October 28, 2020

まずは試してみることが必要

朝晩は多少肌寒くなってきました。


全国的に秋晴れは多くなっていますが、昼間と朝晩との温度差が大きくなっています。体調を崩しやすい時期でもあるので気をつけたいところです。さて、そんな折りですが、前回に引き続き、最近の自転車関連のニュースの中から気になったものを取り上げてみたいと思います。


自転車通勤、茨城の9市町が推進競う 19日から

自転車通勤自転車通勤を推進しようと、土浦市や水戸市、石岡市など茨城県の9市町が共同イベント「自転車通勤チャレンジウィーク」を始めた。19〜25日の期間中に職員の自転車通勤率がどれだけ伸びたかを競う。伸び率が2位以下の市町は1位の市町の魅力などをSNS(交流サイト)で発信する。

政府が新型コロナウイルスの基本的対処方針で自転車通勤を推奨する中、市町が率先して推進機運を盛り上げる。茨城にはサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」があり、多くの市町が観光面でも自転車の活用を進めている。

土浦市など主催者の3市の市長は動画投稿サイト「ユーチューブ」でエールを交換した。常総市、常陸大宮市、かすみがうら市、神栖市、大洗町、那珂市もイベントに参加する。自転車通勤率は職員の自己申告に基づき、今年4月時点に比べた伸び率で競う。11月中旬をメドに1位を決める。

自転車通勤率は各市町でばらつきがあり、4月時点で水戸市が5.8%に対し、石岡市は3.9%という。土浦市は2018年に一部職員の体験プログラムで健康増進の効果を確認し、19年に推奨期間を設けて駐輪場料金を助成したが、今年4月時点の自転車通勤率は5%にとどまるという。(2020/10/19 日本経済新聞)


茨城県の9市町が共同で自転車通勤を推進しています。市町村の職員が率先して自転車通勤をしようという試みのようです。自治体が単独で打ち出すことはありますが、9つの自治体で競うというのは珍しいイベントと言えそうです。クルマで通勤する職員が多く、自転車通勤の余地のある人も多いのでしょう。

ここのところ職場まで直接自転車で通勤するという意味での自転車通勤者が増えていることはメディアでも取り上げられ、その認知度は上がっていると思います。しかし、実際にやろうという人の割合は小さく、何かきっかけがないと、なかなか踏み切れないでしょう。

一般的には興味もなく、ピンと来ない人も多いと思います。やってみたら良かったと感じる人は少なくないですが、実際にやってみないことには、その良さ、メリットも実感できません。一度試す機会を作るという点で意義のあるイベントだと思います。民間にも試してみる動きが、広げられるとさらに有意義かも知れません。


駅前の放置自転車、一番多かったのはおしゃれなイメージの意外なあの駅?

(前略)◆“駅前放置自転車ゼロ”を目指して

放置自転車東京都は、「駅前放置自転車クリーンキャンペーン」を実施して、駅前などに自転車を放置しないよう呼びかけています。

都内では、約2万3000台の自転車が駅周辺に放置され、社会問題となっています。都は、放置自転車問題を広く都民に訴え、行動を促すため、関係機関と連携・協力して、「駅前放置自転車クリーンキャンペーン」を実施しています。

1984年に開始したこのキャンペーンは、ことしで37回目を迎え、1990年に約24万3000台と最も多かった放置自転車などの台数は、それ以降、着実に減少しています。今年中に、駅前放置自転車台数2万台以下を目指し、広報啓発活動が行われています。

皆さん、「ちょっと停めるだけなら」と、自転車を置きっぱなしにしていませんか? 電車に乗り換えて出かけるため、駅の周辺の路上に自転車を停めるのはもちろんのこと、ちょっとしたお買い物の際にお店の前の路上に停めることも放置自転車になります。

昨年度の放置自転車台数の多い駅トップ5では、前年度にはランクインしていなかった幡ヶ谷駅や代官山駅が入っています。そして、意外にも、おしゃれな街のイメージのある恵比寿駅が1位になっています。

放置自転車は、街の美観を損ねるほか、歩行者や緊急車両などの通行の妨げになるなど、社会問題となっています。自転車は駐輪場に停めましょう。

都内の駅周辺の自転車等駐車場は、2746カ所と、前年度より38カ所増え、放置自転車も前年度より約2000台、減っています。ウェブサイトで都内の駐輪場の情報を提供していますので、ぜひご活用ください。

一人一人の心がけで放置自転車をなくすことができます。放置自転車ゼロの、安全でキレイな街にしていきましょう。(後略 2020/10/23 ニコニコニュース)


