April 10, 2020

自転車でも社会的距離をとる

世界中で外出が控えられています。


外出禁止で厳しい罰則がある国もあれば、外出自粛要請にとどまるところもありますが、世界中の多くの国、都市で“Stay Home”、家にいるように求められています。コロナウイルスの治療薬もワクチンもまだ無い中、今のところ人々の移動を制限するしか方法がありません。人が動き、接触しなければ、感染は広がりません。

ただ、ずっと外出しないわけにもいきません。食料や日用品などの買い出しに行ったり、テレワークが出来ない場合は通勤せざるを得ません。そして、適度の運動も必要です。屋内で出来る運動もありますが、外の空気を吸って気分転換したり、太陽の光を浴びないと、精神的に参ってしまいます。

専門家も、屋外での運動を禁止すると、肉体的、精神的な健康に深刻な結果をもたらすと指摘しています。国や地域によっても違いますが、運動のための外出、ジョギングや散歩、そしてサイクリングを、例えば1日に1回とか、時間を区切るなどして認めるところが多いようです。

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自転車は、運動だけでなく、地下鉄やバスなどの公共交通機関でのリスクを避けるため、通勤で使う人も増えています。テレビなどで見ると、例えばニューヨークでは、人がほとんど外出していないように見えますが、それは時間帯、場所によるわけで、自転車通勤をする人は急増していると言います。

当然ながら、今まで自転車にあまり慣れていない人が乗ることも増えるでしょう。こうした状況を受け、初心者に対するアドバイス、例えば守るべき交通ルール、路上で気をつけるべき危険、乗る前の自転車のチェック、必要なメンテナンスなどを注意・啓発するサイトも出てきています。

自分で修理が出来ない人も多いでしょう。この状況下でも営業している自転車店を地図上で探せるサイトなども立ち上がっています。接触を避けるため、修理やメンテナンスを予約にしているところもあるため、そうした状況も含めて調査し、自転車に乗る人をサポートしようとしています。

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自転車に関してガイドラインを発表する地域もあります。このコロナ禍ならではの疑問、例えば自転車に乗るのにマスクをする必要があるかという質問にも答えています。地域によって見解の違いはあると思いますが、アメリカ・ペンシルベニア州のガイドラインは、基本的に自転車に乗る時にマスクをする必要はないとしています。

マスクの目的は、自分を感染から守るものではなく、飛沫の飛散を防いで他人を守ることにあります。無症状でも、自分が感染していないとは限らないからです。ですから、自転車に乗って、周囲に人もいないのに、顔を覆ったとしても、何のメリットも無いと指摘しています。

ただ、周囲に人がいる場合は別です。例えば、信号待ちの時に咳をすれば、周囲に飛沫が飛散する可能性があります。走行中であっても、混雑している場所ならば、やはりリスクはあるでしょう。そうした場合には、マスクや自転車用のフェイスマスク、バンダナなどの利用も選択肢になるかも知れません。

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しかしマスクより、多くの場合は通勤にしても運動にしても、なるべく混雑していない、他の自転車と距離を保てるコースを選択すべきとしています。広くて他者との間隔がとりやすい道、あるいは空いている時間帯を選ぶといった工夫を求めるところが多いようです。

基本的に、どうしても外出する場合に周囲の人との間隔を空ける、社会的距離、“Social Distancing”が求められています。これは、自転車に乗る時にも励行する必要があるというわけです。日本流に言うなら、密閉、密集、密接の、いわゆる三密を防ぐということになるでしょう。

例えば、イギリス政府は、基本的にサイクリングは感染拡大リスクの低い移動手段であり、運動としても認めています。しかし、屋外で、自転車であっても感染を拡大させてしまう可能性はあるため、各人の注意と責任ある行動を求めています。

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運動は原則1日に1回にすること、競争したりするのではなく、レクリエーションにとどめること、なるべく広くて密集しない道路を選ぶこと、混雑する道路、時間帯を避け、もし他人と行き会っても、なるべく距離をとること、離れて停止すること、接触を避けることなどを求めています。

もし、自転車に乗る人たちが、政府のガイドラインを守らない場合、サイクリングを禁止せざるを得ない可能性にもふれています。実際に、数十人単位の大規模なグループで走行する人たちが一部で出ていると、マスコミが報じる事態になっています。

日本でも、平時には仲間とロードバイクでグループライドをする人がいます。その名所のようになっている場所もあります。このコロナ禍でも、イギリスでは一部のグループが集団走行しているようです。いくら屋外での走行とは言っても、集団で密集していることには変わりないわけで、感染拡大防止に反する行為です。

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もちろん、屋内でトレーナーを使って、オンラインでグループライドやバーチャルなレースを楽しんでいる人も増えています。これは安全です。しかし、リアルでの走行が認められていれば、以前のようにグループライドをしたくなる人もあるのでしょう。気持ちはわからないでもないですが、これにはリスクがあります。

自転車での走行中に、密集したり、ハイタッチなどをしなかったとしても、他者との接触になる場合があります。一般的に、徒歩の時に求められる社会的距離は2メートルほどとされていますが、自転車で走行している場合は、物理的に考えても、その距離が伸びることになります。

もし前を走る人が咳などをして飛沫をとばしたとしたら、2メートルの間隔は狭すぎます。例えば時速30キロならば、わずか0.24秒後に、前の人がいた空間を通ることになってしまうからです。時速20キロで走行していても、7.5メートル以上離れていないと、飛沫を防げない計算になります。

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自転車に乗る場合、それが通勤であれ運動であれ、1人で乗るべきなのです。一緒に暮らす家族の場合は、すでに密接な接触になっているので別としても、友達やクラブなどの仲間と集まり、リアルの道路で走行するのは、厳に慎むことが求められています。

話は変わりますが、先日テレビで、日本のコロナウイルスの専門家会議の座長が、花見の自粛の説明をしていました。木の下で宴会をするならともかく、歩いて花見するくらいなら特に感染を広げるとは思えず、いいのではないかという声があることに対しての説明です。

それによれば、何人か集まって歩いて花見をすれば、立ち止まって話もするでしょうし、沿道で休憩したりもするでしょう。寒いから帰りに居酒屋に寄ろうなんてことになりかねません。その場で宴会をしなくても、やはり人が集まると、感染が広がりかねないので止めていただきたいとの話でした。

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自転車でも、走行中は話をしないかも知れません。しかし、途中で一緒に休憩したり、どうしても走り終わってから、連れ立って飲食をしたりしがちなのは否めないでしょう。花見の禁止と一緒で、自転車で運動をするなら自分1人でするべきで、友人などと集まっての走行が禁止なのは、こうした面もあるからなのです。

日常的に運動をしている人は、運動できないと大きなストレスだと思います。外出を自粛しつつも、肉体的、精神的健康を保つ必要があります。免疫力を高めるためにも自転車はいい方法です。ただ、それも感染を拡大させないのが大前提ということを意識しておきたいものです。




◇ ◇ ◇

フェイスガード 保護シールド プラスチック製 調整可能 透明シールド 軽量 花粉 唾液 防砂 防風(3個セット)私も極力空いている道を選んで、運動のため一人で走行しています。先日、マスクに加えて、なんと右のようなフェイスシールドをして自転車に乗っている人とすれ違いました。もしかしたら花粉症対策かも知れませんが、確かにこれなら会話してる人の脇を通っても飛沫は防げそうです。通販で売られているのも知りませんでしたが、用心する人はしているんですね。

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