February 28, 2017

走行する範囲や期間が広がる

必ずしもスリムがいいとは限りません。


ダイエットや体型の話題ではありません。自転車のタイヤの話です。自転車のタイヤの幅は、ロードバイクのように、細い方がスピードが出ます。ころがり抵抗が低く軽いので、スピードや運動性能という自転車の基本的な部分を考えれば、細いタイヤのほうが有利です。

ファットバイクしかし最近、ファットタイヤと呼ばれる太いタイヤを装着した自転車、ファットバイクが一部で注目を集めています。ファットバイクが量販されるようになったのは、2004年頃とされていますから、自転車のカテゴリーとしては新しい部類になります。

ファットタイヤは、一般的なマウンテンバイクの2倍程度、あるいはそれ以上の太さがあります。当然ながら、スピードを出すという点では不利になります。でも一方で、接地面積が大きいためグリップが効く、滑りにくいという利点があります。例えば雪道を走るには、もってこいの自転車なのです。

主に北米などの寒冷地に住む自転車乗りが、降雪期にタイヤを太くして乗るようになったのが最初と言われています。普通のマウンテンバイクでも走行困難な雪道であっても、ファットバイクだと走行出来てしまうような走破性の高さがあり、雪道での自転車を現実的なものにしました。

近年では、雪道以外でも、その走破性能の高さが注目されるようになってきました。砂浜のような、普通のタイヤでは走行困難な場所でも抜群の走破性を見せます。岩場とか、大きな石がゴロゴロしているような河原でも、その衝撃を吸収し、平気で走れるという利点があります。

ファットバイクファットバイク

タイヤが太いぶん、段差を乗り越える能力も高く、ゆるゆかな階段であれば、そのまま上れてしまうほどです。タイヤの太さは安定感の高さにもつながります。MTBで十分なオフロードでも、ファットバイクのほうが、より安定して走れるという利点もあります。

ただ、どうしてもフレームは重くなりますし、タイヤが太いぶん、ペダルも重くなります。しかし、最近は電動アシスト機構を搭載するものも増え、その車重のハンデにもかかわらず、軽快に走れるものも出てきて、より実用的になってきました。

このファットバイク、今までは幅広のタイヤが装着できるフレーム、フォークを備えたマウンテンバイクにファットタイヤを装着したものがほとんどでした。ところが最近は、もっと別のタイプの自転車に太いタイヤを装着した、新しいタイプのファットバイクが出てきています。

RunguRungu

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こちらは、ファットバイクのトライクです。前輪が2つあることで、雪道、砂、泥のぬかるみなどでも、より安定し、左右方向に滑って転倒するようなことも防げます。タイヤが地面を捉える力も2倍になり、高出力のモーターともあいまって、さらに走破性が高まります。





雪深い地域での冬の通勤、スキー場へのアクセスなどに実用的な手段となるでしょう。もちろん、オフロードを走破しての狩猟とか、ビーチリゾートでの交通手段など、多方面に利用シーンが広がります。オプションのトレイラーを牽引すれば、荷物も運べます。

Full FatFull Fat

Full FatFull Fat

こちらは、リカンベントにファットタイヤを装着しています。この自転車を使って南極点に到達した人もいて、雪道や凍結した道、そのほか悪路も含めた走破性は折り紙付きです。動画を見ると、河原の石がころがっているような場所でも平気で走行出来ています。





こちらも3輪ですから、そのままで倒れることはありません。雪道や凍った道などでも、左右方向に転倒する心配がないわけです。リカンベントスタイルでペダルに大きな力が伝わりますし、ファットタイヤと併せて、その駆動力も高いものとなります。

MOKEMOKE

MOKEMOKE

こちらは、ファットタイヤの小径車です。オフロードばかりではなく、街乗りにも使いやすいファットバイクになっています。都市でも、少し郊外に行けば非舗装の道路もあるでしょうし、砂浜とか、河原などでも構わず走れるので行動範囲が広がります。段差なども問題ありません。





バナナシートになっていて、日本では違法になりますが、大人の2人乗りも出来るようになっています。電動アシスト機構も備えており、舗装道路以外も走れて、タウンユースも使える、気軽に乗れるミニベロファットバイクです。電動だけでも走行できる、フル電動自転車としても使えます。

どれも、もはや従来のファットバイクという概念にはとらわれていません。いろいろなタイプの自転車とファットタイヤとの組み合わせることで、これまでにないスタイルを実現させています。違ったニーズに応える、新しいカテゴリーの自転車が出現し始めていると言えるでしょう。

RunguRungu

日本では一部の限られた人が乗っているだけで、まだまだ広く認知されている存在ではありません。でも、考えてみれば、日本の多くの地域では冬、雪が積もります。それを考えれば、潜在的なファットバイクの需要は大きいのではないでしょうか。もっと普及してもおかしくありません。

雪道や凍結した道だけではありません。日本は海岸線も長いわけですから、海岸沿いを移動して、そのまま砂浜も走れれば便利な場合もあるでしょう。サーファーだけとは限らないはずです。海の近くで、砂が多く堆積しがちな道でも、重宝するのではないでしょうか。

Full FatFull Fat

都市の近郊、あるいは郊外ならば、舗装されていない道路も少なくありません。今まで、ロードバイクでは通らないだけで、農地の中の道とか、河川沿い、堤防の道でも舗装されていない道は、さがせば意外にあります。そのような場所も、ファットバイクなら走れるようになります。

路上の溝とか、段差なども気にする必要はありません。もちろん、里山とか、河原、河川敷など、これまで走行しようとは思わなかった場所でも入っていけます。冬に限らず、ファットタイヤが活躍する場所、シーンというのは、少なくないでしょう。行動範囲が大きく広がるはずです。

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日本で、もっとファットタイヤ、ファットバイクの認知度が上がってくれば、その便利さに気づく人も増えてくるに違いありません。いろいろな自転車にファットタイヤを履かせることを考えれば、いずれ、ファットバイクのママチャリが登場しても不思議ではありません(笑)。

冬に雪が降っても、ママチャリで買い物に行ったり、幼稚園の送り迎えをしたいというニーズが、どれだけあるかはわかりません。でも、これまで最初から諦めていた雪道でも自転車が使えるとなれば、案外ニーズは少なくないかも知れません。




冬のスポーツの日本選手の好調が伝えられています。平昌五輪も開幕まで1年を切り、楽しみになってきました。

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