June 10, 2021

自転車環境の常態も変化する

まだ6月というのに暑くなっています。


昨日は福岡で、今年初の猛暑日を記録しています。九州などでは記録的な早さの梅雨入りでしたが、関東などでは梅雨入りが遅れ、夏のような暑さとなっています。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースをいくつかピックアップしてみたいと思います。


横断中の自転車にあわや衝突...社用車が危険運転 ドラレコ映像拡散、会社謝罪「恐怖と危険与えた」

自転車を製造、販売する丸石サイクル(埼玉県吉川市)は2021年6月7日、乗用車を運転していた従業員が危険行為におよんだとして、「多くの皆様に恐怖と危険を与えてしまった事を深く反省し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

危険運転をとらえたドライブレコーダーの映像がツイッターで拡散し、同社に批判が集まっていた。

「いち早く打開したい気持ちになって...」

映像では、対向車線を走る丸石サイクルの社用車が映っていた。赤信号にもかかわらず横断歩道を直進し、自転車で横断する学生の列とぶつかりそうになる様が確認できる。

あわや衝突事故の衝撃シーンに、投稿者は「突進してきたから轢くのかと思った」と緊迫感を伝えている。映像は広く拡散し、「これは悪質」「どうすればこんな運転できるんだ」と非難が集中した。

丸石サイクルは7日、自社サイトで事実関係を認め、「弊社従業員による危険な運転で多くの皆様に恐怖と危険を与えてしまった事を深く反省し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

運転していた従業員は懲戒処分とし、管轄の警察署にも出頭したという。

「交通法規の遵守は当然のことながら、交通違反、危険運転は許さないという基本方針のもと、思いやりのある運転を心掛け、同じような行為を起こさない様にいたす所存でございます」と再発防止を誓っている。

同社は7日、J-CASTニュースの取材に、危険運転をした理由を「赤信号中に交差点内にとどまる形になってしまったので、いち早く打開したい気持ちになって直進してしまったようです」と説明している。

なお、「クラクションを鳴らしながら直進していた」「危険運転の常習犯」との旨の書き込みも寄せられているというが、事実ではないとした。(2021年06月08日 J-CASTニュース)


SNSで拡散した危険運転のクルマの映像が、丸石サイクルの社用車だったことから、同社に批判が集まったようです。自転車メーカーの社用車が自転車利用者を危険にさらすという事態です。これは謝罪をせざるを得ないでしょう。懲戒処分や警察出頭も妥当な措置だと思います。

ただ、以前なら同様のことがあっても、会社が責任を問われる事態にはならなかったはずです。これも、ドライブレコーダーの普及のおかげです。こういうことも起きうる、事故を起こさなくても危険運転をすると、こうした形で罪を償わざるを得ない可能性があるということを、広くドライバーは教訓にしてほしいものです。


「返せば問題ないの?」放置自転車の無断使用、有罪・無罪の境界線はどこに

有罪・無罪の境界線放置自転車を使ったとして、占有離脱物横領罪で起訴された被告に対する無罪判決が昨年、大津、福岡両地裁で相次いだ。

福岡の事件については今年3月、福岡高裁で1審判決を「社会通念に反する」として破棄し、有罪判決が言い渡された。

地裁では、いずれの被告も、以前に無断使用した後、元の場所に戻していたため、「返すつもりだった」との言い分が認められた。一方、高裁は「使用中は所有者の権利を侵害している」と判断。その境界線は――。

「借りて返せば問題ないの?」「無断で使った時点で泥棒だろ」「有罪判決になるのは当然だ」――。自転車絡みの犯罪で同じ時期に2件続いた無罪判決と、高裁で逆転した有罪判決に対し、SNS上では裁判所の判断に関する書き込みが相次いだ。

大津地裁で昨年10月に無罪を言い渡されたのは、ホームレスだった男性(51)。男性は野宿していた滋賀県東近江市内の公園付近で同6月、園内に放置されていた無施錠の自転車を無断で持ち去ったとして占有離脱物横領罪で逮捕、起訴された。

男性側は「一時的に借りただけ。(元の場所に)戻すつもりだった」と無罪を主張した。同罪の成立には、他人の物を自分の所有物として扱う「不法領得の意思」が必要となる。男性は約700メートル先の電話ボックスまで自転車で移動し、戻る途中に逮捕されたが、その1週間前にも電話ボックスまで往復し、放置場所に自転車を戻していた。

