May 23, 2021

自転車を危険なものにしない

今年も、はや小満を過ぎました。


二十四節気の中でも知名度の低いものの一つだと思いますが、立夏の一つ前です。多くの地域で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の出されている中ですが、季節は確実に進んでいます。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から目についたものをピックアップしてみることにします。


「普通に…」自転車“信号無視”から“逆走” 千葉

危険走行千葉県市川市で、撮影者の車の進行方向が、青信号に変わった直後のことでした。

赤信号になっているはずの方向から、自転車が飛び出してきたのです。さらに、横断歩道を外れると、なんと道路の真ん中を平然と逆走して行きました。

撮影者は「普通にやっているような行動でしたね。自分が進みたい方向に進みます、みたいな状態でした。こっちが車を発進させると、わぁ、当たりそうという状態でした」と話していました。(2021/05/13 テレ朝ニュース)



中央分離帯を逆走する「ママチャリ」動画が話題…自転車が車道を走るときのルールは?

「自転車は車道が原則」ですが、車道ならどこを走ってよいわけではありません。自転車が広い国道の中央分離帯付近を逆走している映像が5月11日、ツイッターで投稿されました。



映像では、ドライバーの自動車が片側3車線の真ん中の車線を走行中、女性の乗っている「ママチャリ」が前方から走ってきます。平然とした様子で逆走していますが、一番右側の車線を走行している自動車とぶつかるのではないかと危なっかしく思える場面です。

●逆走は「通行区分違反」

今回の逆走が交通ルールをはずれたものだということは、その危険度からして直感的に理解できそうですが、実際にはどのような違反となるのでしょうか。

自転車で車道を走る際は、自動車と同じように、対向車線を含めた道路の中央(中央分離帯が目印になる)から左側部分を通行しなければなりません(法17条4項)。

逆走しているということは道路中央の右側部分を通行していることになるので、「通行区分違反」となります。罰則は「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」です(法119条1項2号の2)。(2021/5/19 弁護士ドットコム)



後方確認せずに国道を横断!危険走行する自転車に「非常に怖かった」 埼玉県

後方確認せず8日、埼玉県八潮市の国道298号を走る車のドライブレコーダーが、突然、道路を横断してくる自転車を捉えた。

ドライブレコーダーの映像を見ると、前を走っていた自転車が後方確認もせず、左車線から右車線へと道路を横断しているのが分かる。自転車は原則、左側通行だが、横断歩道もない場所で右車線に移り、走行を続けたという。

映像を撮影した運転手は「入っちゃいけないところに入っているチャリ」と驚きを隠せない。また、目撃者は「テレビで見ている光景がありまして、ちょっと正直びっくりしました。非常に怖かったです」と状況を振り返った。(2021.05.10 アベマタイムス)


各地で、自転車の危険な走行が目撃されています。コロナで自転車に乗り始めた人が増え、慣れていない人が多い可能性もありますが、これまでにも多数目撃されていた無謀、危険な人が、ドライブレコーダーの普及で、報じられるようになったと見るのが妥当でしょう。

一人ひとりに、どのような理由があったのかはわかりません。道交法をよく知らなかった人、自転車での違反など取り締まられることはないと軽く考えている人もいるでしょう。実際には道交法を知っていたとしても、遵守する気が無い、軽んじている人が多いであろうことは容易に想像がつきます。

このことにより死傷するのは本人ですから、自業自得とも言えるでしょう。しかし、巻き込まれるドライバーにしてみれば、たまったものではありません。中にはワザとやるような人もいるでしょうが、普通の人が悪気も無く自然にルールを守っていないのが問題です。

交通安全教室を開いたり、啓発活動も行われていますが、一向に無くなる様子はありません。周囲の大人が守らないのですから、子どもも守らなくなるのは道理です。これは啓発などでは解決困難で、もっと抜本的な方策が必要なのではないかと感じます。

根本的な原因は、何度も書いていますが、自転車の歩道走行だと思います。歩く延長のような感覚で自転車に乗るので、そもそも交通ルールを意識することがないわけです。歩道でもどこでも走りますし、方向もお構いなし、徒歩と同じようにどこでも横断します。

