January 07, 2019

もう少し街角にアートが必要

異国の文化に触発されることがあります。


Buskersブラジルはリオデジャネイロに住む、Leandro Parisi さんもそうでした。2008年、彼が15歳の時、イギリス・ロンドンに住む兄の元を訪ねた時のことです。街の広場で演奏をしていた、ストリートアーティストに衝撃を受けたと後に語っています。

ストリートアートは、イギリスだけの文化ではありませんが、ロンドンで見たミュージシャンのグループに魅せられ、そのことはブラジルに帰って日常生活に戻ってからも、ずっと残っていました。彼はもともと音楽が好きで、8歳の時から音楽の勉強を始め、14歳からクラシックピアノを習い始めました。

10代の頃にはバンドを組んでポピュラー音楽などを演奏していたので、余計に影響されたのかも知れません。その後、大学を出て、プライベートイベントなどでピアニストをしたり、ピアノの先生として働いていました。でも、昔ロンドンで見た路上ミュージシャンのことは、心のどこかにあったようです。

ロンドンをはじめ、欧米と比べてブラジルのストリートアートは、どこよりも貧弱だと感じていた彼は、自分もストリートアートをやりたいという夢がありました。ただ、彼が得意なのはピアノであり、ロンドンで見たようなギターや管楽器などではないため、それが実現することはありませんでした。



ところがある時、ネットで一人のストリートミュージシャンの動画で見たことで、15の時からの夢が実現することになります。なんと、ピアノを持って外に出ることにしたのです。音楽のほかに好きだった自転車を組み合わせ、ピアノバイクを制作したのです。

彼は、路上に出て演奏するようになりました。ブラジルにもっとストリートアートを広め、音楽が人々に与える影響を確かめたいと思ったのです。ブラジルでも、もっとストリートアートや、バスキング、大道芸などを定着させたいというのも動機でした。

PianoBikePianoBike

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サイトを作って、野外のイベントやパーティー、企業の販促キャンペーンなどでの演奏を有料で請け負うこともしています。2018年に始めたばかりなので、まだ知名度は低いですが、少しずつファンや応援してくれる人、そして一緒に活動する仲間を増やしていきたいと考えています。

せっかく移動できるピアノなのですから、ゆくゆくはブラジル全土を巡って、大都市でないところも含めて演奏旅行をしたいと考えています。彼は、ピアノと自転車の組み合わせというところが、エコでスタイリッシュで、サスティナブルだと感じ、気に入っています。

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ピアノの路上演奏は珍しいので、インパクトがあります。ブラジルのストリートミュージックに、新しい概念をもたらすことも期待しています。同時に、もっと学校でも芸術教育に力を入れ、多くのブラジル人に、芸術のある生活を過ごしてほしいとも考えています。

ピアノをカーゴバイクに据え付け、屋外で、時には走りながら演奏するというアイディアは、以前からあります。Parisi さんがネット動画で見たのもその一人ですし、テーマパーク内などのパフォーマンスとしてもあります。しかし、実際に制作し、街中へ出て行って演奏するという行動を起こすには決心も必要だったでしょう。

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アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの、「何歳まで生きたかは重要ではない。いかにして生きたかが重要だ。」という言葉にも背中を押されたと言います。世界のいくつかの国には、ごく少数存在していますが、ブラジルでは、おそらく初のピアノバイクでしょう。

現代人は忙しく、気持ちの余裕を失っている面があります。イライラしている人も多く、路上のような公共の場所でも、ちょっとしたことからイザコザが起きたりします。そんな現代の街角で、ふとピアノが奏でる音楽が聞こえてくれば、思わず和んだり、人々が笑顔になったりするに違いありません。



もちろん、携帯音楽プレーヤーなどで、イヤホンを使って自分だけで好きな音楽を聴いている人も多いわけですが、都会の喧騒の中で、思いがけず聞こえてきた、生のピアノの音楽には、癒されるものがあるのではないでしょうか。自転車で街角にピアノの音楽を届ける、なかなか素敵な活動だと思います。

ブラジルだけでなく日本も含めた世界の都市で、どこか心の余裕を失っている人は多いと思います。足を速め、せわしなく行き交う人も多いでしょう。人々の心にゆとりを、ギスギスした人々の間に潤滑油のようなものが必要です。Parisi さんの言うように、もっと街角にアートが必要なのかも知れません。




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