東京駅など、住宅地でない駅でも、放置自転車が増えていると聞きます。都心であっても、かえって自転車があると移動に便利ということも多いでしょう。恵比寿や幡ヶ谷、代官山は近くに住宅地もありますし、自転車での移動のニーズがあるのは当然で、オシャレなイメージとは関係ありません。

駅前放置自転車の撤去移送に力を入れるのは東京都に限りませんが、基本的にはいたちごっこで、キリがありません。行政は、自転車がとまっているだけで美観を損ねると目の敵にしますが、それは自転車で移動したいというニーズがあるということです。

もちろん、歩行者や緊急車両などの通行の妨げになるのは問題です。自転車を放置するのがいいとは言いません。しかし、撤去移送のキャンペーンを37年もやり続けていることが、いかにイタチごっこで意味がないか、無駄なことを続けているか、端的に表しています。

撤去移送を無駄に続けるのではなく、駐輪場の整備、あるいは邪魔にならない場所への自転車ラックの設置などを打ち出すべきです。市民のニーズに応えるのが自治体の役割であり、それを自転車の利用をしにくくする、一人一人の心がけで無くせというは、方向が違うと思います。

もはや撤去・移送が限られた業者の既得権益になっているであろうことは容易に想像がつきます。もちろん、当座の通行の確保も必要なのでしょうが、無駄な税金の垂れ流しの側面は否めません。放置自転車があるなら、市民の心がけなどと言うのではなく、駐輪場整備などで無くすことを考えていくべぎではないでしょうか。


電動自転車スポーツ化進む ヨドバシ梅田に試乗コース常設

試乗コーススポーツタイプの電動アシスト自転車を楽しむ人が増えている。一般的な「ママチャリ」タイプと比べて値は張るが、デザイン性の高さや走り心地の良さが認知されてきたためだ。

新型コロナウイルスの流行で電車やバスを避ける動きもあり、自転車そのものの人気が高まっている。小売店やメーカー各社は新商品を相次ぎ市場投入し、販売拡大に力を入れている。

JR大阪駅前の家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」の地下2階にある自転車売り場には常設の試乗コースがある。9月末の平日に訪れると、多くの人がスポーツタイプにまたがりアシスト機能の働き具合を確かめていた。

コロナ禍を機に自転車の買い替えを考えているという兵庫県伊丹市の40代の女性看護師は「ママチャリよりも楽に坂道を上れた。見た目もスタイリッシュで格好良い」と試乗後に満足そうに話した。

道路交通法はアシスト機能が働く速度を時速24キロまでと規定。スポーツタイプもママチャリと条件は同じだが、変速段数の多さや車体の軽さが売りで、舗装されていない山道を得意とする商品もある。

メーカー各社はスポーツタイプの新商品を相次ぎ開発し、市場に投入している。パナソニックは8月、希望小売価格が10万円台と70万円台の新商品を発売。ヤマハ発動機やブリヂストンといった大手も品ぞろえを強化している。「サイクルベースあさひ」を全国で展開するあさひは、自社製として初のモデルの販売を今月に始めた。(2020.10.23 産経新聞)


ヨドバシカメラの一部店舗内に常設の試乗コースがあるようです。電動アシスト自転車の人気は高まっており、売り上げも伸びています。まだ普通のママチャリに乗っている人は多いと思いますが、実際に試してみないと、電動アシストのメリットも実感できない部分もあると思います。

その意味で、試乗は有効だと思います。別に電動アシスト自転車を推奨するつもりはありませんが、スポーツバイクも含め、各種の自転車は乗ってみないとわからない部分は多いと思います。特に日本では、自転車と言えばママチャリという人が圧倒的多数で、乗ってみて驚く人は少なくないでしょう。

目的や使い方に合った自転車に乗ってみると、その利便性や快適さ、メリットが理解でき、なんで今まで変えなかったのだろうと思う人も多いではずです。各種の自転車に試乗できる環境が増えれば、日本人の自転車に対する理解を広げ、乗る人に、よりメリットがもたらされると思います。


自転車旅 晩秋感じて 紫波町など貸し出し、11月まで

レンタル紫波町と町観光交流協会、オガール企画は11月まで、レンタル自転車「OGAL RENTAL BIKE」を実施している。自転車に乗りながら、晩秋の田園風景を楽しむ機会を提供している。

町が「自転車のまち」としてPRしていることにちなみ、社会実験の一環として初めて企画。同町紫波中央駅前のオガールプラザで、ロードバイク1台、電動機付き自転車1台、クロスバイク3台の計5台を貸し出す。

申し込みはオガールプラザの町情報交流館総合案内(休館日はオガールベース内のオガール企画事務所)へ。(2020.10.21 岩手日報)