やはり、自転車の歩道走行を全面的に禁止し、本来あるべき車道走行にするしか解決方法がないように思います。同じ人も、クルマやオートバイ、原付に乗る時は、交通ルールを意識するはずです。誰もが自転車が車両であることを意識して乗り、車道走行するという、本来当たり前の秩序を取り戻す必要があるのではないでしょうか。


自転車の危険行為なぜ増えた? 交通事故減少も自転車事故が増加傾向にある背景とは

自転車危険行為増加警視庁の発表によると、最近自転車のトラブルの発生が多く見られるといいます。一体なぜ自転車の事故が多発しているのでしょうか。

仕事中の自転車と歩行者の事故は62.5%増加

昨今、コロナ禍の影響で外出の機会が減る一方で、フードデリバリー市場が拡大しています。なかでも、自転車などでデリバリーを展開する業態が急速に増えていく一方で、そのような自転車の利用に関する悪質マナーや交通トラブルも増加しているようです。

リサーチ会社のクロス・マーケティングは、2020年11月に全国の20歳から69歳までの男女を対象に「食品宅配サービス・フードデリバリーに関する調査」をおこないました。そのなかで、新型コロナウイルスの感染拡大によりフードデリバリーを利用したかという質問について、経験のあると回答した人は39.7%という割合になっています。

また、利用頻度が増加したと回答した人は17.4%、感染拡大後に初めて利用したと回答した人は12.6%でした。このように、感染拡大の影響によりデリバリーサービスの利用が増加。あわせて、配達する自転車の数も増え事故やトラブルなどが多発しているといいます。

全日本交通安全協会によると、2020年の交通事故の発生件数は30万9178件と、2019年と比べて18.9%減少しているにも関わらず、自転車事故は大きく増加しています。

警視庁が発表している「自転車事故の推移(2020年中)」のデータの自転車関与率の推移をみると、2015年は32.3%、2016年は32.1%、2017年は33.4%、2018年は36.1%、2019年は39%、2020年は40.6%と、自転車事故の割合が増加傾向にあります。

自転車危険行為増加最近の自転車の事故について、警察関係者は以下のように話します。

「フードデリバリーサービスの利用が増えていることで自転車の事故が増加傾向にあるのは事実です。デリバリーサービスをおこなうなかで、自転車にスマートフォンホルダーを取り付けて、スマホで地図などを確認している人が多く見受けられます。

ですが、それにより走行中に下ばかり見てしまい、急な飛び出しに気づかず衝突する可能性があります。そのため、腕にケータイを巻くアームバンドなどを使用し、周囲を確認しながら走行するのが良いでしょう。自転車走行中はしっかりとルールに従って安全に走行していただければと思います」

また、実際にフードデリバリーサービスを自転車でおこなっている都内在住の20代男性は次のように話しています。

「2020年の中頃から、とあるフードデリバリーをやっています。自転車があれば気軽に始められるため、仲間内でも本業の合間にやっている人もいます。ただ、一時期始める人が多かったこともあり、都内では配達員が過剰に増えたことがありました。

そうした際に、ひとつでも多くの依頼を受けようとして、信号無視や走行中のクルマをすり抜ける同業者を見たことがあります。 またその頃からニュースなどでも取り上げられていましたので、仲間内ではルールを守るように心掛けていました」(後略 2021.05.17 くるまのニュース)



ウーバー配達員に交通安全講習 埼玉県警など

交通安全講習料理宅配サービスのウーバーイーツジャパン(東京都港区)と埼玉県警は17日、ウーバーイーツの配達員を対象とした自転車講習会をさいたま市南区の自動車教習所で開催した。

配達員が関係する交通事故などが全国的に多発していることを受け、県警がウーバーイーツジャパンに講習会開催を呼び掛けた。

この日は配達員16人が参加し、県警職員のアドバイスを受けながら自転車で走行して安全な運転の仕方を確認した。交通ルールの指導や、スタントマンによる交通事故の様子の再現なども行われた。

参加した配達員の湯田夏子さん(38)は「配達を急がなければならないことも多いが、交通ルールはしっかり守りたい」と話していた。(2021.5.17 産経新聞)



