June 28, 2017

子供の死傷リスクを見逃すな

つい、やってしまう人もあるでしょう。


スマホを見ながらの自転車走行です。実際に、日常的に散見されます。やれば出来てしまいますが、これは非常に危険な行為であり、道交法違反です。歩きながらのスマホも問題になっていますが、自転車に乗りながらのスマホは、生死にかかわる事故に直結するリスクがあります。

極端なことを言えば、スマホを見ながら走行をし、事故や衝突で死傷するのは自業自得です。しかし、事故に巻き込まれる可能性のある周囲の歩行者、自転車乗り、ドライバーにとっては迷惑なことこの上ありません。公道上で周囲にも多大な迷惑や被害を与える点で、自業自得だけでは済まされません。

実際に事故も起きています。スマホを見ながら走行していたため、とは直接報道されませんが、前方不注意が結果として事故につながっているのは間違いありません。最近は、スマホの普及率が上がってきたこともあって、以前よりその危険性は高まっています。

従来型の、いわゆるガラケーの場合も問題はありましたが、通話やメールがほとんどだったと思います。しかし、スマホの普及により、それらに加えて、ラインやインスタグラムなどのSNSも加わるようになりました。さらにサイトの閲覧や、動画の視聴などもあります。

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これまでと比べて、スマホを見ながら走行したくなる理由が大幅に増えているわけです。SNSなどの着信があると、どうしてもチェックしたくなってしまうのも確かでしょう。これまでよりもスマホ走行の誘惑が増えているわけで、スマホ走行はますます増加する危険性があります。

警察も取締りや注意指導を強化したり、啓発に力を入れていますが、それにも限界があります。特に、ポケモンGOの際には社会問題として大きく注目されましたが、ブームが沈静化しても、決してなくなってはいません。そして、今後の拡大が懸念されます。

こうした困った傾向にあるのは日本に限ったことではありません。自転車の台数が人間の数より多いと言われている自転車先進国、オランダも例外ではありません。そのオランダでは、通信会社の“KPN”が、キャンペーン用のサイトをつくり、対策に乗り出しています。

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ON BIKE NO PHONE”(自転車乗車中は電話を使うな)です。“www.onbikenophone.com”という専用のサイトを立ち上げ、注意を喚起しています。自転車に乗りながらスマホを使うことの危険はもちろんですが、子供のスマホ走行が増えていることにも警告を発しています。

同国における調査では、近年重大な自転車の事故が増加しており、その5分の1は、何らかの形で携帯電話の使用が関係していると言います。そして、大人だけでなく、子供や青少年の事故が増えており、その背景に電話やスマートフォンの使用が深く関わっているというのです。

子どもの場合、着信だけでも注意散漫になりますし、大人よりもSNSの着信を受けてスマホを見たくなる衝動に耐えるのが難しいと指摘しています。もちろん、親から注意されているでしょうが、その注意が守られているか疑わしく、脳の成長の途上にある子どもの場合、そもそも注意を守るのが困難だと言うのです。

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そこで親たちに勧めているのが、“KPN SAFE LOCK”です。これは、自転車のロックをスマホを使って行うための馬蹄錠とアプリです。スマホを使って自転車のロックを解除すると、同時にスマホはロックされ、緊急通報を除いて使えなくなります。つまり、自転車に乗りながらスマホを使うことが出来ないようになっているのです。

これならば、強制的にスマホを使いながらの走行を禁止出来ます。ふだんは、親の言うことをよく聞く子どもであっても、SNSの着信に抗しきれないものだとするならば、停止して自転車をロックしてからでないとスマホを使えない仕組みは、子どもの安全を守るために必須と言えるでしょう。

大人でさえ、つい走行しながらスマホをチェックしてしまうことを思えば、このように物理的に使えなくする手段が必要との指摘、導入の推奨には説得力があります。そして、このロックの販売や、啓発を、スマホを使ってもらう立場の通信会社が行っていることにも注目すべきでしょう。

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通信会社にしてみれば、このままでは子どものスマホの利用自体が問題になりかねないという危機感もあるのでしょう。現代に欠かせない社会インフラを提供する企業として、社会的責任を強く意識する部分もあるに違いありません。さすが、自転車先進国の通信会社と言ったら言い過ぎでしょうか。

こうした取り組みは、日本の通信会社にもぜひ見習ってほしいと思います。このようなロックを大人自身の自転車に、自分自身の手足を縛るべく、取り付けさせるのは困難でしょう。しかし、子どもが事故で死傷するリスクを考える親へ、子どもの自転車に対してならば、十分に受け入れてもらえる可能性があると思います。

さらに言うならば、馬蹄錠などのロックと連動させなくてもいいのではないでしょうか。例えば、スマホに内蔵されているモーションセンサーやGPS機能を使えば、移動中にスマホを使えなくすることは簡単なはずです。移動中は一切使えないよう、スマホをロックするアプリの作成は朝飯前だと思います。

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そのアプリは無料で配布できると思いますし、馬蹄錠などと連動させるものではないので、ロックの購入や取り付けも不要です。既に自転車にカギがついているのに“SAFE LOCK”への交換に100ユーロと言われると考えてしまいますが、無料アプリなら、導入のハードルも低くなります。

これならば、自転車乗車中だけでなく、駅や道路を歩きながらのスマホも防げます。歩きながらのスマホによっても、線路へ転落したり、気づかずに踏切や交差点に進入しての死亡事故が起きています。人とぶつかってのトラブルなども防げるわけで、より安心感は高まると思います。

例えば、親と一緒にクルマで移動する際などは、親が暗証番号を押して解除してやるなどすれば、それほど不便もないでしょう。もちろん、子どもにしてみれば、使用に制限が加わるわけで、不便になるのは間違いありません。子どもの反発は当然予想されます。



子どもたちは、ラインの友だち同士のグループトークへの返信が遅れたりすると、それだけで仲間外れにされたりすることもあると言います。子どもにとっては死活問題であり、使用を制限されることに対して猛反発するかも知れません。その気持ちは、わからないでもありません。

しかし、だからと言って、自転車での走行中にスマホを使っていいことにはなりません。どうしてもすぐチェックしたければ、一旦とまって、自転車を降りてチェックすればいい話です。面倒になりますが、安全のためには必要なことです。そのくらいの妥協はさせるべきでしょう。

危険なサイト、不適切なサイトに接続させないフィルタリングソフトの導入率などを考えると、子どもに強制できる親の割合は、必ずしも高くないかも知れません。しかし、子どもの身の安全を守る有効な手段となるのは確かです。安全を確保したいと考えた親が、未然に事故を防ぐ手段があることに意義があると思います。



新聞などによると、日本の携帯電話会社は空前の利益を上げているそうです。加入者のシェアの奪い合いには意欲的で、多額の宣伝広告費も投入しています。一方で、こうした社会的責任を果たす公器としての自覚が、どれほどあるかについて疑問を感じるのは私だけではないでしょう。

総務省も、携帯電話会社の安売りを規制し、高止まりしている日本の家庭の通信費を下げさせるのも大事だと思いますが、事故防止の観点からの対策も、もっと促すべきではないでしょうか。ぜひ、政府や日本の携帯電話会社にも考えてほしい問題だと思います。




稲田防衛相は自衛隊を代表してる気になってるのでしょうが発言は論外ですし、やはり著しく資質を欠きますね。

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