February 04, 2017

思いもよらない事故の可能性

天災は忘れた頃にやってきます。


誰もが知っている警句ですが、確かに一面の真実を言い表していると思います。しかし、忘れた頃にやってくるのは天災だけとは限りません。天災に限らず、災いは往々にして予期していない時に起きることが多いという事実に同意する人も多いのではないでしょうか。

何かのアクシデントが起きるかも知れない、その可能性があると予期出来れば、未然に防止するための方法もあるでしょう。気を付けていれば、避けることが可能かも知れません。しかし、思いがけない時に、思わぬ厄災に見舞われることがあるのも事実です。

自転車に乗っているなら、常に交通事故のリスクはあります。交通事故の起きやすいケース、パターンについては、多かれ少なかれ理解していて、注意している人は多いと思います。単独での落車につながりかねないリスクについても、頭の片隅にはあるでしょう。

でも、それ以外、思いがけない原因でも事故は起きています。不運が重なって、通常は想定していないような理由で転倒することもあります。思いもよらない理由を用心するのは無理ですし、全てのアクシデントを未然に防ぐことは出来ません。

しかし、実際に起きた事故を教訓として、同じリスクを犯さないようにすることは出来ます。誰でも好き好んで事故に遭いたくないですから、可能な限り回避したいところです。ふだん盲点になっていて、その対策がなされずに放置されていることはないでしょうか。

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例えば、「靴のヒモ」も、その一つではないでしょうか。自転車に乗るとき、ヒモの靴を履いているなら、そのヒモがほどけて、クランクやスプロケット(ギヤ)、チェーンなどに絡まり、その結果、急にブレーキがかかったようになって転倒するということも十分に起こりえます。

ビンディングシューズなどでも、ヒモ靴でない靴が用意されているので、そうした靴を履いている人はこの限りではありません。でも、履いているのが普通にヒモの靴で、それがほどける可能性のある人は少なくないと思います。そのリスクを意識しているでしょうか。

歩いている時でも、さほど頻繁ではないにしても、靴のヒモがほどけるのは日常で起こり得ることです。当たり前のことだと、それを問題だと思っていない人も多いでしょう。しかし、ほどけた靴ヒモによって、思わぬ怪我をすることがあります。

歩いている時、走っている時にヒモを踏んでしまって転ぶ可能性は誰もが思い浮かべます。もし、自転車に乗っている時にヒモがほどけたら、運悪く、どこかに絡まるという可能性があります。それによって、転倒し怪我をすることも十分起こりうるわけです。

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そして、それが重大事故に結びつく可能性も否定できません。実際に一昨年、自転車で帰宅途中だった川崎市の中学1年生が、自転車のペダルに靴ひもが絡まり、転倒して後ろから走ってきた路線バスにひかてしまい、死亡するという事故が起きています。

中学生も、バスの運転手も、思ってもみない事故だったと思いますが、まことに痛ましい結果となっています。そして、その原因は、たった1本の靴ヒモが、自転車に乗っている時に、たまたまほどけたことにあったことが、警察の調べで明らかになっています。

ふだんから、よくヒモがほどけていれば、あるいは予期出来たかも知れません。しかし、通常は靴ヒモがほどけることなど意識していません。そんなリスクを考えてもいない人が多いに違いありません。こういう可能性があると認識した時点で、手を打っておくしかないでしょう。

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方法はいろいろ考えられます。自転車に乗る時の靴を、ヒモでないものにする手もあるでしょう。近年は、バックル式とか、中に入ったワイヤーを絞めて調整するものなど、いろいろな靴があります。万が一のために、そのような靴にしておけば、思わぬアクシデントは回避出来るでしょう。

もちろん、ほどけにくいようなヒモの結び方をするとか、ほどけても、周囲に絡まないような工夫をしておくとか、方法はいろいろ考えられるでしょう。ただ、いちいち特殊な結び方をするのも、方法によっては面倒ですし、うっかり忘れてしまうリスクもあります。

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こんなグッズを使う手もあります。靴ヒモがほどけないようにするクリップです。ヒモがゆるまないようにするだけでなく、余ったヒモが巻き込まれることを防ぐことも出来ます。簡単な仕組みですが、なるほど、こういうクリップを使えば、ヒモの危険は防げそうです。



ほかにも、あらかじめヒモに取り付けておくことにより、ヒモを結ぶ手間が省けるという製品もあります。強力なマグネット式で、着脱は簡単、余ったヒモは切ってしまうので、ヒモがほどけたり、何かに絡まってしまうようなこともありません。

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たまたま靴ヒモがほどけ、しかも、どこかに絡まり、急ブレーキがかかったようになって落車するなんて、滅多に起こらないアクシデントかも知れません。しかし、万が一起きた時に重大な結果を招く可能性があるのは間違いありません。そのリスクは無視出来ません。

大地震とか、津波、洪水、土砂崩れ、大火災といった災害は滅多に起きませんが、起きた時は甚大な被害を被ります。日頃の備えが被害を軽減し、自分の生命を救うことになるかも知れません。靴ヒモなんて、一度対策してしまえば済むことなわけで、災害への備えより、ずっと簡単なのも確かです。




節分を過ぎて今日は立春ですが、まだまだ寒いので、出かける前のウォーミングアップにも気を付けたいですね。


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