July 29, 2022

自分ではやらないが頼みたい

日本人はキレイ好きとされています。


外国人から見ると、そう見えるようです。街はキレイに清掃されていますし、走っているクルマがキレイなことにも驚くと言います。日本人は毎日風呂に入るとか、ホテルの部屋やトイレなどをキレイに使う、サッカーW杯でサポーターがスタンドを掃除して帰ったなど、何かとキレイ好きに見えるのでしょう。

日本人の清潔好きは歴史的な背景があると指摘する専門家もいます。稲作のためには、水路や堰をキレイにしておく必要があったためとか、梅雨時にカビや病原菌が増えないようにする必要があったといった理由です。神社でのお祓いとか、禊(みそぎ)、水垢離(みずごり)など、身を清める慣習とも関係するのでしょう。

朝、家の前やお店の前などを箒で掃くのは、日本では見慣れた光景です。学校で教室を自分たちで掃除するのも普通でしょう。海外では、清掃は専門業者がやるのが当たり前で、その仕事を奪ってしまうと考えます。子どもにやらせたら、下手をすると児童虐待です。文化や慣習の違いもあるのは間違いありません。

Chasse Patate

たしかに、身の回りが片付いていたほうが気分がいいですし、掃除をしてキレイになれば気持ちいいと感じます。キレイ好きと言われればそうなのかも知れません。しかし、各種の調査によれば、諸外国と比べて掃除に費やす時間が最も短いとか、家の中がキレイなことが重要と答えた人の割合は平均以下との報告もあります。

結局は人それぞれであり、近所づきあいや最低限のエチケットとして、仕方なく家の前の掃除はしても、部屋の中は汚いという人は大勢いることでしょう。休日に自分のクルマを洗車する人は見ますが、駅まで使うママチャリは汚れたままという人も多いはずです。

Chasse Patate

趣味のサイクリストでも、愛車がキレイとは限りません。最低限、泥くらいは落とすとしても、頻繁に洗車している人ばかりではないでしょう。面倒なので洗車は嫌いという人もいれば、汚れていても気にしないという人、忙しくて洗車する時間がとれない人、集合住宅などなら、洗車をする場所がない人もいます。

これは、自転車王国オランダであっても同じようです。アムステルダムの近郊、De Pijp という地区に今年の4月にオープンした、“Chasse Patate”は、自転車の洗車サービスを提供するお店です。高速清掃から集中洗浄までコースを選んで愛車の洗車を依頼できます。

Chasse PatateChasse Patate

待っている間は、コーヒーを飲んだり、同じアムステルダムの自転車好きとおしゃべりを楽しんだり出来ます。ネットから予約が出来るので、ツーリングの前後に立ち寄ったりすることも出来ます。キレイになった愛車に乗って、サッパリして出かけるのも気持ちいいでしょう。

オーナーも大の自転車好きです。洗車して、すっかりキレイになった愛車に乗る喜びは格別です。その嬉しい気持ちを多くのサイクリストに提供しようと考え、このサービスを始めました。アムステルダムでは、洗車する場所を確保するのが難しい場合も多く、ものぐさな人も含めてニーズはあるはずと考えました。

Chasse PatateChasse Patate

自転車ごとに汚れは違うので、例えばチェーンに酷い汚れがあったりすると余計に時間がかかります。徹底洗浄では、フレームに保護用のワックスを頼むことも出来ます。愛車が再び輝きを増す喜びは、洗車が好きでない人にとっても格別でしょう。まだスタートしたばかりですが、サービスは好評のようです。

日本でも一部に類似のサービスはあるようですが、こんな店が近くに欲しいという人は少なくないのではないでしょうか。自転車用のセルフの洗車場というのも見たことがありませんし、洗う場所がない、多少料金がかかっても、洗車の手間を省けたらありがたいという人もあるに違いありません。

Chasse PatateChasse Patate

街の自転車販売店が、このような洗車サービスを提供することも考えられるでしょう。すでにメンテナンスのメニューの一つになっている自転車屋さんもあるかも知れませんが、寡聞にして知りません。気軽に洗車を頼める場所があれば、趣味のサイクリスト以外でも、たまには洗おうかと考える人もいそうです。

街の自転車屋さんは減る一方です。ディスカウントストアやホームセンターなどで購入する人が増えているからです。格安粗悪なママチャリが市場を席捲しているため、メンテナンスなどもせず、修理して使うのではなく、使い捨てのようにする人が増えているのも要因でしょう。

Chasse PatateChasse Patate

街の自転車屋さんにとっては、ジリ貧の状況があるのだろうと思います。果たしてどれだけニーズがあるかわかりませんが、意外に自転車を洗いたい人はいるかも知れません。洗車をきっかけにして、修理やメンテナンスを頼まれたり、新車購入へとつながる可能性も考えられます。

日本のサイクリストや、日常で自転車を利用している人たちが、はたして自転車に対してどれだけキレイ好きかはわかりません。でも、自分が乗る自転車がキレイになれば、やはり気持ちがいいでしょう。これまで、自転車を洗わなかった人は多いと思いますが、逆に言うと、潜在的なニーズが埋まっているかも知れません。







◇ 日々の雑感 ◇

コロナ感染者数で日本が世界一になりました。もう正確な把握は無用と考える国もあるようですが、これだけマスクをつけている日本より、マスクをしてない国のほうが感染者が断然少なかったり、増加のペースが緩やかです。暑いのに未だに屋外でマスクをしてる人は多いですが、熱中症が心配です。意識して屋外では外すべきでしょう。

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