数は少ないですが、スポーツバイクを貸し出すのは、試乗の機会にもなります。地域の観光だけでなく、試乗してみたい人も引き寄せる可能性があります。乗った経験のない人が、実地で試乗できる機会は貴重です。スポーツバイクを貸し出すところが増えるといいなと思います。


焼津市 自転車の事故防止で実証実験へ

ハンプ焼津市で高齢者の自転車事故を減らすため、道路に段差を設置する実証実験を行うことになった。これは、高齢者の自転車事故が増加する中で交差点にハンプと呼ばれる段差を設け、自転車の減速や一時停止を促そうというもので、国交省の「現地実証実験」に採択された。

21日、ハンプの実験場所となる保育園や学校が集中する市道交差点を、協議会メンバーらが視察し、現地に適したハンプの高さや勾配などについて、市の担当者から説明を受けた。焼津市では11月30日から3週間、自転車用ハンプを市道に設置し、速度抑制の効果などを検証することにしている。焼津市によると自転車に特化したハンプの設置は過去に例がないという。(10/23 静岡第一テレビ)


なぜハンプを設置すると、減速はともかく、自転車の一時停止を促すことになるのかの説明はありません。ハンプが一時停止の場所にあると知っていれば、気づかせる効果はあるかも知れません。あるいは、一時停止しても、ハンプを下ることで、漕ぎ出しがラクになるので、止まってもいいと思わせるのでしょうか。

たしかに、必要な場所で確実に一時停止することは重要です。ただ、ハンプだと、効果が認められても、設置には費用もかかりそうです。いまいち、この実験の意図が理解しにくいですが、もし有効に一時停止させることが出来るとしたら、その意義は小さくないと思います。


電動キックボードの自転車レーン走行実証実験。特例制度で要件緩和

電動キックボード電動キックボード事業を展開するLuup、mobby ride、EXxの3社は、特定エリアにおいて電動キックボードの普通自転車専用通行帯(自転車レーン)の走行を可能とする実証実験の計画が、10月16日に「新事業特例制度」に認定されたことを発表した。

電動キックボードは法令上原動機付自転車(原付)に該当し、車道を走行することは法令上の問題はない。しかし3社が参画する、国内電動キックボード事業者を中心に構成されるマイクロモビリティ推進協議会としては、車道走行のみの危険性の懸念から、原付としての走行を行なってこなかった。

一方で歩道の走行は「不適切な走行」に当たるが、原付化の必要性や法令に関する認知が不十分であることから増えているという。こういった課題に対してマイクロモビリティ推進協議会は、規制官庁や街づくり関係者との対話を重ねた上での規制の適正化の実現を目指している。

今回、実証実験の計画が新事業特例制度に認定されたことから、原付としての電動キックボードをベースに、「走行場所の拡大」による安全性・利便性の検証を行なう。具体的には、特例措置により特定エリアにおける自転車レーンの走行が可能となることから、公道(特定エリアの車道+自転車レーンのみ、歩道は走行しない)での実証実験を進める。

実施期間は、10月中旬から2021年3月末まで。実施エリアは下記の通り。

電動キックボードEXx:東京都世田谷区の全域、渋谷区の全域、神奈川県藤沢市の全域、千葉県柏市の一部エリア
mobby ride:福岡県福岡市、広島県尾道市、愛媛県今治市、兵庫県神戸市のそれぞれ一部エリア
Luup:東京都千代田区の一部エリア、新宿区の一部エリア、世田谷区の全域、渋谷区の全域
特例処置は、認定を受けた新事業活動計画のもと実施される実証にのみ適用されるもので、認定を受けていない事業者や個人の電動キックボードの走行には適用されない。

マイクロモビリティ推進協議会は、2021年前半目処に検討がなされる「国家戦略特別区域法に基づく運転者の要件等の特例措置」を講じた実証実験に向け、今回の実証を通して、電動キックボードの適切な走行条件の検証を推進する。(2020年10月16日 インプレス)


一部の海外では実用化され、シェアリングなども行われている電動キックボードですが、日本でも実証実験が始まりました。今のところ原付の扱いですので、歩道走行は出来ません。車道で実験すればいい話ですが、車道でクルマと共存しての走行も懸念される面があるので、一部の自転車レーンを使っているようです。

電動キックボード原付扱いなので、ナンバーを取得し、免許もヘルメットも必要になります。このままだと気軽なモビリティという使い方はしにくいでしょう。一方で、原付でなくなると、他との整合性や違反の取締りの可否、歩道走行による歩行者への危険、保険加入など、いろいろと問題が出てくると思われます。

