March 10, 2018

自転車シェアは定着するのか

寒さが和らぎ、ようやく春が近づいてきました。


昨日までに春の嵐で大雨となり、被害の出た地域もあったようです。天気予報によれば、この後は寒の戻りもなく、あたたかくなっていくようです。桜の開花も例年より早いそうです。さて、そんな折りですが、今回は最近の自転車関連のニュースをチェックしておきたいと思います。


自転車シェア続々、ヤフーも参入 競争が激化

自転車シェアIT(情報技術)企業が相次ぎ自転車のシェアリングサービスに参入している。ヤフーは8日、ソフトバンク傘下のオープンストリート(東京・港)に出資すると発表した。自転車シェアにはフリマアプリ大手のメルカリ(同)や、LINEなども参入。カーシェアなどに比べ参入障壁が低いこともあって市場が急拡大しており、価格競争も激しくなりそうだ。

ヤフーの新規事業子会社Zコーポレーション(東京・千代田)が4月上旬までにオープンストリートに出資し株式の過半を取得する。出資額は10億円以上とみられる。ヤフーもソフトバンクグループだが、ヤフーが出資を機に自社の会員に利用を促し、スマートフォン(スマホ)決済への対応も進めることで利用者の拡大をめざす。

オープンストリートは「HELLO CYCLING」の名称で自転車シェアの仕組みを企業や自治体に提供している。約40地区で展開し、自転車の台数は計約1000台。自転車に取り付ける機器やシステムを事業者に提供し利用料を得る。

利用者はスマホのアプリなどで自転車を探して予約し、利用後は所定の駐輪場に返却する。料金は地域で異なるが、都内では15分で60円、1日最大1000円程度。

ヤフー以外ではメルカリも2月末、福岡市で「メルチャリ」の名称で始めた。料金は1分4円。パートナー企業と連携して50カ所以上の駐輪場を設置し、400台の自転車を用意。今夏までに2000台規模に増やす。

NTTドコモ傘下のドコモ・バイクシェア(東京・港)も自治体向けにシステムを提供する。LINEは中国大手の摩拝単車(モバイク)と組み、札幌市や福岡市、神奈川県大磯町などで2018年前半に始める。

自転車シェアは購入や保有の手間が要らない便利さが受け、利用者が増加。参入が相次いで自転車の台数がさらに増えれば、消費者には価格低下や利用しやすさなどのメリットが出てくる。

民泊や車のライドシェア(相乗り)など他のシェアサービスに比べると自転車シェアの規制は厳しくない。初期投資も比較的小さく参入のハードルは低めだ。ただ収益性を高めるには台数や地域を拡大する必要があり、競争過熱で事業者の淘汰が進む可能性もある。

普及で先行する中国では路上に自転車の放置が増え、交通の妨げになるといった社会問題も浮上。サービスの定着にはITを活用して自転車の場所を把握したり、自治体や地元企業と連携して駐輪場を増やしたりする取り組みも必要になる。(2018/3/8 日本経済新聞)



自転車シェア米国の「自転車シェア天国」として注目のダラスの現状

自転車シェアのオーバイク、破損行為が問題に(マレーシア)

中国・シェア自転車の価格競争は終えん? 配車サービスに似た成長段階たどる

仏自転車シェアサービス終了、数千台が盗難や破壊被害

自転車シェアに免許制導入、駐車場法の改正案(シンガポール)

メルカリ 自転車シェア「メルチャリ」を福岡で開始

米自転車シェアLimeBike、不動産企業と提携し「駐輪スペース」拡大

自転車シェア自転車シェアリングの挑戦ふたたび、車社会の米国は変われるか?

外国人の大阪観光、足は「自転車」…シェアサイクルの利用者6割は訪日外国人

普及遅れる共有型経済に弾み 自転車シェアサービスの拡大

自転車シェアのオフォ、地方都市で展開加速(タイ)

横須賀市×民間事業者 自転車「シェア」で観光活性

自転車シェア 今月下旬から貸し出し開始 大磯 /神奈川


自転車シェア自転車シェアについての記事がたいへん多くなっています。日本でもIT企業を中心に、相次いで自転車のシェアリングサービスに参入していると報じられています。海外でもIT系の企業やベンチャーがサービスを展開する例は多く、日本にもその動きが波及してきたようです。

