October 16, 2019

認知度や裾野を広げる取組み

週末は体育の日の連休でした。


10月になっても各地で真夏日が続出しましたが、さすがに気温も下がり、スポーツには絶好の季節です。ただ、この連休は台風が直撃して東日本の広範囲に被害が出ており、それどころではない人も多いと思います。そんな折りではありますが、今回も最近の自転車関連のニュースをいくつかピックアップしてみたいと思います。


長迫、タフなコースに「疲れた」 自転車BMX五輪テスト大会

BMX五輪テスト自転車BMXレースの東京五輪テスト大会が11日、東京都江東区の有明アーバンスポーツパークの本番コースで行われ、国内外のトップ選手らが感触を確かめた。

全長450メートルと標準より50メートル以上も長いなどタフなコースレイアウトで、疲労困憊の選手が目立った。

高さ約8メートルのスタート台を備えた国際規格の新設コース。2016年リオデジャネイロ五輪代表の長迫吉拓(MXインターナショナル)も「すごく疲れた。今までのワールドカップではこういう長いコースはなかった」と体力面での厳しさを口にした。

全体的に下りながら走る設計だったリオ五輪のコースよりも平たんでスピードが出にくいため、ジャンプの戦術でも差がつきそうだ。ロンドン、リオの両五輪で女子金メダルのマリアナ・パホン(コロンビア)は「リオとは別物。毎回毎回、新しいコースになるので、対応しないといけない。今からやっていきたい」と話した。

コースは出場選手の意見などを聞いた上で五輪本番までに微修正される予定。(2019/10/11 日本経済新聞)


気がつけば、東京オリンピックまで280日余りとなっています。先日はロードレースのテスト大会も開かれましたが、そのほかの自転車競技でも準備が進んでいます。BMXは、まだまだ注目度は低いですが、これまでにない長いコースになっているようです。

選手には過酷な面がありますが、それだけ競り合いが続き、駆け引きや勝敗を分けるポイントが増えることでもあり、見ているほうとしては面白いゲームが期待出来るでしょう。本番でも白熱のレースが繰り広げられれば、競技の人気も盛り上がる可能性があります。

ところで、いま日本中で盛り上がっているラグビーW杯ですが、ラグビーという伝統的な競技でありながら、ルールの見直しが盛んに行われています。プレーのスタイルに大きく影響するような重大なルール変更が頻繁に行われ、実際に以前とは戦い方が大きく変わったりしています。

選手の安全性を高めるためもありますが、試合の最終盤まで白熱するような工夫など、観客やファンを意識して、常にスポーツとして進化させていっています。これはラグビーという競技の良いところでしょう。BMXのような若い競技は、これを見習って、どんどん改善していくべきだと思います。


豪快! 自転車版「ローラーゲーム」バンクリーグの魅力

バンクリーグ今夏、自転車トラックレースの新競技「バンクリーグ」が本格的にスタートした。自転車ファンの拡大と自転車競技の“観戦型スポーツ”としての魅力向上を目的にしたもので、9月には第3戦が広島市南区の広島競輪場で開催。選手らの豪快な脚力にスタンドがわいた。

バンクリーグは2チーム(各4人)による対抗戦。スタートから2周はポイントが付かず、3周回目でトップ通過した選手が所属するチームが1ポイントを獲得。以降、奇数周回でポイントが与えられ、3点先取したチームが勝ちとなる。

今年8月の名古屋市と三重県松阪市に続き、広島競輪場で開催された第3戦には、国内最高峰の自転車ロードレース「Jプロツアー」の所属チームを中心に6チームが参加。那須ブラーゼン(栃木)▽チーム ブリヂストンサイクリング(静岡)▽マトリックスパワータグ(大阪)▽シマノレーシング(大阪)▽Kinan Cycling Team(和歌山、三重、愛知)−の5チームと、地元の「ヴィクトワール広島」がワイルドカード(特別参加枠)でエントリーした。

このうちヴィクトワール広島は「オランダの貴公子」と呼ばれるテオ・ボス選手(36)=オランダ=が特別出場。2004年のアテネ五輪スプリントで銀メダルを獲得したほか、世界選手権で5個の金メダルに輝いたトップ選手で、日本の競輪でも7回の優勝を果たしている。

