December 17, 2018

シューの先端が光れば合理的

だんだんと日の入りが早くなってきました。


今週の土曜日は一年でもっとも昼間の時間の短い日、冬至ですから、暗くなるのも早いわけです。ライトの早めの点灯が必要な時期です。ただ、実際は暗い中を無灯火で走行する人が少なくありません。都市部では、街路灯などで前方が見えないわけではないので、無灯火でも平気なのでしょう。

ライトを点灯させるとペダルが重くなるからと嫌う人も多いようです。外付けのライトの電池や充電が切れたままという人もあるかも知れません。しかし、無灯火だと前方からの視認性も低くなります。周囲の歩行者、自転車利用者にとっても危険で迷惑なので、無灯火は厳に戒められるべきです。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

たしかに、よくあるダイナモ型だとペダルは重くなります。一方で電池式は、うっかり電池切れということもあります。そこで最近は、ママチャリなどに最初からハブダイナモが搭載されたものが出てきています。点灯するのを忘れることもなく、電池切れの心配もなし、ペダルが重くなることも、ほぼ無いのが優れています。

スポーツバイクは、ライトが標準で装備されてないので、別売のライトを使う人がほとんどでしょう。やろうと思えば、後付けでハブダイナモを取り付けることも出来ます。でも、重量が重くなる、配線が邪魔、ロードバイク用などだと交換する部品、コストがかなり高いなどが難点です。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

ハブダイナモのメリットは認めつつも、デメリットも多いため、わざわざ装着はしないという人がほとんどだと思います。結局、電池や充電式のライトを使うしかないのが実際のところでしょう。そんな状況に、新しい技術を使って、一石を投じようという人たちがいます。

Magnic Microlights”と名付けられたライトを開発した、ドイツの、Dirk Strothmann さんらのグループです。これは、タイヤの回転によって発電する方式で、電池も充電も不要です。でも、ハブに組み込むのではなく、タイヤのリム部分に取り付ける、『リムダイナモ』です。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

従来型のリムダイナモと違い、リムとは接触していません。ハブダイナモと同じで、非接触でタイヤの回転の力で発電し、ライトを光らせます。ダイナモは、ブレーキシュー部分に取り付けられており、LEDライトとダイナモが一体型なので、配線コードも必要ありません。もちろん電池も充電も不要なので、軽量です。

カーボン以外のアルミなど金属製のリムなら発電出来ます。でも、アルミは磁石にくっつきません。非接触型のダイナモは、磁石を使って発電するのに、一般的なアルミのリムで発電できるのだろうかという疑問がわくかも知れません。そこで発電するために、渦電流という仕組みを使っています。



アルミは非磁性体なので、鉄のように磁石には吸い付けられません。しかし、電流はよく流れます。ダイナモの磁場の中を通るとアルミの中の電子が動き、渦電流が流れます。この電流によってアルミのほうにも磁界が発生し、フレミングの法則で力が働きます。この力で発電する仕組みです。

ですから、非接触とは言え、わずかに抵抗力が生れることになります。何も無いところからエネルギーが生れるわけはありません。理論的にはペダルを踏む力の一部が電力に代わり、その力でライトを光らせます。ただ、奪われるペダルの力は、ごく僅かです。LEDで省電力ですし、問題にならないレベルです。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

タイヤのリムと、なるべく近くという点で、ブレーキのシュー部分というのは理想的です。しかしシューそのものにするわけにはいかないので、シューを延長した部分に取り付けられています。ブレーキシューは、通常のパーツと互換があり、取り換えにも問題はありません。

時間の経過でブレーキシューは摩耗します。プレーキシューの減り具合に応じて、ダイナモ部分も自動的に位置が調整される機構がついているので、ブレーキの効きが悪くなることはありません。渦電流による発電効率は、リムとの距離に大きく影響されるので、一定になるようにしています。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

ただ、リムブレーキでない自転車、ディスクブレーキには取り付けられません。そこで、フォーク部分に取り付けて、リムの近くを通るようにする“Magnic Microlights Wega”もあります。どちらも取り付け部分と道路面に応じて、ライトの角度は簡単に調整することが可能です。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

“Magnic Microlights Wega”は、フォークの後方のリムに設置し、前方にライトを持ってくる形になります。ですから通常型と同時に装着することも可能です。その場合は光量も2倍になるので、より明るさが確保できることになります。盗難防止のため、カスタム・セキュリティ・ネジが使われています。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

後輪部分に取り付ける、リヤ用もあります。赤色のバックライトとして視認性を高めます。こちらも非接触型のリムダイナモで、電池も充電も不要です。反射板だけだと、角度で見えにくい場合もあるので、バックライトを光らせておくのは安全性の向上になります。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

渦電流式で、リムとの距離で発電効率、すなわち電流の量が変わってきます。この仕組みを使って、ブレーキライトにもしています。つまり、ブレーキをかけてリムとの距離が縮まると、電流が大きくなって、より明るく光るのです。特にスイッチがなくても、バックライトとブレーキライト、両方の役割を果たすわけです。

Magnic Microlights

Magnic Microlights

ちなみに、左右からの視認性を高めるためには、蓄光式のホイールが有効と考えています。そこで暗闇で光るホイールを装備して、この“Magnic Microlights”を取り付けた“Magnic Night Bike”も提供しています。 これならば、さらに視認性、安全性は高まるでしょう。

将来的に、スマートバージョンの開発も視野に入れています。スマートバージョンは、リヤのライトを左右二つにして、ウィンカーの役割も果たします。スイッチはなく、ブレーキレバーを軽く2回握るだけです。ブレーキをかけなくても構いません。これでレバーを握ったほうのライトが点滅します。



レバーを軽く握ると、リムとダイナモが近づきます。これが2回繰り返されることによって、乗り手の意図を検知し、点滅するわけです。別にウィンカー用のスイッチが必要になるわけではありません。バックライトは、そのままでウィンカーの役割も持つことになります。

ライトがナビゲーションにもなります。別途スマートフォンのアプリが必要になりますが、右左折が必要な時に、左右のフロントライトが点滅します。ライトとスマホは、ブルートゥースで結ばれるため、相変わらず配線は不要です。右左折の方向を教えてくれるシンプルなナビゲーションです。



また、リムダイナモの部分が検知する電流から回転速度を検出することが可能になります。スマートバージョンでは、これを使ってスピードを表示させることも出来ます。さらに、将来的には発電機の突然停止でクラッシュを検出し、緊急通報するなどの機能も構想されています。

Magnic MicrolightsMagnic Microlights

これは画期的なライトと言えるのではないでしょうか。現在、クラウドファンディングサイトで資金調達中ですが、4日を残して達成金額の140%を集めています。多くの人が支持したことがわかります。実際に使ってみないとわからない部分もあると思いますが、この通りなら、ラクで便利になるはずです。

スポーツバイクにも、非接触型のダイナモ式ライトが簡単に装着できることになります。非接触リムダイナモが普及していけば、電池や充電式のライトから乗り換える人も増えそうです。電池切れや携行し忘れなども防ぎ、無灯火を減らすことに、大いに貢献することになるかも知れません。




最近は日本のバドミントンや卓球の選手が世界で大活躍です。再来年に向け、さらに頑張ってほしいものです。

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Posted by cycleroad at 13:00│Comments(0)このBlogのトップへ前の記事次の記事
 
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