April 02, 2017

挑戦をしなければ失敗もない

世の中には、いろいろなことを考える人がいます。


常人には真似のできないような発想力で、今までにない製品を生み出す人もいます。言われてみれば、なるほどと思いますが、なかなか普通には思いつけそうにないアイディアに関心します。そして、そんなアイディア一つでビジネスを立ち上げようとする起業家精神の旺盛な欧米人が大勢います。

もちろん、中には普通の人が、ふと思いついたアイディア、突然閃いたものの中にも秀逸なものがあります。最近は、クラウドファンディングサイトが一般的になり、単なる素人のアイディアであっても、大勢の支持者がついて資金調達に成功し、製品化して売り出されるような事例もあります。

これまで、そのような事例を数多く取り上げてきました。先進的なITや半導体技術を利用したものから、日常のちょっとした不便を解消するような身近な工夫まで、自転車関連だけでも、これまでにないようなアイディアによる製品、新しい提案が続々と生まれてきています。

クラウドファンディングサイトはアイディアの宝庫であり、見ていて飽きません。中には、これは今後の自転車シーンを変えるポテンシャルを持っているのではないかと思わせるようなものもあります。しかし、一方で失礼ながら、首をかしげたくなるようなものもあります。

むしろ、そのような残念なアイディアも多いわけで、資金調達に成功できないものも無数にあります。成功どころか、目標金額の10分の1も集まらないような評価の低いもの、支持されなかったものであふれていると言っても過言ではありません。

これまでは、当然ながら、これはと思うような秀逸なアイディア、画期的な発想を取り上げきました。ただ、その陰には多くの資金調達失敗作があるわけで、今回は、そのような支持を得られなかったものから、いくつかピックアップしてみたいと思います。

Pedal-ParkPedal-Park

こちらは、“Pedal Park”、ペダルを駐輪用に使うというアイディアです。仕組みは簡単で、ペダルに強力な磁石が仕込んであるのです。これによって、街中にある金属のものにくっつけることで自立させ、スタンドの代わりにします。磁石でくっつくものなら、何でもOKです。

スポーツバイクの場合、スタンドがなく、取り付けていない人が大半でしょう。通常は、何かに立てかけてとめることになります。ただ、立てかけも安定せず、倒れてしまったりするケースもあります。磁石の効く場所があれば、このペダルで安定して自立させておけるというわけです。

Pedal-ParkPedal-Park

つまり、スタンド機能を備えたペダルです。磁石はペダルに組み込まれていますから、スタンドと違って邪魔になることはありません。さらに、場合によって、よくとめる場所などに金属のプレートを取り付けておけば、いつでも安定して自立させておけるわけです。

なかなか思いつかない、ユニークな発想です。こちらはまだ期間が1ヶ月残っていますので、資金調達の成否はわかりませんが、執筆時点では5千ドルの目標金額に対して、9%ほどしか集まっていません。あまり支持が集まっているとは言えません。



考えてみれば、日常で、壁などに立てかけるだけで、そのままその場を離れることは、ほとんどないのではないでしょうか。その場を離れる場合には施錠するでしょう。何か固定物に施錠出来る場所であれば、ロックで安定しますから、磁石ペダルは必要ありません。

つまり、一見便利そうに見えますが、あまり利用するシーンがないような気がします。自転車から降りて休憩する時など、その場を離れないなら、磁石でもいいですが、その場合には、自転車を寝かしておいても問題ありません。これまでにない発想のように思えますが、あまり実用性はなさそうです。

Quick-Release Cargo Bike RackQuick-Release Cargo Bike Rack

こちらは、“Quick-Release Cargo Bike Rack”です。スポーツバイクは、クイックリリース機構でタイヤが簡単に外せますが、それと同じように、簡単に着脱できる荷台です。スポーツバイクには、普通荷台はありませんから、必要な場合に簡単に取り付けられる荷台というアイディアです。