IT系の企業が中心になるのは、自転車シェアリングを有望なシェアリングエコノミーの一つとして捉えているからでしょう。使われるシェア自転車の過半を占めるようなサービスが構築出来れば、大きなメリットがあるからです。いわゆるビッグデータを握ることが可能になります。

市民や旅行者なども含め、多くの人々が都市での交通手段として広く使うようになれば、その動態がデータとして入手できます。利用者一人ひとりがどのような経路で移動し、滞留するかがわかれば、マーケティングを始め、さまざまなサービスに応用したり、データを活用することが出来ます。

最近は、スマホで開錠するようなシステムが主流となりつつあるようですから、利用者の位置情報に応じて広告を配信したり、割引クーポンを配布するようなことは簡単に出来るでしょう。それだけでなく、ビックデータを握ること、プラットフォームとして認知されるメリットは計り知れません。

そのようなプラットフォームの構築を狙って、日本でも参入が相次いでいるわけですが、シェア自転車が定着するかは予断を許さないでしょう。海外からのニュースを見ても、上手く軌道に乗っている事例もあれば、問題が起きて撤退を余儀なくされている事例もあるようです。

これがクルマの乗り合い、ライドシェアであれば、法律さえ許せば急速に広がる都市は少なくありません。しかしシェア自転車の場合は、どこかにステーションを設け、貸出や返却の拠点としなければなりません。所在が偏れば再配置が必要ですし、メンテナンスなどもあります。

自転車シェアクルマのライドシェアと違って、呼べば来るわけではありません。どうしても自転車の配置が必要です。拠点を歩道上などに設置するには、自治体などとも協力する必要があります。しかし、中国などで起きているように、歩道上にシェア自転車があふれ、通行の邪魔になったりと、問題も起こりえます。

歩道などではなく、コンビニの駐車場などに設置する場合は、拠点数が限られます。特に都市部ではスペースがない場合も多く、拠点数を増やすのは困難でしょう。結果、利用者にとっては使い勝手が悪くなり、なかなか利用者が増えないといったケースも多数存在しています。

国によっては、スマホでの開錠とGPSなどを使い、拠点を作らず、道端に乗り捨てさせる、ドックレスのサービスが展開できるかも知れません。しかし、その場合も街中にシェア自転車があふれて、問題となる可能性は否めないでしょう。偏った自転車の再配置も簡単ではありません。

海外では、自治体がリーダーシップをとる例もあれば、ドックレスが可能な街もあります。街角に貸出拠点を設置する余地のある街もあるでしょう。そもそも都市によって、ニーズや地形、気候、自転車インフラの充実度など、さまざまな条件が変わってくるので一概に論じることは出来ません。

自転車シェア果たして、日本各地で始まりつつある自転車シェアが、どの程度普及するか、あるいはどこの都市で上手く行くかは、まだまだ不透明と言えるでしょう。中には小規模なものも多く、大手企業が関わるものでも、台数や拠点数が少なく、貸し自転車の域を出ないようなものもあります。

ある程度利用されるようになったとしても、貸し自転車レベルでは、プラットフォームとしてビッグデータを蓄積し、ビジネスにするには不十分です。都市交通として自転車シェアリングが定着するのとは、似て非なる状況です。結果として採算がとれず、撤退する事例も少なくないようです。

日本の場合は、自転車の歩道走行という問題もあります。今でも事故が問題となりますが、シェア自転車によって、にわか利用者が急増し、歩道を縦横無尽に走り始めたらどうなるでしょう。多くの人で混雑する都市部で事故やトラブルが多発し、大きな問題となる可能性もあります。

続々と参入する企業があるのは結構ですし、挑戦しなければ成功もありません。しかし、拠点の確保だけでなく、サービスの開始後の問題を、どの程度想定しているでしょうか。利用者のマナーの問題もあります。日本の自転車シェアの今後の動向が注目されます。


自転車の前輪脱落に注意喚起

前輪脱落走行中に自転車の前輪が脱落するおそれがあるとして、注意を呼びかけた。自転車事故の実際の映像には、自転車に乗った男性が、頭から地面に転倒している様子がとらえられている。

