April 24, 2018

自転車は世界中で活用すべき

世界には、たくさんの国があります。


どのような基準で数えるかによって変わってくるので、数は一概には言えません。例えば、台湾やパレスチナ、ソマリランドなどを、国として数えるかによって違ってくるからです。日本が承認している国は196ヶ国、国連に加盟している国だと193ヶ国ということになります。

バチカンやコソボなど未加盟の国もありますが、ほとんどの国が国連に加盟しています。国際連合は、ご存知のように第二次大戦後に設立された国際機関です。国際的な平和と安全の維持、経済や社会、文化などに関して国際協力を実現するためにつくられました。

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一番よく聞くのは安全保障理事会でしょうか。最近も、シリアや北朝鮮問題などでニュースに登場します。国際的な安全保障は大きなテーマですが、国連は安保理だけではありません。あまりニュースにはなりませんが、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所といった機関もあります。

全加盟国で構成される国連総会もあります。国連の事務局では日常の業務が遂行されていますし、そのほかにも国連児童基金(UNICEF)とか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とか、世界食糧計画(WFP)といった、時々耳にする組織もあります。

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さらに国際通貨基金 (IMF)とか、国連教育科学文化機関 (UNESCO)、世界保健機関 (WHO)、世界銀行などをはじめとする専門機関がいろいろあり、なかにはほとんど聞いたことのないような機関もあります。ひと口に国連と言っても、非常に幅広い分野で活動しているわけです。

世界平和は重要なテーマですが、それだけではありません。世界の人々の経済的、社会的な福祉の実現も重要な目的の一つです。貧困の撲滅や経済支援、健康や教育、家族計画、住宅、衛生、そして持続可能な開発、すなわち環境問題もあります。人権の国際的な保障も大きな使命と言えるでしょう。

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あまりに扱うテーマが広範囲なので、国連の活動について知らないこともたくさんあります。日々のニュースで伝わってこないのも仕方がないでしょう。ちなみに、国連の財政を支えるため各国が支出する分担金は、日本がアメリカに次いで多く、全体の10%近くを負担しています。

さてその国連ですが、今月12日の第72回の国連総会では、自転車に関する議論が行われました。そして56ヶ国が提案した決議が、193ヶ国、つまり全会一致で採択されています。この国連の宣言では、自転車を驚異的なマシンとして賞賛し、持続可能な開発に自転車が貢献することを認めています。(→PDFファイル

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国連は全加盟国に対し、それぞれの国の開発を行う上で、自転車に対して特別な注意を払い、開発政策のプログラムに組み込むことを奨励しています。全ての加盟国、および関連するステークホルダーに対し、自転車に関連した活動を賞賛し、そのさらなる推進を促しています。

決議では、発明されてから2世紀にわたって利用されてきた自転車のユニークさ、その長寿性、多用途性を認めています。シンプルで、手頃な価格で信頼性が高く、クリーンで環境に優しい交通手段であり、自転車は持続可能な交通の象徴であると強調しています。

気候にプラスの影響を与え、環境をコントロールするという観点だけでなく、人々の健康を育むものだとも宣言しています。同時に教育やスポーツ、保健医療へのアクセス手段としても有用であり、持続可能な消費と生産を促進する肯定的なメッセージを伝えるものだとも言及しています。

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加盟国に対し、自転車の利用を推進することを奨励するとともに、文化的、健康、福祉面でもサイクリング文化を発展させるよう求めています。自転車の可能性を最大限に引き出すため、インフラの整備と交通安全の改善も求めています。そして、6月3日を世界自転車デーとすることも決まりました。

決議には、そのほかにもいろいろと書かれていますが、要するに国連としては、自転車を非常に有用な交通手段、ツール、象徴として全面的にお墨付きを与えたわけです。他の交通手段とは性質も特徴も果たす役割も違い、世界的に尊重されるべきものであると決議したわけです。

関係者はこの決議の採択を高く評価しています。世界的にも自転車は、多方面において役に立つ特別なアイテムであることが認められたことになります。ただ、国連が決議したからと言って、すぐ何かが変わってくるというものではないでしょう。

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すでに欧米などで広く自転車の活用は推進されており、後追いと言えないこともありません。国連のこの決議がどれほどの効力を持つのかわかりませんが、長期的に見れば、世界193の加盟国に於いて自転車の活用やそのインフラ整備にお墨付きを与え、方向性を示すものとなるでしょう。

ちなみに、このニュース、今のところ日本のメディアはどこも報道していません。調べた限りでは、皆無です。国連の活動や決議はたくさんあり、安全保障など、もっと重要かつ喫緊の課題がある中で、仕方のないことかも知れません。ただ、日本では欧米と比べて、自転車への関心が低いのも確かでしょう。

UNITED NATIONS日本では、どうしてもママチャリ、買い物や駅までのアシといったイメージがあります。国連が言うように特別で、他の乗り物とは明確に一線を画すものとは思っていない人が多いはずです。たしかにエコで経済的と言われればそうだろうけど、非力で邪魔、たいした役には立たないといったイメージでしょうか。

いまだに子供の乗り物のように思っている人も大勢います。私は、日本と違って世界では自転車に対する認識が大きく違うことや、その活用の推進、インフラの整備が世界的な趨勢となっていることなど、世界と日本との違いについていろいろ書いていますが、ピンと来ない人も多いに違いありません。

しかし、日本のママチャリの感覚で自転車を考えると、世界の常識、認識とは大きくズレる部分が出てきます。世界では、数ある乗り物の中で、自転車は他とは違う意味を持つと考えられていること、都市計画や交通体系の中に位置づけ、世界中で活用していくべきだと、国連でも推奨していることは知っておいてもいいと思います。




ナッツ姫に続く水かけ姫の大韓航空、今度は一族の私物密輸で関税逃れですか。大財閥なのにセコい話です。

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