注目の「テオ様」は、予選第1レースから出場すると勝利に貢献。続く予選第2レースは松阪市での第2戦を制したブリヂストンサイクリングが相手で、ボス選手は健闘したものの、敗退した。ボス選手は「脚も大切だが、戦略も大切。バンクリーグは短期決戦だから見ている人も面白いと思う」と話した。

第3戦は結局、「広島」を下したブリヂストンサイクリングが優勝し、連覇。シャンパンファイトならぬ炭酸水ファイトを行った後、バンクを開放して出場選手とファンらによる交流も行われた。

ブリヂストンサイクリングの六峰亘(むつみねわたる)監督は「相手チームのエース選手をいかに抑えるかが勝利のポイント」とバンクリーグの戦略を披露。ヴィクトワール広島の中山卓士(たかし)監督は「勝てなかったのは残念だったが、非常に面白い競技」とファンらに観戦を呼び掛けた。(2019.10.11 産経新聞)


やはり、見ていて面白いというのは重要なポイントでしょう。競技ルールの改善だけでなく、新しい自転車競技を生み出すという視点もあっていいと思います。自転車に乗る人は多いですが、見るスポーツとしての自転車競技は、まだまだ認知度が高いとは言えません。

オリンピックばかりがイベントではありませんが、オリンピック種目となれば、その認知度は大きく変わります。採用は競技数の問題で難しいですが、ロードレースは2月3月に行われるものもありますし、室内のトラック競技も含め、競技数の少ない冬季オリンピックの採用を狙う手もあるのではないでしょうか。


笑顔はじける自転車教育法 デンマーク式「遊びながら学ぶ」 杉並区で首都圏初の体験会

遊びながら学ぶ自転車に最初に乗れた日のこと、覚えていますか? いま、自転車の乗り方をゲーム感覚で「遊びながら学ぶ」という子ども向けの教育法が注目されている。

開発されたのは、国民の半数近くが通勤・通学に自転車を使うという「自転車大国」、北欧のデンマーク。首都圏で初の体験会が6月、東京都杉並区で開かれた。

片手でハンドルを握ってシャボン玉をキャッチ(中略)

楽器をたたく、バランスボールを避ける…だんだん難しく(中略)

自転車を体の一部に感じてほしい

このデンマーク式自転車教育法では、さまざまな動きを取り入れたゲームを楽しみながら、子どもたちはバランスの取り方やハンドル操作、スピード調整のコツなどを自然に身に付けていく。体験会を企画した馬場誠さん(63)は「自転車を体の一部に感じてもらえるようにしたい」と話す。

馬場さんは、米国のスポーツ自転車・用品ブランド、スペシャライズド社の日本法人代表や、国内最大のスポーツ自転車専門店ワイズロードの運営会社代表を務めた。2016年からはフリーで自転車関連のプロジェクトを手掛け、デンマークサイクリスト連盟が開発したゲーム形式の教育法の普及にも力を入れる。

デンマークでは2〜12歳が体験

デンマークは自転車専用道が整備され、自転車は通勤や通学の重要な足になっている。そのため幼いころから「正しい乗り方」を身に付けるための教育が盛んで、2〜12歳向けのこのゲームも多くの未就学児や小学生が体験する。馬場さんによると、首都コペンハーゲンでは週に1度、ゲームの時間を設けている幼稚園もあるほどで、「公道に出る前にバランス感覚を養い、運転技術や危機管理能力を身に付けられるようになる」という。

日本では、連盟の指導を受けた一般社団法人の市民自転車学校プロジェクト(大阪市)が、京都市など関西を中心に取り組んでいる。同プロジェクトの藤本典昭代表理事(62)は「日本の自転車教育は交通安全が先にくるが、正しい乗り方を学ぶことと、交通安全を学ぶことは違う。この手法が理解されて全国に広まってほしい」と語る。

デンマーク式馬場さんは今後、首都圏の幼稚園などでも広めていく予定だ。問い合わせは馬場さんのメールへ。NPO法人自転車活用推進研究会のサイトでは、デンマークサイクリスト連盟発行のマニュアル(日本語版)も公開している。

自転車大国デンマーク

首都コペンハーゲンでは100年ほど前から市民や政治家らが自転車に着目し、先進都市を目指して街づくりを進めてきた。九州とほぼ同じ面積の約4.3万平方キロの国内には現在、1万2000キロ以上の自転車専用道路が整備され、自転車専用の信号機もある。健康的で環境に優しい生活の観点からも、世界の注目を集めている。(東京新聞 TOKYO Web 2019年7月3日)