判決は使用距離や時間が短かったことに加え、1週間前に元の場所に戻していた点を重視。「不法領得の意思はない」と判断した。ただし、斉藤隆広裁判官は「犯罪と紙一重の行為です」と男性にくぎを刺した。検察側は罰金10万円を求刑していたが、控訴せず、無罪が確定した。

福岡地裁でも同9月、福岡市内の市営住宅の駐輪場にあった盗難自転車を使った男(25)が無罪判決を受けた。大津地裁と同様、過去に何度か元の場所に戻していたため、「返還を前提とする一時的な借用」と判断された。

検察側は控訴し、今年3月、福岡高裁は、12時間にもわたる無断使用で短時間でもなかったなどとして、「後で返すつもりでも、使用中は所有者の権利を侵害した」と指摘。「不法領得の意思は認められる」と、懲役6月を言い渡した。

最高裁によると、占有離脱物横領事件で、2019年までの5年間に言い渡された判決は1074件あり、全て有罪だった。

線引きはどこにあるのか。元裁判官らによると、有罪と無罪の判断基準を示した最高裁判例はなく、自転車の使用期間が長かったり、別の場所に乗り捨てたりした場合、有罪になりやすいという。ある検察幹部は「返すつもりがあったか否かは被告の内心の問題。結局は裁判官の心証次第だ。客観的に立証するのは難しい」と漏らす。

2019年の自転車盗は約16万8000件、20年は約12万件。元東京高裁裁判長の門野博弁護士は「刑事裁判は無罪でも、倫理的には許されない行為。民事上の賠償責任は生じうる」と指摘する。

◆占有離脱物横領罪=所有者の元から離れた物を横領する行為。電車内に置き忘れた傘や放置自転車などの無断使用が該当する。法定刑は1年以下の懲役、または10万円以下の罰金か科料。(2021/06/07 読売新聞)


他人の自転車を盗んで勝手に使ったのに罪に問われないというのは、釈然としません。盗みが見つかったら、返すつもりだったと言えばいいことになってしまいます。情状酌量の余地があったのかも知れませんが、これが前例となれば、広く自転車盗を許すことになりかねないと思います。


「ウーバーイーツ」の自転車にあおり運転…「道の真ん中走っていることに腹立った」

ウーバーイーツ料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の自転車の前で急停車する「あおり運転」でけがを負わせたとして、愛知県警千種署は1日、名古屋市名東区牧の原、自称アルバイト平野晶久容疑者(24)を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)などの疑いで逮捕した。

発表によると、平野容疑者は5月4日午後1時50分頃、同市千種区の市道で軽乗用車を運転し、豊田市の自営業男性(34)の自転車を追い越して進路に割り込み、直後に急停車。男性を車の後部に衝突させて軽傷を負わせ、そのまま逃走した疑い。

平野容疑者は「自転車が道路の真ん中を走っていることに腹が立った」と容疑を認めているという。(読売新聞 2021年06月02日)


あおり運転は許されるべきではありません。ただ、自転車が道路の中央を走行するのは道交法違反です。わざわざ自転車に対してあおり運転をするほど腹の立つ走行だったのかも知れません。ウーバーイーツの配達員の傍若無人ぶりは、いろいろと物議を醸しているだけに、事件の要因が何かあったのではと思ってしまいます。


自転車通勤手当を増額、車利用者と同額に 環境・健康に配慮、滋賀・守山市

自転車通勤手当滋賀県守山市は、自転車・二輪車利用者の通勤手当を自動車利用者と同額に引き上げる。環境保全への貢献や職員の健康増進が狙い。

給与に関する条例の一部改正案を4日開会の市議会6月定例会に提出し、可決されれば8月から施行する。

市は、職員への通勤手当として▽距離2キロ以上5キロ未満で自転車2500円、自動車3900円▽同5キロ以上で自転車4600円、自動車5700円−をこれまで支給してきた。市人事課によると、5月1日時点で給与支給対象者955人のうちマイカー通勤は564人、自転車・二輪車通勤は100人といい、手当の増額は年間で総額約150万円を見込んでいる。

庁舎建て替えに伴う解体工事の準備が8月から始まり、敷地内にある職員用の駐車場(90台)が使えなくなる。マイカー通勤を続ける人は市役所周辺の新たな駐車場を利用する必要があり、担当者は「これをきっかけに自転車通勤の職員が増えれば」と話す。(2021年6月6日 京都新聞)


自転車通勤に特別な手当を出すべきとは言いませんが、クルマと同等には引き上げてもいいでしょう。まだまだ自転車通勤に対する認知度は低く、認めなかったり、奨励しない企業・団体も多いですが、少しずつでも対応を見直すところが増えることを期待したいと思います。


