April 13, 2020

自転車を取り巻く環境も変化

本来ならば新学期が始まっている頃です。


言うまでもなく、今年は新型コロナウイルスの影響で、休校が続いている地域が少なくありません。ここのところ、海外のニュース、世界各国の話題を取り上げてきましたが、今回は例によって、日本の自転車関連のニュースから、気になったものをピックアップしてみたいと思います。


新中高生「自転車選べない」 中国の部品工場休業で品薄

自転車不足新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、入学シーズンで通学用自転車の需要が高まる自転車販売業界にも品薄の波が押し寄せている。

日本で販売される自転車の多くが中国製の部品を使用し、中国の製造工場休業に伴い部品の入荷が滞っているためだ。

浜松市で営業する自転車店の有志は自転車通学を検討する新中高生に在庫状況を届けようと、SNS(会員制交流サイト)やブログで情報発信する取り組みに着手した。

「4月の高校入学を機に通学用電動アシスト自転車の購入を考えていたが在庫がない」。先月、同市北区都田町の自転車店「YAMARIN(ヤマリン)」を訪れた女子中学生は、希望する車種の購入を先延ばしした。

静岡県西遠自転車商業協同組合や業界関係者によると、日本メーカーへ部品が入荷できず、全国的にも自転車店が在庫を確保するのが難しい状況。静岡市の大型自転車店によると、製造工場休業の影響は来月に入ってから特に顕著化する可能性があるという。現時点では物流が正常化するのは5月ごろになるとの見通し。

現状を打開するため、浜松市内では同業者で商品を融通し合う動きが出ている。ヤマリンの山本哲広店長(44)は「必要とする人に何とか届けたい」と、同組合に協力を依頼。通学用自転車の在庫調査アンケートを加盟店に送付してもらい、返送のあった5店舗と自店の計6店舗の在庫状況を自ら表にまとめた。

山本店長や協力店舗数店はすぐに結果を発信。このほか来店者の希望車種を店舗間で受け渡したり、在庫がある店を紹介したりと、要望に応えるため連携を強めている。女子中学生は希望車種を予約し、届くのを待ちわびる。

「坂道を自力で登るのは大変なので、できるだけ早く手に入れば」と話すように、自転車を欲しがっている消費者の声は多い。「購入するのが当店でなくても、お客様が希望の自転車を手に入れて新生活をスタートさせてくれたら」と山本店長。通学に支障を来しかねない新中高生のため、各店舗が団結する。(2020/3/25 静岡新聞)


いわゆるサプライチェーンの分断、中国工場の稼働の遅れによる影響が、自転車にも出ています。地域によっては、通学の足として重要な役割を果たす自転車ですが、新入学に向けて、手に入らない生徒も出ているようです。業界団体も対応に乗り出しています。

今までは簡単に手に入り、しかも量販店などでは格安で売られてきた自転車ですが、今年のように、入手できなくて気をもむような状況になると、少しは大切にするようになるかも知れません。盗まれたら困ると、防犯意識も高まりそうです。入手困難は困ったものですが、少し意識が変わってくるかも知れません。


中古自転車がこの春人気! 理由は新型コロナ… 北海道札幌市

中古自転車この春、中古自転車の売れ行きが好調です。その背景には、新型コロナウイルスの感染拡大がありました。札幌市西区の中古自転車販売店です。

朝からスタッフ総出で、自転車の修理や整備に追われていました。「例年に比べて15%から20%売り上げ増になっている」(ホープ再生自転車販売・斎藤博之代表)

障害のある人たちの自立支援の場として、放置自転車などを整備した再生自転車を、新品の半額ほどで販売しています。この春、客に変化が起きているといいます。「新型コロナ対策の影響で、バスや地下鉄で通勤していた人が、密集を避けたいという思いで自転車を利用して通勤する利用者が増えてきているように思います」(ホープ再生自転車販売・斎藤博之代表)

オープンから間もなく、客がやって来ました。「(なぜ自転車を乗り始めようと?)運動ですね」「できる限り自分の車か、自転車で行ける範囲だったら自転車を使うようにして、公共の交通機関はあまり使っていない」(客)数台試乗して、お気に入りの自転車を見つけたようです。先週、自転車を購入した高齢男性は…。

「バスはたまに乗るんですが、ほとんど避けている。(コロナウイルスのことを意識しますか?)自転車で走っている分には心配ないので」(客)定番の「ママチャリ」の他、通勤で軽快に乗れる「シティサイクル」が売れ筋です。さらに…