デンマークでは、幼児向けに遊びながら自転車に親しみ、乗り方を覚えさせる教育法があるようです。日本でも、その自転車先進国の自転車教育法を取り入れる試みが行われています。子どもの興味がゲームなどに移っている傾向もある中で、幼児のうちから自転車に親しませるのは有意義だと思います。

幼児の身体能力を向上させるのにも寄与するでしょうし、自転車の操作技術を上達させ、小さいうちから正しい交通ルールを学ぶことは、事故の防止や、将来の自転車マナーの改善にも貢献するでしょう。自転車の正しい乗り方を教わらないため、平気で危険な右側通行などをしている児童は少なくありません。

日本でも、自転車は多くの人にとって生活に身近で必要な道具なわけですから、幼児の時から自転車の正しい乗り方を教えるのは、もっと重視されるべきでしょう。子どもの頃からの体験は、スポーツとしての自転車競技の普及、競技人口の拡大にもつながるかも知れません。


日本統治時代から残る廃トンネル、新北と基隆結ぶ自転車道に/台湾

廃トンネル日本統治時代から残る北部・新北市の鉄道用の廃トンネルが自転車専用道路として生まれ変わり、7日に供用開始された。

同市政府は、赤れんがの外観や鉄道設備の一部などが残されており、歴史を感じられるのが魅力だとアピールしている。

供用開始されたのは、同市汐止から基隆市に至る「五堵隧道」(上り)を含む全長631メートルの区間。同市政府水利局は、トンネルの長さは184メートルで、建造年については正確な資料がないものの、1908(明治41)年に全線開業した基隆と高雄を結ぶ縦貫線の建設に伴って造られたと説明している。

新北市には基隆河沿いに14キロにわたって整備されたサイクリングロードがあるが、これまでは基隆市に入る前が終点だった。トンネルを利用することで、車にわずらわされることなく基隆市内に到達することが可能となった。(2019年10月11日 Excite ニュース)


これは台湾の事例ですが、日本にも同様の事例はあると思います。鉄道の廃線だけでなく、道路の拡幅やバイパスの開通などに伴い、新しいトンネルが開通して、使われなくなるトンネルもあります。維持メンテナンスなどの問題もあるのかも知れませんが、使わないトンネルは、ぜひ自転車用に活用してほしいものです。

旧道そのものが廃止され、通行止めになるケースも多いと思いますが、なるべく残して、自転車道にリニューアルすることを検討してもらいたいと思います。新道として開通しても、自転車での通行は危ないトンネルが少なくないので、安全の為にも有効ではないでしょうか。


反社流“絶対に盗まれない自転車の特徴”が話題 「かわいい」「面白すぎ」

反社組織あるはずのものがそこにない……なにかを盗まれるのは心にダメージを負う出来事だが、自転車の盗難はそのなかでもなかなかのものだろう。

そんな中、バーチャルユーチューバー・懲役太郎が自身のYouTubeチャンネルにアップした動画が注目を集めている。(中略)

そんな彼が4日アップしたのが「決して盗難されない最強の自転車を教える」というもの。都会にある某反社組織の事務所では、若い衆が買い物に行くときに「歩くより便利」という理由で自転車を使っていたのだが、盗難に遭うことがあったという。

どんな仕返しが待っているのか恐ろしい話だが、実際のところは警察に届けないことも多いよう。若い衆の名前で防犯登録は一応しているものの、用途を説明したりするのが面倒なため、諦めてしまうのだ。結果、その日の当番者が責任をとって買い直す羽目に。

そこで考え出したのがテプラと使うという方法。ご存知、キングジムが誇る定番文具だが、そこで「◯◯組一号車」「◯◯組二号車」と書いておけば盗まれないのでは……と思ったのだ。

近所の住民「それもらえない?」

その効果は懲役太郎も「衝撃的ですね」と舌を巻くほど絶大だったようで、「鍵、かけなくたって盗んでいくやつがいない」レベルにまでなったという。地域で名の知れた事務所ならではのエピソードだが、これに反応したのが近隣の住民たち。

