August 28, 2018

運びたい時だけ運びやすい形

自転車で荷物を運ぶ方法はいろいろあります。


日本では、圧倒的にママチャリが普及していますので、前カゴや荷台を使うのが一般的ということになるでしょう。スポーツバイクに乗っている人なら、バックパックやメッセンジャーバッグなどを使っているかも知れません。ハンドルバーやシートポストに取り付けるタイプのバッグもあります。

ただ、手荷物ならともかく、かさばる荷物を運ぶのには向かないでしょう。欧米では、カーゴバイクを使う人もいます。子供を乗せたり、日々の買い物に使ったりと、日常的にカーゴバイクに乗っている人もあります。しかし、日本でカーゴバイクは、ほとんど走っているのを見ません。

カーゴバイクの多くは歩道を走行することが出来ません。歩道走行が一般的という日本独特の状況では、不便として使われない大きな要因でしょう。駐輪機にも入らないと思います。荷物運搬には便利ですが、日常用に使うのには向かず、現実的な選択肢にならないということだと思われます。

Journey TrailerBurley Flatbed

トレイラーという選択肢もあります。これならば、自転車そのものを買い替える必要はなく、必要な時だけ牽引出来ます。ただ、相変わらず歩道が通れなかったり、駐輪する時に邪魔になったり、いちいち連結するのが面倒だったりなど、必ずしも使い勝手が良いとは言えず、あまり使われているのを見ません。

日本では、カーゴバイクもトレイラーもほとんど普及していません。買う人もいないので、あまり売られていません。使ったことがないので、その便利さや使い勝手もわからず、使ってみようという気も起きないでしょう。普及するきっかけもないのが現状だと思います。

Burley NomadBurley Bee

カーゴバイクもそうですが、欧米では、必要な時だけ連結できるトレイラーは荷物を運ぶ時に便利なので、それなりにニーズがあり、一定の割合で使う人がいます。ただ、不便なケースがあるのは同じです。空の状態で走る時、トレイラーは邪魔になるのは間違いありません。

必要な時だけ連結すればいいとは言っても、出先で積み込む場合は、最初から牽引しておく必要があります。邪魔な時には取り外せばいいとは言うものの、いちいち着脱するのは面倒です。もちろん場所によって、駐輪する際に邪魔になる場合もあるでしょう。

そのあたりを何とか出来ないものかと考えて生まれたトレイラーがあります。ドイツのマクデブルク大学の学生2人が立ち上げたスタートアップの、“Trenux”です。2人は工学部の学生ではありませんが、何か有用なものは出来ないかと普段から考えていました。もちろん、二人とも熱心なサイクリストでもあります。

TrenuxTrenux

TrenuxTrenux

彼らのアイディアは、折りたたんで収納できるトレイラーです。使わない時は、小さくたたんで後輪の上、サドルの後ろに収納されます。この状態では、普通の自転車と変わらず二輪で走行出来ます。走行の邪魔になったり、駐輪場所からはみ出すこともありません。

いざ荷物を運ぶという時に地面に降ろせば、トレイラーに早変わりします。操作はワンタッチで、いちいち着脱する必要はありません。ビールケースでも運べる大きさがあり、重さも40キロまで積載可能です。これは、なかなか便利に使えそうです。



上手い工夫です。言われてみれば、ごく自然な発想ですが、なぜ今まで無かったのか不思議なくらいです。こうした簡単でシンプルなアイディアほど、なかなか思いつかないものなのかも知れません。これは日常的に、荷物を運ぶ可能性のある人には、便利なアイテムではないでしょうか。

2016年の初めに思いついた折りたたみトレイラーというアイディアは、“EuroBike 2018”でスタートアップ・アワードを受賞しました。製品としては、まだプロトタイプですが、2019年の春にはクラウドファンディングを実施し、市販される予定になっています。

TrenuxTrenux

TrenuxTrenux

これは、日本で発売されたとしても一定の需要が見込めるのではないでしょうか。今のところ、どんな自転車でも取り付け可能としており、一部のタイプの荷台には干渉する恐れがありますが、日本のママチャリでも取り付けは可能になると思われます。

スーパーなどに買い物に出かけ、荷物を満載してヨロヨロ走っている女性を見ることは少なくありません。これがあれば、安定してたくさんの荷物を運べるでしょう。少なくとも行きは歩道も通れます。近所のスーパーくらいなら、歩道を通らずに帰れる場合も多いでしょう。

TrenuxTrenux

TrenuxTrenux

TrenuxTrenux

どうしても、歩道を通らなければならない場合は、その間、歩道を押して通ればいいわけで、そう考えれば、活用出来る人も多いのではないでしょうか。荷台で運ぶのは困難な、ビールケースくらいの大きさ、重さの荷物でも、このトレイラーなら易々と運べることでしょう。

トレイラーが全くと言っていいほど普及していない日本で、このようなトレイラーの改良のアイディアが生まれる余地は、ほぼゼロだと思います。しかし、ドイツで生まれたトレイラーが日本に上陸して、荷物運搬手段の選択の幅を広げる可能性は、充分にあるような気がします。




気がつけば8月も残りわずかです。この時期、宿題に追われる子どもたちには、憂鬱な日々かも知れませんね。

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