December 08, 2018

変身できる折りたたみ自転車

270698d55d156f5e83541aad2858b57e_original折りたたみ自転車には、いろいろな種類があります。


さまざまな形、タイヤのサイズ、たたみ方のフォールディングバイクが存在しています。根強い人気のあるカテゴリーで、今も新しいタイプが生まれ、試行錯誤が続いています。どれも、折りたたむとコンパクトになり、輪行したり、室内で保管したりするにも場所をとらず便利なのは言うまでもありません。

さて、世界にはいろいろなスタイルの折りたたみ自転車はあるわけですが、ふと思うことがあります。『折りたたみ自転車』はたくさんあるのに、なぜ『伸び縮み自転車』はないのでしょう。だいぶ前にも、このブログで書いたことがあるのですが、そんな疑問を感じるのは私だけでしょうか。

縮めると

ラジオのロッドアンテナのように、必要に応じて伸ばしたり縮めたり出来れば、便利な事もあるのではないでしょうか。例えば、縮んだ状態では、普通の自転車だけど、伸ばすと2人乗りのタンデム自転車なるなんてどうでしょう。1人の時には、長い車体のまま乗らなくて済みます。駐輪にも場所をとりません。

伸びると
(下手な合成なので、細部は変ですが、あくまでもイメージということで..。)

カーゴバイクだって、必要な時に荷台が伸びたら便利でしょう。荷物を運びたい時には、大いに役に立つカーゴバイクですが、何も運ばない時には、車体が長くて小回りがきかず不便な面があります。駐輪する時や保管しておく時も邪魔になります。普通の駐輪スタンドなどでは駐輪出来ないことも多いでしょう。

本来の形縮んだ時のイメージ

もちろん、素人の戯言に過ぎないのはわかっています。技術的な裏付けがあって言っていることではありません。おそらく、フレームの強度を保つのが難しかったり、チェーンも伸縮させる必要があったり、いろいろと課題があるに違いありません。伸び縮みさせて見合うだけのメリットがないかも知れません。

ところが、そんな素人の素朴な疑問に、ある意味、鮮やかな回答を示した人たちがいます。ドイツのフランクフルトで、プロダクトデザインを専攻する学生、David Maurer-Laube さんらのグループです。彼らは、必要に応じて車体の長さを変えることが出来る、“CONVERCYCLE BIKE”を開発しました。

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

画像を見るとわかるように、見た目は普通の自転車です。昔の映画に出てくる、クリーニング屋さんや豆腐屋さんが使っていた実用車のような、大きめのスタンドがついているように見えますが、それ以外は普通です。ところが、ワンタッチで車体を伸ばし、カーゴバイクに変身する、コンバーチブルな自転車なのです。

車体を伸ばしてカーゴバイクにして荷物を運び、荷物を降ろしたら普通の自転車に戻ります。駐輪にも場所をとりませんし、荷物を運ばない時には普通のホイールベースで走ることが出来ます。しかも片手で操作できて、転換には、たった3秒しかかかりません。これは画期的な機構と言えるのではないでしょうか。

CONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

私がイメージした、ロッドアンテナを伸ばすような形ではありません。正確に言えば、伸び縮みと言うよりも、たたんであった車体を展開するわけですから、折りたたみカーゴバイクとでも言うべきかも知れません。ただ、必要に応じて車体を伸ばせる自転車ということになります。

これは自転車の機能を大きく拡張するアイディアだと思います。普通の自転車だと荷物があまり運べず、カーゴバイクだと車体が長くて邪魔という、両者の弱点を見事に解決しています。言われてみれば簡単な仕組みですが、シンプルなアイディアほど、なかなか考え付かないものです。

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

単に、たたんである部分を伸ばして使うだけに見えますが、チェーンのことを考えると、そう簡単な話ではありません。チェーンもそれだけ伸ばさなければならないからです。チェーンを中継地点でダブルにすることで、この課題を見事にクリアしています。

スタンダードタイプと、電動アシストタイプがあります。これは便利と考える人は多いのではないでしょうか。子供を乗せて安定的に運ぶことも可能です。耐荷重は132ポンド、60キロです。カーゴ部分の幅は43センチで、全長は185センチ、伸ばせば255センチとなります。

CONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKE

ご多分にもれず、現在はクラウドファンディングサイトで資金調達中です。今月に入って始まったばかりのプロジェクトで、まだ23日を残していますが、すでに目標額の半分を集めています。10万ユーロと目標額は大きいにもかかわらず、好調な推移と言えるでしょう。

今後、彼らがどのように生産体制を構築していくのかはわかりません。でも、大手のメーカーと組むなどして、量販体制をとるならば、新たなカーゴバイクの形として広く普及する可能性は十分あると思います。フォールディング・カーゴバイクという、新たなカテゴリーを確立しても不思議ではありません。





日本では、ほとんど見ませんが、ヨーロッパなどでカーゴバイクは、それなりに走っています。とは言っても一部であり、カーゴバイクを必要とする人は限られます。荷物が運べて便利ではありますが、わざわざ扱いにくいカーゴバイクに乗り換えてまで乗ろうという人は多くありません。

しかし、これが広く認知されるようになれば、この形なら乗ってもいいと考える人は増えるでしょう。これまで、どうしても制約があり、敷居が高かったカーゴバイクですが、これでユーザーが増えてもおかしくありません。新しい発想の折りたたみ自転車として、大きなポテンシャルを秘めていると思います。

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

CONVERCYCLE BIKECONVERCYCLE BIKE

今までの折りたたみ自転車は、ほぼ100%、持ち歩いたり保管したりする際、コンパクトにするため折りたたみます。この、“CONVERCYCLE BIKE”で、折りたたんだり展開するのは、違うタイプの自転車として使うためという点で、これまでとは違い斬新です。折りたたみ自転車の、また新たな展開を切り開くかも知れません。




改正入管法が成立しました。あまりに拙速で問題も山積、こんな強行採決を許してばかりでいいのでしょうか。

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