September 15, 2018

自分なりに出来ることがある

プロボノが広がりつつあります。


プロボノとは、いろいろな分野の専門家が、その道のプロとして持っている知識やスキル、経験などを活かして社会貢献するボランティア活動のことを言います。ラテン語のプロボノパブリコ(pro bono publico)、公共善のためにという意味の言葉から来ています。

発祥はアメリカとされ、高額な裁判費用で裁判を受けられない人のために、弁護士が無償で法律相談や弁護を引き受けたのが最初と言われています。これが、税理士や会計士、医師、デザイナー、プログラマー、コンサルタントといった専門家へ、さらに一般企業のホワイトカラーにも広がりました。

日本では、まだあまり認知度が高い言葉とは言えませんが、希望者と必要な人を仲介するサービスなども始まっています。近年の社会起業家やソーシャルビジネスなどへの関心の高まりも背景にあって、各方面の専門家や組織による支援活動として広がりつつあります。

Rock The BikeRock The Bike

東日本大震災以降に増えましたが、災害ボランティアとは限りません。その定義や範囲を区切ることにあまり意味はありませんが、いわゆる一般的なボランティアと違って、専門性を活かすという点が特徴です。どちらもボランティアとして無償で広く社会に貢献する活動という意味では変わりません。

一般的にプロボノは、社会人が仕事を続けながら、職業的なスキルやノウハウを提供します。参加のハードルが低く、自らのスキルアップにもつながり、継続しやすいのも特徴でしょう。日本では、まだ一部の外資系企業などに限られていますが、世界では社員にプロボノ参加を促す企業も増えています。

自分には、弁護士や医師などのような資格が無いから無理と考える必要はありません。特に登録や仲介サービスの利用が必要なわけでもなく、プロボノに決まりがあるわけではありません。自分が出来ることを活かして、社会に貢献したいと考えている人は少なくありません。

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アメリカ・カリフォルニア州、オークランドにある自転車の工房で働いている、Paul Freedman さんとその仲間たちもそうです。工房の仕事以外に、“Rock The Bike”というサイトで、自転車関連用品の販売やレンタルもしています。でも、よくある一般的な自転車用品ではありません。

ペダルをこぐ力で作動するブレンダー(ジューサーミキサー)とか、ペダル式のアイスクリームメーカー、ペダル式の発電機、子供たちが喜ぶペダル式のスピンアートの機械、ペダルとLEDを使った、昔のゲームセンターにあったようなハンマーゲームといった機器類です。

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やはりペダルをこぐことで発電して作動する、携帯電話の充電ステーションとか、ペダル式の音響機器などもあります。ステージ用のスピーカーやミキサー、アンプといった機器で、屋外の電源のとれない場所でも演奏が出来る、人力のステージ機器一式です。

あまり個人で購入したり借りたりするような用品ではありません。主に、イベントなどで使われる品々です。エコやサステナビリティをテーマにしたイベントなどで、アトラクションなどとして使われます。身近な電気やエネルギーをテーマにしたイベントでも、人力発電機などは持ってこいでしょう。

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どのくらいの需要があるのかわかりません。でもアメリカでは、一般向けに環境負荷の軽減を啓発したりする目的で、屋外イベントなどで参加者を募ってペダルをこいでもらい発電量を競ったり、ゲームをしたりという場面を見かけることは増えているようです。

そのような場面で使う機器ですから、特殊と言えば特殊ですが、特に近年は、一定のニーズがあるようです。このような製品の販売やレンタルは、もちろん商売です。でも、地球環境を考える人を増やしたり、サステナビリティについて啓発したりするための機器という点で、社会性は高いと言えるでしょう。

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彼らは、自分たちを「自転車人」ととらえています。こうした機器の開発者でもあります。同時に自転車文化を広めることで、温暖化ガス削減や、気候変動による危機を訴え、環境負荷を考えて積極的な行動をする人を増やしていきたいと考えています。こうした機器を使って社会にメッセージを送る手伝いをするのもその一環です。

同時に、商売とは別に、こうした機器を使って、寄付やプロボノの活動を増やしていこうと考えています。例えば、エネルギーや環境問題を訴えるイベントを自分たちで開催したり、パレード、デモンストレーションなどで、広く市民に訴えるのも、大切な社会貢献活動だと考えています。





そのために、オリジナルのカスタム自転車も制作しています。ただの自転車より目立ちますし、沿道の市民の注目を集めれば、より効果を高めるに違いありません。黙っていても、面白そうだと人々が集まってきます。人々と会話し、関心を持ってもらう糸口にもなるでしょう。

こちらは、“BooLander”と名付けられた、フレームが竹で出来た手作りのタンデムバイクです。でも普通とは違って前後ではなく、上下に並んで乗るところがユニークです。背が高くて遠くからも目立つので、人の目をひくには持ってこいでしょう。

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竹を使うのは加工しやすさもありますが、アルミ合金よりサスティナブルなのも理由です。溶接する代わりに、骨折のギプスに使うようなテープを巻いて固めています。見た目よりも丈夫で、柔軟性もあり、自由な設計を実現する点でも魅力的な素材です。

ハンドルは上の人が操作しますが、なかなか乗るのは難しそうに見えます。ところが、そんなことはありません。左右に補助輪があり、乗降りや停止時に倒れないように出来ています。しかも、走行時は後ろに跳ね上げられてボディと一体になり、普通に2輪で走行出来るという優れものです。(上の動画に出てきます。)

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ほかに、“El Arbol”と名付けられたツリーバイクもあります。木の幹の部分には2つのスピーカーが埋め込まれており、イベントでも活躍します。2500ワットの高出力と、信じられないほどの高音質が自慢です。人間が枝からぶら下がっても平気なくらい強度もあります。これも背が高く、夜間はLEDが点灯して目立ちます。

彼らは、“Rock The Bike”の用品を使って自らイベントを行います。人力の音響機器を使ってバンド演奏をするライブなども開いています。このようなカスタム自転車や、ペダル式機器を使って無償でイベントを開くのは、誰にでも出来ることではありません。これは、自分たちにとってプロボノ活動だと考えています。





こうしたオリジナルの自転車でパレードをしたり、イベントをしたり、音楽を演奏したり、寄付を募ったりしつつ人々と交流するのは、楽しい活動でもあります。カスタムバイクを見て人々は喜んでくれますし、自転車に興味を持つきっかけとなって、自ら乗るようになる人も少なくありません。

気候変動のような大きな問題に、どれだけ貢献できるかはわかりません。しかし、小さくてもその方向への一歩であり、人々に行動を促しています。小さいですが、一助になっている実感があります。大きなことを言えば、自分たちの活動は、地球を救う活動だと感じています。

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これが彼らなり、彼らならではのプロボノです。自転車人として、自転車好きを活かしたプロボノです。困っている人を助けるのとは少し違いますが、地球を助けるための社会貢献です。他人と同じである必要はありません。人それぞれ、自分なりのプロボノは、いろいろ考えられるのかも知れません。




アメリカ東海岸には大型ハリケーン、フィリピンには猛烈な台風22号、今年は発生数が多く大型も多いようです。

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