January 20, 2017

より遠くへ視線を向けてみる

自転車で遠くへ出かけたくなることがあります。


日本では、ママチャリで最寄り駅か近所のスーパーまでしか乗らない人が圧倒的に多いわけですが、ロードバイクなどのスポーツバイクに乗る人ならば、近場だけではなく遠くへ、長い距離をツーリングしている人も多いでしょう。最近はスポーツバイクに乗る人が増え、ツーリングに出かける人は増えているようです。

慣れれば、1日に何百キロという単位で走ることも可能です。自宅近くの見慣れた景色ではなく、ふだん過ごしている地域とは違う場所まで日帰りで行くことも出来ます。その土地の名物を食べたり、ちょっとした旅行気分が味わえます。ただ、自宅から出発して出かけるとなると、ある程度行く先も限られてきます。

次に考えるのが、輪行です。自転車を分解して鉄道に乗り込み、遠くの駅から走り始めれば、行動範囲はさらに広がります。クルマに積み込んで出かける人もいますし、まとまった休みなら飛行機で遠くへ行くのも手です。何泊もするような旅行を自転車で行く計画を立てる人もあるでしょう。

さらに旅行好きの人なら、海外へ出かけて自転車に乗ることを考えるかも知れません。私も世界のあちこちの国で自転車に乗ったことがあります。先進国や、新興国であっても日本人の旅行者が多く行くような場所であれば、旅先でサイクリングするのも難しいことではありません。

West Africa Cycle ChallengeWest Africa Cycle Challenge

もちろん、日本と違って、先進国であっても治安の悪い場所がありますし、交通環境をはじめ、諸般の事情から、サイクリングに向かない場所もあります。日本や欧米とは違い、交通弱者の優先というコンセンサスのない国もあって、クルマが平気で突っ込んできて、命の危険に晒されるような国もあります。

そのあたりは事前によく調べる必要がありますが、欧米や日本人の旅行客の多いメジャーな観光地などであれば、海外でのツーリングは充分現実的です。観光客向けに自転車を貸してくれたり、ガイド付きのオプショナルツアーとして手配出来たりするところもあります。

West Africa Cycle ChallengeWest Africa Cycle Challenge

一方で、そのような地域以外、特に途上国など、自転車でツーリングするのが簡単ではない場所もあります。例えば、アフリカ大陸です。国によっては、現地の情報も少なく、例え治安上や衛生上の問題がなかったとしても、慣れない土地で行動するのは不安があります。

それでも、アフリカの大地を自転車で走ってみたいという人もあるでしょう。そんな人向けのプログラムがあります。“West Africa Cycle Challenge”です。このツアーに参加すれば、西アフリカのシエラレオネから隣国のリベリアまで、300キロ以上のツーリングをすることが出来ます。



南大西洋に面した美しい海岸もありますし、いかにもアフリカという赤茶けた未舗装の道路も走れます。当たり前ですが、沿道に電柱もなければ、自販機もありません。景色も気候も動植物なども違いますし、完全に日本での日常とはかけ離れた体験です。アフリカの大地を実感することが出来るでしょう。

実はこのプログラム、イギリスの慈善団体、“Street Child”が協賛しているチャリティプログラムでもあります。この組織は、ストリートチルドレン、親がおらず、路上で生活する子供たちを救おうと活動しているNPOです。このツアーは、西アフリカのストリートチルドレンへのチャリティでもあります。

West Africa Cycle ChallengeWest Africa Cycle Challenge

募金するだけではなく、参加者は実際に西アフリカへ行き、自転車で走ることになります。現地アフリカでストリートチルドレンを支援している現場を訪れ、その現実に接することになります。電気も通っていない村に泊まって、現地の人たちと過ごす日も組まれています。

アフリカでも欧米人向けリゾートに滞在するのとは、わけが違います。生のアフリカの一端に直接触れることになるでしょう。誰もが行きたいと思うようなツアーではありませんが、先進国に住む人間にとって、普通なかなか出来ない、貴重な経験になることは間違いないでしょう。

West Africa Cycle ChallengeWest Africa Cycle Challenge

シエラレオネは、10年以上続いた内戦もあって、平均寿命が46歳と世界でも最も短い国です。一人当たりのGDPは805ドル、世界平均の1割にも満たないレベルです。リベリアはさらに低く、どちらの国も世界の中で最貧国に位置付けられる途上国です。

2014年にパンデミックとなったエボラ出血熱が広がった国でもあります。WHO(世界保健機関)が把握しているだけでも、1万人以上の方が亡くなりました。2016年に終息宣言が出されましたが、このエボラ出血熱の大流行によって、ストリートチルドレンとなった子供もあるに違いありません。

West Africa Cycle Challenge

もちろん、欧米人のスタッフが同行しますし、特に何か危険があるわけではありません。未成年や、海外での経験の少ない人には向きませんが、基本的に誰でも参加できます。でも、普通の旅行会社が企画するようなツアーとは違った体験が出来るのは間違いないでしょう。

支援の現場にも接することが出来ますが、同時に美しいアフリカの自然に触れ、体験できる旅です。チャリティでもありますが、純粋にアフリカの大地を自転車でツーリングするチャレンジでもあります。単に西アフリカで自転車に乗ってみたい人でもOKです。

West Africa Cycle ChallengeWest Africa Cycle Challenge

当然ながら、このようなプログラムに参加しようという人ならば、アフリカの最貧国の抱える現実に関心がある人も少なくないでしょう。チャリティに応じるだけではなく、実際に自分が現地に行って、自分の目で見て体感するという貴重なチャンスでもあるわけです。

主催者側としても、チャリティで資金を集められるだけではありません。関心の高い人に実際に参加してもらって現場を見てもらうことにより、口コミによる支援の広がりが期待できます。大勢の人に向かってPRしても、なかなか効果は見込めませんが、少数でも関心の高い人に知ってもらう効果は小さくないはずです。

West Africa Cycle ChallengeWest Africa Cycle Challenge

テレビや新聞で見聞きはするものの、アフリカは遠い国です。でも、同じ時代に存在している世界の一部です。ふだん自転車でツーリングしているその延長に、アフリカがあってもおかしくありません。ツーリングの行先を限定しなければならない理由が特にないとしたら、もっと遠くへ視線を向けてもいいかも知れません。




相変わらずマスコミや企業や批判者を罵倒し、間違いを認めず自慢ばかり、最も好感度が低いのも当然ですね。

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