「折り畳み自転車(が人気)です。マンションに住んでいる人などが、横にも縦にも折りたためるので、部屋に置いている人も多いですね。(外出自粛要請で)家に閉じこもりがちだとストレスがたまってきますので、その対策としても、外に出て自転車に乗ることは健康的」(ホープ再生自転車販売・斎藤博之代表)思わぬ需要に、店は整備を急いでいます。(4/9 HBCニュース)


自転車が手に入りにくくなっているのは、サプライチェーンで部品等の流通が滞っていることもありますが、これまでにない需要が生まれていることも一因でしょう。日本でも、新型コロナウイルスの影響から、バスや地下鉄などでの密集のリスクを避けたいという人が増えているようです。

手に入りにくいとなると、中古に目が向くのも自然な流れだと思います。この記事は札幌の報道ですが、他の地域も似た事情はあるかも知れません。外出自粛要請の影響で、運動不足解消で自転車に乗ろうという人も増えているようです。これまで、安く輸出されるなど需要の乏しかった中古自転車が、今年は注目されています。


外で自転車乗ろう BMXの問い合わせ増加

BMX新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休校からそのまま春休みに突入し、子育て中の家庭では、親子ともにストレスがたまりがち。屋外で人と距離をとって1人でも楽しめるスポーツとして、自転車に目を向ける人が増えているという。

親子のストレスや疲労を軽減する役に立ちたいと、和歌山県和歌山市雑賀屋町でBMX(バイシクルモトクロス)用の自転車販売とカフェを手掛けている「Main」は、小中高生らにBMXを体験する機会を提供している。

店長の小倉正吾さん(52)は「僕も子どもがいるので気持ちが分かります。家の中でゲームばかりだとストレスがたまって大変だと思う」と話す。BMX体験は、公園でマスクを着用し、グリップを消毒するなどの対策をした上で乗り方を教えている。

ストリートでBMXを楽しんでいる同店の客、同市の金塚真弥さん(31)と照井郁也さん(21)、御坊市の酒本翔さん(18)、湯浅町の山田翔也さん(18)は、全員が会社員。「屋内でゲームばかりしている子どもたちに『外で自転車乗ろら』と声を掛けてあげたい。休校中に技を覚えて、達成感を味わってほしい」と勧める。

同店には、こつがいるBMXの乗り方を教えてほしいとの問い合わせも多くなっている。4人も子どもたちのために、持ち運びできるコースを手作りするなどしている。(20年04月02日 和歌山新報)


運動不足という点では、休校が続く子どもたちも同じでしょう。子どもにさせるスポーツにと、親が自転車に目を向け始めているようです。BMXもその一つです。今どきのクールな自転車競技として、子どもにも人気が出てきているのでしょうか。BMX人口の底辺拡大につながるかも知れません。


世界自転車工業連盟が各国政府に要請 “3密”を避ける移動手段に、自転車店は「継続営業」

自転車店継続営業新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大を受けて、世界各国で緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)などの措置が下されているなかで、WBIA(世界自転車工業連盟:World Bicycle Industry Association)が3月30日、世界各国の政府に対して、必要なあらゆる健康衛生上の注意が尊重されることを条件として、COVID-19危機の最中も自転車修理業務の継続を許可するよう要請した。

日本でも4月7日に7都府県を対象に緊急事態宣言が発出されたが、自転車販売店は一部店舗を除いて通常営業を続け、いわゆる“3密”を避ける交通手段である自転車を支えるインフラとしての機能を果たしている。

WBIAの要請文では、自転車乗車中の人々が感染回避に必要な距離を保ち、汚染の恐れがある公共空間の物体に接触する可能性がはるかに低くなることを指摘。また一般的な留意点としてサイクリングのような習慣的運動は、心血管系および肺を健康に保つのに役立つという。

大半の国では厳格な「ロックダウン」規則下においてさえも自転車修理店が営業継続可能で、通勤や食料品購入などの必要な外出のための自転車利用継続が保護されている。しかし一部の国においては、感染リスクを最低限に抑えるような方法で営業可能な場合でも、自転車修理店の営業は許可されていないという。

WBIAでは感染拡大下・ロックダウン下における、自転車利用のメリットを改めて強調。今回の危機の最中も人々が自転車利用を継続でき、また、自転車の修理が必要になった場合に助けを求めることができることが重要であるとしている。