「危ない!」高速を走る“ウーバーイーツ”の自転車…危険な運転なぜ? 誤進入するケースも【福岡発】

高速を走る自転車…カバンには“ウーバーイーツ”の名前が

ウーバーイーツ福岡市東区の福岡都市高速道路を走行している車のドライブレコーダーが捉えたのは、本線の左側を走る自転車の姿。目撃した男性は…

目撃者:
何でって思って、びっくりしましたね。危ないなと思って。自転車が通ってるとは思いませんもんね

男性が自転車を目撃したのは、東区から中央区の天神方面に向かう本線上。さらによく見ると、自転車の男性のバッグにはフードデリバリー業者の名前が…

目撃者:
僕が、あっと思って、カバン見たらウーバーイーツってちょっと見えたんで。後ろ姿しか見えないですけど、普通に配達してる感じでしたね

各地で目撃されている危険な運転…配達の実態は?

一歩間違えれば大事故につながりかねない危険な行為。こうしたフードデリバリーの配達員による危険な運転は、このところ各地で目撃されている。配達の実態を福岡の配達員に聞いてみると…

ウーバーイーツ配達員:
あぶねえ!

記者:
こういうミスはある?

ウーバーイーツ配達員:
ないですよ!

一方でこんな声も…

危険な運転ウーバーイーツ配達員:
ウーバーイーツって、配達スピードが上がれば上がるほど時給がいいので、焦ったら(高速道路に)乗っちゃうのかもしれないですね

ウーバーイーツの収入は歩合制。
数をこなすほど収入が上がる仕組みになっている。このため、時には無理をして宅配を急ぐ配達員もいるという。

誤って都市高速に進入してしまうケースも

では、自転車の男性はどうやって都市高速に進入したのか。

福岡北九州高速道路公社・阿南猛課長:
あそこから進入したとの報告を受けております

そこは、目撃現場から2kmほど手前にある都市高速の香椎浜入口。
県道の脇にあり、坂を上ると本線に合流する形になっていて、「都市高速」や「自動車専用道路」の表示もある。

自転車が進入した原因の1つとして考えられるのが、都市高速の構造だ。(以下略 2021年5月16日 テレビ西日本)


自転車の危険な走行が以前からの問題であることは間違いありませんが、最近の事故の増加傾向の背景に、ウーバーイーツなど、フードデリバリーの急速な普及があると報告されています。警察も問題を把握し、各地でウーバーイーツの配達員に対し、安全指導などを行っています。

これまでも何度か取り上げましたが、ここのところ急激に街で見かけるようになったのも確かですし、危険な走行を見ることもあります。事故やトラブルも増えているわけで、フードデリバリーが便利だからと言って、この状況を黙認すべきではないでしょう。

冒頭の話題で取り上げたように、日本人の自転車の走行マナー、ルール無視の姿勢にも問題があるのは否めません。そのような人も配達員をやっているわけですから、急に交通ルールを遵守するようになることは期待出来ないでしょう。しかし、問題はそれだけではありません。

あえて個別の名前を挙げますが、ウーバーイーツの姿勢に問題があると思います。労災保険などのギグワーカーの問題でもそうですが、この会社は世界各地で問題を起こしています。郷に入っては郷に従うどころか、各国で秩序を乱したり、社会通念に逆らうような振舞いが見られます。

たしかにスタートアップ企業として、従来の古い商慣習や社会秩序を破壊し、新しい社会、変革を起こすためには、多少の摩擦は仕方ないとの割り切りもあるのでしょう。その面を頭から否定するものではありません。しかし、実際に事故やトラブル、死傷者が出かねない事態については看過できない部分があるでしょう。

ウーバイーツは、あくまで飲食店と、配達員という個人事業主とのマッチングアプリを運営しているだけと考えているようです。配達員が事故を起こそうが、トラブルになろうが、ウーバイーツとは関係ないというスタンスです。その言い分にも一理あるとは思います。

しかし、だからと言って事故や危険な走行で市民が迷惑しているのに、知らん顔というのは企業として問題です。昨今よく言われるESGという観点からも疑問です。2番目の記事にあるように、警察と強力して安全教室を開くなど、表面的には協力するような姿勢は見せていますが、それでは問題解決になりません。

危険走行3番目の記事にあるように、急ぐために、あえて都市高速に乗るような人もいます。間違いの人もあるでしょうが、各地で目撃されており、ウーバイーツの配達員が目立ちます。つまり、交通安全教室うんぬんではなく、構造的な問題があるわけです。つまり、配達を急がざるを得ないということです。

