種類、スタイルが登場しています。

こうした復刻版のような自転車にまで、電動アシストです。以前に取り上げましたが、スポーティーなロードバイクにも電動アシストを載せる動きがあります。電動アシスト自転車の短所とも言うべき、バッテリーの搭載場所を工夫して、電動アシストに見えない自転車も増えています。

こうして見ると、いかにも電動アシスト自転車という、大きなバッテリーがむき出しのスタイルには違和感があるという人は少なくないようです。しかし、それさえクリアすれば、シティサイクルに限らず、趣味性の高いスポーツバイクであっても、電動アシストが当たり前という時代になっていくのかも知れません。




都知事選がめまぐるしく動いています。公示の時にどうなるかはわかりませんが、都民の選択肢は増えそうです。

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この記事へのコメント
こんにちは、回生電力のみで作動する電動アシストはなかなか良さそうですね。
しかしまだサイズがちょっと・・・
ディスクブレーキのローター径くらいまで小さくなれば(そして軽くなれば)街乗りや通勤には良さそうですね。
Posted by ta_iso at July 15, 2016 08:58
ta_isoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
アシスト力との兼ね合いもあるでしょうし、充電池まで内臓しているわけですから、小型化するのも簡単ではないのでしょう。
言われてみれば大きいですし、見慣れないと大きく感じるのは確かですが、慣れればそれほど気にならないような気もします。
Posted by cycleroad at July 16, 2016 22:56
 
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