November 28, 2017

マウンテンバイクを室内でも

自転車には、実に多くの種類が存在します。


用途や場所、使い方などの違いに応じて、さまざまな種類の自転車が用意されています。なかには、需要の少ないニッチなものもありますが、およそ考えられるシチュエーションに応じて、それに適した自転車があります。例えば、ロードバイクでオフロードは困難ですが、MTBだと悪路も走破出来ます。

一般的によく知られているような種類、カテゴリーだけではありません。このブログでも過去にいろいろ取り上げたことがありますが、例えば水中用や水上用、北極や南極の極地用、雪山登山用、パラグライダーや気球と組み合わせた空飛ぶ自転車といった、普通の人が考えもしないような自転車まで開発されています。

自転車の種類とは言えませんが、いわば室内用の自転車だってあります。フィットネスクラブやトレーニングジムの定番機器、エアロバイクです。家庭用のものもありますし、ふだん乗っている自転車をセットするトレーナーや3本ローラーなど、室内で自転車トレーニングをするための機器もあります。

RipRowRipRow

あらゆる自転車や機器が用意されている気がしますが、オフロードで乗るためのマウンテンバイクはあっても、マウンテンバイク用の室内練習用機器が存在していない事実に気づいた人がいます。室内でトレーニングするなら、ロードバイクもマウンテンバイクも関係ないじゃないかと考えるのは素人の発想です。

同じ自転車ですからペダルをこぐのは一緒ですが、ロードバイクと違ってマウンテンバイクの場合は、バランスも重要です。舗装された道路を走るのとは違い、傾斜があったり、ぬかるみに車輪をとられたり、土や砂で滑ったり、石に乗り上げたりしますから、転倒しないようバランスをとる必要があります。

ロードでも傾斜はありますし、タイヤがスリップすることもないとは言いませんが、オフロードとは比べものになりません。上りや下りの急斜面だけでなく、左右方向に傾斜している場合だってあります。大きな凸凹があったり、滑ったり、土が崩れたりします。ジャンプしてしまうことも少なくありません。

RipRowRipRow

特に初めてダウンヒルを下る際には、恐怖感を味わうかも知れません。身体が傾く角度も断然大きいですし、前後に身体を移動させる必要もあります。本格的なオフロードをマウンテンバイクで走行した経験のある人なら、ロードバイクとは全く違う部分を理解できると思います。

オフロードを走破するための脚力という点で、従来型のペダリング用機器も無効とは言いません。しかし、マウンテンバイク用のトレーニングはバランスが重要であり、その面の訓練をするには、従来型のマシンでは全くトレーニングにならないわけです。

RipRowRipRow

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そこで開発されたのが、“RipRow”です。室内であっても、オフロード走行をシミュレート出来るマシンです。マウンテンバイクや、BMX、モトクロスなどのトレーニングが出来ます。あるいは、初心者が実地に出る前の練習をするのにも適しています。

従来型の室内機器と違って、ペダリングではなくバランスをトレーニングします。フレームが傾くのをシミュレートしています。ベースの底面は不揃いで不安定、揺れるようになっており、体重の移動やバランスのとり方が身につくようになっています。なるほど、ユニークな機器です。

RipRowRipRow

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フレームを支える油圧ダンパーは、その強さを切り替えられるようになっており、初級者から上級者まで、12段階が用意されています。バランスをとって姿勢を維持するには、相応の筋力が必要で、見た目は簡単そうですが、かなりハードなトレーニングが出来るようです。

脚力も必要ですが、それ以上に体幹が鍛えられます。腰や肩の可動範囲が広がり、持久力も鍛えられるそうです。単純なように見えて、実は短時間でもかなりのカロリーを消費する運動になると言います。またがると、意外にリアルで、実際に走行している時と近いバランス感覚が必要になるそうです。

RipRowRipRow

ハンドルなどをロックして固定することも可能で、さまざまなレベルやシチュエーションに応じたトレーニングが可能です。ベースが不安定になるため、使用する時には注意が必要ですが、分解してコンパクトに収納することも可能になっています。

2017年の7月から製品の最終テストが行われ、11月現在、最初の生産が開始されています。現在特許出願中の全く新しいトレーニング機器です。ハンドルのグリップの幅やシートポストなどは身長に応じて調節できます。重さは18キロ程度で、価格は1,199ドルとなっています。

RipRow

実際に試してみたわけではないので、確かなことは言えませんが、ペダリングではなく、バランスをとる力を鍛える装置というのは、なるほどMTBのトレーニングに有効なのでしょう。同じ室内で使う機器でも、ペダルをこぐマシンとは、全く違う発想なのは間違いありません。

言われてみれば、オフロード用の室内用トレーニング機器というのは、これまで聞いたことがありません。気づかずに放置されていた分野と言えるかも知れません。ただ、開発した人にしてみれば、ライダーの技術向上やテクニックの習得のため必要と感じ、ぜひ実現したかった機器のようです。

RipRow

この機器を開発した、Lee McCormack さんは、自身も大の自転車好きですが、これまで何千人ものライダーにマウンテンバイクの技術指導を行ってきた人です。スキルの本も9冊書いています。さらに、MTB協会のカリキュラムを作成したり、指導者、コーチに指導法を教えたりしている人です。

これまでは、マウンテンバイクの練習をするのに、実際にオフロードに出るか、屋外に疑似的な環境を作って練習するしかなかったと思います。習うより慣れろで、実地に走行し、最初は転んだり失敗したりしながら、上達していくというのが一般的と思われます。



もちろん、トレーニングはともかく、実際に走行しなければ上達しないでしょう。しかし、なかなか実地では出来ない細かい指導、特定の姿勢を再現しての具体的な指導が出来たり、基本的なスキルを、より素早く効果的、かつ簡単、安全に習得させられるのも利点としています。

ひと口に自転車と言っても、用途や走るシチュエーションに応じて、さまざまな種類が開発されています。トレーニング用の機器も含め、これまでに網羅されつくされているように思えますが、言われないと気づかない、まだまだ製品が存在していないカテゴリーが残されているのかも知れません。




今度は東レですか。次から次へとデータ改ざんが出てきますが、ますます日本企業全体のイメージが悪化し、真面目に作っている企業が迷惑します。再発防止の為、重いペナルティを課せるようにすべきではないでしょうか。

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