紀南1周自転車マップ配布 「クマイチ」実現へ加速

クマイチ和歌山県の紀南1周約240キロを走る「クマイチ」のサイクリングツアー開催を目指す一般社団法人「紀州くちくまの未来創造機構」(同県上富田町)は、コースを図示したマップを作製した。

機構が町内で運営するサイクリストの拠点「KMICH(クミッチ)」で無料配布し、人気を集めている。ツアー実現に向けた動きが加速しており、機構は「『クマイチ』を自転車コースとしてぜひ普及させたい」としている。

機構は昨年7月、電動アシスト付きマウンテンバイク(Eバイク)をレンタルする「クミッチ」をオープン。地元自治体でも、レンタサイクルを活用した観光の連携で、すさみ、上富田、古座川、白浜の4町と南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートが協定を締結した。

今年3月には「クマイチ」を盛り上げるためにシンポジウムも開催した。

シンポジウム開催に合わせ、これまでなかったコースを図示したマップ千部を作製し、配布。好評で、すべて配布されたことから、新たに千部を増刷した。

マップは、サイクリングジャージーのポケットに入るように、折りたたむと縦14・5センチ、横7・5センチのサイズで、広げるとA2判(縦59・4センチ、横42センチ)になる。

クミッチを出発して反時計回りに走り、すさみ町、串本町、那智勝浦町、新宮市、田辺市本宮地区などを通り、クミッチに戻る約240キロを図示。当初約200キロとしていたが、計測し直したところ約40キロ増えたという。

また、コースや周辺の観光スポットも取り上げており、熊野本宮大社(田辺市本宮地区)、熊野那智大社(那智勝浦町)、熊野速玉大社(新宮市)などが紹介されている。

近畿の自転車コースとしては、琵琶湖1周の「ビワイチ」や淡路島1周の「アワイチ」が知られているが、機構の自転車ツーリズム担当、瀬戸陽子さん(52)は「この2コースに続く関西の代表コースにしたい」と強調。「紀南の西側ではツアー実現に向けた環境が整ってきた。今後は東側とも連携を密にしたい」と話している。

無料配布しているマップの問い合わせは機構(0739・34・3115)。(2021/6/8 産経新聞)


湖の周回とか、島一周などでなくても、「○○イチ」などと名付けてアピールしてもいいでしょう。あまり各地で増えてしまうと、差別化したり、覚えてもらうのが難しくなりそうですが、コースを設定できるなら、しない手はありません。ただ、名乗るからには、走行環境の整備など、中身にも力を入れてほしいと思います。


五輪ボランティア半数以上が辞退…自転車ロードレース開催地の山梨

五輪ボランティア東京五輪の競技会場周辺で活動するボランティアについて、山梨県の募集に手を挙げた163人の都市ボランティア(シティキャスト)のうち、半数以上の85人が辞退したことが県への取材で分かった。

県内では7月24、25日に山中湖村などで自転車ロードレース競技が予定されており、ボランティアは23〜26日にコース周辺や最寄り駅で交通案内や来場者の支援を行う。県が2019年に100人程度を募集したところ、163人が応募した。

活動には研修への参加が必要だが、19年6月に行われた1回目の研修に参加したのは142人だった。今月3日の時点でさらに減って、約半数の78人となった。うち2人は参加するかどうか、まだ回答をしていない。

今月中旬にも現地での研修を行うが、さらにボランティアが減る可能性もあるという。県によると、研修に参加できずに辞退した人もいたが、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に挙げた人もいた。

県オリンピック・パラリンピック推進課は追加募集は考えていないとし、「人数は多めに確保していたので、大会運営には影響はないと考えている」としている。(2021/06/06 読売新聞)


いまだに五輪の開催の是非に議論がありますが、政府の開催の意思は固そうです。ただ、このようにボランティアが減るなどして、開催しても不備が出るというのでは問題です。政府は、やるならもっと明確に開催意志を示し、ボランティアの人が後ろめたく感じなくてすむようにすべきでしょう。


「軽い、赤ちゃんみたい」 小学校で自転車競技の出前講座 静岡・御殿場市

出前講座東京オリンピック開幕まであと50日。自転車ロードレースのコースになっている静岡県御殿場市が、市内の市立東小学校で競技の魅力を伝える出前講座を開きました。

講師から、競技用の自転車を見せてもらった児童たち…。
講師:「オリンピックもこの自転車に乗って日本の選手が走ります」
児童:「この3つの中でどれが一番(値段が)高いですか?」
講師:「これが一番高い」
児童:「いっぱい触わっとこ!」

