ちょっと気分転換したい時、深呼吸をしたり、体操をしたりなど、いろいろな方法があるでしょう。もう少し大きく、気分一新したい時、心機一転したい場合だったら、髪型を変えるとか、部屋の模様替えをするとか、長期休暇をとって旅行に行くとか、人それぞれに方法があると思います。
身の回りのもの、バッグとかアクセサリーを変える人もあるかも知れません。なかなか買い替えられないものなら、例えばスマホのカバーを変えるといった方法もあるでしょう。いつも使っているもの、身近なものを変えるというのは、気分を変える効果的な方法かも知れません。

いつも使っているものであっても、自転車を変えるのは簡単ではありません。場合によっては一万円以下で買えるような格安ママチャリは別として、そうやたらと買い替えたり、追加で購入できるものではないでしょう。気分転換だけで自転車を買い替えるというわけにはいきません。
でも、自転車の外観、フレームの色やデザインが変われば、かなり気分が変わるのではないでしょうか。そんなアイテムが売られています。イタリアの“
tagmi”というデザイン事務所の、“
FIX YOUR BIKE”という製品です。さすがイタリア、オシャレなプロダクツです。


簡単に言うなら、自転車のフレームに貼るフィルム、あるいはステッカーです。さまざまな色や柄が用意されており、これを貼ることで自転車の外観、イメージを一新させることが出来ます。トップチューブ用、ダウンチューブ用など7枚がセットになっています。ダイヤモンドフレーム以外、U字フレームなどでも貼ることが出来ます。
販売されているままで無個性な状態のフレームを、自分の好きな色・柄に簡単に変えることが出来ます。DIYで、気軽にカスタマイズできるキットです。ステッカー、シールですので、実車に合わせて多少カットするだけで、気泡が入ったりすることなく、きれいに仕上がるようになっています。


もし飽きても、簡単に元に戻したり、別の色・柄に替えることも出来ます。ヘアドライヤーで少し温めるだけで、キレイにはがすことが出来ます。オーソドックスなものから、大胆なものまで、さまざまなデザインのものが、40種類以上取り揃えられています。イタリア製です。
単に気分転換のためだけではありません。耐水性が高く、傷がつくことを防ぐ強い素材で出来ています。紫外線にも強いと言います。フレームに傷がつくことを防いだり、紫外線による退色・劣化を防ぐコーティングの役割も果たします。フレームに傷があったとしたら、それが錆びることも防げます。


色が褪せて古くなったフレームに貼って、リニューアルする方法としてだけでなく、傷や変色、劣化、錆びなどから保護する目的で使うことも出来るわけです。これは気分転換でなくても、貼っておこうと考える人もあるのではないでしょうか。
イタリア人やイタリアの製品は、一般的にオシャレにこだわるイメージがあります。市販されている自転車のような工業製品でも、他の人と同じでいることを潔しとせず、オリジナリティーや個性を大事にしたがる人が多いため、このような製品が売れるのかも知れません。


日本では、自転車をペイントしたり、ステッカーを貼ってオリジナルの一台にカスタマイズするという話は、あまり聞いたことがありません。そのためのアイテムも、自転車ショップで見た記憶はありません。そもそも、そういう発想がないのでしょう。
しかし日本でも、例えばスマホにカバーをつけたり、フィルムを貼って保護したりする人は少なくありません。ブックカバーとか、手帳やパスポートにまでカバーをつける人はたくさんいると思います。汚れ防止や保護、ちょっとしたオシャレを目的に、いろいろなものにカバーをかぶせたりします。


そう考えれば、自転車のフレームにもカバーをつけても不思議ではありません。ただの単色の味気ないフレームよりも、自分の好みで選んだ色や柄のほうが個性を主張できますし、愛着もわくでしょう。趣味の自転車であれば、傷などを防いで、長くキレイな状態で乗ることにもつながるはずです。
格安ママチャリで、単なるアシとしてしか見ていない人は、そこまで自転車に愛着を感じないでしょうが、貼って得することもあります。大規模な駐輪場にとめた時、似たような色のママチャリばかりということがあります。ちょっと目印をつけたくらいでは探すのが困難な場合もあるでしょう。そんな時には便利かも知れません。

ノーマルの状態と違って、オリジナルの色柄だと目立ちます。もし盗難に遭っても、それとすぐわかる可能性があります。自転車盗の犯人も、同じ自転車ならば、わざわざ目立つほうを選ばないでしょう。勝手に拝借されて、乗り捨てられた場合でも、目立つぶん、見つかる可能性が高くなるかも知れません。
フレームを保護をしたり、個性を主張できたり、駐輪場で探すのがラクになる。愛車に愛着がわき、たまに貼り替えれば気軽に気分転換できる、そう考えると、自転車のフレームにカバーフィルムを貼るというのは、案外ニーズがあるかも知れません。メーカーや輸入代理店の方、日本でも出してみてはいかがでしょう。
東京五輪のロードレースは起伏があり難しいコースに決まったようです。見応えのあるレースになりそうですね。
Posted by cycleroad at 13:00│
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