日本でも「一部を除き通常営業」一般社団法人自転車協会も4月8日、「自転車販売店の営業について」と題したお知らせを発表した。


自転車販売店の営業について

令和2年4月8日
一般社団法人自転車協会

初めに、新型コロナウイルスに感染した方々に心よりお見舞い申し上げます。

現在、世界は先行きが不透明な新型コロナウイルス感染拡大に直面しており、家族、友人、お客様、私たちの周りの人全員が影響を受けています。

諸外国においては、厳格な「ロックダウン」という規制のもと自転車販売店の 営業が許可されていない国もある中、日本では公共交通機関に代わる移動手段 として自転車の活用が続いており、「緊急事態宣言」発令後もお客様の感染リスクを最低限に抑えるような方法をとったうえで、自転車販売店は一部店舗(休業 しているショッピングモール内の店舗及び土日休業や時短営業の店舗)を除いて通常営業を続けております。

不要不急の外出は自粛するよう国や各自治体から要請が出ている状況においても、日常の買い物など外出が必要な場合もあろうかと思います。

その際、人との密を避けるための有効な移動手段として、自転車を新規にご購入される場合やお手持ちの自転車をメンテナンスして使用するなど、消費者のニーズに対応すべく、自転車販売店の営業は継続しております。

(2020/04/09 サンスポ)


海外の情勢でも取り上げましたが、世界では、自転車店がコロナ禍でも重要なインフラとして認知され、営業継続を認められるケースが多くなっています。しかし、日本では、そもそも都市交通、電車やバスに替わり得る移動手段として、あまり意識されていないのが実態でしょう。

日本でも、7都府県に出された緊急事態宣言の下においても自転車店は営業していると伝え、自転車店は不要不急のものではないこと、移動の手段を支えるインフラであることをアピールしています。安心して利用してもらえることを伝え、より自転車の活用を促す意図もあるのかも知れません。


「新型コロナ感染拡大」にもかかわらず、自転車業界が好調な理由

自転車業界新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で日本経済の深刻な落ち込みが懸念されるが、一方で好調な業界がある。自転車業界がそれ。

マスクや医薬品などの「コロナ関連」ならばともかく、無関係としか思えない自転車業界が、なぜ「消費の逆風下」にもかかわらず好調なのか?

「新型コロナ不況」が懸念される上期に2ケタ増予想

全国で約450店舗の自転車専門販売店「サイクルベースあさひ」を展開する、あさひ<3333>の決算が注目されている。2020年4月3日に発表した同社の2020年2月期決算は、売上高が約598億円(対前期比4.2%増)、営業利益が約40億円(同2.3%増)、経常利益が約42億円(同5.5%増)、当期純利益が25億円(同8.4%増)。増収増益の好決算ではあるが、取り立てて目立つ内容ではなかった。

しかし、投資家を驚かせたのは2020年8月中間期の決算予想だった。売上高は約374億円(対前期比10.0%増)、営業利益が約45億円(同19.2%増)、経常利益が約45億円(同16.2%増)、当期純利益が31億円(同19.9%増)と、いずれも2ケタ増を予測しているのだ。

2020年3月〜8月といえば、新型コロナウイルス感染症による経済の落ち込みが最も厳しいとみられている期間。その時期に2桁の増収増益を予想する企業など、ほとんどない。しかも自転車は食料品や衣料などの生活必需品とは違い、今すぐなくても困らない「不要不急」の最たる商品だ。

もちろん、あさひが目立ちたいがために適当な予想をぶち上げているわけではない。同社が決算と同日に発表した2021年2月期の初月に当たる2020年3月の営業速報によると、売上高は対前年同月比で21.3%増、客数は同14.1%増、客単価も7.1%増と、いずれも好調だった。

事実、自転車は売れており「品薄」の状況にある。全国で価格が高い電動アシスト自転車を中心に、入荷待ちの状態だ。これは新年度から自転車通学を始める新中・高校生の新規購入月に当たるという季節的な要因もある。とはいえこれは毎年恒例のことで、メーカー、店舗ともに十分な在庫を抱えていたはずだ。

新型コロナ禍で「自転車見直し」の動き

だが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大という「異常事態」が起こった。国産自転車メーカーの多くは自転車用フレームを中国から輸入しており、一足先に感染が拡大した現地部品メーカーからの供給が滞り、生産台数が激減したのだ。品薄を受けて消費者が自転車を買い急いだため、販売単価も上昇した。(中略)