講座には6年生58人が参加。ロードレースの動画を見たり、実際に使う自転車を触ったりして競技の魅力に触れました。

男子:「(競技用自転車が)めっちゃ軽くて、赤ちゃんを持っている感じでした」
男子:「(五輪は)一生に一度あるかないかの体験なだと思うので楽しみたいです」(2021-06-04 静岡朝日テレビ)


コロナ禍の中でも、このような出前講座が行われたようです。ただ、全体としては、自粛されたイベントも多かったはずです。こうしたイベントは、子供たちに自転車競技を知ってもらい、興味を持ってもらうのに大いに有効と思われるので、とても残念です。

自転車競技に興味を持つことで、いつも乗る自転車とは違う世界があることを知り、自転車に対する見方も変わってくるはずです。交通ルールを知り、安全な走行に気をつけることにもつながります。将来の自転車社会の秩序にも影響を与えうる、自国開催という絶好の機会だっただけに、不運だったと言わざるを得ません。。

パンクした自転車、かごに残された手紙が「神様かな」と話題に

神様かな「恩に思ったら…」おじさんの真意は?

登校中、突然パンクしてしまった自転車。授業が終わって、回収しに行くと、自転車に異変がありました。かごに残されていた手紙に「神様かな」と共感が集まっています。投稿者に話を聞きました。話題になったのは、やういも@イラスト(@ppt_ppt_ppt_ppt)さんがツイッターで投稿した写真です。

え、嘘やろ?

一言添えた画像には、自転車のかごに入れられた手紙が映っていました。手紙はワードで作ったようなシンプルな文面でこうつづられていました。
朝方 困ってたみたいなので、暇なオヤジがパンク修理しておきました

パンクは完全に直っていました。
空気圧が完全ではないので、速やかに補充した方が良いと思う。

手紙はこう締めくくられていました。
「ありがたいと『恩』」に思ったら、家族でも誰でもいいので、何か一つ『恩を返して』下さい。
 暇なフーセンおじさん

手紙はこれだけの内容で、差出人の連絡先などもありませんでした。この画像を見た人たちは、「か、神様かな……?」「めちゃめちゃいいおじさんすぎない?」「ペイ・フォワードだ……」「暇をもて余した行動がかっこいい」などと、コメントが集まり、7万件以上のいいねがつきました。

30分自転車を引きずり歩いた

投稿したやういもさんに話を聞きました。やういもさんは大阪在住の大学生で、イラストレーターとしても活躍しています。毎週100キロ以上こいでいるという愛車は、かご付きのマウンテンバイクのような自転車。5月26日の朝、登校中、この愛車が、家から出発して10分くらいのところで、段差にひっかかり、パンクしてしまいました。

神様かな自転車をずっと引きずり、大学に向かおうとした、やういもさん。忙しい朝の道、学生やサラリーマンなどいろいろな人がその必死な姿を見ていましたが、誰にも声は掛けられませんでした。

30分ぐらい自転車を引きずりながら歩いたところで「これはもう間に合わないな」と諦め、やむなく自転車を近くの公園に置かせてもらいました。授業をオンラインで受けるために自宅に戻ったそうです。

夕方、自転車を回収するために公園に戻ったところ、自転車のパンクが直り、この手紙が、かごの中に貼ってあったそうです。驚きのあまり、この体験をすぐに投稿しました。

優しくなろうと思った

自転車は、何の違和感もなく、快適に乗ることができているそうです。あれから、おじさんには会っていません。「おじさんも多分僕と会って何かして欲しいとか思ってないと思うので、僕は誰かが困っていたら助けることをしていきたいと思っています。もし会えたとしたら、感謝を伝えたいです」

多くの反響があった投稿につなげるようにして、やういもさんはこんなメッセージを書いています。

これを見て私は優しくなろうと思いました。皆さんもぜひ周りの人に優しくして下さい(2021/06/08 withnews)


フィクションのような話です。他人の自転車のパンクを、頼まれもしないのに直してあげる奇特な人は、なかなかいないでしょう。もしかしたら、自転車店勤務の経験があるなど、慣れていたのかも知れませんが、それでも勝手に他人の自転車にさわれば、問題もおきかねませんし、なかなか出来ないことだと思います。

