October 16, 2020

小型電動モビリティの選択肢

将来の人の移動は変わると言われています。


“Mobility as a Service”、MaaS(マース)です。バスや電車、タクシー、飛行機など、すべての交通手段による移動を一つのサービスとして統合し、ルート検索から支払いまでをシームレスにつなぐという概念です。それぞれの事業主体は別だったとしても、お互いが連携して一つのサービスになると言われています。

折しも、コロナ禍でのロックダウンや外出自粛、海外渡航禁止、そしてテレワークなどによって人々が移動しなくなり、突然大きく変わったのは予想外の出来事でした。これにより、MaaS の普及も後ずれすることになると思いますが、いずれ一つのサービスになっていくのでしょう。

Photo by Sonia Medina,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.MaaS により、移動が便利になるのは間違いありません。今のように、それぞれ別のサービスだと、交通手段ごとにいちいち検索したり移動経路、料金、時刻などを調べなくてはなりません。それぞれの交通手段が別々の運営主体だと、必ずしも接続などが親切に考えられているとは限りません。

MaaS になれば料金の決済も全て一緒に出来ます。電車だけでなく、全ての交通手段を使って経路検索ができ、必要に応じて予約をとったりなど、細かいことを考えなくても一連の移動として使えるので、便利になるでしょう。すでに日本でも、MaaS に向けた取り組みが進行しています。

MaaS になると、相互に連絡するため、今まで移動手段のなかった区間、比較的短い距離の移動サービスも開始される可能性があります。あるいは、目的地までの、いわゆるラスト1マイルの交通手段が整備され、ドアツードアの移動が実現していくかも知れません。

そうした部分の移動を担う候補の一つは、シェア自転車ということになるでしょう。現在は単体ですが、導入する都市が増え、電動アシストの導入なども進んでいます。しかし、自転車だけとは限りません。もっと違う種類の選択肢も考えられます。一般的にマイクロモビリティと呼ばれるような移動手段です。

定義は厳密ではありませんが、通常は時速25キロ未満の速度で走行し、旅客が自分で運転する小型で軽量の車両ということになります。自転車や電動アシスト自転車もその中に含まれますが、ペダルをこがずに電動だけで走行出来る、e-bike、電動スクーター、電動スケートボードなどが考えられます。

内燃機関、エンジンを備えたものは除外です。人力か電動ということになります。近年はバッテリーの性能や小型化が進んだため、自転車タイプ以外にもいろいろなマイクロモビリティが登場してきています。今回は、最近見かけたマイクロモビリティを取り上げてみたいと思います。(それぞれの動画もご参照を。)





最近注目されているのが、電動スケーター、電動キックボードでしょう。これをシェアリングで貸し出す事業を展開するスタートアップ企業も登場しています。呼び方や仕様、形などもいろいろあって、これはその一つに過ぎませんが、電動だけで移動できる手軽な移動手段として認識されつつあります。

mini eBikemini eBike



フル電動の、e-bike もいろいろなものが登場しています。例えばこちらは、ペダルがないだけでなく、ホイールベースの短いのが特徴です。自転車だとこぎにくいと思いますが、フル電動ならばあまり関係ありません。場所を取りにくく、小回りがきく点で、ホイールベースは短いほうが便利かも知れません。

CityRabbitCityRabbit



こちらは、3輪の電動スクーターです。3輪なら安定しますし、乗りやすいでしょう。電動キックボードだとバランスがとりづらいと考える高齢者でも乗れると思います。短い距離ならこれで十分でしょうし、サドルにまたがらないぶん、スーツがシワになりないなど、メリットもありそうです。

HIMOHIMO



ホールディング、折りたたみの小径車もあります。もともとスピードは出ず、長い距離の走行も想定されていません。このくらいの小径車なら、無理にペダルをつけて折りたたみ自転車にするより、フル電動のほうがコンパクトで持ち運びやすく、手軽ということになるかも知れません。

PHAT SCOOTERPHAT SCOOTER



オフロード走行を想定したマイクロモビリティもあります。太いタイヤを装着していますが、ペダルはないので、ファットスクーターと呼ぶのが妥当でしょう。都市部には少ないと思いますが、野山や海岸、非舗装路を移動するには持ってこいだと思います。

SOLOWHEELSOLOWHEEL



ソロホイールと呼ばれるものもあります。これも各社からいろいろ出ていますが、一輪でまたがって乗るスタイルが共通です。航続距離の長さは期待できませんが、少しの距離の移動なら十分でしょう。何よりコンパクトですし、場所によっては重宝するかも知れません。

VeeloVeelo



こちらもタイヤは1輪ですが、またがるのではなく、牽引される形で使います。足元はローラースケートでも、インラインスケートでも、スケートボードでも、車輪がついていれば何でも構いません。その点でフレキシブルでユニークな選択肢と言えるでしょう。

poimopoimo



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こちらもユニークと言えばユニーク、インフレータブルな電動自転車です。車体が柔らかいのが特徴ですが、スピードが遅いので、衝突の危険性は少なそうです。コンパクトにはなりますが、空気を入れたり抜いたりするのは大変で、あまり効率的とは思えませんが、これも新しい発想なのでしょう。

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こちらは、マイクロモビリティと言うより、アートに近いかも知れません。道路上に置いてあっても、配電盤か何かと思って気がつかないか、気にもとめないでしょう。あまり実用的とは思えませんが、街に溶け込むデザインではあるかも知れません。

キリがないので、代表的なもの、特徴的なものにとどめましたが、いろいろあるものです。どんなタイプがマイクロモビリティとして、MaaS の一翼を担うことになるのか、メジャーになっていくかはわかりません。ただ、自転車で自分でペダルをこぐよりラクということを重視する人は少なくないはずです。

ものによって、日本では原付バイクとしてナンバー登録や免許が必要になるでしょうし、国によって、環境によっても変わってきそうです。いずれにしても将来、MaaS が広がっていけば、各交通機関をつなぐいろいろなモビリティが登場してくる余地はありそうです。




◇ ◇ ◇

関東は気温が下がってきました。今週末も天気が悪いようですし、なかなか秋晴れの中、出かけられないですね。

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