September 22, 2020

電動アシストに乗るかどうか

電動アシスト自転車が伸びています。


以前からの傾向ですが、このコロナ禍でのニーズも相まって、世界的に出荷台数が増えています。公共交通機関での通勤を避けて自転車の乗り始めようという人の中にも、脚力に自信がなかったり、なるべく疲れたくないので電動アシスト自転車を選ぶという人は少なくないはずです。

平坦な場所だけでなく坂道もあるとか、子どもを乗せるのでフラつきたくない、就業前になるべく汗をかきたくないなど、電動アシストを選ぶ理由はいろいろあるでしょう。種類によって、例えば荷物を運ぶカーゴバイクなら、最近は電動アシストが当たり前のようになっています。

ELEVATEELEVATE

スポーツバイクに乗る人なら、電動アシストに乗らない、興味がないという人も多いと思いますが、最近はスポーツバイクにも電動アシスト付きが出てきています。それも、スポーツバイク風にデザインした電動アシストではなく、電動アシストを搭載した本格的なスポーツバイクが増えてきました。

もちろん、スポーツとして乗る人とか、トレーニングや運動不足解消で乗るので必要ないという人もあるでしょう。航続距離、すなわちバッテリーの容量が限られるため、充電が切れてしまえば、単なる重い自転車になってしまいます。長距離を走行するのにも向かないと思います。

Ebikeモーター
電動自転車モーターキット


ただ、スポーツバイクでも電動アシストがあったほうが便利な場合もあるでしょう。例えば、帰り道で疲れ切った時の坂道で、電動アシストがあればと思った経験はないでしょうか。スポーツバイクに電動アシストなんて邪道だと考える人は多いですが、電動アシスト付きのスポーツバイクもアリと考える人も増えているようです。

特に欧米では人気が高まっており、著名なブランドが、スポーツバイクの電動アシストモデルをラインナップし始めています。スポーツバイクであってもラクなほうがいい、使えるものは使う、変にこだわる必要はないと、合理的に考える人も増えているのでしょう。

新しく乗り始める時に選んだり、買い替える場合なら電動アシストも選択肢になってきました。しかし、すでに普通のスポーツバイクに乗っている人が電動アシストに乗り換えたり、もう一台、電動アシストも購入するというのは、やはりハードルが高いでしょう。2台だと場所もとります。

Rubbee - The electric drive for bicycles
電動自転車変換キット


そんなニーズを睨んで、後付けの電動アシストシステムもあります。今の愛車に装着するだけで、電動アシスト付きに出来るという製品です。前輪単体で電動アシストになる製品にタイヤごと交換したり、フレームに取り付けて、モーターで直接タイヤを回転させるものなどが多いと思います。

クランク回りを、電動モーター付きのユニットに丸ごと交換してしまう製品もあるようですが、それだと改造に近い形になります。好きな時だけ電動アシストにするというわけにはいきません。簡単に装着して電動にするには、やはり前輪交換型か、前後輪のどちらかに押し付けて使うタイプということになるでしょう。

ELEVATEELEVATE

ところが、この“ELEVATE”は違います。先日発表されたばかりの、マウンテンバイク用の後付けの電動アシストシステムですが、駆動させる部分は、なんとブレーキです。後輪のディスクブレーキのディスク部分にギヤを取り付けて、それをモーターで回転させてアシストするという製品です。

言ってみれば、ブレーキがアクセルになるわけで、今までにない発想と言えるでしょう。これはなかなか思いつかないと思います。従来のタイヤに押し付けるタイプだと、どうしてもエネルギーのロスが大きくなりますが、これはブレーキディスクを通してダイレクトに力が伝わります。摩耗もありません。

ELEVATE

着脱も簡単で、わずか20秒しかかかりません。モーターとバッテリーを取り外した時、自転車に残るハードウェアは、わずか200グラムだけと軽量です。デュアルモーターやマルチバッテリーにも対応、750Wの出力、最大で28mphのスピードが出ます。

サンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業、bimotal 社の製品です。会社の創設者、Toby Ricco さんは、スキーで怪我をしてしまいました。趣味のマウンテンバイクを続けたかったのですが、ヒザの怪我だったため、急な坂道を上るのが困難になってしまったのです。

ELEVATEELEVATE

ELEVATEELEVATE

そこで、電動アシスト変換キットを探すことにしました。可能な限り広い範囲を探しましたが、軽くて取り外し可能な、マウンテンバイク用の後付けのアシストシステムは見つかりませんでした。そこで自分で開発することにし、出来上がったのが、“ELEVATE ELECTRIC MOTOR SYSTEM”というわけです。

簡単に着脱出来るので、本体をリュックが何かに入れて持って行き、マウンテンバイクで走行中、必要になった時に、すぐ装着できます。これが、どのような時に役立つかと言うと、例えば下の動画のようなシチュエーションが考えられます。(↓ 下の動画参照)



新しく知り合った彼女とMTBで出かけた時、もし自分の体力、脚力が劣っていたとしても、これさえあれば大丈夫というわけです(笑)。これは冗談としても、例えば中高年になって、脚力が衰えたとしても、マウンテンバイクに乗り続けたいという人には、助かるアイテムとなるでしょう。(↓ 下の動画参照)



中高年でなくても登りは嫌い、ラクが出来るならば使うという合理的な考え方の人にも持ってこいです。必要な時だけ装着すればいいので、その日のコースの地形や走行環境に応じて、フレキシブルな使い方が出来ます。電動MTBと非電動MTBを2台所有する必要もありません。

ブレーキのディスクを使うアイディアはユニークですが、MTBの楽しみ方、楽しむ層を広げるのは確かでしょう。最初から電動アシストのマウンテンバイクにするのとは違う使い方が出来るわけで、ニッチと言えばニッチですが、多かれ少なかれニーズはありそうです。



モーターやバッテリーの性能も向上し、電動アシストは、もはや自転車の中の一つの種類と言うより、付けるか付けないかのオプションのようになってきています。ロードバイクやマウンテンバイクでも、電動アシスト付きを選択する人は確実に増えつつあります。

そして、電動アシストのスポーツバイクか、そうでないスポーツバイクかの選択だけではありません。こうした後付けの電動アシストシステムを使えば、一台で両方楽しめます。必要な時にだけ電動アシストを使うというスタイルも、今後増えていくかも知れません。




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この時期まで台風上陸ゼロは11年ぶりだそうですが、12号が本土に向かっています。明日位から大雨でしょうか。

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