彼らも同じように自転車の盗難に以前から悩んでいたらしく、「申し訳ないけど三号車、四号車ってしてくれませんか?」と言ってきたというのだ。

上(本部)に許可を取るような案件でもないため、事務所の人が「自分で作っていいよ!」と言ったところ、五号車、十号車とどんどん増加。近所中が組を名乗る自転車で溢れかえったという。(2019/10/08 しらべえ)


反社会的勢力の事務所の若い衆であっても、必要なら自転車を使うでしょう。ただ、そういう人たちも自転車盗に悩まされているとは知りませんでした。市民がそれを利用して盗難防止にするのは、アイディアとしてユニークではありますが、これも間接的に反社会勢力を利用していることになります。その点でいただけません。


「DQウォーク」ヒットで“ながらスマホ”急増?

ながらスマホスマホ向けゲーム「ドラゴンクエストウォーク」(DQウォーク)がブレーク寸前で“ポケモンGO現象”の再来になりそうな勢いを見せている。心配されるのは“ながらスマホ”の増加だ。

行楽シーズンの9月になってから、歩行者や自転車に乗った人が突然止まったり、飛び出してくる場面に出くわすことが多くなったのを感じることはないだろうか。スマホ片手にゲームをしていたとあれば、DQウォークのプレーヤーである確率はかなり高いという。

DQウォークは今月12日にドラクエシリーズを手掛けるスクウェア・エニックスが満を持して投入したスマホ向けゲーム。ドラクエシリーズでおなじみのロールプレーイング要素とGPSを利用した位置情報ゲームが組み合わさり、プレーヤーは目標場所に向かってリアルに移動する仕組みだ。

配信1週間でダウンロード数が500万件を突破する驚異的人気で、主に歴代のドラクエシリーズにハマった30〜50代の中年プレーヤーが多い。

タレントの有吉弘行や伊集院光がDQウォークで1日10キロ以上を走破しているように、ダイエットにもなるというのも売りだが、冒頭のようにポケGOの時のような死亡事故につながる危険な場面もある。

40代のユーザーは「DQウォークは数百メートル離れた場所に次々と移動し、ミッションをクリアしないといけない。攻略サイトでは自転車が最も有効的と推奨されている」と話す。ポケGOとの“二刀流”プレーヤーもいれば、ポケGOでも問題となった車のハンドルを握りながらプレーするドライバーも出ている。

12月から自動車のながら運転は厳罰化され、違反点数と反則金は3倍に引き上げられる。自転車のながらスマホも事故が多発しているため、全国で自転車保険の義務化が進んでいるものの、今後、DQウォークがさらなるヒットとなれば、ながらプレーヤーは増加するのは確実。事故を起こしたり、巻き込まれたりしないよう注意が必要だ。(2019年09月24日 東京スポーツ)


言われてみれば、また自転車に乗りながらのスマホが増えた気がしないでもありません。私は、ポケモンGOも、ドラゴンクエストウォークもプレイしたことがないのでわかりませんが、30〜50代という「大人」でもプレーヤーが多いというのですから、面白くてやりたくなるのでしょう。

しかし、事故が起きています。自損事故は自業自得としても、他者が巻き込まれ、死傷事故の原因にもなるのが問題です。ながらプレイをする一人ひとりに注意を促し、その危険性を啓発することは必要でしょう。ただ、本人の自覚に任せるだけでは抑止は難しいと思われます。

モーションセンサー等を使って、走りながらの操作を禁止したり、キャラクターの出現ポイントを工夫するなど、ゲームのほうで危険行為を防止すべきです。メーカーは、ユーザーを死傷させたり、社会問題を起こさないという、企業として当たり前の倫理観が問われる問題でもあると思います。


スマホ見ながら自転車 事故起こした女子高生 書類送検

ことし6月、兵庫県伊丹市で、スマートフォンを見ながら自転車に乗っていた女子高校生が77歳の男性に衝突して男性が一時、意識不明の状態になる事故があり警察は1日、女子高校生を重過失傷害の疑いで書類送検しました。

ことし6月17日の朝、兵庫県伊丹市の市道で、高校3年生の女子生徒が乗っていた自転車が、児童の通学路で登校を見守るボランティアをしていた冨田稔さん(77)に衝突する事故がありました。

