July 26, 2018

意外な場所でもサイクリング

サイクリング人気が上昇しています。


自転車関連のニュースを見ていると、最近はこのサイクリング人気を受けて、全国各地でコースを整備したり、インフラやアクセスなどを充実させたり、イベントなどを企画するといった動きが目立ちます。サイクリングで観光客を誘致し、観光振興の起爆剤にしようという地域が目白押しとなっています。

海外からのインバウンドにも、日本でのサイクリングの人気は高まっているようです。もともと、日本は地形が変化に富んでいて、緑も多く、美しい景色を楽しめるスポットがたくさんあります。自転車を使えば、観光バスから眺めるのと違って、自然をダイレクトに感じられますし、効率よく回れる点も魅力でしょう。

ぬまいちアワイチ

世界的にも類を見ない海を渡るサイクリングロードとして、しまなみ海道はとても有名になりました。最近は琵琶湖一周のサイクリングを「ビワイチ」と称して地元自治体が集客に力を入れています。ほかにも、むしろ海外からのサイクリング客に人気のコースがあったりします。

ただ、そのような恵まれたコースは、どこにでもあるわけではありません。地域にはサイクリングロードがない、湖はあっても周回する道路がない、道路が山がちで狭くて走りにくい、といった地域も多いでしょう。サイクリングを前面に押し出したくても、なかなか難しい地域は少なくないと思います。

丹波笠間

景色が良いところ、自然が魅力的なところは多いと思いますが、そこにサイクリングロードを整備しようということになると、簡単ではありません。うまく鉄道の廃線跡などを利用できたりすれば別ですが、一から作ろうと思ったら、大きな予算が必要になるでしょう。難しいと諦めている地域も多いに違いありません。

でも、見方を変えれば、まだまだ可能性のある観光資源が眠っているケースもあると思います。例えば、これまで自転車用に使えると考えられていなかった場所、湖沼や池、川などです。周囲を走るのではなく、そのものです。何を言っているんだと怒られそうですが、水上用の自転車で、水上サイクリングという手もあります。

RED SHARK BIKESRED SHARK BIKES

海外では一部で、マリンスポーツの一種として楽しまれているところもあるようです。日本では聞いたことがありませんが、むしろ聞かないからこそ、珍しさがウリとなって、人気が出ないとも限りません。水上は、まだまだ未開発の観光資源と見ることが出来るでしょう。

日本は降水量が多い国で、河川がたくさんあります。自然の湖沼や、火山活動で出来た湖も多いですし、ダムなどの人造湖、農業用水などの溜池、用水路、運河などの水面のある場所がたくさんあります。場合によっては、波の静かな湾、内海なども利用できるかも知れません。

RED SHARK BIKESRED SHARK BIKES

このような水面で、水上のサイクリングをさせたらどうでしょう。新しく道路をつくる必要はありませんし、レンタル用に水上自転車を用意するだけなら低予算で可能です。特に夏の暑い時期には、水遊びをしたくなる人が多いですから、自転車愛好者以外、家族連れなどにも人気が出るかも知れません。

と言っても、公園の池などによくあるような、アヒルの形をした足漕ぎボートでは、見栄えがしません。どこにでもありそうですし、話題にもならないでしょう。しかし、最近、開発されることの増えてきた、水上用の自転車なら、見栄えも体験も違ってくるはずです。

RED SHARK BIKESRED SHARK BIKES

例えばこちら、“RED SHARK BIKES”です。これまで、水上用の自転車と言うと、空気を入れて膨らませるゴムボートのような浮きを取り付けたものが多かったと思います。しかし、こちらは実にスポーティーなデザインで高級感があり、なかなかな魅力的です。

このデザイン、BMWやフォルクスワーゲンなどで、クルマのデザインを手がけたことのある工業デザイナー、Josep Rubau さんが手がけたものだそうです。船としてみると、主船体の両脇に副船体を持つ三胴船、トリマランと呼ばれるスタイルで、スピードが出る形です。

RED SHARK BIKES
RED SHARK BIKES

ポディは強度と軽量化を両立させており、トライアスロンやタイムトライアル用のようなハンドルを採用したモデル“SPORT”、荷物用のトランクも備えた“ADVENTURE”、気軽に楽しめる“FUN”の3タイプが用意されています。それぞれカーボンファイバーや、ABS樹脂など違う素材が使われています。

たためるようになっていて、クルマなどに積んで運べますが、湖畔に住んでいるとか、よほど好きな人でない限り、なかなか個人で所有しようという人は少ないでしょう。しかし、その場所へ行けばレンタルで乗ることが出来るとなれば、乗ってみたいという人は少なくないはずです。

RED SHARK BIKESRED SHARK BIKES

よく公園の池などにある手漕ぎボートは、腕でこぐ形になります。腕だと、やはり足と比べて非力で持久力も弱いのは否めません。競技用のボートのように、座面がスライドして、脚力や背筋力でこげるタイプのものは一般的でなく、素人には難しいものがあります。

そこへいくと、こうした水上自転車であれば、自転車に乗るのと同じ感覚で乗れますし、脚力を使うぶんスピードも出ます。長い時間でもこげるでしょう。なんと言っても水の上なので涼しく、道路上と違って障害となるものも少なく、のびのびと楽しめるでしょう。





私たちは、ふだん基本的に陸上を移動して過ごしています。湖沼や河川などの脇も通りますが、あまりそれらを意識していません。しかし、よく考えてみると、そこにはまだ未利用の空間が広がっているわけです。もちろん、遊覧船やボートなどもあるでしょうが、道路と比べれば混んでおらず、余裕があります。

なかなか水上で自転車をこぐという体験は出来ません。機材さえ用意すれば、サイクリングロードを整備する必要もありません。夏場の水遊びとしても魅力的です。まだ日本で営業しているところは聞いたことがありません。地上に適地がないと諦めている自治体の関係者の方々、水上サイクリングはいかがでしょうか。




関東などでは少し暑さが和らぎましたが、今度は台風接近です。豪雨の被災地の方に行かないといいのですが。

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