よく見ると、前輪が外れているのがわかる。前輪を取り外すことができる自転車だが、レバーがしっかりとまっていないと、走行中に前輪が抜けてしまうおそれがある。

国民生活センターによると、自転車の前輪が脱落した事故に関する相談は、2012年度以降、30件寄せられていて、そのうち、工具を使用しないで前輪を着脱できるタイプの自転車に関する相談が、7割以上(22件)を占めている。
国民生活センターが、実際に使用されているこのタイプの自転車52台を調査したところ、前輪を正しく固定できていない自転車が6割を占めており、乗車前に確認するよう注意を呼びかけている。(03/01 FNNニュース)


前輪の外れる自転車、すなわちスポーツバイクに乗るような人であれば、当然わかっていることでしょう。しかし、うっかり確認し忘れることもあります。昨日は大丈夫だったのに、何かの拍子に、突然緩んでいたりすることも、無いとは言えません。気をつけたいものです。


【法律相談】自転車飲酒運転、飲み屋の店主も処罰される?

酒を飲んで自動車を運転するのが危険なのは言うまでもないが、自転車でも酒に酔っ払って漕ぐと警察に捕まってしまうのか? また、酒を提供した側はどうなるのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。(中略)

道交法65条は「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」とし、飲酒して運転することを禁止しています。呼気検査で呼気1リットル当たり0.15ミリグラムのアルコールが検知されると3年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられます。他にもアルコールの検知量に拘わらず、酒に酔って正常な運転ができない状態で運転すると5年以下の懲役、または100万円以下の罰金で処罰されます。

自転車は道路交通法上軽車両に分類され、軽車両は道交法上の車両に含まれます。道交法65条の「車両等」は車両と路面電車の総称です。つまり、自転車の運転は酒気帯び禁止の対象になります。

酔って車を運転し、事故を起こしてケガをさせた場合、いわゆる危険運転致死傷罪で厳しく処罰されますが、自転車には適用されません。しかしながら、過失で人を傷つければ過失傷害罪に問われます。その場合、飲酒の程度によっては正常な自転車運転ができず、重大な過失があったとして重過失致傷罪で処罰される可能性があります。

また、自転車で通っていることを居酒屋の店主が知っていれば自動車の場合と同様に、飲酒運転で帰ることを承知で飲ませたことになり、店主も道交法で処罰されます。(後略 2018年3月5日 NEWSポストセブン)


ニュースではありませんが、法律相談の記事が載っていました。自転車であっても飲酒運転になると正しく理解している人、気をつけている人は、どれくらいいるでしょうか。身の回りに、「飲酒運転にならないよう、今日は自転車で来た。」などと言っている人はいないでしょうか。

特に駅まで自転車を使っている人の場合、少しの距離だし、明日も使うからなどと、知っていても飲酒して自転車に乗っている人も少なくないような気がします。自分は気をつけていても、なかなか友人や同僚にまで注意するのは、難しかったりするでしょう。

ただ、夜間のクルマとの事故の原因となったり、歩行者との事故の加害者となって、過失致死傷などの刑罰を受けることもありえます。多額の賠償金の支払い義務を負うことも充分考えられます。なかなか酔っている時には難しいと思いますが、自転車を押して歩いて帰るよう促したいものです。


新中高生に安全講習、テスト後に「自転車免許」

自転車免許さいたま市教育委員会は4月から、全市立中高61校の新入生約1万1000人を対象に自転車の安全講習を実施した上で、自転車運転免許証を発行する。法的な効力はないが、交通安全の意識を高め、ルールを守ってもらう。

免許証は、教員が講師を務める安全講習(座学、45分程度)を受講し、確認のためのテストをした後、発行される。大きさは名刺とほぼ同じで、中学生と高校生用の2種類を用意する予定だ。デザインは検討中だが、氏名などのほか、自転車に乗る際の注意点などを記すという。

埼玉県警交通企画課によると、2013〜17年の5年間で、県内の中学1年が自転車に乗っている際の事故で死傷したのは計884人。高校1年は学年別で最も多い2101人となっている。同課では「入学して通学に自転車を利用し始めることが影響している」と分析している。

市と県警は2月26日、中高生の自転車安全教育を進めるため、同市役所で自転車安全教育推進宣言に署名。県警は自転車運転免許制度の指導を行う教員への講習会の開催や、道路交通法に関するクイズ形式の教材の監修などを行う。

細田真由美・市教育長は「専門的なアドバイスをもらうことができ、大変心強い。生涯にわたる安全意識を持ってもらうことが期待できる」と話した。また、県警の遊馬宏志交通部長は「事故減少のため、交通ルール、マナーを守っていってほしい」と述べた。(2018年03月02日 読売新聞)