冨田さんは頭をコンクリートにぶつけ一時、意識不明の状態になり、その後、意識は取り戻したもののしゃべることなど意思の疎通ができなくなっていて、今も入院を続けています。

捜査関係者によりますと、この事故で現場付近の防犯カメラに、女子高校生がスマートフォンを操作しながら自転車を走らせている様子が写っていたということです。

警察は、スマートフォンを見ながら事故を引き起こしたとして、1日、重過失傷害の疑いで書類送検しました。警察の調べに対し女子高校生は、「スマホに気を取られ前をよく見ていなかった」などと話し、容疑を認めているということです。(2019年10月1日 NHK)


スマホを見ながら自転車で走行して事故を起こし、相手に重篤な傷害を負わせるケースがまた発生しています。重過失傷害という重い罪で書類送検されています。もちろん、民事でも、多額の損害賠償請求をされることになるでしょう。この女子高生にとっても、結果は重大です。

以前、川崎で起きた類似の事故で、被害者を死亡させた女子大生のケースは大きく報道されましたが、今回の事故は、あまり大きく扱われていないようです。目をひくニュースにならなくなったということかも知れませんが、スマホを使いながらの自転車走行の危険さ、結果の重大性は変わっていません。

この女子高生も、たいして考えもせずにスマホ走行をしていたのでしょう。相手が意識不明になるほどの傷害を負わせ、記事によれば後遺障害が残っているようです。賠償金も高額になるでしょう。相手はもちろん、加害者も悲惨な事態になることを、多くの人に真剣に考えてほしいものです。


ヘルメット着用義務化に向け教員にレクチャー 「自転車通学指導セミナー」が大分県で開催

教員にレクチャー大分県では自転車通学で生徒の死傷事故を防ぐことを目的として、2021年までに自転車通学する高校生全員のヘルメット着用を目指しているという。

今回のセミナーでは、自転車に詳しい専門家が効果的な指導方法や具体的な事故事例を提示することで、ヘルメット着用の義務化に向けて教職員の指導力向上を図った。

大分県では自転車通学で生徒の死傷事故を防ぐことを目的として、2021年までに自転車通学する高校生全員のヘルメット着用を目指しているという。今回のセミナーでは、自転車に詳しい専門家が効果的な指導方法や具体的な事故事例を提示することで、ヘルメット着用の義務化に向けて教職員の指導力向上を図った。

講演では自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんが、ヘルメット着用の重要性や全国の自転車通学の指導例を紹介。自転車事故についても触れ、「ヘルメットを正しく着用すると、自転車事故での頭部損傷による死亡の割合はおよそ1/4に減ります」と解説した。

自転車の整備・点検については大分県自転車二輪車商協同組合の小野政弘理事長が説明。「自転車は乗り物なので定期的にメンテナンスをすることが必要で、特にきちんと止まれる自転車かどうかの確認は必須です」とメンテナンスの重要性について訴えた。

セミナー後のワークショップでは、教員同士でヒヤリハットの事例についてグループでディスカッションを行ったほか、情報共有を場を設けた。参加した教員からは「年間を通して計画的に交通安全指導をしていく重要性を知ることができて良かった。講義での指導事例と指導タイミングを参考に取り組んでいきたい」との声が聞かれた。(2019/10/11 サンスポ)



高校教員が自転車の指導を学び、意見交換 奈良県で安全教育研修会が開催

教員が学び奈良県の高校教員を対象にした奈良県高等学校等安全教育研修会が9月27日に開催され、自転車の指導法を学ぶ自転車通学指導セミナーを実施された。

自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんが指導法やメンテナンスの重要性について解説した。同セミナーは「自転車の安全利用促進委員会」と「自転車協会」が共催。

奈良県の高校教員24人が参加した。セミナーでは高校生の自転車事故事例や特徴を遠藤さんが解説。奈良県で発生した中高生の自転車事故は、日が短くなる11月に多く発生していることに触れ、「中高生は自転車事故の加害者になってしまうことも多いので、法令違反のない正しいルール・マナーを伝えていく必要があります」と訴えた。

自転車の点検・整備については奈良県自転車軽自動車商協同組合の井上清理事長が登壇し、実際の自転車を使ってメンテナンスの重要性を説明。「自転車は乗り物なので適切なタイミングでメンテナンスをすることが大切です。なかなか自分では気が付きにくいポイントもあるので、気軽に街の自転車店や組合に相談してほしい」と呼びかけた。

