April 12, 2018

魅力的な空間が残されている

大都市では土地の利用が進んでいます。


東京や大阪など、大都市の中心部に未利用の土地はほとんどないでしょう。もちろん、建て替えや再開発される場所もありますし、暫定的に駐車場などとして利用されている土地はありますが、基本的に土地の利用は高度に進んでいるため、新しく利用できる土地を見つけるのは困難だと思います。

Photo by 	Hogweard,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.当然ながら、新しい道路を通すのも至難の業です。拡張するにも立ち退きには何十年という単位の時間がかかります。自転車レーンも、欧米のようには整備出来ないというのが行政の見解でしょう。たまたま余裕のあった場所に数百メートル単位で整備されたりすることはありますが、その程度です。

最近は一部に、車道の端に色を塗ったり、マークを描くレーンが整備されることもありますが、都市の自転車走行空間として到底十分と言えるレベルではありません。欧米では市民の意識も高く、それを受けて行政が車道を減らして自転車レーンにするところもありますが、日本では期待出来ないのが実情です。

海外では、一部に既存の道路を立体的に活用するところもあります。でも、高架や地下に建設するのは莫大なコストがかかり、現実的とは言えません。結果として日本では、これだけ自転車に乗る人口が多いにもかかわらず、自転車インフラは貧弱と言わざるを得ません。

高度に土地の利用の進んだ大都市では、渋滞するだけのクルマは流入を制限する、車道を減らすという発想の転換をしない限り難しいでしょう。ただ、もう新たに利用するスペースなど無いと思われる東京や大阪にも、実は未利用の空間が無いことはありません。それは、河川や運河、水路などの水上空間です。

ふだん意識しませんが、東京や大阪は、運河や水路の多い街です。最近は、一部に水上バスなどが就航したり、船やモーターボートなどが通らないこともないですが、それほど使われていないと言っても過言ではないでしょう。地上に比べたらその利用率は低く、十分に余裕があります。

This image is in the public domain. 近年は訪日外国人が急増しており、外国人観光客向けに、海や川を通りながら街を見る観光船の人気は高いようです。地上の道路とは違う魅力もあるわけで、数少ない空間資源として、観光を含めた交通インフラとして有効活用していくべきでしょう。

海外では、一部で河川に浮桟橋のような構造物を浮かべて、そこを自転車専用の通路にしようという構想もあります。実現したら面白いと思いますが、コストもかかりますし、船も通るわけで、日本の川や運河では難しそうです。やはり、船舶での利用が基本になると思います。

ところで、河川や運河、水路などは、観光船や水上バスなど以外、通ってはいけないのでしょうか。実は、一般市民でも、自前の船などで通っても差し支えないようです。河川は基本的に自由に往来できる場所であり、言ってみれば、道路を散歩するのと同じで、市民が通航するのに、特に許可も必要ないと言います。

もちろん、一般市民でモーターボートやジェットスキーなどを所有している人は少なく、現実問題として、河川散歩というわけにはいきません。河川に勝手に係留することは出来ませんから、マリーナなどに保管場所を確保する必要がありますし、所有するのも簡単ではないでしょう。

でも、水上自転車ならば可能性があります。河川や水路で乗っている人を見たことはありませんが、おそらく法律的にも可能だと思われます。勝手にボートを係留して放置したら問題ですが、水上自転車ならば持って帰れます。個人で水上散歩を楽しむには持ってこいでしょう。

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水上自転車、すなわち足漕ぎ式のボートです。陸上では、クルマやオートバイ、自転車が当たり前のように走っています。水上でも、モーターボートやジェットスキー(水上オートバイ)があるのですから、陸上での自転車にあたる乗り物があってもいいはずです。

水上自転車は、一部の好きな人がゴムボートにペダルとスクリューを取り付けて、自作するものかと思えば、そんなことはありません。マイナーな分野なのは間違いありませんが、実はいろいろなメーカーから足漕ぎ式のボート、水上自転車が発売されています。

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安定する双胴式が多いでしょうか。ゴムボートで空気を入れて使うものもあります。以前取り上げましたが、水中翼船のように、べダルをこぐと浮き上がって進むものもあります。公園の池で乗るようなものもあります。ここに挙げたのは一部ですが、いろいろなメーカーが販売しています。

もちろん、東京や大阪の運河で、水上自転車で散歩する市民が急増したら問題も起こるでしょう。他の船舶やモーターボートと、いかに共存するかという課題も出てきます。現在は特に制限は無いようですが、多くの人が無秩序に通行しはじめたら、規制が検討される可能性もあるでしょう。

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ただ、むしろ東京や大阪のような都市でこそ、水上自転車は可能性を秘めているような気がします。リゾート地の湖沼や河川で楽しむのもいいですが、東京や大阪でなら、新たな都市の移動手段、そしてレンタルすれば、有力な観光資源となる可能性があります。

個人所有の船やモーターボートは係留する場所がなくて、増やすのは困難です。でも、これだけ多い水路や運河の水面、空間を遊ばせておくのはもったいない話です。水上自転車なら、貴重な都市空間を活かせる可能性があります。うまく活用する方法を考えてみる手はありそうです。




警察官が警察官を射殺するなんて前代未聞、罵倒されたからと同僚を射殺する人が警察官なことに驚愕します。

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