中高生ならば、自転車に運転免許証が不要なことはわかりますし、年代的に言っても反発したり、バカにしたりする生徒も多そうです。免許証という呼び方がいいかどうかは疑問もあります。むしろ、自転車利用許可証として、学校が生徒に発行するほうが、バカにされなくていいかも知れません。

しかし、実際に、自転車の守るべきルールを知らない生徒は大勢います。それが、どんな危険に直結するか理解できていない学生が多いのも間違いありません。やり方はともかく、中高生に対する交通ルールの教育は圧倒的に不足しているのも事実だと思います。

反抗期だったり、あえてルールを守らないのがカッコいいと考える年齢だったりするので、教えるほうも容易ではないでしょう。しかし、少なくとも、その行為にどんなリスクがあり、それがどんな結果をもたらすかは、丁寧に説明すれば、多くの生徒は理解するはずです。地味なニュースですが、大切なことだと思います。


自転車マナー考える 多世代が意見交換

自転車マナー快適に自転車が利用できる環境づくりを考える「神戸マナー考座」(神戸新聞社など後援)が24日、神戸市中央区小野浜町1のデザイン・クリエイティブセンター神戸で開かれた。神戸市道路部の職員が神戸で起きている自転車のマナー違反や課題を報告。子育て中の母親や高齢者など各世代の代表者ら6人がルールの順守などについて意見を交わし、約40人が耳を傾けた。

NPO法人「神戸デザイン協会」が主催。2年前から、デザインの視点から自転車マナーの普及を図ろうと取り組む。

市職員はJR三ノ宮駅や神戸駅付近で放置自転車が多いことを紹介。JR兵庫駅北側の放置禁止区域では強制的に近くの有料駐輪場に移動させていることや、違法駐輪をしようとする人の顔が映るミラー看板の設置例など対策も報告した。三宮駅周辺の再整備に向け、自転車レーンの整備や駐輪場を利用しやすい仕組みづくりが必要との認識を示した。

3輪タイプの双子用自転車を開発した「ふたごじてんしゃ」(尼崎市)の中原美智子代表は子どもを乗せた自転車が一時停止や赤信号を無視して坂道を走っている光景に神戸で出くわした経験について発言。「子どもがまねをする。大人として見本を見せるべき」と指摘した。

県交通安全室の梶野宏和さんは県内で昨年起きた人身事故約2万6千件のうち、23%が自転車絡みの事故だったと紹介。女子大学生の自転車にはねられた高齢者が亡くなった川崎市の事故を挙げ、「自転車に乗る際の年齢制限はない。子どもにも安全運転への意識を高める取り組みが必要」と訴えた。

神戸デザイン協会の網本雅生理事長は神戸から自転車マナーを全国に発信しようと、独自の「神戸マナー」づくりを参加者に呼び掛けた。(2018/2/24 神戸新聞)


中高生だけでなく、大人もルールを知らなかったり、そのリスクや招く結果について、わかっていない人が少なくありません。ポスターなどで啓発しても、いちいち見ない人がほとんどでしょう。その意味でも、会って説明して理解する機会は有効だと思います。こちらも地味なニュースですが、広げていきたい取組みです。


女子大生スマホ自転車運転死亡事故 痛切を極める遺族の告白

《自転車走行禁止》《自転車の方は降りてください》。飲食店やブティックなど45店舗が並ぶ神奈川県川崎市のショッピングモール「新百合ヶ丘マプレ専門店街」の入り口には、こんな立て看板が設置されている。2月中旬の昼下がり、地元住民でにぎわう同商店街を、颯爽と自転車で通り過ぎる若者がいた。

「やはりいまだにそういう人間がいますか…。危ないし、何よりもやりきれない。私も先日、自転車に乗った若い男性を注意したんだけど、無視されました。家内の死は、何の教訓にもなっていないのか、と。“このバカ野郎”と、そう叫びたい気持ちになります」

憔悴した様子で語るのは、米澤茂さん(82才・仮名)。昨年12月、同商店街で妻・晶子さん(享年77)を亡くした彼の告白は、痛切を極める。

事故が起きたのは同月7日午後3時。商店街を歩いていた晶子さんに、1台の電動自転車が衝突した。運転していたのは、20才の女子大生。

「事故当時、彼女は左手にスマホ、右手に飲み物を持ち、左耳にはイヤホンをしていた。警察の取り調べに、『衝突するまで気づかなかった』と話していますが、そもそも両手が塞がっており、通行人に気づいたとしてもブレーキをかけられる状態ではなかったとみられています」(全国紙記者)