講演会後に実施された意見交換会では、教員同士で指導方法について活発な議論が行われた。参加した教員からは「今まで徹底した自転車通学教育をしていなかったので、本日配布されたマニュアル集を参考に生かしていきたい」などの声が上がった。(2019/10/08 サンスポ)


青少年は、例えばスマホを見ながらの自転車走行などが、どれほどの危険があり、その後の人生の大きな困難となりかねないか、理解していない人も多いでしょう。頭でわかっていても、ピンと来ていなかったり、そのリスクを知りながら、深刻に考えていない人も多いはずです。

社会として高校生に啓発しようにも、手段は限られ、その効果も高いとは言えません。やはり身近にいる大人、すなわち教師に真剣に指導してもらうのが一番だと思います。その意味で、高校生に向かってでなく、教師に自転車の安全指導の方法を学んでもらうのは意味があると思います。

あとは、いかに先生達にそのリスクを真に理解してもらい、危機感を持って生徒に指導してもらえるかです。先生に自転車通勤してもらうのも効果的かも知れません。実際に、何が危険か、どのようなリスクがあるか、それを回避するにはどうすればいいか、身をもって体験してもらえるとベターでしょう。

交通ルールを守れと、頭ごなしに注意するのではなく、その行為がどんな結果につながるか理解させるべきだと思います。重過失傷害で書類送検され、多額の損害賠償請求をされ、その後の人生がどうなるのか、その怖さを理解して、自ら行動するようになるのがベストです。先生達には頑張ってほしいと思います。


自転車で避難 津波想定し訓練

津波批難南海トラフの巨大地震の津波から逃げるため、渋滞に巻き込まれるおそれが少ない自転車を使った避難訓練が、宮崎市で行われました。

訓練には、宮崎市沿岸部の檍地区の住民と、宮崎大学などの研究グループからおよそ70人が参加し、南海トラフの巨大地震で津波が発生したという想定で行われました。

避難に使うのは、渋滞に巻き込まれるおそれが少ない自転車です。参加者は、市の施設やそれぞれの自宅から、直線距離でおよそ1キロ離れた浸水想定区域の外にある公園まで、自転車を走らせて避難しました。

およそ20分で津波が到達するとされる檍地区には、津波避難ビルに指定されたマンションなどがありますが、すぐ近くにビルがない場所だと避難が間に合わないおそれがあります。

参加した70代の住民の男性は「ふだんから買い物などで自転車を使っているので、スムーズに避難できました。津波の時も活用できるのではないかと感じました」と話していました。

研究グループの代表で、宮崎大学地域資源創成学部の熊野稔教授は「避難ルートやかかった時間などを分析して、自転車による避難の有効性を検証していきたい」と話していました。(10月06日 NHK)


東日本大震災で大きな被害を被った東北の太平洋沿岸の住民が、その後、また大きめの地震が起き、津波注意報が発令された時、クルマで避難して大渋滞になったことがありました。まだ十分に教訓として記憶が残っているはずなのに、逃げ遅れて死者を出しかねない事態に、関係者は愕然としたと言います。

たしかに、津波の後の避難生活を考えれば、クルマで逃げたくなるのは理解できます。しかし、逃げ遅れて死んでしまえば避難生活はありません。クルマでの避難は再びの惨事につながります。クルマでなく、徒歩より機動力のある自転車での避難は有効な選択肢だと思います。

このことは、私も以前から書いていますし、一部で指摘されていることだと思います。しかし、本当に津波から逃げ切るためには、クルマの禁止と自転車の利用を徹底すべきでしょう。そして普段の避難訓練から実践し、イザという時にも迷わず自転車で避難するよう、身体に覚えさせておく必要があります。

もちろん、普段の生活から自転車を使えと全ての人に強制するわけにはいきません。発生時に自転車が手元にない場合もありえます。ただ、家とか職場とか、被災時にいる可能性の高い場所には、他の防災グッズと同じように、避難用の自転車を常備しておくくらいの用心が必要ではないでしょうか。




◇ ◇ ◇

台風19号の甚大な被害が各地で明らかになってきています。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

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Posted by cycleroad at 13:00│Comments(0)このBlogのトップへ前の記事次の記事
 
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