出力によっては、車道でクルマと共存しても速度差が大きくなります。一方、スピードが出るのに歩道走行となると、危険度が高いでしょう。自転車レーン通行化可となれば、自転車との速度差で問題となる可能性もありそうです。現在の路上のカオス状態を激しくしかねません。

歩道も車道も可となれば、混乱が広がるでしょうし、原付扱いと、そうでないものが混在するようになれば、それも問題になるでしょう。高齢者の買い物難民解消には貢献するかも知れませんが、その場合は免許返納との兼ね合いなども出てきます。まだまだ先行きは不透明というところでしょうか。


木曽路を自転車で コース設定へ木祖村で試走

木曽路木曽地域で対外的に紹介できるサイクリングコースづくりが進んでいる。これまであまり注目されてこなかった分野だが「木曽は自転車も楽しめる」として、6町村ごとにお薦めコースを設ける考え。県木曽地域振興局と県木曽建設事務所は20日、「木曽路サイクリングルート現地検討会」を木祖村で開いた。

この日走ったコースは、同村小木曽のこだまの森から味噌川ダム湖最上流部までを往復する約19キロ。木曽郡内の観光関係者13人が、特産の白菜畑や冠雪した中央アルプスなどを眺めながら約2時間、自転車で走り、実際に楽しめるかや危険性がないかといった点を確認した。

サイクリングルートの検討は、県などでつくる「ジャパンアルプスサイクリングプロジェクト」が昨年、県内を周遊するサイクリングコースを公表したのを受けて始めた。旧中山道の街道や木曽町の開田高原など比較的平たんでサイクリングに適した箇所があるとし、自転車を木曽観光に生かそうと考えている。

木曽地域振興局などは11月半ばにかけて6町村のコース案全ての検討会を終え、参加者が意見を交わす機会を設ける。ここで出された意見を踏まえてコースを設定し、PRを始めるとしている。

この日電動アシスト付き自転車で参加した木曽観光連盟職員の大日方直博さん(50)は「適度な上り下りがあり、楽しいコースだった。ガイドツアーを生み出せる可能性を感じた」と話していた。(10月21日 信濃毎日新聞)



兵庫・丹波篠山市の魅力を自転車で感じる モバイルスタンプラリーが11月末まで開催

スタンプラリー兵庫県の丹波篠山市で11月30日まで、自転車で市内の観光スポットなどを巡るモバイルスタンプラリーと、インスタグラムコンテストを開催している。丹波路を“走る”、秋の味覚を“食べる”、美しい景観を“観る”ことで、季節によってゆるやかに変わる丹波篠山の魅力を五感で感じられるイベントだ。

モバイルスタンプラリーは、スマートフォンアプリ「DIIIG」を活用して、所定のスポットを巡ってポイントを集めるか、3種類のサイクリングコースをそれぞれ完走すると、抽選で賞品がもらえる抽選に応募できる。

ポイント応募抽選の賞品は6コースを用意。100ポイントがトーキョーバイクの自転車本体(1人)、80ポイントがワフーのサイクルコンピュータ(1人)、50ポイントがノグの前後ライトセット(5人)と丹波篠山特産品セット(10人)となる。

完走賞は各コースの完走者抽選で20人ずつにオリジナルサコッシュをプレゼントする。コースは40km、60km、108kmを用意。最長の「丹波篠山チャレンジ108コース」は本格的な峠越えを複数含む、上級者にも走りごたえのある設定だ。

インスタグラムコンテストは、丹波篠山サイクリングワールドの公式アカウントをフォローし、タグ「#丹波篠山サイクリングワールド」を付けて、丹波篠山市内で自転車が写っている写真を投稿すればOK。審査員が写真を選び、10人に丹波篠山特産品セットをプレゼントする。(2020/10/22 サンスポ)


しまなみ海道とか、琵琶湖一周というような分かりやすい場所でないところでは、その特徴をアピールしたり、他と差別化したり、関心を持ってもらって訪問を促すための工夫が必要でしょう。自転車を使って観光振興を図ろうという地域は増えていますし、何か工夫しないと集客が難しいのも確かなようです。


バンクシー、自転車で新作 少女が車輪をフラフープに

素性不明の芸術家バンクシーが17日、写真共有アプリ「インスタグラム」で新作を公表した。自転車のタイヤをフラフープ代わりにして遊ぶ少女を街中の壁に描いた。英メディアによると、新作は中部ノッティンガムにある。

バンクシー

壁の前には、後輪がなく壊れた自転車が標識の柱につながれ放置されており、少女が後輪を使っているように見せる演出を施したとみられる。

廃棄された自転車をモチーフに、これまで度々テーマにしてきた環境問題や消費社会を風刺している可能性がある。(2020/10/19 日本経済新聞)