2月15日、神奈川県警麻生署は、女子大生を重過失致死容疑で横浜地検に書類送検。近く検察が起訴等の処遇を決める。

◆ただ近くで見ているというか…。

自転車スマホ本誌・女性セブンは事故現場となった商店街で、改めて当日の目撃情報を収集。痛ましい現場の様子が浮かび上がってきた。事故に居合わせ、晶子さんの救助活動にも立ち会った地元女性が語る。

「自転車にぶつかった衝撃で被害者女性が倒れて、まったく動かないんです。近所のかたがタオルケットを持ってきて、体に羽織らせたのですが、もう意識もなくて…。顔は白く、血は出ていませんでした。近くにいたかたが救急車を呼んで、5分ほどで到着したあとは救急隊のかたに任せました。脳震盪くらいだと思っていたのですが、まさか亡くなるとは思わなかったです」

この間、晶子さんに衝突した女子大生は何をしていたのか。

「自転車を脇に置いて、少し離れたところに立っていました。駆け寄った5人で救助活動をしていたのですが、その輪にも加わらなかった。ショックで茫然としていた、というよりも、ぼーっとしていた感じで。泣き叫ぶでもなく、ただ近くで見ているというか。到着した救急隊のかたが『自転車の運転手は誰ですか』と聞いたら『はい、私です』って普通に名乗り出ていました」(居合わせた地元民)

茂さんは当日外出しており、午後4時に帰宅してまもなく居間の電話が鳴った。相手は消防署。嫌な予感がしたという。

「家内はあの日、地元の忘年会に参加していました。3時には帰るって言っていたのに家にいないし、携帯にかけても出ない。そしたら消防署から電話があって、『奥様が事故に遭われて大変な状況なので、すぐに新百合ヶ丘総合病院に来てください』って。

タクシーで病院に向かったら、先生が『一分、一秒を争います』と言うわけです。脳に血がどんどん溜まっていて、手術しなかったら今晩がヤマ、手術しても命を取り留める可能性は1%だと。仮に助かっても100%近く植物状態になると宣告されて…。あまりに急な出来事で、現実味がなかった」(茂さん)

診断結果は脳挫傷。医師に懇願し、延命手術を施すも、ほどなくして息を引き取った晶子さん。茂さんは、人工呼吸器をつけた妻の血圧が徐々に下がっていく光景を、静かに見ていることしかできなかった。

「『ちょっと行ってきます』、『はい、行っておいで』と。朝、家内を送りだしてね。あれが最後の会話になるなんて、思ってもみなかった。もっと話したいことがたくさんあったのに…」茂さんの絶望を慰める言葉は、存在しない。(女性セブン2018年3月8日号)


少し前に、このブログでも取り上げましたが、スマホを持って、もう片方の手に飲み物を持ち、イヤホンをして自転車に乗り、人を死なせてしまった女子大生のニュースがありました。その経緯や、ご遺族の苦しみが記事になっていました。まことにお気の毒としか言いようがありません。

重過失致死ですから、加害者の女子大生の罪は重く、責められるべきなのは間違いありません。それは否めませんが、似たような行為をしている人、スマホを使いながら走行している人を日常的に見るのも確かです。こんな結果を招くなんて、思ってもいない人がほとんどでしょう。

この女子大生は、茫然自失というより、ボーっとしていたようですが、その場では人を死に追いやったという実感がわかなかったのでしょう。しかし、その後、事の重大さを理解し、軽率な行為を悔やんでも悔やみきれない気持ちなのではないでしょうか。

亡くなった方とご遺族はもちろん、女子大生にとっても不幸な出来事であり、それをわざわざ引用して偉そうなことを言おうというのではありません。ただ、一人でも多くの人が、こうしたリスクが身近にあり、いつ起きても不思議ではないこと、決して自転車スマホなどすべきでないことを肝に銘じてもらいたいと思います。