自分で修理が出来ない人なら特に、神様かと感じるかも知れません。「情けは人のためならず」と言いますし、こうした小さな好意で、恩を返したいと、親切が広がれば、世の中も少しは良くなるかも知れません。コロナでイライラしていたり、それを反映したような事件も多い中、少しほっとする話です。


まるでゲーム 動画で自転車安全利用促す・仙台

まるでゲーム若い世代に自転車を安全に利用してもらおうと、東北工業大学の学生が動画を制作し7日、その発表会が開かれました。

仙台市青葉区のせんだいメディアテークで行われた発表会には、東北工業大学の学生ら約60人が参加しました。動画の制作は若い世代に自転車を利用する際のルールやマナーを守ってもらおうと仙台市が企画したもので、東北工業大学の学生10組が制作した30秒の動画10本が上映されました。

仙台市で2020年に発生した自転車事故による死傷者の約4割は10代から20代が占めています。7日発表された動画は、仙台市の公式ユーチューブチャンネルや大学のホームページで公開される予定です。(2021/6/7 東北放送)


コロナ対策の呼びかけもそうですが、なかなか若い世代にメッセージが伝わらない時代です。テレビを見ない人も増える中、インフルエンサーのSNSや動画は、広く啓発活動に有効と見られます。自転車の安全利用、ルールについても、広く知ってもらうきっかけになり得るでしょう。

ただ、面白くなければ動画も見てもらえません。自転車の安全とかルールなどを面白おかしくするのは難しいと思うので、ゲームっぽくするのは一つの手でしょう。ルール無視は若い世代だけではありませんが、大学生や高校生など若い世代が啓発するようなスタイルが出てくると、世の中の自転車秩序も少しは変わるかも知れません。


トラックに新機能 自転車など検知で自動停止 事故減少に期待

新機能トラックが交差点で自転車などを検知すると自動的に停止する新しい機能が開発されました。いわゆる巻き込み事故の減少につながると期待されています。この機能は、商用車メーカーの三菱ふそうトラック・バスが開発し、先週、発売した新しいトラックに導入しました。

センサーが車の前方だけでなく左側の状況も検知するのが特徴で、すぐ横に自転車やオートバイがいるにもかかわらず、左にハンドルを切ったり方向指示器を出したりすると警報音を出して知らせます。そして、さらに接近した場合は、自動で車が停止する仕組みです。

会社では、この機能を左折時の巻き込み事故の防止に役立てたいとしていて、国土交通省によりますとこうした機能がついたトラックが市販されるのは国内では初めてだということです。

全日本トラック協会のまとめでは去年、トラックが交差点で人をはねて死亡させた事故は51件で、このうち左折時は19件と、右折や直進のときより多くなっています。

三菱ふそうトラック・バスの安藤寛信 開発本部長は「大きく、重いトラックは一度事故が起きると甚大な被害を与えることにもなる。被害を軽減したり事故自体を減らしたりすることに今後も力を注いでいく」と話していました。

左折時に警報音で知らせる装置 義務づけ

国土交通省は、トラックによる左折時の巻き込み事故が後を絶たないことから車の保安基準を見直しました。来年5月からは8トン以上のトラックの新型車を対象に左折時に自転車などが車に近づいた場合、警報音で知らせる装置を取り付けるよう義務づけます。さらに、2024年5月からは新車のトラックすべてに適用するということです。(2021年6月7日 NHK)


これは、直接的に自転車の安全性を高める装置と言えそうです。世界的にも自動運転の開発が進み、センサー技術なども高度になる中、なぜこのような装置が開発されないのか、と以前にも書きましたが、ようやく動きが出てきたのは、朗報と言えるでしょう。早急に普及させてほしいものです。


車線減らして自転車レーン 井ノ頭通りと船堀街道で先行整備 4車線→2車線で再編

車線減車線減らして自転車レーンに

東京都建設局が2021年5月、今後の都内における「自転車通行空間整備推進計画」を策定、そのなかで今後の自転車レーンの整備手法などについて言及しています。

これまで、道路の幅員や中央分離帯、停車帯などの見直しにより、限られた道路空間に自転車の走行帯などが整備されてきました。今後さらに、片側1車線を減らすなど、道路幅員構成の再編による自転車通行空間の確保について検討するとしています。

その「現時点で実施が可能な箇所」として、武蔵野市の井ノ頭通りと、江戸川区の船堀街道が挙げられています。これらは、必要な車道幅員が確保されておらず自転車走行の安全性に問題があり、車道を4車線から2車線に変更しても交通状況への影響がない箇所だそうです。(2021.05.30 乗り物ニュース)


