July 22, 2021

ハイテクだけが技術じゃない

近年の技術革新には目を見張るものがあります。


半導体や各種センサー、素材開発や加工技術の進歩も急ですし、インターネット、IoT、5G、VR、SNS、AIなど、新しい技術トレンドが次々と出てきます。昔だったら考えられなかったようなことが実現したり、私たちの生活を変えたりしているのは間違いありません。

自転車用品という狭いカテゴリーの中だけでもそうです。従来からある製品もLEDやリチウムイオン電池で小さく軽くなっただけではなく、最近はスマホと連動させたりすることで、ネット技術を活用したハイテクな機能を実現するアクセサリーも多数登場しています。

新しいアイディアと多少の技術があれば、個人でもクラウドファンディングで資金を調達して、製品を展開出来る時代です。このブログでもいろいろ取り上げてきましたが、自転車生活が便利になったり、これまで思いもよらなかったことが可能になったりしています。

ただ、必要なのは新しい技術トレンドやハイテクとは限りません。アナログだったり、旧来の技術、電源すら必要としない製品だって、場合によっては、自転車の利便性につながる可能性があります。今回はそんな、どちらかと言うとアナログだったり、ローテクなアイディアを取り上げてみたいと思います。

SigeesSigees

こちらは、“Sigees”、自転車用のウィンカーです。ハンドルバーの、指が届く位置に取り付け、指で動作させます。夜間用にLEDもついていますが、矢印で方向を示すというアナログさです。クラウドファンディングサイトで見たのでなかったら、数十年前の製品と思ってしまうでしょう。

SigeesSigees

矢印を伸ばすことで右左折の合図としています。矢印の長さで方向転換の意思表示をするわけですが、短い時にも矢印は見えていますし、後続のドライバーとしては、注意深く見ないと矢印が伸びているのか収納されたままなのかわかりません。そもそも見たことがないと、ウィンカーだと気づかない可能性もあります。



利点としては、点滅光は別として電池切れの心配はなく、指で動かすので確実に動作させられることでしょうか。個人的にはこのアナログなテイスト、必ずしも嫌いではないですが(笑)、さすがに使う気は起きません。下手をするとウケを狙った製品に見られかねません。目標金額の3%にとどまり、資金調達には失敗しています。

ET-oneET-one

こちらは、“ET-one”、ペダルをロックに使うアイディアです。棒のようなパーツをペダルに取り付けることで、スポークと干渉する形となり、動かしたり、乗って盗むことは出来なくなります。もちろん棒を取り外すには鍵が必要なので、簡単には取り外せないようになっています。

ET-oneET-one

ペダルをロックの代用したため、わざわざ重いU字錠などを持って行く必要はありませんし、棒のようなパーツは、フレームに沿って取り付けておけば邪魔になりません。たしかにパーツを流用した点で合理的ではありますが、機能としては馬蹄錠などとかわりません。



つまり、固定物とつなげて施錠するわけではないので、持ち上げて持ち去ることは可能です。そのまま走り去ることは出来ないとしても、本体を持ち去って、ペダルごと取り外すことは可能でしょう。乗り逃げはともかく盗難防止としては不十分です。こちらは募集中ですが、現時点で目標金額の0.3%にとどまります。

SpeedSipSpeedSip

こちらは、“SpeedSip”、自転車用のボトルです。一般的なボトルだと、走行中に水分補給するには、身体を前傾姿勢から起こすか、首を横に傾げるかせざるを得ません。しかし、このボトルは飲み口の形状を変えたことで、姿勢を変えずに水を飲めるというアイディアです。

SpeedSipSpeedSip

たしかに、これなら前傾姿勢のまま水分補給できますし、飲む時に前方から視線がそれることによる危険もありません。レースの途中で、少しでもタイムロスをしたくない場合などには役に立ちます。視線を前に向けたまま飲めるのは安全でもあります。





ちよっとした工夫ですが、なるほどこれは有用でしょう。言われてみれば納得するアイディアです。残念ながら、一般の人のニーズがあまりなかったのか、目標金額の6%にも届かず、資金調達には失敗しています。ただ、製品化はされて、アメリカのネット通販などでは売られているようです。

CORKY XCORKY X

こちらは、“CORKY X”、サングラスなどに取り付けるバックミラーです。サイクリストで、なんらかのアイウェアを着用する人は多いでしょう。汎用性があるので、手持ちのアイウェアに装着できます。基本的に姿勢を変えることなく後方確認が出来ます。

CORKY XCORKY X

バックミラーは、どうしても死角が出来ますので、安全面や確実性から言うなら、振り返って直視で確認すべきです。しかし、進路変更しない時でも、後方からの車両の接近が、常に視界の隅に入っているのは意味があるでしょう。あまり視線も動かさずに済みます。



自転車本体にバックミラーを取り付ける手もありますが、これならばシェアサイクルを利用する時など、いつでも使えます。バックミラーを使う、使わないはそれぞれですけど、これを便利と思う人はいるはずです。ただ、同様の製品はこれまでにも多数、開発されてきました。

歯医者が歯の裏を見るのに使うデンタルミラー(インスペクションミラー)を取り付けたようなものなど、このブログでも取り上げました。あまり注目されていないものもありましたが、こちらはデザインがいいからか、開始早々に資金調達に成功し、現在は目標金額の3倍に達しています。

◇ ◇ ◇

最近はハイテクが花盛りではありますが、自転車用品はハイテクがいいとは限りません。必ずしも最先端技術でなくても、アナログで、ローテクで、電源すら使わないものでも、アイディアやデザイン、機能によっては、消費者の共感や支持を集められると言えるでしょう。







◇ 日々の雑感 ◇

小池都知事は県境を超えるな、ステイホームだと呼びかけていますが、ネット上では反発が強まっているようです。不要不急のバッハ会長の歓迎会や、その会長が自己都合だけでこの時期に広島へ行けば反感も買うでしょう。今日の高速道路の下りも大渋滞、感染急拡大の背景には、都民の知事への反発もあるのかも知れません。

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