April 21, 2018

イザという時に役に立たない

安全のための保安部品はいろいろあります。


自転車では、ブレーキやヘッドライト、リフレクター、ベルなどが保安部品です。公道を走行する際には安全のため、これらのパーツを装備することが義務付けられています。小さくて、単なる飾りのように見えるベルも、危険が迫った時に相手に知らせる「警音」を発するためのパーツであり、立派な保安部品です。

ただ、ご存じの通り、むやみに鳴らすのはNGです。歩道で歩行者をどかすために鳴らすのはマナー違反なだけでなく、道交法で禁じられています。「どけどけ!」と言わんばかりにベルを鳴らし、歩行者とトラブルになる例は少なくありません。

エアホーンベル

実際には、義務なのでベルを取り付けてはいるものの、むやみに鳴らすこともないし、滅多に使わないという人も多いのではないでしょうか。危険が迫った時に使うパーツですから、使わないに越したことはないわけですが、危険を回避するのに頼りないと感じている人も多いでしょう。

つまり、本当に危険で鳴らしたとしても、対クルマの場合、その音がドライバーに届かないことがままあります。窓を閉め切って、音楽でも聴いていたりすれば、自転車のベルが外で鳴っても気がつかないケースは少なくないでしょう。聞こえないならば、鳴らしても意味がありません。

自転車ベル自転車ベル

危険回避という観点で考えれば、一般的な自転車用のベルは音が小さく、あまり有効とは言えないでしょう。一方で、クルマのドライバーの死角に入ってしまうなど、ドライバーが自転車の存在を認識出来ないことが直接・間接の原因となって起きているクルマと自転車の事故は、全体の6割近いと言われています。

これは理不尽なことだし、変えるべきだと考えた人がロンドンにいます。弁護士でふだん自転車通勤をしており、趣味でトライアスロンもしている、 Tom de Pelet さんです。もっと役に立ち、事故を防ぐのに有効な警音器を開発して販売しようと考えました。

HornitHornit

出来たのが、“Hornit”シリーズです。“Hornit dB140”は、世界で最も音が大きいサイクリング・ホーンとの触れ込みです。その音量は、なんと140デシベル、電池式のホーンで2種類の音を出すことが出来ます。ホーンと充電式のライトを組み合わせた“Hornit LITE”もあります。こちらは120デシベルです。

自転車がクルマのドライバーの死角に入ってしまって危険な場合などに、そのことに気づかせるのが警音器の果たすべき役割です。しかし、従来のベルのように音が小さくては、その役割を果たせないケースが少なくありません。警音器本来の役割を果たさせるためには、大音量のホーンを使うべきだというわけです。

HornitHornit

確かに、昔はベルか風船式のラッパくらいしか選択肢がなかったかも知れません。しかし、今は電子部品や電池などの技術も進歩しています。コンパクトで軽くて大音量のホーンを作るくらいわけありません。いまだに音が小さい、ただの飾りのようなベルをつけているほうがおかしいと言うわけです。

言われてみれば、一理あります。滅多に使わないとしても、イザ使う時に役に立たなければ意味がありません。そう考えれば、いまだにベルをつけている人が圧倒的に多いのは不思議な気もしてきます。もっと音量が大きく、実際に役に立つホーンが普及してもいいはずです。

HornitHornit

警音器が付いている乗り物はいろいろあります。クルマやバス、トラックだけでなく、電車や船にもついています。電車や船の場合、遠くまで音を届かせる必要があるため、大音量ということもあるでしょう。道路上では、同じでもいいと思いますが、トラックやバスなど、一般的に車体が大きいほど大音量な傾向があります。

クルマのホーンはトラックやバスなどより音が小さく、オートバイは、もう少し小さく、車体が一番小さな自転車が一番小さな音しか出ないベルです。なんとなく、それが普通のように思っている人は多いと思いますが、必要度から言えば、車体の大きさに関わらず、役割を果たせる音量は必要でしょう。

HornitHornit

もちろん、歩行者に対して大音量のホーンを鳴らせば、問題になるケースも出て来ると思います。本当に危険が迫って、やむを得ない緊急の場合に限るべきですが、今どきはイヤホンなどをして歩いていて、ベルくらいでは気がつかない人もいます。その点では効果的と言えるかも知れません。

イヤホンなどで音楽を聴いていると、どうしても周囲への注意が散漫になります。自転車の接近に気づかず、不意に車道に出てきたり、後ろも振り返らずに突然道路を横断するなど、予想外の動きをしたりします。むしろ、そのような不意を突かれて衝突を回避する場合に、ある程度の音量は必要でしょう。

ライトと140dBホーン電子ホーン 大音量

不意を突かれて衝突の回避が困難な場合、相手にも知らせることによって回避できる可能性はあります。ただ、基本的には、弱者優先の原則から、歩行者と交錯する可能性があるような場合には、あらかじめ減速するなどして危険を回避すべきでしょう。

減速はするとしても、特に走行音が小さいスポーツバイクの場合、こちらの存在を知らせたいケースもあると思います。そのような場合、対歩行者向けには、もっと違う音が用意されているといいと思います。警音器として、大音量のホーンを歩行者に向けて鳴らすのではなく、予防的に存在を知らせられるような音です。

ライト 電子ホーンフロントライト+ベル

例えば、鳥のさえずりとか音楽など、警音ではなく、相手に不快にならないような音が出せるのであれば、驚かせることなく、意図しない接触等を防ぐため、念のため接近を知らせるような用途にも使えるでしょう。そう考えると、警音器はもっと進化してもいいような気がします。

それはともかく、ネット通販などを見ると、大音量のホーンは日本でもいろいろ売られています。ただ、あまり普及していないのは確かでしょう。定番のベルを使う人が圧倒的に多いと思いますが、本当に安全のことを考えれば、大音量のホーンという選択肢を考えてみてもいいのかも知れません。




自分の声は身体を通して聞くからわからないとか子供の言い訳です。全体を見ればセクハラでないとは事実上発言を認めています。しかし部分的でもセクハラ発言です。最強官庁の官僚のトップのこの頭の悪さには呆れます。

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