November 13, 2021

誰が自転車をデザインするか

自転車のメーカーはたくさんあります。


世界中で製品を展開するようなメジャーなブランドから小さな工房まで含めると、数え切れないほどのメーカーが存在しています。自社では製造しないものの、OEM、他者に委託製造させるようなブランドもあります。大きなメーカーは自社で開発が多いと思いますが、自転車会社でない企業が開発するような例もあります。

アメリカ、ニューヨークはブルックリンを拠点とする、CW&T 社は、Che-WeiWang さんと、Taylor-Levy さんというデザイナーが設立した会社です。2人とも、MITメディアラボとニューヨーク大学の大学院、ITPの卒業生という経歴を持ちます。

CW&T 社は、いわゆるデザイン事務所と言っていいと思いますが、自転車以外にも数々のプロダクツを生み出しています。その多くは、ユニークで奇妙で、楽しかったり、実験的だったり、独創的で、実に不思議な感じのするものが少なくありません。

Counting to a BillionCounting to a Billion

( ↓ 動画参照)


例えば、“Counting to a Billion”は数字を10億まで数える装置です。数を数えたいという欲求を満たすために制作されたデバイスだと言います。マイコンと音声モジュール、スピーカー、充電池などで構成されていますが、一体何の役に立つのか、よくわかりません。10億まで数えきるには60年以上かかるそうです。

Slow Resolution DisplaySlow Resolution Display

( ↓ 動画参照)


Slow Resolution Display”は、低速で低解像度のディスプレイです。液晶テレビが4K、8Kという時代に、なんと32ドット、しかも反応速度の遅さが際立ちます。デジタルで制御されますが、アナログの出力という、どう評価していいのか、よくわからないプロダクツです。

Face NormalFace Normal

( ↓ 動画参照)


Face Normal”は、頭に取り付けるウェアラブルな蛍光灯です。これも、何と言っていいのかわかりません。そのほかにも、“Chocolate Timepiece”とか、“Hot Plastic Gun”とか、“1 Bit 1Hz CPU”とか、名前を聞いても意味や形状が想像出来ないようなものが、サイトにはたくさんあがっています。

私のような凡人には、正直これらが実用的な製品とは思えないわけですが、そういうレベルの発想やデザインではないのでしょう。これらの製品を見た後だと、彼らの考案する自転車は、むしろ実用的に見えてしまいます。少なくとも、乗って移動は出来ます。

Penny PythonPenny Python

Penny PythonPenny Python

Penny PythonPenny Python

( ↓ 動画参照)


Penny Python”は、ある種のリカンベントと言って差し支えないと思います。ただ、フレームがシンプルで独創的な形状しています。長さは調整可能です。利点としては、シンプルで収納したり運ぶのに場所をとらないことでしょうか。ペダルはタイヤに直結です。

Penny PelicanPenny Pelican

Penny PelicanPenny Pelican

Penny PelicanPenny Pelican

( ↓ 動画参照)


Penny Pelican”は、カーゴバイクです。よく見ると不思議な構造をしています。サドルが後輪の真上より後ろにあって、やはりペダルは昔のペニーファージングのようにタイヤに直付けです。ギヤやチェーンはありません。これにより荷台スペースは広く出来ます。電動アシストも備えています。

Sleeper BikeSleeper Bike

Sleeper BikeSleeper Bike

( ↓ 動画参照)


Sleeper Bike”は、上2つと比べ、まともと言ったら失礼ですが、オーソドックスに見えます。シートステーと一体の曲がるダブルトップチューブという実験的なチタンフレーム、ベルトドライブ、フロントバスケット、油圧式ディスクブレーキ、20インチタイヤ、独自のヘッドステムなどを備えています。

TV BarrowTV Barrow

TV BarrowTV Barrow

ちなみに、自転車ではありませんが、700Cのロードバイク用のホイールとフォークが使われた、テレビの台になる手押し車、“TV Barrow”です。普通は小さなキャスターを使うと思いますが、部屋の間を移動させたりするには、たしかにこれのほうがラクかも知れません。

どれも、一般的な常識とか固定観念に囚われていないプロダクツと言えるでしょう。“Sleeper Bike”は常識の範囲内のようですが、他のものは自転車という製品の、これまで培われてきた合理的なデザインとか、改良を重ねて行きついた形などにこだわっていません。

遊びのようにも見えますし、ある種のチャレンジなのかも知れません。少なくとも、従来の製品の常識や枠組みに囚われない発想、デザインと言えるでしょう。どう見ればいいのか難しいですが、こうした自転車メーカー以外の会社、デザイナーの自由な発想の中から、新しいブレークスルーが生まれてくるのかも知れません。




◇ 日々の雑感 ◇

関東などでは雲一つない青空、絶好の自転車日和になっています。この秋晴れを活かして出かけたいものです。

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