配達員は、少しでも多くの注文をこなさなければ稼ぎにならないので、どうしても配達を急ぐことになります。ウーバーイーツにしてみれば、配達時間が短くなることは注文客が喜び、評判が高まります。危険になったりトラブルの可能性が高まるのは配達員ですから知ったことではないのでしょう。

危険な走行してまで、配達時間を短縮させるのが間違っています。ここを根本的に変えるべきです。例えば、距離によって所要時間を余裕を持って設定し、それ以上早く配達しても、次の注文が受けられないといったアプリの改良はいくらでも可能なはずです。

GPSで都市高速を利用したことが判明したらペナルティを与えるとか、特定のエリアで過当競争にならないよう調整するとか、方法はいろいろあるはずです。配達員が急いでも急がなくても同じになれば、はじめて安全に走行する余地も出てくるでしょうし、交通ルールを守るような要請に従う余裕も出てくると思います。


“自転車通勤”普及で支援策検討へ 国土交通省

自転車通勤国土交通省は自転車通勤の普及に向けて、企業による駐輪場の整備などが進むように支援策を検討することにしています。

国土交通省は、温室効果ガスの排出削減や観光による地域活性化、それに働く人の健康増進に向けて自転車の利用を促す2025年度までの計画案をまとめました。

この計画案では、主な通勤手段として自転車が占める割合を、2015年度の15.2%から2025年度には18.2%まで引き上げる目標を掲げています。

実現に向けては、駐輪場を整備する企業に対する補助など、予算や税制面からの支援策を検討することにしています。

このほか、計画案には、自転車で観光を楽しむ「サイクルツーリズム」の普及と地域振興に向けて、自転車用の走行路や休憩施設を備えた「ナショナルサイクルルート」の指定を進めることなどを盛り込んでいます。

国土交通省は、今月下旬に計画案を正式に取りまとめ、自転車の利用促進の取り組みを進めていくことにしています。(2021年5月16日 NHK)


国交省が、自転車通勤の普及を目指しています。このことは歓迎されますが、果たして企業の駐輪場整備に対する補助が、どれほど効果的かについては疑問も残ります。「サイクルツーリズム」も「ナショナルサイクルルート」もいいですが、国交省に求められるのは、まず自転車レーンなど自転車走行空間の整備ではないでしょうか。


自転車であおり運転、「ひょっこり男」に実刑判決

ひょっこり男走行中の車に対し自転車であおり運転をしたなどとして、道路交通法違反(妨害運転)などの罪に問われた成島明彦被告(33)=埼玉県桶川市=の判決が17日、さいたま地裁であった。中桐圭一裁判官は懲役8カ月と罰金20万円(求刑懲役10カ月、罰金20万円)の実刑を言い渡した。

判決によると、成島被告は昨年3〜10月、桶川市や千葉県流山市などで、乗用車の通行を妨害するために自転車で車の前や中央線に飛び出す行為などを繰り返した。

成島被告は自転車で車の前に飛び出す行為を繰り返していたことから、近隣住民らに「ひょっこり男」と呼ばれていた。埼玉県警は昨年6月施行の改正道交法で新設されたあおり運転の規定を自転車に初めて適用し、10月の事案について成島被告を逮捕した。

中桐裁判官は「交通事故を引き起こしかねない悪質な犯行」と認定。成島被告は自転車で進路妨害をしたなどとして、昨年2月にも道交法違反などの罪で執行猶予付きの有罪判決を受けたが、その後わずか1カ月あまりで事件を起こしたと指摘。「嫌がらせをすることで快感を味わいたいという身勝手きわまりない動機で、刑事責任を軽くみることはできない」と述べた。(2021年5月17日 朝日新聞)


この男のニュースは、犯行の目撃、逮捕、起訴と取り上げられてきましたが、とうとう実刑判決が出たことまで報じられています。一般的にこうした事件は、せいぜい報じられるのは逮捕まででしょう。特に模倣犯を呼ぶ可能性が大きいとも思えませんし、ここまで報道されるのは珍しいと思います。