自転車通勤今後は中国からの部品供給の回復を受けて、バックオーダー(受注残)処理に伴う販売増が見込まれる。さらには2020年4月8日の緊急事態宣言でスポーツクラブが全面営業自粛となる大都市圏で代替の運動手段として自転車が注目されていることや、感染を心配して電車やバスなどの密閉された交通機関での移動を嫌う人たちが自転車による移動に切り替えるなどの「コロナ特需」もありそうだ。

新型コロナウイルス感染症の拡大で厳しい外出制限を課している米ニューヨークでも、ビル・デブラシオ市長が感染拡大を防ぐための市民向けガイドラインで「自分と他者を守るため、ラッシュアワーの時間帯に地下鉄を利用しないようにして、自転車などの代替手段で通勤しよう」と呼びかけたのを受けて、利用者が急増している。

二ューヨークのレンタル自転車サービス会社Citi Bikeは同3月12日、利用率が前年比で最大67%増加したと発表。ニューヨーク市運輸局も同日、気温の上昇と同ガイドラインの発表により、イースト川にかかる橋での自転車通行量が前年比で50%も増加したと公表した。新型コロナウイルスの感染拡大は、計らずも自転車の「追い風」になりそうだ。(2020-04-08 M&A Online)


一般的には、「自転車は食料品や衣料などの生活必需品とは違い、今すぐなくても困らない『不要不急』の最たる商品」と、とらえられているようです。自転車は特にコロナと何も関係ないのに、なぜ自転車業界の業績が好調なのか不思議だということになるのでしょう。

たしかに、一般的にはそうなのでしょう。しかし、このことがすなわち、日本ではそもそも都市交通、電車やバスに替わり得る移動手段として考えられていないという事実を物語っています。都市での移動の現実的な手段として認識されておらず、コロナで人々が自転車にシフトするとは思っていないのでしょう。

しかし、実際には、コロナ感染のリスクを避ける有効な交通手段であり、人々は電車やバスを避けて自転車で通勤しており、しかも職場まで直接自転車通勤する人も増えています。実際には需要が拡大しているわけですが、はたしてコロナ後に、この利用がある程度定着し、継続していくかが注目されます。


札幌のポロクル営業始まる 電動アシスト自転車400台で24時間営業

シェアサイクル札幌で通勤通学に利用されているシェアサイクル・ポロクルの営業が11日から始まりました。

ポロクルはスマホで登録するなどして札幌市内のポート呼ばれる自転車置き場に止めてある電動アシスト自転車を借りることができるシステムです。

10年目を迎え、今年は自転車50台増え、400台に、ポートは43か所に増えたほか、これまで午前7時から午後10時までだった営業時間を24時間営業としました。新型コロナウイルス感染防止対策のため、巡回スタッフが自転車のハンドルなどの消毒作業を実施します。利用は期間は10月末までとなっています。(4/11 北海道文化放送)


札幌のシェアサイクルの今シーズンの営業が始まったようです。コロナで公共交通機関を敬遠し自転車にする人が増える中、台数やポート数、営業時間を拡大させてのスタートとなっています。コロナで乗り始めようという人の中には、自転車を持っていない人もいるでしょうし、シェアサイクルの利用者も増えそうです。

ただ、不特定多数の人が使うシェア自転車は、エレベーターのボタンなどと一緒で、万一ウイルス感染者が触っていると感染源になりかねません。業者の消毒も常に行き届くのは期待できません。ハンドル部分を自分で消毒するなど、感染のリスクを率直に認め、注意喚起することも必要かも知れません。


福岡市 自転車通勤の人たちが…新型コロナ拡大防止で

自転車通勤新型コロナウイルスへの感染リスクを減らそうと、福岡市では、自転車を使って通勤する人の姿が目立ち始めています。

このうち福岡市中心部の天神にある市営の駐輪場では、9日午前8時ごろ、近くのオフィスなどで働く人たちが次々と自転車を止めて足早に職場に向かっていました。

福岡市自転車課によりますと、このところ電車やバスなどの通勤ラッシュの混雑を避けようと自転車を使って通勤する人の姿が見られるようになったということです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みの1つとして、政府の専門家会議のメンバーなどは人との接触を8割減らすよう呼びかけているほか、福岡県の小川知事は緊急事態宣言が出されたことを受けて、自転車通勤などで人との交わりを減らすよう求めています。

