October 31, 2016

デザインが魅力的になる理由

イタリアは魅力的な国です。


私も首都ローマや、芸術の街フィレンツェ、水の都ベネチアなど、イタリア各地に行ったことがありますが、遺跡や歴史のある街並み、文化や美術に音楽、ファッション、ショッピング、おいしい料理、陽気な人々など、観光旅行に出かけるにも、実に魅力的な国です。

イタリアでつくられる工業製品も魅力的です。趣味のサイクリストならご存じのように、イタリアにはロードバイクの人気ブランドがたくさんあります。クルマ好きの人なら、フェラーリとランボルギーニという世界を代表する2大スーパーカー・ブランドが思い浮かぶかも知れません。

それだけではありません。家具やインテリア、ファッション、靴やバッグなどの工芸製品など、さまざまなカテゴリーに有名なイタリアンブランドが目白押しです。どの分野でも世界的な人気ブランドが、優れた製品を展開しています。生み出されるイタリア製品は実に魅力的です。

オシャレだったり、洗練されていたり、エレガントであったり、センスがいい、ファッショナブル、高品質、こだわり、美しさ、カラフル、上品など、それぞれのブランドの魅力はいろいろあると思いますが、やはりイタリアの製品は、どれも優れたデザインということが言えると思います。

CABRIOVELOCABRIOVELO

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自転車について言えば、人気ブランドのロードバイクに限りません。こちらは、ベロモービル、もしくはリカンベント型の電動アシスト付きトライクです。単なるトライクではなく、一見すると、何か新しい乗り物ではないかと思わせるようなデザインです。

これは、“Cabriovelo”、つまり、カブリオレの自転車です。クルマで幌を外すとオープンカーになるカブリオレとか、コンバーチブルと呼ばれるタイプがありますが、その自転車版というわけです。幌を取り付ければ、ベロモービル、外せばリカンベントです。

CABRIOVELOCABRIOVELO

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クルマのようにキャビンを持ったベロモービルは、雨でも濡れないという利点があります。乗り手がむき出しの自転車と違って空気抵抗が小さくなるため、スピードが出ます。ただ、晴れると内部は暑くなります。これなら、晴れた日は幌を取り外してリカンベント型のトライクとして走行できます。

カブリオレの自転車版というのもユニークですが、流れるような流線形のデザインで、なかなか洒落ていると感じる人は少なくないのではないでしょうか。ベロモービルに馴染みのない日本人なら、新しいタイプの乗り物といった印象を受けるかも知れません。





デザインしたのは、David De Regibus さんらイタリア人のデザイナーです。これをもし日本人がデザインしたら、軽量化とか走行性能、生産効率、価格、スペックなどにこだわり、もっと合理的で効率性を重視したものになりそうです。このようなデザインにはならないような気がします。

この“Cabriovelo”、汎用コンバーチブルEバイク・カーと位置付けています。クルマほどスピードは出ませんが、クルマと違ってエコで小回りもききます。細い路地が多い古いイタリアの街並みを、これでゆっくり走るのもいいかなと思わせるような魅力があります。

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こちらは、カーゴバイクですが、なんともインパクトのある外観です。前方はクルマで後方は自転車、半人半馬の冗談のような造りです。イタリアの自転車メーカー、“Agnelli Milano Bici”のデザイナーでビルダーである、Luca Agnelli さんの作品、“2CV Paris”です。

前方のクルマをかたどった部分は、シトロエンの、“2CV”という往年の名車のフォルムを再現しています。1948年に誕生した“2CV”の1980年モデルで、20世紀を代表するクルマの一台と言える名車だそうです。もちろん、横幅が違うので、カーゴバイクの幅に合わせて縮小してあります。

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前の部分は、前方に向けて持ち上がり、その下にカーゴスペースが隠れています。つまり、このシトロエンのクルマの形をした前方部分は、カーゴスペースを覆う、フタのような役割をしているのです。同時に、クラシックカーとは言えクルマですから、空気抵抗を考慮した流線形になっています。

言ってみれば、カーゴバイクの荷台のフタ兼、風除け、カウルになっているわけです。ライトもついていますし、荷台のカバー兼カウルとしてはリーズナブルな形と言えなくもありません。少なくとも、往年の“2CV”が懐かしい人や、クラシックカーファンなら、たまらない外観でしょう。

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ちなみに、自転車部分も、“Doniselli Duomo”という1929年のクラシックバイクです。クラッシックな自転車にクラシックカーをモチーフにしたカウルを取り付けたと聞けば、だんだんリーズナブルに見えてきた人もいるのではないでしょうか(笑)。電動アシストもついており、十分に実用的になっています。

これも、日本人が設計したら、こうはならなかったような気がします。このへんの遊び心、発想、ノスタルジックなコンセプトも、イタリアらしいデザインと言えるかも知れません。ちなみに、価格は1万6千5百ユーロ、約190万円となっています。

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“Cabriovelo”と“2CV Paris”、もちろんデザインの好き嫌いはあると思いますが、どちらもイタリアらしいと言えそうです。少なくとも、日本では生まれそうにないデザインです。こだわりや遊び心があって、ある意味、無駄に思えるような部分、実用的でない部分も排除せず、それが魅力的なデザインになっています。

もちろん、日本人とは気質も国民性も違います。日本の製品に多いデザイン、どちらかと言うとシンプルで、効率を追求して経済的、合理的、実用性を重視したデザインが悪いと言うつもりはありません。日本人の感覚や感性に合うと思いますし、日本で受け入れられるデザインであることは間違いないでしょう。

ただ、イタリアのデザインは、日本と比べて、楽しさとか、遊び、余裕、円熟、味わい、人生の豊かさといったものにあふれている気がします。なんでもイタリアのデザインがいいなんて言うつもりはありませんが、少し取り入れてみるのも面白いかも知れません。




ハロウィンはこの時期の風物詩として定着しましたが、薄着のキャラクターだと、少し寒いのが難点でしょうか。

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