もちろん、自転車のあおり運転が初めて適用されたという事実はありますが、ここまで報じられるのは、相当に関心が持たれた、それほど奇異な犯行ということなのでしょう。再犯ということもあり実刑判決が出たわけですが、さすがに報道もここまでで、出所してまた再犯というニュースがないことを願います。


押し歩き時も補助する電動自転車、パナソニックが発売へ

押し歩きパナソニックは21日、押し歩きを補助する機能がついた電動アシスト自転車を7月6日に発売すると発表した。一昨年の法改正で認められた機能で、国内の商品で搭載するのは初めてだという。電動アシスト自転車はモーターがあるぶん重く、坂道などを押して歩くときの負担が課題だった。

新商品「ビビ・L・押し歩き」は、押し歩くときにハンドル横のスイッチを押し続けている間、補助機能が作動する。その際は、レバーを使ってサドルを前に傾け、乗れないようにする必要もある。乗車中の補助機能は、一般的な電動自転車と変わらない。

電動アシスト自転車は道路交通法上、人が乗ってペダルをこいでいるときしか補助の力を加えられなかった。だが2019年12月の同法改正により、押し歩きの時には「歩行補助車等」とみなされ、時速6キロ以下などの条件下でモーターを動かすことが認められた。

新商品は主に高齢者の利用を見込んだ軽量モデルで、希望小売価格は税込み12万9千円。今後はチャイルドシートを設置できるタイプなどにも、押し歩き補助機能の搭載を検討するという。(2021年5月21日 朝日新聞)


乗ったことはありますが、普段乗っているわけではないので、押して歩く場合に負荷が大きいという課題があったのは知りませんでした。特に高齢者の場合は、押して歩きたい場面もあるでしょう。さすが日本のメーカーらしい細やかな配慮、改良と言えそうです。


自転車の子乗せ「6歳になったら違反」解消の動き 全国で交通ルール見直し その背景

自転車の子乗せ「6歳未満」ルールが全国で見直し

6歳未満広島県警は2021年5月19日(水)、6月1日から変更される県内の自転車交通ルールについて概要を発表しました。
 
広島では6月から、県の道路交通法施行細則が改正され、自転車の「子乗せ」に関するルールが変わります。「自転車の幼児用座席に乗車可能な者」の条件が、「6歳未満」から「小学校就学の始期に達するまで」になります。つまり、6歳に達する年度の3月31日まで、ということです。

「これまで、6歳の誕生日を迎えた子どもを自転車の前後に乗せることは違反になっていました。幼稚園や保育園の年長(5歳児クラス)で、誕生日を境に乗せられなくなる、というのがわかりづらかったことから、年齢ではなく時期で統一します」

広島県警の広報担当はこのように説明し、ルールをわかりやすくすることで、周知を図る狙いもあるといいます。実は広島に限らず、全国の都道府県で同様に定められていた「6歳ルール」を見直すケースが、2020年頃から相次いでいるのです。

自治体関係者も困っていた6歳ルール 改正の動きの背景

「幼稚園や保育園の送迎で自転車を使っているのに、6歳の誕生日がきたら乗せられなくなることが、ずっと問題視されていました」

こう話すのは、子乗せ自転車の安全啓発活動を行う「おやこじてんしゃプロジェクト」代表の宮本直美さんです。6歳ルールを「就学まで」に変更する動きはあるものの、やはり都道府県で異なるため、詳細は改めて確認してほしいといいます。

「6歳で乗せられなくなることを知った親御さんからは『どうしたらいいんだ』という声がある一方、交通ルールを教えるイベントでこのことを質問された自治体の担当者が答えに詰まるケースもありました」(宮本さん)

6歳ルールは昔から存在していたといい、これを見直す動きの背景に、自転車で幼稚園や保育園の送迎をする人が増えていることがあると宮本さんは話します。

要因として、2009(平成21)年の法改正で自転車の前後に子どもを乗せての3人乗りが可能になったことや、電動アシスト自転車の性能が上がってきたこと、クルマでの送り迎えは駐停車が問題になりやすいことなどが挙げられるといいます。

「その分、子どもを乗せた自転車の転倒や、加害者になる事故も増えているほか、ルールを知らない、あるいは知っていても知らんぷりをして、小学生以上の子どもを乗せているケースも多々見られます。チャイルドシートには耐荷重が定められており、それを超えての乗車は危険です」(宮本さん)