小平奈緒の足腰、自転車練習仕込み 支えた社長も感嘆

羽生結弦「乗れない自転車」にまたがる、6年前のお宝写真を発見

羽生選手


平昌オリンピックが閉幕しました。多くの競技が行われましたが、なかでも羽生選手の素晴らしい演技や小平選手の勝利とその後の振る舞いに感動した人は多かったと思います。まだその余韻が冷めやらない人もあるでしょう。直接は関係ないですが、一応、関連ということでリンクを載せておきたいと思います。

スピードスケートの選手がトレーニングに自転車を使うのは、目新しいことではありません。橋本聖子選手や大菅小百合、関ナツエ選手など、スケート選手が夏のオリンピックの自転車競技に出た例もあります。小平奈緒選手も自転車で足腰を強化していたようです。

羽生結弦選手が自転車に乗れないというのは意外ですが、それだけ小さい頃からスケートに専念してきた結果、乗る機会もなかったのでしょう。むしろ、羽生結弦選手がスケートに賭ける気持ちが現れていて、その凄さを表しているような気さえします。


1人自転車部 夢へ走る 全国制した山梨の高3「地元で五輪に

1人自転車部山梨県韮崎市の高校に、たった1人で活動する自転車部員がいる。通学路の行き来で脚力を磨き、ロードレースの全国大会を制した県立韮崎高校3年の山本哲央(てつお)さん(17)=同県甲斐市。練習中の事故で負傷し、やめる選択も頭をよぎったが、山梨は2020年東京五輪・ロードレース会場の有力候補地。「故郷で日の丸を背負って走りたい」とペダルを踏む。

中学時代は野球部だったが、自転車に興味があった。進学した高校に自転車競技部はなかったが、通学に使う約9万円のロードバイクを親に買ってもらい、練習を始めた。「部活動」は日々の登下校が中心で、制服姿でアップダウンの激しい約10キロを片道30分〜1時間で往復。帰宅後は高低差が約1000メートルある山道約60キロを走り、休日には静岡県沼津市(片道約70キロ)まで“遠征”した。

公式戦には高2の秋ごろから本格参戦し、昨年3月の全国高校選抜自転車競技大会ロードレース(77・7キロ)で初優勝した。「1人自転車部」として注目されたが、全国高校総体(インターハイ)を控えた昨年7月上旬、自転車で帰宅途中に乗用車と衝突。頸椎(けいつい)を損傷し、入院した。自転車は真っ二つに壊れ、新車が届いたのは大会の3日前。39位と惨敗した。

母から競技をやめるよう言われて迷ったが、先生や家族ら多くの支えがあることを思い起こし、走り続けることを決意。「誰よりも練習して、誰よりも速く走りたい」。事故に遭い、より真剣に向き合うようになった。

五輪の自転車ロードレースは、スタートが東京都、ゴールは静岡県となることが正式に決まった。コースに組み込まれると有力視されている山中湖近辺の山道は、練習で走ったことがある。「とてもきつく差が出やすい。サバイバル戦になる」と実感する一方で、世界のトップ選手に交じって地元を駆け抜ける自分の姿を想像した。「故郷での開催が濃厚なのは、モチベーションが上がる」

4月には自転車競技部がある大学に進み、レベルアップを図る。「今までは1人だったが、大学では仲間も環境も整っている。山梨代表として五輪の舞台に上がりたい」(毎日新聞2018年2月27日)


この自転車部の高校生は、テレビなどでも取り上げられたので、見た方もあるかも知れません。高校の自転車部の少なさも、それだけロードレースが日本ではマイナーだということを如実に物語っています。選手層が薄いのも否めませんが、ぜひ東京オリンピックで活躍する人が出て来ることを祈りたいと思います。


自転車選手の育成法は フランス人コーチ招き飯田で講習会

自転車選手育成飯田市遠山郷(上村・南信濃)を拠点にする自転車チーム「ボンシャンス」は3日、フランス人コーチを招いた指導者向け講習会を2日間の日程で、同市上村で始めた。2020年東京五輪やその先の国際大会を見据え、国内の自転車競技のレベル底上げを狙い、初めて企画した。

全国から指導者ら20人が参加。自転車ロードレースの本場、フランスで指導資格を持つフランソワ・アントワンさん(37)が講師を務めた。初日はフランスのチーム編成を紹介。早い子どもは2歳で競技を始め、18歳までは2、3歳ごとにクラス分けし、少しずつレース距離を延ばしていくという。「プロを目指す子どもがけがをしたり、体を壊したりしないようにするのが大事だ」と強調した。

