May 18, 2018

地域の人のつながりが少ない

都会では、人とのつながりが希薄と言われます。


田舎に住んでいると近所の人はみな顔見知りで、子供の頃からの生い立ちも全部知られているとか、何か出来事があると、あっという間に近所の人の耳に入っているといった話を聞きます。それを煩わしいと思う人もあるでしょうが、地域の結びつきが強く、困った時には助け合うなど、人付き合いが濃いのは確かでしょう。

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一方、都会の場合は、お隣りにどんな人が住んでいるかほとんど知らないとか、ご近所づきあいなど皆無という人も多いはずです。住人は多いものの、入れ替わりも激しかったりしますし、お互いに干渉せず、興味もない、接点がないなど、人とのつながりが希薄なことが多いと思います。

それは何も日本に限ったことではありません。例えばイギリスのロンドンでも同じです。都会では他人に無関心で、それがいいと思う人がいる一方、寂しく感じる人もあります。特に田舎からロンドンへ出て来た人などは、都会の人付き合いの希薄さを痛感することも多いようです。

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さて、そんな状況が変わらないものかと思った人がいます。ロンドンを流れるテムズ川の南岸、サウスバンク地区に通勤する、Richard Eason さんです。もっと地域のつながり、住民のコミュニティがあってもいいはずだと考えたのです。そして、彼は自転車好きでもありました。

そこで、自転車を軸にネットを使って地域コミュニティを形成出来ないかと考えました。創設したのは、“CycleFox”というサイトです。地域の人々の間にコミュニティを築く上で、自転車が大きな役割を果たすに違いないと考えたのです。

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“CycleFox”は、オンライン上で、ロンドンの地域ごとのサイクリストを結ぶハブとなります。自転車を使う人を中心に、住人同士、そして企業や地域社会と人々をつなぐ場にするのが目的です。自転車を軸にして、地域のビジネスをサポートすることも同時に可能だと考えています。

バイクショップをはじめ、自転車に関連がある地元の店を中心に、自営業者やスタートアップを応援し、それらと住人をつなぎます。自転車で行動するような人は、地元で買い物をしたり、カフェに立ち寄ったり、サービスを利用したりするでしょう。自転車での行動範囲と、地域のコミュニティ圏は重なるはずです。

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地域の中で、自転車で通勤したり、学校に通ったり、最寄りの駅まで行ったり、買い物をしたりするような人なら誰でも対象です。ネット上のコミュニティ形成が目的ではなく、地元の商店を利用したりイベントに集うなど、リアルの世界のつながりです。でも、交流を強制されるようなものではありません。

Richard Eason さんは、街で自転車に乗る人が増えたり、乗る機会が増えたりすると、人々がよりハッピーになると考えています。自転車で移動するくらいの範囲で、また自転車で、すれ違う人同士の顔が見えるくらいの関係が、ちょうどいいコミュニティではないかと感じています。

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自転車をキーにして、ローカルで人々をつなぐと同時に、多くの人に自転車の魅力を広めます。自転車の活用が広がれば、その地域だけでなく、もっと広く社会のために有効だと信じています。ロンドンがより魅力的な都市となり、よりサスティナブルな世界を作っていくことになるとの確信もあります。

サイトには、地域のカフェやレストラン、ブティック、各種サービスほか、いろいろな店が載っています。メンバーに対する特典もあります。情報や特典の提供によって利用が促されれば、ショップにもメリットがあるでしょう。また、地域におけるイベント、ラボ、ツアー、クラブなどの企画もあります。

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もちろん、自転車関連のショップやサービスもたくさん掲載されています。カーゴバイクのタクシーとか、自転車保険の案内、自転車による配送サービス、盗まれた自転車の情報交換、自転車の修理技術の習得を通じた移民や難民支援など、さまざまな情報が網羅されています。

生活に深く干渉しようというのではありません。自転車を使う人には便利なサイト、メンバーシップであると共に、自転車を通じたゆるやかな関係が形成されます。同じ地域の人や地域にあるお店の人と顔見知りになっても悪いことではないでしょう。ロンドン市内外で、地域は大まかに分けられており選択できます。

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Richard Eason さんは、濃密な関係のコミュニティを構築しようとは思っていないと言います。簡単でもないでしょう。この“CycleFox”を通してコミュニティを形成することに情熱を感じていますが、人を集めるために、キャンペーンをしたりということはありません。

コミュニティと言っても、田舎の地域社会にあるような関係の構築を目指しているわけではありません。ただ、地域で自転車で移動しているような、同じような人同士、必要に応じてゆるやかにつながればというスタイルです。まだ始まったばかりであり、その方法をいろいろ模索中です。

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ふだん自転車を便利に使っている地元の人たちが集まる、まだ比較的小さなコミュニティです。でも、それだけでなく、自転車が好きだったり、「サイクリング」が増えれば、もっと幸せな場所になるのではないか、作れるのではないかと感じている人が集まればいいなと思っているそうです。

なかなか素敵な取り組みではないでしょうか。都会では、人とのつながりが希薄だと感じる人がいる一方で、隣近所すべてを知っているような濃密な関係がいいとは限りません。自転車という共通のスタイルを軸に、軽くつながるくらいが心地いいのかも知れません。




快進撃の続く将棋の藤井6段、今日勝てば7段昇進です。でも相手は藤井キラーとされる一門の強敵、はたして。

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