自転車は免許制でないため、個々の安全意識を高める必要があると宮本さんは話します。ある意味グレーだった6歳ルールを就学までに改正する動きが、子乗せに関するルールの周知につながるかもしれません。(2021.05.21 乗りものニュース)


こういう、いわば隙間の年齢があるとは知りませんでした。これは、言ってみれば法令の不備であり、元になる法律の主旨からしても当然の修正と言えるでしょう。親に乗せている子どもの年齢を聞いて取り締まるという話は聞いたことがありませんが、各地の細則も改正されるべきでしょう。


〜子どもの自転車事故に関する調査〜自分の子どもが事故の加害者・被害者になった時の対応方法 決めていない、考えたことがない保護者が7割以上

子どもの自転車事故au損害保険株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山田肋蓮以下、au損保)は、全国の小学生から高校生の自転車に乗る子どもを持つ保護者1,000人を対象に、子どもの自転車利用に関する調査を行いました。

コロナ禍により公共交通機関の代替手段として利用が増えている自転車ですが、利用時は安全・安心が何より大切です。今回は初夏を迎え子どもたちの活動が活発になる中、ご家庭で子どもが自転車事故の加害者・被害者になった場合の対応方法を決めているか、自転車のルールを教えているかなどを調査しました。

【調査結果サマリー】

自転車に乗った他人の子どもと事故に遭った、または事故に遭いそうになった(以下ヒヤリハット)経験がある保護者が半数となる中、自分の子どもが事故の加害者・被害者になった時の対応方法は決めていない、考えたことがないとの回答が7割を超えました。

自転車に乗った他人の子どもとヒヤリハットもしくは事故の経験がある人 49.7%(1,000人中497人)

8割の保護者が自分の子どもに自転車のルールを教えている (1,000人中833人)
一方、「スマホをいじったり音楽を聞いたりしながら運転しない」「二人乗りしない」などを教えているのは半数以下

自分の子どもが自転車事故の加害者・被害者になった場合の対応方法
「決めていない」「考えたことがない」保護者が 71.3%(1,000人中713人)(以下、項目のみ)

●自転車に乗った他人の子どもとヒヤリハットもしくは事故の経験がある 49.7%

●8割の保護者が自分の子どもに自転車のルールを教えるも、「スマホをいじったり音楽を聞いたりしながら運転しない」「二人乗りしない」などを教えているのは半数以下に留まる

●さらに、自分の子どもが自転車事故の加害者・被害者になった際の対応方法「決めていない」「考えたことがない」保護者が 71.3%(以下略 2021年5月21日 PRTIMES)


ニュースではありませんが、子どもの自転車事故に対する意識調査が載っていました。事故になった場合、いろいろとケースバイケースでしょうから、対応方法を決めておくというのは、少し聞き方がおかしな気もします。でも、子どもの自転車事故を想定していない人が多いのは確かなのでしょう。

ルールを教えることも大切ですが、全てのケースを想定したり、全てを守る事が期待できるとは限りません。保険会社の調査でセールスの面はあるとしても、自転車保険の加入は考えるべきでしょう。子どもの被害は他の保険もありますが、加害者になる可能性も十分あるわけで、賠償責任も考えておく必要があります。

最後にもう一つ。


自転車に乗りながら自撮り⇒「恥ずかしい瞬間」が生放送されてしまった

自転車での走行中に自撮りをしようとした人の「恥ずかしい瞬間」が、テレビの生放送に映ってしまった。

アメリカの放送局「MSNBC」の番組で、リポーターがカリフォルニア州サンタモニカから中継をしていた所、その後ろで、自転車の運転手が自撮りを始めた。(以下動画参照 2021年05月18日 ハフポスト)











◇ 日々の雑感 ◇

東京五輪開催が2ケ月後に迫る中、国民の多くが反対したまま強行開催するような形は国民や選手にも不本意でしょう。医療体制や感染対策等、どう国民が安全安心になるのか納得が得られるよう努力すべきだと思います。

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この記事へのコメント
cycleroadさん,こんばんは.

自転車の交通道徳の問題は,結局は自転車の乗り手に責任が押し付けられる形になっていて,常々不満に思っております.