残念ながら、こちらは5%程度しか資金が集まらず、すでに調達に失敗しています。後付けの荷台というのは、すでに製品として売られていますし、シートポストなどに取り付けるような、比較的簡単なものもあります。必ずしも新発想ということではありません。



そもそも、荷台が必要な人は、荷台をつけたままにしておくことが多く、いちいち着脱しないような気がします。クイックリリースにする必要は乏しいということでしょう。一見、便利そうな気がしますが、それは荷台を必要としない人の話で、必要な人は既にとりつけているということもありそうです。

BIKE PINSBIKE PINS



こちらは、“BIKE PINS”、世界で一番クールな自転車用リフレクターという触れ込みです。リフレクターであると同時に、ポップな絵柄が描かれており、昼間は見て楽しめるというわけです。たしかに、こういうテイストが好きな人は一定程度存在すると思いますが、多数とは言えないようです。

BIKE PINSBIKE PINS

残念ながら、こちらも5千ドルという比較的低額な目標金額にもかかわらず、13%程度しか集まらず、調達失敗です。こうしたアクセサリーは、好き嫌いがあります。売っていれば買う人もいるとは思いますが、特に目新しいアイディアでもなく、あまり支持は広がらなかったようです。

CHARGE Bike LuggageCHARGE Bike Luggage

こちらは、“CHARGE Bike Luggage”、その名の通り、充電用の自転車カバンです。タイヤの回転で発電するダイナモとバッテリーと、充電する機器をいれておくカバンで構成されています。最近は、充電して使う機器が身の回りで増えています。外出中に充電出来れば便利と考える人もあるでしょう。

CHARGE Bike LuggageCHARGE Bike Luggage

ただ、もっとコンパクトな充電器も出ています。充電のためにカバン一つというのも大げさな気がします。いろいろ充電できるみたいですが、タイヤの回転で充電できる電力量は限られています。便利そうには見えるものの、あまり実用的とは思えなかったものと推察されます。

こちらは、3万ドルの目標金額に対し、7人で1%ちょっとと、ほとんど支持は得られずに調達失敗です。こんなに大きなカバンを発電用に持って行くなら、替えのバッテリーを持って行く方がよっぽどスマートでラクです。失礼ながら、これでは支持が集まらないのも納得です。

Trampoline bikeTrampoline bike

こちらは、“Trampoline bike”です。トランポリンで跳ぶための自転車です。これは今まで聞いたこともない新しい競技です。2000年のシドニーから、トランポリン競技はオリンピック種目にもなっています。それに自転車を組み合わせた新しいスポーツの提案ということでしょうか。

自転車とトランポリンとは、意外な組み合わせです。でも、雪上を滑降する自転車とか、水上を行く自転車とか、意外な組み合わせによる自転車が発明されています。その延長線で考えるならば、自転車とトランポリンという組み合わせもアリかも知れません。

Trampoline bikeTrampoline bike

ただ、雪上や水上なら自転車の意味もありますが、トランポリンは同じ場所で跳んでいるだけです。ただ跳ぶだけなのに、なぜ自転車が必要なのか首をかしげる人は少なくないでしょう。トリックを決めたりするのでしょうが、あまり自転車の意味があるようには思えません(笑)。



こちらは1万ドルの目標に対し、支持者3人、1%にも達せずに資金調達失敗です。BMX競技の練習などには使えるのかも知れませんが、競技としてのトランポリンバイクは微妙な気がします。将来ブレークしないとは断言できませんが、少なくとも、そこへの道のりは近いものではなさそうです。

◇ ◇ ◇

こうして見てくると、資金調達失敗例には、それなりの理由がありそうです。もちろん、だからと言って揶揄するものではありません。むしろ、起業率が桁違いに低いとされる日本人は、多少疑問に思えるアイディアでも果敢に資金調達に挑戦する、欧米人の貪欲な姿勢を見習うべきなのかも知れません。




年度が変わって新たなスタートです。だんだん陽気もよくなって自転車で出かけたくなるシーズンでもありますね。

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