June 06, 2019

もう少し選択肢があるといい

日本人が乗る自転車の種類は限られています。


ママチャリ 近年はスポーツバイクに乗る人も増えてきましたが、日本全体では大多数の人がママチャリに乗っています。自転車市場は、電動アシストを含めたママチャリタイプの自転車が席捲しており、日本の自転車の事実上の標準となっています。自転車イコールママチャリをイメージする人が圧倒的多数でしょう。

前回も書きましたが、ママチャリは重くてタイヤが太く、スピードは出ないものの、足つき性が良く、歩道走行するのに向いています。汎用性が高くて便利、価格もリーズナブルなので多くの人が選びます。それがまた、ママチャリタイプの寡占化につながるのでしょう。

大量生産が進み、価格は安くなりますが、あまりにママチャリが圧倒的多数を占めるための弊害もあります。欧米と比べて、自転車の持つ本来のポテンシャルが理解されず、近所へのアシにはなっても、地下鉄やバスの代替として、都市交通として利用しようと考える人が少なくなっています。

欧米では、環境意識の高まりも相まって、マイカーを使う代わりに、もっと自転車を活用すべき、活用できると考える人が増えています。すなわち、自転車は十分にクルマの代替になりうると考えられているのです。これが自転車の活用が進む背景にあります。

日本では、近距離はともかく、マイカーの代替にする人は多くありません。温暖化ガスの削減や大気汚染など環境面、渋滞の回避といった観点も希薄です。でも、なんと言ってもマイカーと違い、荷物が運べないという点が大きいのではないでしょうか。ママチャリの前カゴや荷台で運べる荷物は限られます。

CargobikeThe International Cargo Bike Festival

このブログでもいろいろ取り上げてきましたが、欧米ではカーゴバイクが使われています。たくさんの荷物も運べますし、子供を乗せるのにも安定しています。商売に利用している人もあり、中には家具などを運ぶ人もいます。カーゴバイクを使えば、自転車でもかなりの荷物が運べるのです。

日本では、ほとんどカーゴバイクは使われていません。馴染みが薄く、知らない人が大半です。歩道走行する人が多い日本では使いにくいのも確かです。単に移動するだけの時には荷台部分が邪魔になりますし、場所も取るので、日本では駐輪するのも大変でしょう。

ただ、欧米の場合でも、必ずしもカーゴバイクが使われるとは限りません。トライクや大きな荷台を持たない、普通の形をした自転車で、荷物を運びやすくした自転車も売られています。運べる量はカーゴバイクより少なくなりますが、ある程度荷物も運べて、邪魔にならない自転車もあります。

XTRACYCLEXTRACYCLE

XTRACYCLEXTRACYCLE

例えば、こちらのXtracycle RFA”はフレームの長さを伸ばして、カーゴモードにすることが出来ます。荷台やハンドルの前に取り付けるチャイルドシートやバスケット、サイドバッグなどを取り付けることが出来、多くの荷物を運べるようになっています。それでいて、荷台の大きなカーゴバイクのように場所はとりません。



ふだんは移動に使い、荷物が多い時にカーゴモードで対応することもできます。電動アシスト付きなので、重い荷物を積んでも軽快に走れます。このブランドには、よりロングテールのカーゴバイクもありますが、普通の自転車とカーゴバイクのいいとこどりをしたようなモデルです。

PACKAPACKA

PACKAPACKA

こちらの、PACKA”は、フレームと一体化した荷台を持ち、さまざまなオプションによって、重いものや大量の荷物、あるいは2人の子供を乗せることも出来ます。乗りやすい小径のタイヤでコンパクトな車体でありながら、必要であれば、多くの荷物を運ぶことが出来ます。



こちらも電動アシスト付きですし、運ぶ荷物の種類によって、いろいろなタイプのオプションが用意されています。コンパクトなカーゴというコンセプトですが、日常で使う自転車にも、ある程度の荷物を運搬する能力が必要だという考えに基づいて設計されているわけです。

TrenuxTrenux

TrenuxTrenux

こちらは、以前にも取り上げたTrenux”、荷物を運びたい時には、簡単にトレイラーが展開します。ふだんは荷台に収納されているので、普通の自転車として乗ることが出来ます。こちらも、トレイラーも牽引出来れば、普通の自転車としても使えるというアイディアです。



いよいよ満を持して、クラウドファンディングサイトで資金の調達に入りました。トレイラーを常時連結しておくのは邪魔ですが、荷物が突然増えた時など、いつでも必要な時にたくさんの荷物が運べるのは便利です。日常の自転車として重宝するアイディアです。

CR8CR8

CR8CR8

こちらのCR8”は、自転車に取り付けて使う荷物運搬システムです。通常の荷台にゴムバンドなどで固定しにくい荷物、安定しないような荷物でも、安心・確実に運ぶことが出来ます。ベースにオプションを組み合わせることで、さまざまな荷物に対応します。



荷台にコンテナを固定してしまうと融通がききません。必要に応じて、バスケットだったり、バッグだったりを、ワンタッチで付け替えられるのは便利でしょう。必要であれば、ロードバイクなどにも取り付けることが出来る点も便利かも知れません。

CR8CR8

これらは、ほんの一部ですが、普通の自転車とカーゴバイクの間を埋めるような自転車、アイテムがいろいろ工夫されています。一人ひとりのライフスタイルによって、何を選択するかは違ってくると思いますが、基本的には自転車でも必要な荷物を運べるようにしたいという考え方があります。

日本の一般的な自転車店では、ママチャリの種類は選べても、こうした大きな荷物、たくさんの荷物が運べる自転車は、ほとんど売られていません。そもそも日本人の常識として、自転車では限られた荷物しか運べないのが当たり前というのがあるため、荷物の運搬を想定する人は少なく、需要がないということなのでしょう。

日本でも、もう少し多くの荷物を運べるような選択肢があってもいいと思います。前カゴで運べる以上のものが運べるとなれば、自転車の活用の仕方も広がるでしょう。最寄り駅までのアシや近所のスーパーへ行くだけではない自転車の使い方が出来るはずです。

手荷物くらいしか運べないママチャリが当たり前、それしか事実上選べない日本の自転車市場があるから、日本人の常識が形成されるのか、その逆なのかはわかりません。しかし、日本でも荷物を多く運べる自転車、あるいは、多く運ぶためのアイテムなどが増えれば、もっと自転車が便利になるのではないでしょうか。




福岡でまた81歳が運転するクルマが暴走する事故です。一律に年齢で制限するのは無理でも、ある程度の年齢以上は定期的に実技試験を行い、運転が心許ない場合は免許を更新させない制度を導入すべきな気がします。

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