バンクシーの新作に、自転車が描かれています。タイヤでフラフープする少女で環境問題や消費社会を風刺しているとの解釈のようです。もちろん、放置自転車の問題ではないと思いますが(笑)、環境や過剰消費を言うのに壊れた自転車では、それほど訴求力がない気がするのは私だけでしょうか。


自転車便でコロナ検査を宅配・回収、感染増加のウィーンで新挑戦

コロナ検査宅配ピザの宅配スタッフが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査キット配達員に早変わり──オーストリアの首都ウィーンでは今月から、検査数を増やす新たな取り組みとして、自転車便を活用し始めた。

「ウィーンの街中では、僕らのほうが車より速い。渋滞もするっと通り抜けられるし、駐車場だって探さないで済むからね」。こう語るのは、9月末までは料理の宅配をしていた自転車便ライダーのマルクスさん(25)だ。

配達先の民家では、マスクとゴーグル、新品の医療用手袋を着用したマルクスさんが一家全員にそれぞれ1杯分の生理食塩水を手渡し、検査の受け方を指示する。家族が食塩水で30秒以上うがいをし、それを試験管の中に吐き出すと、マルクスさんが1日8時間の勤務の終わりに研究所に届ける。

コロナ検査宅配他の欧州諸国と同様にオーストリアでも新型コロナ感染者数は急増しており、当局は対応に追われている。そして、国内の感染者のうち約3分の1が人口200万人のウィーンで確認されている。

検査と感染者追跡の迅速化を図る市当局は、自転車便サービス「フェローツェ(Veloce)」と提携。現在、100人以上のライダーが毎日およそ1000人に、市が無料で提供する「うがい検査」を届けている。市は、月末までに配達員を約200人に増やす方針だ。(2020年10月19日 AFP)


再び感染爆発が懸念されているヨーロッパですが、オーストリアでは、ウイルス検査のために自転車便の活用が進められているようです。日本でも一時、保健所の職員が検査施設への輸送も受け持つため、人手が不足して悲鳴を上げていた事例もあるようですから、外部への依頼は有効でしょう。

クルマより自転車のほうが速いのは確かだと思いますし、自転車の活用はその点でも効率的です。唾液の採取なら本人が出来ますし、運搬が自転車便のライダーでも問題ないのでしょう。最近は飲食の宅配でも自転車やタクシーが活躍していますが、検査能力の増強のために、日本でも検討の余地はあるかも知れません。




◇ ◇ ◇

思いつきで言いだしたのか、西村大臣はトーンダウンしていますが、年末年始を17連休にすると給与の減る人や流通の停滞など困る人も多いでしょう。GDPも減り経済損失です。初詣を分散すればいいのではないでしょうか。

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この記事へのコメント
 茨城県のニュースの画像、最後尾の1台を除いて、すべて逆走というのが笑えます。
 新聞社の写真ですから(公務員とは限らないので)まだよいのですが、県の広報の写真がこれだったら、情けないです。
Posted by ひでさん at October 28, 2020 16:53
 連続書き込み失礼します。
 T市の市長のサイトをのぞいたら、サイクリングロードと思しき部分は(掲載の写真と同じ場所らしく)右側を車間距離をあけずに走っている写真でした。
 そのほか、幹線道路では自転車走行指導帯(これであっているかな)を、少し狭めの車間距離(おそらく1秒くらいしか開いていない)と歩道を自転車を降りて通行している姿でした。
 全体としては50点といったところでしょうか。もっと正しい自転車の通行方法を啓もうしてほしいものです。
Posted by ひでさん at October 28, 2020 17:01
ひでさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
写真の中央は市長だったんですね。たしかに、自転車の活用を主張しているのに、交通ルール等が守られておらず、それがバレてしまう写真が載っていたりすることは時々あります。私も他で、何度か見たことがあります。
さも、ふだんから自転車に乗っているように振舞っていたり、サイクリストだとアピールしていたりする場合もあります。
見る人が見れば素人だとバレてしまったり、自転車に慣れていれば、これはナンセンスだろうと笑えたりすることもあります。
中には、撮影の事情等もあるかも知れませんが、それにしても、掲載すれば無知をさらけ出していることになるでしょう。
政策を進める意図で、わざわざ撮った写真もあるのでしょうが、交通ルールを把握しているべきなのは、社会人なら当然のことです。
底が割れていることに気づいていないのでしょうが、発言や行動全般について信用をなくしかねず、人物が見透かされてしまいかねませんね。
Posted by cycleroad at October 31, 2020 22:10
 
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