世界の都市では、コロナ禍を奇貨として、自転車レーンを大幅に増やす動きが広がっています。ようやく日本でも出てきたかと感じますが、まだまだ限定的で、ごく僅かと言わざるを得ません。一番の違いは、クルマの通行に影響がない箇所という考え方でしょう。

ヨーロッパなどでは、大気汚染や温暖化対策の観点から、クルマの利用を減らし、渋滞を減らすため都市への流入を減らそうという考え方が広まっています。このあたりが違いを生んでいるのでしょう。日本でも、クルマに影響が出ないではなく、クルマの通行を見直す議論になってほしいところです。


電動自転車2年間レンタル無料!「Animo」子育て応援プロジェクトスタート

レンタル無料6月1日(火)より、保育園運営やひとり親家庭の支援事業などを手がける「Animo(アニモ)」が、「サカイサイクル」と共に子育て応援プロジェクトとして、保育園の送迎に使えるチャイルドシート付き電動自転車の2年間無料レンタルプログラムをスタートした。

子どもの送迎や買い物を少しでも楽に!

コズレ社が実施した「親子の自転車乗車に関するアンケート」によると、電動自転車を購入したきっかけとして、6割近くを子どもに関連する理由が占めているという。また、非電動自転車と比べてもより日常的に利用されている実態が明らかとなり、子どもを連れての外出に、電動自転車のニーズが高いことが分かる。

今回、「Animo」の“日々の保育園の送迎をはじめ、買い物など、子どもを連れての日常的な移動による体力的負担を少しでも楽にできれば”という想いに、“セイギのサイクるプロデュース”を掲げる「サカイサイクル」が賛同し、今回の子育て応援プロジェクトが実現した。

フロントチャイルドシート付き

同プログラムでは、「Animo」が運営する保育園に入園した0〜1歳児の保護者のうち、レンタルを希望し所定の手続きをした人が対象となる。

レンタル車両は、フロントチャイルドシート付きのブリヂストン社製「bikke POLAR」158,180円(税込)。在園中のレンタル料は「Animo」が負担し、申込者は1年に1度、定期点検を受けることも可能だ。

プログラム終了後は電動自転車が貰える

さらに、2年間のプログラムを終了し卒園した人には、電動自転車がそのままプレゼントされる。電動自転車を無料レンタルして、子育ての負担を少し軽くしてみては。(2021/06/07 ストレートプレス)


電動アシスト自転車を無料レンタルし、そのままプレゼントとは太っ腹です。一般的には待機児童が問題となっていますが、地域によって、年によっては、入園希望者が少ない場合もあるようです。保育園を運営する事業者としては、児童の確保策が必要になっているのかも知れません。


下着は不要 でもマスクは必要 フィラデルフィアでの「裸の自転車大会」で新たなルール

マスクは必要健康美のアピールや化石燃料使用への抗議行動の一環として2009年に米フィラデルフィア(ペンシルベニア州)で始まった裸の自転車大会「フィリー・ネイキッド・バイク・ライド」の組織委員会が、今年度の日程とルールを発表。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は中止となったが、今年は8月28日にフィラデルフィア市内を巡る10マイル(約16・1キロ)のコースで実施されることになった。

かねてから参加者は下着さえも着用する必要はなく、その部分には変更はないものの、今年は感染防止の目的でマスク着用が条件。フィラデルフィア市当局の要請に従うことになった。

ペンシルベニア州では今年1月初旬の段階で新規感染者が1万人を超える日もあったが、4月からは減少傾向に転じ、6月5日の感染者は386人。必要回数のワクチン接種を完了した人は全体の44・9%と全米平均(42・1%)を上回っているが、ウエアなしという“無防備”の状態で1000人近くが参加するイベントだけに、マスクは“規制緩和”の対象外となった。

なお参加者が集合場所となっている公園までは通常の姿で移動。そこで服を抜いてスタートを待つことになっている。(2021年6月7日 スポニチ)


ネイキッド・バイク・ライド自体は、昔から各地で行われています。昨年は中止のところが多かったようですが、今年は再開するところもあるようです。感染対策なので真面目な話なのですが、全身ヌードでも構わないのに、マスクだけは着用というのは、なんとなく間抜けな感じがしないでもありません。




◇ 日々の雑感 ◇

代々木公園は撤回しましたが他のパブリックビューイング会場はそのままです。都知事がふだんから人流を減らせと言っているのと明らかに矛盾します。中止すべきと思いますが、何か中止出来ない理由があるのでしょうか。

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