ボンシャンス代表の福島晋一さん(46)によると、日本での選手育成は中学、高校、大学ごとに行われている。「フランスなどのやり方を吸収しながら、日本にあった指導方法などを見つけていきたい」と話していた。

講習会では、指導者の役割やトレーニング方法などを計10時間学ぶ。福島さんは、今回は基礎知識を学ぶ回とし、さらに年代別練習法などを細かく勉強する第2回も開催したいと考えている。 (3月4日 信濃毎日新聞)


競輪はともかく、日本ではロードレースの一般の人の認知度が低いのは確かでしょう。競技人口が少ないと、強い選手が生まれる確率は低く、強い選手が五輪などで活躍しないと、認知度が上がらず、競技人口も増えないという悪循環です。そんな中、関係者は努力を重ねているようです。

今回の平昌オリンピックでは、カーリングの女子が初のメダルを獲得しました。カーリング教室への参加申し込みも激増したそうです。マイナーな競技は多いわけですが、カーリングのように人気が出る場合もあるわけで、自転車競技でも、五輪で活躍して注目を浴びる選手が出て来るよう願わずにいられません。


宿毛市の洋菓子店がサイクリストに菓子開発 特産小夏など使用

サイクリストに菓子高知県宿毛市の洋菓子店が、自転車で長距離を走りながら栄養補給できる菓子を開発した。10、11日に同市などで開催されるサイクリングイベント「四万十・足摺無限大チャレンジライド」の参加者に配布するほか、販売も開始する。

同市の自然を満喫できるサイクリングをPRする市観光協会が、2017年2月に地元の洋菓子店タン・プル・タン(高砂)に開発を持ち掛け、試作を重ね昨秋に完成させた。同11月に宿毛市などで合宿したオランダの自転車女子チームに提供し、「おいしい」と高い評価を受けた。

宿毛産の小夏やピーナツ、塩を使い、バター、チョコレートにオランダメーカーのココアなどを加えた焼き菓子で「エネルギーチャージ すくもバー」と命名。自転車で走っていてもポケットの中で崩れず溶けないよう、小麦粉や卵の配合を研究し、1袋1個入り30グラムで、ご飯茶わん1杯半分相当(220カロリー)の高カロリーを実現した。

店主の有田裕彦さん(55)は「自転車に乗る人だけでなく、誰が食べてもおいしくお土産にもなるものを宿毛の食材で作りたかった。携帯できるので登山やマラソン、部活動などにも利用してほしい」と話している。1袋200円(税込み)で、同店のほか、土佐くろしお鉄道宿毛駅構内の市観光協会で12日から販売する。(2018.03.09 高知新聞)



自転車輸送京都市 路面シートにAR活用 自転車盗の注意呼びかけ

築地再開発「散歩道や自転車レーンを」 委員から意見続々

千葉市、自転車活用の街づくり計画

タンデム自転車 注意呼びかけ、来月公道解禁 異なる感覚、ルール 観光客、視覚障害者利用に期待 /山梨

自転車輸送の利用低調 大鳴門橋のサイクリングロード

“アメとムチ”で放置自転車半減 大阪・豊中の阪急庄内駅前、1078台→449台 そのノウハウとは


今回も日本各地から、自転車による地域振興やインフラ整備、マナー改善など、さまざまな取り組みの話題が届いています。サイクリストを意識したお菓子の開発というのは、これまであまり聞いたことがありませんが、なかなか面白い取り組みなのではないでしょうか。

その土地の有名なコースを訪れて、ツーリングしようというサイクリスト、自転車客なら、多くは携行食を持つでしょう。出かけた先々でオリジナルの携行食が揃うようになって、その土地の特色ある産物、味が楽しめるようになったら楽しみも増えます。ほかの地域でも追随するところが出てきて欲しいものです。

もう一つ、おまけ。多少強引ではありますが、言われてみれば、見えなくもありません(笑)。


自転車乗ってるみたいでしょー 上野動物園のジャイアントパンダ・シャンシャン すくすくと成長中

シャンシャン





米朝首脳会談の可能性という大きなニュースが伝わりました。ただ北朝鮮が簡単に核の放棄をするとは思えません。これまでも再三騙されてきたこともあり予断は許しませんが、平和的な解決につながってほしいものです。

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