March 28, 2018

流通しないものを流通させる

近年、流通の形態が大きく変わってきました。


伝統的な流通形態では、生産者と消費者の間に、卸売り業者や輸入業者、問屋、小売店などが存在していました。消費者は、何かを買うのに『お店』に行って買うのが普通でした。最近は小売店の形態が、量販店や大規模店などに変化したこともありますが、流通自体が変わってきました。

卸業者や問屋を中抜きにした直売や、メーカーが直接販売する製造小売り、SPAといった形態もあります。SPAはピンと来なくても、例えばユニクロ、ニトリ、IKEA、無印良品、GAP、ZARA、H&M、JINS、カインズ、コーナンといったブランドや企業名を聞けば身近に増えていることを実感するでしょう。

そして、なんと言ってもインターネットが流通の形を変えました。アマゾンや楽天などのネット通販業者や、生産者、専門店のサイト等からネットで直接買う形も増えています。さらに、ネットオークションやフリマアプリなどを通して、消費者同士、個人間で売買することも簡単に出来るようになりました。

Red TruckRed Truck

自転車をネットで買う人も増えているようです。これまで近所の自転車屋さん、街のバイクショップで買うのが一般的であり、その性質上、今も多いですが、ネットを使えば、国内だけでなく世界中から製品が買えます。店舗経費がないぶん安いのも魅力でしょう。ネットを使った個人取引も増えています。

街にも中古買取店、リサイクルショップなどが出現し、中古を買うという選択肢が増えてきました。中古買取やネットオークションなどは、自転車盗の犯人に換金方法を提供するという負の側面もあるわけですが、中古が手に入れやすくなり、選択肢が広がったのも確かでしょう。

流通が多様化し、便利になったのは間違いありません。ユーズド品にしても、これまで、存在も知りえない人から自転車を売ってもらうなんて考えられなかったわけで、需要と供給がマッチする機会が大幅に増えました。モノが流通する経路やスタイルが多様化し、大きく広がったと言えるでしょう。

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しかし、まだまだニッチな部分に関しては、流通に乗らない品物がある、売買のニーズがあると考えた人がいます。元ナイキの製品開発者をしていた、Michael Bergmann さんです。彼はナイキ製品の開発を通して、選手やプロチームなどにも知り合いがいました。

プロのロードレースの選手は、何年も同じバイクに乗り続けるなんてことはありません。毎年、新しいモデルのバイクに乗ります。チームによるとは思いますが、多くは契約するメーカーから供給される形でしょう。シーズン中でも乗り換えるかも知れませんし、必要に応じて新しいバイクが届くはずです。

使い終わったバイクはメーカーに回収されます。その後はどこに行くのでしょうか。もちろん、有名な選手の輝かしい戦績を残したバイクは記念として、しかるべきところに飾られたりするでしょう。また一部は、研究開発のため分析に回されたりするかも知れません。でも、それらは一部に過ぎません。

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おそらく捨てる、産業廃棄物などとして処分されるケースも多いのではないでしょうか。メーカーも廃棄費用がかかりますし、意外と処分に困っていたりするようです。Michael Bergmann さんは、こうしたプロの使った機材を欲しい人に売ったほうがいいのではないかと考えたわけです。

そこで、“Red Truck”というサイトを立ち上げ、ネットを使って売ることにしたのです。プロ選手が使った機材以外にも、プロモーションに使ったもの、展示用や試乗用に使ったものなど、新品ではないものの、あまり使われていない自転車、普通の流通に乗らない商品なども含まれます。

提供するメーカーやチームは、必ずしもそれで儲けようというわけでありません。でも、廃棄費用が浮いた上に収益になるのですからありがたいでしょう。そして、ファンやマニア、一般のサイクリストにとっては、プロの使った機材が手に入るのですから、欲しい人にはたまらないはずです。

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量産ではないモデル、プロが使うようなハイスペックな機材、いろいろとストーリーのある一台が手に入るかも知れません。そして、それが割引されて販売されるのですから、お得でもあります。ロードバイクばかりではなく、シティバイクなどもあります。

そして、売り上げの一部は、慈善団体に寄付されます。このような目的があれば、メーカーやチームとしても提供しやすくなるでしょう。プロが使ったとは言え中古品で、処分に困っていたものが社会貢献にもなり、有効に活用されるのですから言うことありません。

使っていたプロ選手や由来でなく、売り上げの一部を受け取る慈善団体から選ぶことも出来ます。現在は、小児ガン協会や、パーキンソン病の研究を行うマイケル・J・フォックス財団など、12の慈善団体が登録されています。(マイケル・J・フォックスは映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの主人公を演じた俳優)

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今まで流通しないような自転車に目をつけた発想もいいと思いますが、スポーツ選手と慈善団体と一般のサイクリストを結び付けたという点で素晴らしい仕組みと言えるでしょう。バイクの供給側にも、買う側にも、慈善団体にもメリットがある上手い方法です。

メーカーにとっては、販売店との関係などもあり、中古品を直接ネット販売するのは必ずしも得策ではないでしょう。プロチームなどにしても、使用機材を単独でネットで処分しようにも見つけてもらえるとは限りません。結果として、あまり流通に乗ることのなかったバイクを流通させることが出来るわけです。

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まだ提携するメーカーやチームは限られており、出品されるバイクも偏っているので、これから供給先を広げていき、自転車の種類や分野も増やす予定だそうです。下手をしたら廃棄されていたわけですから、それが価値を生むだけでも意味があります。廃棄物を減らすという点でエコでもあります。

最近は、ネットによる流通経路やスタイルが多様化し、拡大しています。個人間の取引、中古の流通も増えています。ネット通販の取引額も増加する一方です。ただ、ニッチな部分を探してみれば、まだまだ流通に乗っていないものがあり、価値が埋もれていたりするのかも知れません。




佐川宣寿前国税庁長官、民主主義の根幹を揺るがすような犯罪に加担したんですから、「刑事訴追の恐れ」ではなく刑事訴追されて当然でしょう。言い逃れをしたり答弁拒否するのではなく、潔く責任をとれと言いたいですね。

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