電気関連の会社に勤務する男性は「通勤時間帯はバスや電車はどうしても混み合うので、できるだけ避けたい。運動にもなるので、自転車を使い始めました」と話していました。

自転車を購入する人も増加

福岡市・天神にあるスポーツバイクの専門店では、通勤に利用するため新たに自転車を買い求める人が増えています。新型コロナウイルスの感染が広がり始めて以降、平日の販売台数が3台程度から5台以上に増え、最近は10台売れる日もあるということです。

この店の黒田亮店長は「外出の自粛要請の影響で、来店客は全体として減っているが、通勤用に新たに購入する人は増えている。また、しばらく使っていなかった自転車を修理してほしいという依頼も相次いでいる」と話しています。(2020年4月9日 NHK NEWSWEB)


実際に、自転車通勤をする人が増えていると報道されています。テレワークが出来ない職種の人にとって、自転車は有効な感染リスク回避手段になるでしょう。同時に運動不足解消にもなって一石二鳥です。混雑する電車に乗ることを考えれば、要請される、「人との接触8割減」にも大きく貢献するはずです。

東京のような大都市は、通勤距離の長い人も多いので、必ずしも直接通勤が出来る人ばかりではありません。しかし、福岡のような地域の中核都市だと、相対的に通勤距離は短く、直接通勤も十分可能な人の割合は高いと思います。増えていますが、まだまだ自転車通勤が出来る人は多いはずです。

意外に遠くから通勤できるものですが、ママチャリで最寄り駅まで行く感覚しかない人は、自転車で職場まで行くなんて思いもよらないでしょう。近年は職場までの自転車通勤の認知度も高まりつつありますが、まだまだその潜在能力を知らない人が大多数です。この点の周知も、コロナ対策になるのではないでしょうか。


自転車で五輪代表有力の梶原悠未「準備する時」「一緒に頑張りましょう」

一緒に頑張りましょう自転車トラック種目女子中距離で、東京五輪代表入りが有力視される梶原悠未(23)=筑波大大学院=は10日、スポーツ報知の電話取材に応じた。日本政府が7日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、緊急事態宣言を発令。

東京、梶原の地元・埼玉など7都府県が対象となったが、梶原は「雲の上には青空が広がっています。いつか必ず雲がはけて、青空が広がることを信じて今は皆で協力して乗り越えましょう! 楽しいことの共有やワクワクすることを見いだし夢や目標に向かって基礎を固め、準備する時です。一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。

コロナ禍での不要不急の外出自粛要請により、自宅で過ごす人に向けては「♯自宅トレーニング」を紹介した。「(壁に向かって行う)“逆立ち腕立て”です。体幹を固めて全身に力を入れ、腕をプッシュするので全身のトレーニングになります」と説明した。さらに「筋トレ動画の撮影会を開催してみて下さい。難しいトレーニングに挑戦して動画を撮ってみるのは楽しいです」と加えた。

梶原はこの日、23歳の誕生日を迎え「産んでくれた母、育ててくれた両親に改めて感謝し、1年間の抱負を考えて過ごしました。23歳も史上最強の自分に出会えるよう頑張ります」と決意を示した。コロナ禍で今後の予定は決まっていないが「コロナウィルスが終息し、五輪が無事に開催された際にはオムニアムで金メダルを獲得し、世界中の人々に夢や希望、感動を与えられる走りができるよう頑張ります」と前だけを見つめていく。(4/11 スポーツ報知)


外出自粛要請の中、多くのスポーツ選手が、SNSなどによる発信を増やしています。自転車の梶原悠未選手も、その一人です。暗いニュースが多い中で、ファンならずとも、人々の気持ちを和らげたり、明るくさせるという点で、こうした発信は、大いに意義があると言えるでしょう。

このコロナのパンデミックは戦後最大の人類の危機などと言われ、次第にその深刻さの認識が共有されつつあります。しかし、東日本大震災のような見える災害と違って、まだいまいち危機感がそれほどでもない人がいるようです。感染者数の増加率が次第に大きくなっているのが、そのことを表しているとも言えます。

8割、最低7割、いや6割でもなどと言わず、出来る人は10割にする気でやらなけれは、全体で人との接触を8割減らせないでしょう。いろいろな人が団結を呼びかけ、ウイルスとの闘いに勝とうと訴えています。少しでも多くの人に、こうした訴えが届くことを願いたいものです。




◇ ◇ ◇

感染者数拡大の勢いは止まっていません。むしろ累計数は急上昇しています。私たちも外出自粛、人との接触を減らす上で、どうせなら最大限の努力をすることで、休業や自粛期間が少しでも短くなるようにしたいですね。

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