時代の進展とともに自転車自体も軽量・高機能化が進み,自転車に対する国民のニーズも変化しているにもかかわらず,道路交通法第63条の4項を金科玉条に,私の知り得る限りにおいて多くの自転車愛用者との対話を一切拒否?し,地域間交通の中における自転車の機能をどう活用するのか考えも無しに「自転車は歩道(歩行者優先)」の道路整備を今なお硬直的に推進している国土交通省(建設事務所)等の姿勢にこそ問題があると思います.

先ずはスポーツ自転車の特質を,警察庁や国土交通省の関係者自身の実体験で納得してから,安全教育も含めたより効果的な対策を立案,検討してもらいたいものですね.それを彼等が知ろうとしなさすぎるから,いつまで経ってもまともな自転車の安全施策が実現しません.
Posted by マイロネフ at May 23, 2021 20:39
cycleroadさん,こんばんは.

自転車は危ない危ないと言いながら,大半の日本国民は自転車の正しい交通ルールにも,より安全で疲労度も軽く快適な乗り方の実技にも全く関心を持っていません.これ程目に余る違反が頻発するのは誰も長年に亘って自転車対策を軽視し過ぎてきた警察庁や国土交通省自身にも小さくない責任があると思っております.

世界の自転車は彼等が思っている以上に進んでいる事を知ってもらいたいものです.
Posted by マイロネフ at May 23, 2021 20:52
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
交通ルールを遵守し、マナーを守っているサイクリストには不満が残る状況ではありますが、多くの守らない利用者がいて、秩序が混沌としているのも確かなので、自転車に対しネガティブな見方が広がるのも、ある程度、仕方ない面はあるでしょう。
ルールを守らない人たちは、サイクリストにとっても危険で脅威になっているわけですが、世間からすれば全部一緒ということなのだろうと思います。
私もこの現状には不満です。いろいろ考えるところもありますが、やはり、自転車の歩道走行をやめることでしか、解決に向かわない気がします。
Posted by cycleroad at May 26, 2021 11:18
オランダやニューヨークのような独立した自転車専用道ネットワーク整備が日本でも進まれるべきですね。
車道における自動車と自転車混在の交通は、重大な欠陥があることをオランダやイギリスは気づいて、自動車を排除した自転車専用道ネットワーク整備に転換しているのが現実ですから。
「自転車は車道」論者に対して思うこととしては、自転車普及を妨げる意図があるのじゃないかと邪推してしまいます。
実際、車道しか自転車が走れない国や地域の自転車の交通分担率は著しく低い。
一方で歩道も通行できる日本では、自転車の交通分担率が高く、その割に歩道上で歩行者と自転車の重大事故が頻発しているということもない。(交通統計を見ればわかります)
結局、自動車を排除した、キックボードやスクーター、自転車など比較的低速な移動手段用の独立したレーンをきちんと整備しなければ、その移動手段は普及しない、ということはこれまでの研究でも証明されているわけです。
世界中の都市の専門家もそれを認めているからこそ、ニューヨーク、ロンドン、アムステルダムなどで「自動車を排除した、自転車等比較的低速な移動手段用の独立したレーンのネットワーク整備」施策が推進されているわけですから。
日本は歩道がその役目を担い続けてきた。
世界各国比較での日本の自転車の交通分担率の高さ、重大事故発生率の低さからして、その行政施策は成功の部類に入ると言えます。
これからは一歩進んで、市街地の車線を減らしてでも、ニューヨークやアムステルダム等の先進都市のように自転車に振り分ける施策が求められる。
それが公益になることが証明されているからこそ、その都市の専門家はそれを進めている。
Posted by Green at July 28, 2021 20:03
Greenさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車専用道や専用レーンのネットワーク整備が望まれるのは、その通りだと思います。
自転車の走行空間が乏しいために、日本では自転車本来の機動力が発揮できず、その有用性がなかなか理解されない面があると思います。
ママチャリで歩道を徐行しているだけでは、時間もかかりますし、ヨーロッパのように都市での公共交通として機能することが実感としてわかないのも無理はありません。
そのことが、走行空間の整備につながらないという悪循環です。特にヨーロッパでは、環境負荷の観点からも自転車レーンの整備が進められており、そういった事情が、もっと知られるようになるといいと思います。
Posted by cycleroad at July 31, 2021 13:33
 
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